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2015年夏。私はノルウェーを中心とする北欧を旅してきました。<br /><br />今回の旅の目的は鉄道旅行。特にスウェーデンのストックホルムからヨーロッパ最北端の駅ナルヴィクに向かう夜行列車はかつて宮脇俊三氏が「記者旅は地球の果てへ」で取り上げたこともあり、子供のころから絶対乗りたい列車のひとつだったのです。<br />ついに乗る機会に恵まれました。スウェーデン国鉄のホームページで1人用個室を予約。どんな車窓が見られるのか、今から楽しみです。<br />ちなみにヨーロッパ最北端の駅は厳密にいえばロシアのムルマンスクになりますが、外国人が気軽に行ける町ではありませんし、純粋な意味でのヨーロッパ最北端はやはりナルヴィクと言えるでしょう。<br /><br />また今回はオランダ経由としました。ノルウェーに行く前に、ヨーロッパでもっとも盛んと言われているオランダの野球をこの目で見たかったからです。<br /><br />オランダからはノルウェーの歴史ある港町であるベルゲンに飛び、ベルゲンからは世界一の長さを誇るソグネフィヨルドを船と列車で観光しオスロへ。<br />オスロからは特急列車で隣国スウェーデンの首都ストックホルムに向かい、念願のヨーロッパ最北端ナルヴィクまで夜行列車に乗車します。<br />ナルヴィクからは路線バスに乗ってファウスケという町まで下りトロンヘイムで一泊。<br />トロンヘイムからはフィヨルドの絶景が美しいラウマ鉄道に乗車しオスロへ。<br />最終日はオスロ観光、というスケジュールとなっています。10日間の旅行ですがノルウェー入りは3日目からとなりますので、かなり忙しいスケジュールになってしまいました。<br />スカンジナビア半島を鉄道でぐるりと回る今回の旅、素晴らしい車窓を楽しめそうです。<br /><br />■ 日程<br />2015年8月7日~2015年8月16日<br /><br />8/7 成田→イスタンブール→ロッテルダム<br />8//8 ロッテルダム→スキポール<br />8/9 スキポール→ベルゲン<br />8/10 ベルゲン→ソグネフィヨルド→オスロ<br />8/11 オスロ→ストックホルム<br />8/12 ストックホルム→ナルヴィク<br />8/13 ナルヴィク→トロンヘイム<br />8/14 トロンヘイム→ラウマ鉄道→オスロ<br />8/15 オスロ→イスタンブール→成田<br />8/16 成田着<br /><br />※ブログ『マリンブルーの風』に掲載した旅行記を再編集して掲載しています。<br />ブログには最新の旅行記も掲載していますので、ぜひご覧下さい。<br /><br /> 『マリンブルーの風』<br />http://blog.livedoor.jp/buschiba/<br /><br />2015年ノルウェー旅行記<br />http://blog.livedoor.jp/buschiba/archives/52486830.html<br /><br />ノルウェー旅行記の第19回です。<br />スウェーデンの首都ストックホルムから北へ1600キロ。欧州最北端の駅ナルヴィクに向かう夜行列車ノールランストーグ号に乗車します。<br />鉄鉱山の町キルナを出発し、森と湖が続く北極圏を西へ。アビスコ国立公園の雄大な景色が広がります。

2015年ノルウェー旅行記 第19回 ノールランストーグ号に乗車し欧州最北端の駅ナルヴィクへ その3 山と湖が続く北極圏を走る

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2015/08/07 - 2015/08/16

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旅行記グループ 2015年ノルウェー旅行記

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kunyu

kunyuさん

2015年夏。私はノルウェーを中心とする北欧を旅してきました。

今回の旅の目的は鉄道旅行。特にスウェーデンのストックホルムからヨーロッパ最北端の駅ナルヴィクに向かう夜行列車はかつて宮脇俊三氏が「記者旅は地球の果てへ」で取り上げたこともあり、子供のころから絶対乗りたい列車のひとつだったのです。
ついに乗る機会に恵まれました。スウェーデン国鉄のホームページで1人用個室を予約。どんな車窓が見られるのか、今から楽しみです。
ちなみにヨーロッパ最北端の駅は厳密にいえばロシアのムルマンスクになりますが、外国人が気軽に行ける町ではありませんし、純粋な意味でのヨーロッパ最北端はやはりナルヴィクと言えるでしょう。

また今回はオランダ経由としました。ノルウェーに行く前に、ヨーロッパでもっとも盛んと言われているオランダの野球をこの目で見たかったからです。

オランダからはノルウェーの歴史ある港町であるベルゲンに飛び、ベルゲンからは世界一の長さを誇るソグネフィヨルドを船と列車で観光しオスロへ。
オスロからは特急列車で隣国スウェーデンの首都ストックホルムに向かい、念願のヨーロッパ最北端ナルヴィクまで夜行列車に乗車します。
ナルヴィクからは路線バスに乗ってファウスケという町まで下りトロンヘイムで一泊。
トロンヘイムからはフィヨルドの絶景が美しいラウマ鉄道に乗車しオスロへ。
最終日はオスロ観光、というスケジュールとなっています。10日間の旅行ですがノルウェー入りは3日目からとなりますので、かなり忙しいスケジュールになってしまいました。
スカンジナビア半島を鉄道でぐるりと回る今回の旅、素晴らしい車窓を楽しめそうです。

■ 日程
2015年8月7日~2015年8月16日

8/7 成田→イスタンブール→ロッテルダム
8//8 ロッテルダム→スキポール
8/9 スキポール→ベルゲン
8/10 ベルゲン→ソグネフィヨルド→オスロ
8/11 オスロ→ストックホルム
8/12 ストックホルム→ナルヴィク
8/13 ナルヴィク→トロンヘイム
8/14 トロンヘイム→ラウマ鉄道→オスロ
8/15 オスロ→イスタンブール→成田
8/16 成田着

※ブログ『マリンブルーの風』に掲載した旅行記を再編集して掲載しています。
ブログには最新の旅行記も掲載していますので、ぜひご覧下さい。

『マリンブルーの風』
http://blog.livedoor.jp/buschiba/

2015年ノルウェー旅行記
http://blog.livedoor.jp/buschiba/archives/52486830.html

ノルウェー旅行記の第19回です。
スウェーデンの首都ストックホルムから北へ1600キロ。欧州最北端の駅ナルヴィクに向かう夜行列車ノールランストーグ号に乗車します。
鉄鉱山の町キルナを出発し、森と湖が続く北極圏を西へ。アビスコ国立公園の雄大な景色が広がります。

旅行の満足度
5.0
交通
5.0

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  • ■ 6日目 2015年8月12日 水曜日<br />スウェーデンの首都ストックホルムから夜行列車ノールランストーグ号に乗車しスカンジナビア半島を北上、ヨーロッパ最北端の駅ナルヴィクへと向かっています。<br />終点のナルヴィクはノルウェーにありますが、ノールランストーグのルートのほとんどはスウェーデン国内です。<br /><br />夕方にストックホルムを発車し、翌朝に巨大な鉄鉱石鉱山の町キルナに到着。<br />ほとんどの乗客が降り、個室寝台車はガラガラになりました。<br />13:45にキルナ駅を発車。方向を変え、私が乗っている車両が最後尾になりました。<br />キルナからはノルウェーとの国境のある山岳地帯を超え、ナルヴィクへと至ります。<br />この路線はもともとキルナで産出された鉄鉱石を港に運ぶために建設されましたが、スウェーデン側の港町ルーレオは冬の間ボスニア湾が凍結してしまうため積み出し港としては不向きです。そのため山を越えてでも1年中凍らない大西洋側のナルヴィクまで線路が敷かれたのです。

    ■ 6日目 2015年8月12日 水曜日
    スウェーデンの首都ストックホルムから夜行列車ノールランストーグ号に乗車しスカンジナビア半島を北上、ヨーロッパ最北端の駅ナルヴィクへと向かっています。
    終点のナルヴィクはノルウェーにありますが、ノールランストーグのルートのほとんどはスウェーデン国内です。

    夕方にストックホルムを発車し、翌朝に巨大な鉄鉱石鉱山の町キルナに到着。
    ほとんどの乗客が降り、個室寝台車はガラガラになりました。
    13:45にキルナ駅を発車。方向を変え、私が乗っている車両が最後尾になりました。
    キルナからはノルウェーとの国境のある山岳地帯を超え、ナルヴィクへと至ります。
    この路線はもともとキルナで産出された鉄鉱石を港に運ぶために建設されましたが、スウェーデン側の港町ルーレオは冬の間ボスニア湾が凍結してしまうため積み出し港としては不向きです。そのため山を越えてでも1年中凍らない大西洋側のナルヴィクまで線路が敷かれたのです。

  • 途中のボーデンで客車の増解結がありましたが、まだ10両も客車をつないでいます。<br />

    途中のボーデンで客車の増解結がありましたが、まだ10両も客車をつないでいます。

  • キルナの鉄鉱石鉱山。地下の鉱床が市街地に達したため、現在キルナの町は町全体を移転させる大掛かりな計画が立てられています。

    キルナの鉄鉱石鉱山。地下の鉱床が市街地に達したため、現在キルナの町は町全体を移転させる大掛かりな計画が立てられています。

  • 町の移転に合わせ、鉄道の線路も新たに敷設されました。ボーデン、ルーレオ方面への路線が分岐していきます。<br />

    町の移転に合わせ、鉄道の線路も新たに敷設されました。ボーデン、ルーレオ方面への路線が分岐していきます。

  • キルナを抜け、原野を走ります。<br />

    キルナを抜け、原野を走ります。

  • もうここは北極圏。気のせいか、空がずいぶん低いように思えます。<br />

    もうここは北極圏。気のせいか、空がずいぶん低いように思えます。

  • ナルヴィクへのオーフォート線は単線ですが、貨物輸送の大動脈ですので頻繁に行き違いがあります。

    ナルヴィクへのオーフォート線は単線ですが、貨物輸送の大動脈ですので頻繁に行き違いがあります。

  • 素晴らしい景色が見えてきました。<br />

    素晴らしい景色が見えてきました。

  • こんな場所にも駅があります。乗る人がいるのでしょうか。<br />

    こんな場所にも駅があります。乗る人がいるのでしょうか。

  • 水の色がとても鮮やかな濃い青です。日本の湖とは違いますね。<br />

    水の色がとても鮮やかな濃い青です。日本の湖とは違いますね。

  • 大きな湖が広がります。この辺りの大自然はアビスコ国立公園となっており、トレッキングやスキーの名所となっています。

    大きな湖が広がります。この辺りの大自然はアビスコ国立公園となっており、トレッキングやスキーの名所となっています。

  • 湖の島に家が点在しています。<br />

    湖の島に家が点在しています。

  • 空の青と湖の青。とても深みのある青です。<br />

    空の青と湖の青。とても深みのある青です。

  • 圧倒的な美しさ。車窓から目が離せません。<br />

    圧倒的な美しさ。車窓から目が離せません。

  • ペンションのような小さな駅に停車します。<br />

    ペンションのような小さな駅に停車します。

  • 列車は湖に沿ってゆっくり走ります。<br />

    列車は湖に沿ってゆっくり走ります。

  • 虹だ!<br />

    虹だ!

  • 湖にきれいな虹がかかっています。<br />

    湖にきれいな虹がかかっています。

  • 奇跡的な景色に出会うことができました。<br />

    奇跡的な景色に出会うことができました。

  • 信号場に停車。<br />

    信号場に停車。

  • ストックホルム行きの夜行列車ノールランストーグ号とすれ違いました。<br />

    ストックホルム行きの夜行列車ノールランストーグ号とすれ違いました。

  • 信号場を出発します。<br />

    信号場を出発します。

  • 山の中を進む列車。雲が増えてきました。<br />

    山の中を進む列車。雲が増えてきました。

  • 雲が低い位置にあるのは、北極圏だからでしょうか。山の中だからでしょうか。<br />

    雲が低い位置にあるのは、北極圏だからでしょうか。山の中だからでしょうか。

  • 立派なアビスコ駅に到着。<br />

    立派なアビスコ駅に到着。

  • 小さな池がありました。<br />

    小さな池がありました。

  • アビスコを出発し、しばらく走ると片側一面の木造のホームのある駅に到着しました。<br />

    アビスコを出発し、しばらく走ると片側一面の木造のホームのある駅に到着しました。

  • アビスコ・ツーリストステーション駅です。ここで多くの乗客が下車しました。<br />この駅はアビスコ国立公園への玄関口。人気のトレッキングコース「王様の散歩道」の起点となっています。<br />優雅な名前に騙されてはいけません。王様の散歩道は全長なんと450キロもあります。全部歩くと1か月近くかかるそうです。<br />ヨーロッパのバカンスはすごいですね。日本なら1か月も休めません。<br />

    アビスコ・ツーリストステーション駅です。ここで多くの乗客が下車しました。
    この駅はアビスコ国立公園への玄関口。人気のトレッキングコース「王様の散歩道」の起点となっています。
    優雅な名前に騙されてはいけません。王様の散歩道は全長なんと450キロもあります。全部歩くと1か月近くかかるそうです。
    ヨーロッパのバカンスはすごいですね。日本なら1か月も休めません。

  • アビスコ・ツーリストインフォーメーション駅を出発しました。<br />

    アビスコ・ツーリストインフォーメーション駅を出発しました。

  • 列車の左側は山岳地帯で曇っているのですが、右側は湖が広がり晴れ間も見えます。<br />

    列車の左側は山岳地帯で曇っているのですが、右側は湖が広がり晴れ間も見えます。

  • 鉄鉱石を積んだ長大な貨物列車とすれ違います。<br />

    鉄鉱石を積んだ長大な貨物列車とすれ違います。

  • 山小屋のような駅に停車。登山道の起点になっているのでしょうか。大きなリュックを置いた登山客がベンチに座っていました。

    山小屋のような駅に停車。登山道の起点になっているのでしょうか。大きなリュックを置いた登山客がベンチに座っていました。

  • 15:07に出発。定刻は14:42ですから25分ほど遅れています。<br />

    15:07に出発。定刻は14:42ですから25分ほど遅れています。

  • でも25分の遅れなど小さなこと。この雄大な景色を見ているとそう思えます。<br />

    でも25分の遅れなど小さなこと。この雄大な景色を見ているとそう思えます。

  • 湖畔の道路にトラックが走っています。<br />

    湖畔の道路にトラックが走っています。

  • 山が見えます。ここは北の果てですから、8月であっても山肌には雪が残っています。<br />

    山が見えます。ここは北の果てですから、8月であっても山肌には雪が残っています。

  • 標高もかなり上がってきました。高い木がほとんど生えていません。<br />

    標高もかなり上がってきました。高い木がほとんど生えていません。

  • 反対側の車窓はこんな感じ。森の中を小川が流れています。<br />

    反対側の車窓はこんな感じ。森の中を小川が流れています。

  • 池の中の赤い家。こんな家に住んでみたいですが、娯楽が少なすぎてすぐに飽きてしまうかもしれません。

    池の中の赤い家。こんな家に住んでみたいですが、娯楽が少なすぎてすぐに飽きてしまうかもしれません。

  • ごつごつとした岩と険しい山。<br />

    ごつごつとした岩と険しい山。

  • 山の上の景色です。<br />

    山の上の景色です。

  • 湖のほとりに小さな家やペンションが集まっています。<br />

    湖のほとりに小さな家やペンションが集まっています。

  • また虹が見えました。<br />

    また虹が見えました。

  • リックスグレンセン駅に着きました。駅の目の前にはホテルが建っています。<br />

    リックスグレンセン駅に着きました。駅の目の前にはホテルが建っています。

  • 夏はハイキング、冬はスキーでにぎわうこの地ですが、鉄道の運行は1日2往復だけです。<br />

    夏はハイキング、冬はスキーでにぎわうこの地ですが、鉄道の運行は1日2往復だけです。

  • リックスグレンセン駅を出発。この駅までがスウェーデンで、まもなくノルウェー国境です。<br />

    リックスグレンセン駅を出発。この駅までがスウェーデンで、まもなくノルウェー国境です。

  • 国境の表示は特になく、列車はそのままノルウェーに入りました。<br /><br />次回は終点ナルヴィクに到着します。

    国境の表示は特になく、列車はそのままノルウェーに入りました。

    次回は終点ナルヴィクに到着します。

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2015年ノルウェー旅行記

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