
2023/03/27 - 2023/03/27
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たびたびさん
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先月2月にコロナ禍からの関西解禁をして意外に大丈夫だったことから、早くもその第二弾。”春の花旅”としゃれこんで、一番いい季節に、神戸から京都、大津を三泊四日。定番の桜の名所を巡ってみることにしました。
ただ、京都と大津はすんなり決まったのですが、神戸はちょっと不案内なこともあって、これというところが浮かばない。しかし、明確な桜の名所ではなくても、この時期、自然が豊かな場所なら桜に限らずなにか花は咲いているはず。それなら、普通に神戸観光で問題ないでしょう。ということで、前々から気になっている新神戸駅の周辺、布引の滝や神戸布引ハーブ園から始めて、久々に北野の異人館街を回ってみることにしました。異人館街はうろこの家や風見鶏の館、萌黄の館とか主要どころは見ていますが、とにかく数が多くて時間がかかる。時間に余裕がある旅じゃないとゆっくり回れないですからね。
ところで、北野について。北野の地名の由来は、京都の北野天満宮の北野。即ち、平清盛が主導した福原遷都。その新たな都の鬼門を守るため、京都の北野天満宮をここに勧請したことに始まります。ただ、御存じの通り、平家の滅亡もあり、福原遷都は失敗。その後は、いち寒村としての北野。
そこに再び脚光があったのは、幕末の神戸開港。人口が膨れ上がる居留地の後背地として、この山手の眺めの良い高台に外国人住宅である異人館が集まったというわけです。明治から昭和初期にかけて、その数は200棟以上。その後は、大戦中の空襲被害や戦後は都市開発の中での建替えが進行しましたが、昭和55年、重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けたことを機に、残された30棟ほどの異人館を中心に観光地としての整備も進んでいくという流れ。ただ、大きく見れば幕末の開港地に遺産として残った洋館街が観光地となるのは横浜や長崎、函館も同じで、珍しいケースではないんですけどね。
ここからはまた当然のことですが、神戸の魅力は三宮の都会的な街並みや港町の象徴メリケンパーク、六甲山を始めとする豊かな自然などなどあまりにも多彩。なので、神戸観光で北野が必須かというとそれはそうではないですね。ここがなくても神戸観光はいかようにも成り立ちます。余計な言い方になりますが、こんなに内容が濃い北野ですら神戸のほんの一部。いかに神戸が多彩で懐が深いのか。そんな視点でもご覧いただけたらより神戸の街の理解につながるのかなと思います。(というか、私もその探求の最中。まだまだ神戸はこれからだなというのが実感です)
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広島から朝イチで新神戸駅に到着。
ナビを頼りにして新神戸駅から布引の滝を訪ねようとしましたが、何度も道を間違えて、これは困りました。
新神戸駅観光案内所のスタッフにお願いして、最後は入り口の方まで連れて行ってもらいました。お世話になりました。しかし、確かに駅を出てから駅の下をくぐって裏に抜けるのはけっこう分かりにくいです。 -
新神戸駅をくぐってすぐのこの橋からが布引の滝へのコースです。
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新幹線の駅のすぐ裏なのに、もうこんな山の中ですか~
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そして、今度はそこから長く急な山道の階段をしばらく登っていきますよ~
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イチオシ
と、現れた滝は高さ43m。茶褐色の泥岩かなあ。滝は美しい岩肌を流れ落ちて豊かな滝つぼに至る。
布引の滝 自然・景勝地
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そしてその滝つぼからはもう一度滝になるのですが、その辺りもまた素晴らしいですね。
古くから和歌に詠まれたり、紀行文で紹介されてきたというのはなるほどという感じです。 -
布引の滝の周辺を布引公園というようです。公園といっても山道が続いているだけのものかな。布引の滝からさらに上がっていくと、途中に布引雄滝茶屋という人気のお店があったり、もっと上っていくと最終的には神戸布引ハーブ園までも通じているのだとか。山登りの格好をした人がたくさんいて、一般的な公園のイメージとは違います。
布引公園 公園・植物園
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神戸布引ハーブ園まではロープーウェイで上がることにしているので
布引雄滝茶屋から少し先に展望所があるというのでそこまでは行ってみましょう。
あ、ここですね。 -
ちょっとしたスペースの展望所。
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神戸の市街が山の向こうに見えています。
市街からそんなには離れていませんが、さすがにここまで開発の波は押し寄せてこなかったようですね。 -
帰りは、徳光院へ。布引公園を巡る山道の途中に徳光院への標識が立っていてそれを辿って訪ねました。けっこう下ったところです。
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明治39年の創建の臨済宗天龍寺派のお寺。
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あまり歴史はありませんが、見どころは門前に建つ多宝塔でしょう。涼しげな林の中に建っていてそれなりに雰囲気があります。
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そして、市街に戻ってきて、ここから改めて神戸布引ハーブ園を訪ねます。
ゲートを入って -
先に進むと想像もしていなかった大きな建物が現れて。
これは本格的な施設ですよ~神戸布引ハーブ園/ロープウェイ 公園・植物園
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ロープーウェイ代も入れてなんですが、料金は1800円。けっこう高いなあと思ったのですが、これは期待できるかも。
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ロープーウェイはなかなか本格的だし、
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イチオシ
周囲の景色もそれなりですね。
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あれは、布引貯水池。ロープーウェイの中ほどで左手に見えてきます。
山の急斜面にあって貯水というより防水とか砂防も兼ねた防災のダムのようにも見えますね。ロープーウェイに乗る際にもちゃんと案内されるので気が付くと思います。 -
ハーブ園内にはロープーウェイの駅が二か所あって、一番奥の駅で降りて、中の駅まで戻ってきて降りるというコースで歩いてみます。
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イチオシ
一番奥の駅から降りてすぐの場所は賑やか。
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レストランやお土産物のお店とかがあるようです。
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ここからの眺めもチェックして
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では建物の方へ。
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たくさんの種類のハーブティですが、
ここで栽培したものも多いのかもしれません。 -
さらに奥に進むと
この建物は香りの資料館。 -
入ってすぐに香りを抽出する道具があったり
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これは香水のコレクションがあったり
自分だけの香りを作るといったコンセプトで、その元になる香りをそれぞれ確かめるというコーナーもありました。
ただ、いきなりそう言われても。。
そういう気持ちにはなっていないので、違和感の方が先に立つかもしれません。 -
では、ここから園内を下っていきますよ~
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花壇にはハーブがあれこれ
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ハーブといってもその種類は豊富だし
むしろ共通点を見つけることの方が難しいかもしれませんね。 -
目指していた施設は、少し下ったところには植物園と休憩所を合わせたようなしゃれた施設。
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ではここから入ってみますよ~
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グラスハウス エントランスは明るい日差しが注いで
かわいらしいお花を中心とした植物園といった感じ。 -
それを抜けるとハーブの家
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ハーブを活かしたワンランクアップの暮らしを提案というのですが、
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私はちょっと微妙。気持ちが付いて行かないですね~
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イチオシ
また温室のような場所に出て、
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花壇や
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愛の像を抜けていくと
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イチオシ
今度は屋外のカフェテラス。
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はいはい。
これは文句なしで気持ちがいい。
青い傘の付いたテーブル席がとってもおしゃれです。 -
カフェテラスは展望所にもなっていて、辺りは春めいた気配がしています。
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ロープーウェイの中の駅はまだ下っていきます。
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イチオシ
と、芝生の丘の上には昼寝のできるハンモック。遠くには神戸の市街が広がるし
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上を眺めるとロープーウェイが行ったり来たり。
そこらの公園では味わえない贅沢なことになっています。私も少しハンモックで寝転んでみましたが、本当にらくちんでいい気分。◎のお勧めです。
最後に少しコメントするとハーブ自体が派手ではないので、インパクトのある花の風景を期待している向きにはちょっと物足りないかもしれません。それと、園の周囲は基本自然のままでほとんど手を入れていないので、それもある意味、今風ではないと思います。つまり、特に関東だと今は国営ひたち海浜公園とかあしかがフラワーパークとかすべてを花で埋め尽くす的な公園が人気ですからね。しかし、反面、自然はそういうものではないですよね。むしろ、もっと多様な植物が織りなす世界。六甲とかでそういう本物の自然の姿を楽しむことに慣れている神戸っ子にはこれがほどよい加減なのかなと思います。 -
布引ハーブ園を出て、コトノハコ神戸へも寄ってみます。ここは、新神戸駅から一番近いショッピングモールにもなりますね。
コトノハコ神戸 ショッピングモール
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それなりの規模もあって、レストラン街もあるのですが、不思議なことにレストランはそれぞれに定めた休日があるよう。この日も開いている店がある一方で閉まっているお店もある。妙な感じになっていました。
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これは三階にある兵庫県のアンテナショップの兵庫県おみあげ発掘屋。ちょっと高級感もあるし、コンセプトは珍しくてそれなりにいいものという感じでしょうか。野菜なんかも置いていて、量は少ないですが、チンゲンサイやシイタケ、ミニトマトなどそれぞれ艶々としていました。
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コトノハコ神戸からは、峠越えの道で北野の方に向かいます。
その峠の一番高い場所にあるのが北野クラブ ソラ。 -
基本は結婚式場なんですが、敷地内にSOLA CAFEというカジュアルなカフェがあって、そちらでランチにしてみました。
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明るくて悠々とした店内には若いスタッフがたくさんいて、お客さんも若い人が中心かな。
SOLA CAFE グルメ・レストラン
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カレーはまあ普通においしいですね。
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ランチをすると結婚式場の部屋を見せてもらえるサービスもあるようでしたが、あいにくこの日は式場が使われていて、ロビーまでしか拝見することはできませんでした。
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ソラから北野異人館街の方に下っていく道は北野遊歩道です。
この坂からは神戸市街から海の方までよく見渡せて、それがこの道のウリですね。北野遊歩道 公園・植物園
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最後に階段を降りると
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その脇に、北野浄水構場の石碑というのもあります。
神戸の水道は、明治33年に近代水道として全国で7番目に給水が始まったのだそうで、それを記念するもの。先端の方には細かなデザインも施されていて、歴史の跡も感じます。 -
その通りを少し左手に進むと神戸北野教会です。
教会は教会なんでしょうが、結婚式場としての性格の方が強いかもしれませんね。この日も結婚式の意準備をしているスタッフが何人かいて、忙しそうでした。 -
イチオシ
少し中を覗かせてもらったら、席にはブーケがあしらわれていたり。
シンプルだけど静かで落ち着いた雰囲気が印象に残りました。 -
神戸北野教会の前の通りを西に進むとそのまま北野通りに入ります。
この北野異人館街を東西に走る通りは、見通しもいいので、北野異人館街のメインストリートといった雰囲気です。この通り沿いにも異人館はそれなりにありますが、ただ、この通りの北側に上がっていくエリアにはさらに多くの異人館があるので、北野通りはその出発点という位置づけもできるかなと思います。 -
三本松不動院は、北野通りと不動坂がクロスするところ。異人館街の中にあっては、ちょっと陰気くさいかもしれません。真言宗の寺で、かつては三本の松があったことが名前の由来のよう。入口はフェンスで立ち入りできませんでしたが、中には鳥居や祠もごちゃごちゃと詰まっています。
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北野通りとクロスして北のエリアに向かう坂の一つが不動坂。三本松不動院があることから愛称となった名前です。
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ちなみに、北野通りから不動坂を下っていく方は、特に名所とかはありません。
では、プラトン装飾美術館を目指しますが、けっこう急な坂道ですよね。 -
プラトン装飾美術館は、不動坂の一番奥の方。
コロナ禍なので人が少ない曜日を狙ったら、ちょうど定休日。北野の異人館は無休か休みがあってもかなり限られるのが普通なので、毎週火曜日が定休日というのはけっこう珍しいと思います。
かなり昔になりますが、記憶では、よく言えばゴージャス。悪く言えばコテコテ。ただ、それでももう一度イタリアのルネッサンスの匂いを確かめてみたかったんですけどね。この日は外観の青いい板塀と建物の正面にある紋章などの雰囲気だけを確認してよしとしました。 -
次の北野外国人倶楽部は、ここでチケットを購入するんですが、
複数館の共通チケットがあって、北野外国人倶楽部と山手八番館のチケットにしました。 -
北野外国人倶楽部はチケット売り場のすぐ先。
神戸に集った外国人の華やかな社交場だったという建物は明治後期に建てられたもののようですが、この狭い路地に沿って建っていて全体はあんまりよく分からないですね。 -
気持ちが乗ってこない状態で中に入ります。
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玄関も狭くはないけど、広くもなし。
どうなんでしょうねえという感じで、 -
その裏手がすぐに食堂です。
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フランス貴族の館をイメージした食堂だそうで、確かにそれなりに豪華な雰囲気がなくはないんですが
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イチオシ
スペース的にはどちらかというとこじんまりかな。
やっぱりそもそもの敷地の広さもあるし、大人数を招いてというのはちょっと限界がありますね。社交場というような大げさなものではなくて、ちょっとしたホームパーティができるレベルというくらいのものでしょう。 -
こちらは食堂の続きの部屋。
ホームパーティでもこれくらいは余裕があっていいでしょう。 -
二階にも上がってみましょう。
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オルガン部屋から、
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廊下を抜けて
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イチオシ
寝室に
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子ども部屋、
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オールドキッチンまで。
それぞれの部屋とそこを飾る豪華な調度品やドレスの展示などで、デザインや雰囲気には統一性があって本物らしいリアルさもあるのですが、一方で、この一見華やかに見える調度品はさすがというくらいの立派なものなのか。それとも、もしかしたら少し質素くらいの水準なのかとかはよく分からないところ。
そうすると、こんなものなのかなあとなんとなく受け入れるしかないのがちょっとつらいところです。 -
続いては山手八番館。
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明治後期、サンセン氏の自邸として建設された洋館です。
ただ、どうかするとロッジみたいなデザインの外観なのに、入口には興福寺の天燈鬼・龍燈鬼のレプリカ。これはいきなり違和感しかないですけどね。 -
そして、それは内部も同じ。
入ってすぐには、東アフリカのマコンデの彫刻の部屋です。 -
この異様な雰囲気は単なる美術品とか装飾品の類ではなく、宗教的というか呪術的な目的もあるように感じます。
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説明では、特にそういうことではなく、マコンデ族の想像力や美的センスが生み出したものというだけの説明でしたが、
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人間の創造はまずは真似から始まるのが自然なこと。それにイマジネーションを加えるのは何かの思想がないと無理だと思うんですけどね。
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例えば、日本の仏像もそう。仏という誰も見たことがないものを表現しようとする。そこにイマジネーションが生まれることになるというのが私の理解です。快慶や運慶といった鎌倉仏師はリアルさが特徴とされますが、実際はそうではないですね。イマジネーションを大胆に取り入れることによって、仏というもののリアルさにより迫っているんです。こうした見方だと、一見、表現する対象から離れたような造形ですが、これも何かの真の姿を追い求めた結果のものだとなります。
他方で、進化の面白さというのもあります。生物の進化は生き延びるための必要に応じてのものですが、どこかから単に複雑化するだけとか意味のない無駄な進化が始まることがあります。そういう見方だと、例えば、最初は、なにか偶然に面白い形ができて、それが周囲に受け入れられたことでエスカレートするような流れかな。ちなみに、朝鮮青磁にもそういうところがあって、翡色(ひしょく)の美しさだけでは物足りなくなって、時代が下がるにつれ象嵌や辰砂を組み合わせていくという流れなのですが、私は意味のない無駄な進化を見ているような気持ちになってしまいます。
マコンデの彫刻はどっちの視点で理解したらいいんでしょうね。そんなこともちょっと考えました。 -
で、一階のメインルームはこちら。
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二間が続いていて
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美術品としては王道のギリシャ・ローマ風の彫刻が堂々と並びます。
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もしかしたら、入り口の天燈鬼・龍燈鬼と同じく
レプリカかもしれませんけど -
それぞれ美術的な鑑賞には十分耐えられるもの。
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このレリーフだって
活き活きとしていて悪くないと思います。 -
二階のメインルームは、ガンダーラの仏像コレクション。
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こちらもレプリカが含まれているのではないかと思いますが、いずれにしても、アフリカ、欧州、インド・中央アジアと続く、この混とんとした世界観をいかに上手に味わうかがポイント。そう考えるとハードルはちょっと高いですが、この流れはそこまで破綻もしていない。それなりのセンスの良さも感じられて、まあまあがんばっていると思います。
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ちょっと目線が整ってきたところで、今度は中堅クラスの異人館。
ウィーン オーストリアの家は、 -
オーストリアの文化の紹介とモーツアルトにまつわる品々を展示紹介する内容。
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平たく言えば、オーストリアの宣伝、観光案内のような感じですね。
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ただ、ハプスブルク家の栄光やウィーンの響きからするオーストリアの優雅さは、行ってみると実際はそうでもないんですけどね~
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パリからウイーンに入るとけっこう田舎っぽく感じてしまう。
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ブルボン王朝の黄金期に造られたヴェルサイユ宮殿を見てしまうと
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シェーンブルン宮殿だって、イマイチ物足りなく思えてしまいますからね。
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では、二階へ。
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そんなことを思いながらも、モーツアルトの関係になってくるとやっぱりこれは人類の遺産というレベルかな。
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早熟すぎて必ずしも恵まれた一生ではなかったと思いますが、確かに天才としての輝きはオーストリアが最も誇るべきもののひとつだなと改めて感じました。
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ウィーン オーストリアの家を出て、
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隣りのデンマーク館へ。
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北欧デンマークの歴史や文化を紹介しているテーマ館ですが、バイキングの関係だとバイキング船のレプリカ、
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童話作家アンデルセンの人魚姫の像とかを展示。
意図は分からないでもないですが、なかなかそれだけではデンマークのことをイメージしようとしても難しいかも。
展示室の傍らに別室でデンマークを列車で旅するビデオ放映のコーナーがあって、むしろこっちの方が楽しいですね。日常のなんでもない風景を切り取っているのですが、とても平和で親しみを感じられる国なんだなという印象が残りました。 -
少し離れた場所ですが、これは香りの家オランダ館。
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大正中期に建てられた寄棟造りの建物は、もともとはオランダ王国総領事邸でしたが、その後、ロシア革命をきっかけに来日したヴォルヒン氏の住居となっていたものです。
デザインや色彩からするとスパニッシュ風の概観に対して、内部も明るくて、軽快な印象です。 -
家具や調度品もそこそこの豪華さ。
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実用的な感覚があって、変な話。
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ここなら私も住めそうですね。
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イチオシ
暖炉を囲むソファーの一角や
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さりげない自動演奏のオルガン
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二階に上がって
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寝室や
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応接室に
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書斎も静かな空気感。
とってもいいと思います。
なお、香りの方は、ショップの方でいろんな試作をして楽しめるようです。 -
港みはらし台は、香りの家オランダ館の脇を通る北野オランダ坂をまっすぐ山の方に抜けて、さらにしばらく上っていったところ。
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うろこの家の裏側といった場所ですね。道の傍らにちょっとした展望所が整備されていて、神戸の街並がそれなりに見下ろせて。まあまあです。
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港みはらし台から降りてきて、今度は石畳の小径沿い。
神戸北野ハンター迎賓館は、門は閉じられていて内部の見学はできませんね。今は結婚式場として活用されているようです。代わりに、門のところには、エドワード・ハズレット・ハンター氏とその妻愛子さんがその余生を静かに過ごされた場所ですと詳しい説明書きがありました。 -
サッスーン邸は、明治25年(1892年)に、チャンという人物の自邸として建てられ、その後、ユダヤ系シリア人貿易商デヴィット・サッスーンが居住していたことから、サッスーン邸。
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淡いブルーと白のツートンカラーの落ち着いた色調です。
今は結婚式場になっているようで、この日も準備をしている最中でした。少し敷地の中に入って写真を撮らせてもらいましたが、それくらいならOK。芝生の庭にも白いベンチが並んでいて、気持ち良さげでした。 -
石畳の小径からわき道を少し下って。
北野の異人館はほとんどが有料なのですが、このラインの館は無料の施設。建物は、大正4年(1915年)、フランス人、J.R.ドレウェル夫人の邸宅として建てられたもの。淡い褐色系のツートンカラー。公衆トイレが設置され、 -
内部には気軽な休憩室もあったりして、
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北野の散策に疲れたらここで一服といった感じで利用するといいと思います。
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そして、異人館街の中心部とも言うべき北野町広場へ。
広場は、風見鶏の館や萌黄の館がすぐ隣りといった場所。程よいコンクリートのスペースは開放感もあるし清潔感もある。また、一服して座るとちょうどいい階段があったりするので、北野の散策で疲れた観光客が楽しく寛げる広場になっていると思います。 -
北野広場の北側の一角には、北野 モンマルトル友好提携記念銘板。全然目立っていませんが、これはフランスのモンマルトル地区と神戸の北野地区が友好都市となっていることを示す銘板です。2005年に結ばれた提携のよう。ただ、モンマルトルはオリジナルの文化。こちらは、海外の文化を取り入れたものですからね。ちょっとバランスはしないようにも思いますが。。
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その隣りは、ジャーデンマセソン商会の門柱。通りから北野町広場に下りて行こうとするところに建っている赤い煉瓦造りの門です。明治37-38年に建てられ、旧外国人居留地83番の英国商館にあったものを移築したと説明板がありました。
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北野町広場に隣接して、北野観光案内所もあります。スタッフも複数いて、活気がありますね。海外の方も多く訪ねてきていらっしゃいます。付近の街歩き地図もしっかり用意されています。
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北野ガラス館も同じエリア。北野天満宮の入り口横に建つコンクリートの立派な建物で、片側は全面がガラス窓という明るいショップです。
商品は、高級なものというより意外に普段使いのものが主ですね。ただ、異人館を巡る途中に拝見すると、どうしてももう少し個性的なものがあるといいのになあとか思ってしまうかも。なかなか難しいところです。 -
トーマス坂は、北野町広場、風見鶏の館、萌黄の館の方から下ってきた坂道。途中に階段があったりちょっと急な感じもありますが、まあ、北野ですからね。いずれにしても人気スポットに至る通りなので、比較的観光客の通行は多いです。
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再び、北野通りに帰ってきました。
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旧パナマ領事館は、北野通り沿い。通りの北側の一段高い場所に建っています。
かつてのパナマ領事館で、今はトリックアートのミュージアムです。 -
一人で入った場合は、スタッフが写真を撮ってくれるサービスもあるのでけっこう親切だなあと思います。
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そして、最後の異人館は仏蘭西館。
1908年、旧居留地に外国人向けアパートとして建設された建物をここに移築したものです。 -
館内に入ってすぐ。
意外にそんなに狭くは感じませんね。食堂のスペースも -
応接の家具もとても無理なく、自然な感じ。
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さりげなくアール・ヌーヴォーの作家エミール・ガレやドーム兄弟らのガラスアートを配した居間も
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落ち着いた色調で心地よいですね。
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二階はどうでしょう。
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子ども部屋もいい感じですが、
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今度は一転、メルヘンチックな部屋や
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色彩のない部屋などもあって、
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意表を突いた趣向がたっぷり。
オーソドックスな導入部からはこの展開は予想していませんでしたね。
サプライズも含めて、楽しませる工夫があれこれ仕組まれている異人館です。ちょっと異人館に食傷気味で訪ねたところでしたが、また最後に元気をもらったような気がしました。 -
基本は以上で終了なのですが、せっかくなのでもう少しマイナースポットをチェックします。
バグワン マハビールスワミ ジェイン寺院は、北野通りのけっこう西側。日本で唯一というジャイナ教の寺院のようですが、白亜の大理石の建物は豪華な邸宅のように見えなくもないし、あんまり宗教的な匂いはしませんね。ただ、これも国際色が豊かな神戸の象徴の一つと考えれば面白い存在かなと思います。 -
北野通りから、北野の異人館通りへ。
賑やかな通りを想像していましたが、北野通りや異人館街からは少し離れているし、通り沿いに非公開のシュウエケ邸が建っているくらいが見どころといった感じ。地元の人と話しても、異人館通りの名前の認知度は高くないように感じました。 -
そのシュウエケ邸がこれ。
明治29年(1896年)、建築家のA.N.ハンセルの自邸として建設された建物で、出窓がいくつもあって、バックには三本の煙突。ゴシックを基調するコロニアルスタイルの様式です。現在は非公開なので外観だけを拝見しました。 -
カトリック神戸中央教会は、中央区にあった灘、中山手、下山手の三つの教会が一つになって建てられた教会。パールストリート沿いです。
鐘が鈴なりになった塔がシンボルかな。 -
内部はとても近代的なコンクリートの建物。
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縦長のステンドグラスとかも幾何学的なデザインでおしゃれ。
シンプルな美しさの建物とのバランスがとてもいいように感じました。 -
ダルビッシュコートは、あの大リーガー、ダルビッシュ投手が大阪出身であることから、この地にできたというその功績をたたえる記念館。外観とか、写真館みたいで神戸北野らしい小洒落たデザインですね。
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ちょうどWBCで侍ジャパンが世界一となった直後で、お祝いメッセージがあったりして、ダルビッシュの功績に花を添えていました。早くから国内キャンプに参加したりして、大きな支えになってくれたことも素晴らしい人格から。とてもありがたい存在でしたからね。
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今度はフラワーロードまで歩いて。
東極楽寺は、フラワーロードから少し東側に入ったところにある浄土宗のお寺。境内を囲むように建てられた白いビルの角っこがぽっかり空いて、これが境内への入り口。昔でいうと長屋門といった感じかも。 -
ただ、境内に入ると至って普通の穏やかさ。ギャップがあるのが面白いかなと思います。
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阪急神戸三宮駅の北側、サンキタ通り商店街です。商店街というか繁華街というか通りに沿って飲食店が普通に並んでいる光景。あまりにも近いし普通なので、特に、サンキタ通り商店街という名前では認識されていないような気もしますけどね。
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晩飯は神戸ミントで適当に食べて、今日の宿は、神戸サウナ&スパ。
三ノ宮駅からもほど近く。周囲は繁華街ですが、普通の繁華街なので問題はありません。そういう便利さもあってかなかなかの人気ですね。たくさんのお客を次々さばいて行くフロントの対応もきびきびしていて気持ちがいいです。
カプセルホテルですけど、やっぱりこういう大きな施設のカプセルホテルは安心感があっていいですね。
さて、明日は、京都からのスタートです。
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