2021/05/10 - 2021/05/10
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NHKのBSプレミアムで放映される「にっぽん縦断 こころ旅」をわりとよく見ている。朝の15分バージョンを見ることが多い。
2021年4月の最終週に放映された番組の中で福岡県福津市にある宮地嶽(みやじだけ)神社と「光の道」が紹介された。
海から少し高い場所にある宮地嶽神社の石段の最上部から一直線に玄界灘(宮地浜海岸)へ続く道路が光の道と呼ばれ、夕陽を鑑賞する名所となっているとのこと。
諸般の事情で私は昼前に訪れることにしたが、テレビで紹介された風景は是非一度は見てみたいと思わせるに十分であった。
(2021.05.12作成開始)
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令和3年のゴールデンウィークが明けた平日の午前中。博多駅から宮地嶽神社の最寄り駅である福間駅(福岡県福津市)へ向かう。
福間駅 駅
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博多から福間までは普通列車で約25分。
線路の北側の「みやじ口」へ。宮地嶽神社前を通る路線バスがすぐに到着する。 -
駅から数分で宮地嶽神社前バス停に到着。奥は無料駐車場のようだ。
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道路の反対側にあるバス停の方向へ。
道路の表示板もあるので迷うことはない。 -
参道の入口の反対側に延びる直線道路。光の道の一部である。
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海側へ道路を渡った場所から眺めると道路が直線であることを確認できる。
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参道入口の鳥居。
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参道の入口付近に冷凍餃子の自販機が設置されている。噂には聞いていたが、自販機の実物を目にするのは初めてである。
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参道はさほど長くない。両側に店屋が立ち並んでいる。営業している店舗は少ない。
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石段の先に複数の鳥居が重なって見える。TVの映像には映されなかったと記憶している。
宮地嶽神社 寺・神社・教会
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参道の途中に立っている青銅の神馬。奉納されたものだろう。
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奉納された石灯籠。残念ながら年代は不明。
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ひときわ目につく石碑。「六百俵之碑」と記されている。大正8(1919)年に建てられた。
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江戸時代のこの地にあった宮司村がとても豊かな農村であったことがよくわかる。
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階段の途中には小さな庭園もある。
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石段を上がり切った場所から光の道を見る。テレビでも火野正平氏がこの場所に立って海岸の方向を見ていた。
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傍らの看板。「夕陽がこんな具合に見えますよ。」
月並みだが、チャンスがあれば天気の良い日の夕方に再訪したいと思った。 -
石段を上がり切った先の、光の道の突き当りに当たる場所には小さな建物が建っている。まだ新しいようだ。
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建物の裏には「御本殿跡」と記された石碑が建てられている。
解説板のようなものは見当たらない。気になって帰る時に福間駅構内の観光案内所でスタッフさんに聞いてみた。明治時代もしくは江戸時代にはこの場所に本殿が建っていたとのことである。 -
建物の手前には神馬の像が設置れている。
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参道は左に大きく曲がっている。鳥居が複数立っている。
この写真の奥の右手に現在の御本殿がある。 -
案内図。神社の由緒も記されている。
祭神は息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)《 別名:神功皇后(じんぐうこうごう)》、
勝村大神(かつむらのおおかみ)、勝頼大神(かつよりのおおかみ)。
創建は約1700年前。神功皇后は、古事記や日本書紀等によると大陸へ渡る折この地に滞在し、宮地嶽山(神社の背後の山)の頂より大海原を臨みて祭壇を設け、天神地祇(てんしんちぎ)を祀り「天命をほう奉じてかの地に渡らん。希(ねがわ)くば開運をた垂れ給え」と祈願され船出したとされる。 -
御正殿の手前にある楼門。
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御正殿。参拝者は少ない。
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境内に「奥の宮八社巡り」の案内図。先ほどの地図にも載っていた。
八社の奥には宮地岳(みやじだけ、標高182m)があり、その山頂まで行く道があるようだ。 -
帰りに立ち寄った福間駅構内の観光案内所で貰った地図の一部。
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奥の宮八社巡り参拝入口の表示がある。
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この鳥居の先に奥の宮八社がある。
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石の列に囲まれたこんもりした小さな丘は奥の宮の中心付近にある宮地嶽古墳である。
宮地嶽古墳 名所・史跡
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巨大な解説板が建てられている。これがなければ外観だけでは古墳であることに気づかなかったかもしれない。
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しかし、古墳の墳丘には横穴が開いていて、奥の宮八社巡りの三番社、不動神社となっている。内部は撮影禁止のためここで紹介できないが、古墳の横穴式石室の中に「お不動様」が祀られている。
ネットで調べると、この宮地嶽古墳は「地下の正倉院」と呼ばれ、金の鐙(あぶみ)・冠(かんむり)・馬具類・大太刀等数多くの埋蔵物が発掘され、20点が国宝に指定を受けているとのこと。
宮地嶽神社や周辺に博物館は存在しないことから、それらの埋蔵物は福岡県内の別の場所にある博物館に収蔵されているのであろう。 -
古墳の裏側(山側)に「宮地嶽神社山頂古宮阯」の道標。
Google Mapにも「宮地山」※という表記で山頂の写真と口コミが掲載されている。
せっかくなので山頂へ行ってみることにする。
※福津市作成の観光地図では「宮地岳」と記されている。 -
しばらくはアスファルトで固められた登りやすい道であったが、途中から舗装がなくなった。
その入り口に「イノシシ注意」の看板が立っている。こんな山の中でイノシシが現れたら抵抗するすべはないであろう。 -
20分弱で山頂が見えて来た。
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山頂には小さな金属製の鳥居が建てられている。その下には注連縄?が張られたいわく有りげな石が置かれ、お供えがされている。
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すぐ横のまだ若い木。それでも何やら神秘的な雰囲気がある。
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宮地嶽神社の主祭神である神功皇后がこの場所で大陸への出征前に祈願を行ったとのこと。
神功皇后が実在したか否かは別として、この山頂が宮地嶽神社の創建に関わる極めて重要な聖地であることが分かる。 -
山頂の少し先に「御来光遥拝所」の跡がある。
古代にこの場所で東から昇る陽を拝していたとのこと。
御来光への崇拝と宮地嶽神社の光の道との深い繋がりを推測させる遺構と考えられる。 -
往復で約30分の山登りであった。残念ながら樹木に遮られて視界は良くない。
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帰りも宮地嶽神社前からバスに乗り福間駅に戻った。みやじ口側の階段下にモニュメントのようなものが設置されている。
福間駅 駅
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開設板によると、前の写真に写っている二本の柱は明治44(1911)年に新設された福間駅の跨線橋の門柱とのこと。
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福間駅で遅い昼食を取ることにする。駅みやじ口のガード下にあるうどん屋に入る。
東筑軒 福間うどん店 グルメ・レストラン
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食材の多くが品切れでごぼう天うどんなどは食べられなかった。わかめうどんを食べた。
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駅構内の改札近くにある観光案内所に立ち寄る。マスコットキャラクターもマスクをしている。
この後13時58分発の列車で博多へ戻った。
【了】
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この旅行記へのコメント (1)
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- 横浜臨海公園さん 2021/05/15 14:29:30
- 宮地嶽神社
- ぽっとん姉さま、こんにちは。
はじめてメッセージを書かせて頂きます。
以前であれば西鉄宮地岳線で西鉄香椎から電車に乗り門前付近まで行けたのですが、トカゲの尻尾切に遭い、今では福間駅経由のバスに乗って、神社からかなり離れた所までしか行けず、ずいぶん不便になった感がしてなりません。
神域内は何とも言えぬ荘厳な雰囲気に満ち溢れていた事と思います。
但し、あの神域内はイノシシのみならずマムシも出没するので、出くわさずに行け良かったですね。
帰りにご覧になられた旧福間駅跨線橋親柱は鋳物製で、当時の跨線橋階段は急傾斜で、昇り降りに難渋させられた記憶が残っております。
横浜臨海公園
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