２０１６年夏、アイルランドからアイスランド一人旅　１４．スライゴーで詩人イエーツゆかりの地を巡る

2016/08/03 - 2016/08/03

デリーから詩人イエーツが少年時代を過ごしてスライゴーに向かい。下車して市内を散策。昼食を済ませてバスでダブリンに向かう。
８月３日（水）デリーのホテルで朝食を済ませて、バスでスライゴーへ。イエーツ館、スライゴー中央図書館、スライゴー修道院を見学して、昼食後にバスでダブリンへ。到着後、ホテルにチェックインして、パーネル記念碑、フォー・コーツを見ながらザ・ブレイズン・ヘッドで夕食。

エリア スライゴ(アイルランド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

８月３日（水）デリーで宿泊したナンバー・エイトの食堂で朝食。

Number 8 The Townhouse ホテル

アイリッシュ・ブレックファーストにトーストやコーンフレークもある。飲み物はコーヒーやジュース。

Number 8 The Townhouse ホテル

フォイル・ストリート・バスセンターを午前９時１５分発のバスでスライゴーへ向かう。

午前１１時５０分にスライゴー・バスステーションに到着。歩いて７分ほどのイエーツ館に行く。１８９５年に赤レンガを使い、手仕事を重視するアーツ＆クラフツ・スタイルで建てられた銀行を、１９７３年にイエーツ協会に寄贈された。

イエーツ記念館 博物館・美術館・ギャラリー

イエーツ館はアイルランドの国民的詩人ウィリアム・バトラー・イエーツの生涯と仕事を祝うことに捧げられおり、イエーツの写真展が常設展示されている。

イエーツ記念館 博物館・美術館・ギャラリー

写真展にはイエーツの家族や友人が展示されている。写真の左端の写真は熱心なアイルランドの民族主義者のモード・ゴーンで、イエーツは生きている女性の中でこんなに素晴らしい美しさを見たことがないと思った。

イエーツ記念館 博物館・美術館・ギャラリー

現在、建物の一部はアートギャラリーなっていて、アイルランドの新進画家の作品が多く展示されている。

イエーツ記念館 博物館・美術館・ギャラリー

イエーツ館を出てハイド橋を渡ると近くに、写真のノーベル賞を受賞した詩人ウィリアム・バトラー・イエーツ像が見える。彫刻家のロナン・ギレスピーによって１９８９年に作成されたこの像は、詩人の死後５０周年を記念して、アルスター銀行の前に建てられている。彼の服は彼の詩の抜粋で覆われている。

イエーツ像から歩いて１分で、写真のスライゴー県立博物館がある。１８６４年に牧師館として建てられ、１９５５年に博物館に改築された。スライゴーの石器時代の歴史を詳しく説明する展示品やイエーツ・ルームもあるようだが、午後１２時３０分に閉館になり午後２時まで待たなければならないので見学は諦めた。

スライゴー県立博物館 博物館・美術館・ギャラリー

スライゴー県立博物館の隣に写真のスライゴー中央図書館がある。１８５１年に石灰岩でゴシック・リバイバルの旧メソジスト教会として建てられた建物を、１９５４年に図書館に改装した。

石灰岩の網目模様と彫刻が施された南の高さに開く大きな尖ったアーチ型の窓は、石灰岩のコロネット、彫刻された石灰岩のフード-型が彫刻された肖像画のラベルストップとリード付きの固定窓で終わっていることを示しています。

図書館の中を歩いていると、窓の下には写真のような子ども向けの絵が描かれている。

川岸に美しい花で飾られているガラヴォーグ川。川に架かる歩道橋にも花が飾られている。

ジョンFケネディ・パレードから見たブリッジ・ストリートに架かる石造アーチ橋。橋の下にはガラヴォーグ川が流れている。

ジョンFケネディ・パレードを東へ少し歩くとスライゴー修道院の跡がある。１２５３年に建てられ、スライゴーで最も古い建物。たび重なる火災や１５８５年の九年戦争や１６４１年のアルスター蜂起でイギリスの侵攻によって破壊され、廃墟になった。

スライゴー修道院 寺院・教会

スライゴー修道院はドミニコ会修道院で、ロマネスク様式で建てられた。教会は木製の屋根がなく、壁は１ｍの厚さである。教会は、１５世紀に建てられた切石造りの内陣の仕切りによって、手前の身廊と奥の聖歌隊に分けられている。内陣と身廊の間には３段の正方形の塔がある。

スライゴー修道院 寺院・教会

修道院の最も初期の記念碑は、写真のオクレイアンの墓で９人の人物が浮き彫りに彫られている。身廊の北壁のくぼみに、英国ゴシック様式の墓がある。９人の人物には、修道士、聖ドミニコ、剣と盾を持つ大天使聖ミカエル、天国の鍵を握っている使徒聖ペテロが彫られている。

スライゴー修道院 寺院・教会

教会の東端の壁には、縦仕切りによって４つに分割された明り取りのある後期ゴシック様式の大きな窓がある。この窓の前には高祭壇が据えられている。高祭壇はアイルランドの修道院で唯一残る１５世紀の彫刻で飾られている。その正面には後期ゴシック様式の９つに分割されたパネルがあり、尖ったアーチと浮き彫りの葉が描かれている。

スライゴー修道院 寺院・教会

回廊は教会の北にあり、西側は取り壊されている。瓦礫を積んだような樽型の天井で覆われている回廊を散歩すると、独特の静けさがある。そのアーケードは、二重柱を連想させる細い柱によって支えられている。

スライゴー修道院 寺院・教会

階段で屋上に上がると、南の回廊と東のアーケードが見える。

スライゴー修道院 寺院・教会

修道院の中庭に行くと３つの石碑が建っている。１８３２年に最初のコレラの流行があり、１８４０年、１９１３年にも流行し、スライゴーで犠牲になった６０００～８０００人が埋葬されている。

スライゴー修道院 寺院・教会

スライゴー修道院の近くにあるザ・ベルフライ・バーで昼食。

本日のスープを注文。ホームメイドの茶色のパンが付いている。

スライゴー・バスステーションに向かってガラヴォーグ川沿いに歩いていると、写真のカラフルな陶器製のベンチがあった。

スライゴー・バスステーションを午後３時３０分発のバスでダブリンに向かう。

午後７時３５分にダブリンのセントラル・バスステーションに到着。バスステーションから歩いて１５分ほどのパーネル・ストリートにある写真のザ・ゲート・ホテルにチェックイン。

ホテルを出てオコンネル・ストリートを５分ほど歩くと、写真のパーネル記念碑がある。アイルランド民族主義者、チャールズ・スチュワート・パーネルの記念碑は高さ１９ｍの花崗岩のオベリスクとその前にパーネルの銅像が置かれている。銅像の頭上に彼のスピーチの一節とアイルランドのハープが金色で描かれている。１９１０年に建てられダブリンで最も古いモニュメントの一つ。

夕食を食べるためにザ・ブレイズン・ヘッドに向かう。午後９時近くになっていたが、リフィー川沿いに歩いていると、ビルに当たる太陽の光は明るく、まるで夕方のようだ。

歩いていると写真のフォー・コーツが見えてきた。アイルランド共和国における最高裁判所で、１７９６年から１８０２年にかけて建築された。設計を行ったのはダブリンの税関と同じジェームズ・ギャンドン。１９１６年のイースター蜂起で民族主義者ネッド・ダリーの率いる部隊により占領された。イギリス軍の砲撃でも建物は無事だった。

フォーコーツ 建造物

ホテルから歩いて２０分ほどで、ファザー・マシュー橋を渡ると、写真のザ・ブレイズン・ヘッドに到着。１１９８年創業というダブリンで最も古いパブ。

ザ ブレイズン ヘッド 地元の料理

店内は奥行きがあり、いくつもの部屋に分かれていて、中庭もある。質の高い料理とサービスに定評がある。

ザ ブレイズン ヘッド 地元の料理

ラム肉の角切り、じゃがいも、野菜を煮込んだボリュームたっぷりのトラディショナル・アイリッシュ・シチューとギネスのスタウト・ビールを注文。食後、ホテルに戻る。

ザ ブレイズン ヘッド 地元の料理