開業間もない、ロマンスカーミュージアムへ

2021/05/03 - 2021/05/03

４月１９日にオープンして間もない、ロマンスカーミュージアムへ行ってきました。
小田急小田原線、相鉄本線、JR相模線のターミナル海老名駅のほぼ構内にあります。
感染対策もあって、現在はWEBによる事前予約制となっています。
小田急ロマンスカーといえば、私にとって一番身近な特急電車です。
箱根方面の旅行、小田原在住時代、そして現在の相模原在住と乗車回数は数え切れません。
運行引退したロマンスカーは、大野電車区内の屋根付き車庫で大事に保管されていたのは、
このミュージアムを作るためだったと「建設発表」の記事を見たときに合点がいきました。
そして、オープンを首を長くして待っていたのです。

エリア 海老名・座間・綾瀬(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩

海老名駅小田急改札口を出て1分、ロマンスカーミュージアムはありました。
テーマカラーのオレンジですね。
訪問した2021年5月3日現在では、WEBでの事前予約制となっています。
（私は４月3日に予約しました）
入場料は大人￥900です。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

入場して１フロア降りていくと、
1927年（昭和2年）新宿ー小田原開業時の車両（モハ1形）がお出迎え。
いわば小田急のオリジントレインであります。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

内外装ともに当時としては最先端だったと思います。
背もたれが「板のまま」がスタンダードだった時代に、クッション付きだったり、席下に暖房機らしきものが見えるんです。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

運転手は木製の自転車サドルみたいなものに座って、長時間勤務していたんですね。
調べてみると、新宿ー小田原は２時間23分掛かっていたようです。
絶対にお尻痛くなりそうだ！
１時間ごとに単行（１両）運転されていて、当時は乗客が少なくて苦労したそう。
それでも翌々年1929（昭和４）年には、相模大野（当時は信号所→学校裏駅）ー片瀬江ノ島を一気に開通させたんです。さらに凄いのは、江ノ島線上り合流を立体交差（お金がかかる！）で完成させた点にあります。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

なんとでかい、パンタグラフ！！

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

さらに下に降りると、シグネチャーエリアです！！
左からロマンスカー３代揃い踏み！
テンション上がります！！

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

初代ロマンスカーSE（3000形）：1957～1992
Super Expressの頭文字
前照灯が中心部２灯８両編成で登場しました。
私はこの時代の3000形には乗車した確固たる記憶はないんです。
完成時には空調は無く、後に追加されて窓横に吹き出し口があったような‥
（京急旧600形と同じような）
確か東海道線上で狭軌電車当時最高の145㎞を出して、東海道新幹線０系の礎となったと思います。

私と同い年で、娘が生まれた年まで運行していたとは親近感が持てます。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

3000形SE社の特徴のひとつ、アーチ型の乗降扉。
当時からオシャレなドアだな～と思ってました。
（２代目NSEまで手動ドアです）
車両間の貫通路がトンネル状で、ドアが無く、下部が丸い形状というのはとても良く憶えています。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

中学生の時、御殿場行き「あさぎり」に従姉妹と乗車した時に、最前部の席になり、
前面展望より運転手さんのキビキビとした指差喚呼に感動しました！
それは「走る喫茶室（車内飲食サービス）」で注文して飲んだ、ステンレスカバーの付いた長めのガラスカップに入った、レモンティー（日東紅茶）と美味しさと入り混じった懐かしい思い出となっています。
でもミュージックホーンがちと煩かった。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

こんなサボ（行先表示）が懐かしい

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

1968年に８両から５両に短編成化されて、前照灯も左右振り分けになりました。
当時、私は顔つきが、「加藤茶」から「いかりや長介」になったと思いました。
前面サボ（列車名表示）が電照式にとなって見やすくなりました。
「さがみ（時にははこね）」として、２編成10両（A/B編成）で走っていました。
NSEが好きだった私は、SEが来ると「ハズレ！」と思ったりしてました。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

２代目NSE（3100形）　1963～2000年
New Super Express　11両編成連接車
やっぱりロマンスカーと云えばこの車両です。
中３の時に仲良くなったＳ君が小田原在住で、何度も一緒に乗りました。
大学時代、社会人時代、プレ新婚旅行と何十回乗ったか分かりません。
初めて最前面展望席に乗った時の感動は忘れません（確か高校時代）。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

前面サボを電動幕式にした更新車両。
最後は１編成を「ゆめ70」に改修して走っていました。
小田原在住時代、住まいが足柄駅留置線に隣接していて、3100NSEが休んでる姿をよく見かけていました。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

３代目（7000形LSE）　1980～2018
Luxury Super Express
結果的に最も長期に渡って走り続けた車両ですね。
ロマンスカー初のリクライニングシート、シャンデリア風のデッキ照明、貫通路のアクリル自動ドアなど新基軸が盛り込まれた豪華特急でした。
初乗車は若くして亡くなった小田原在住Ｓ君葬儀の帰路だった。友を喪った悲しみと乗りたかった車両に乗れた喜びが入り混じって混乱していたことを鮮明に憶えています。
あとひとつ、娘との二人旅（社員旅行ですが、現地では自由行動）でハワイへ行くために成田空港へ向かう際に先頭車最前列に乗りました。ただただ嬉しい感情のみでした！

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

４代目（10000形HiSE）　1987～2012年
Highdecker Super Express
高床（ハイデッカー）ロマンスカー。
流行りのハイデッカーで展望を良くしようとする狙いがあったと思う。
初乗車時に座席がリクライニングしないことにに驚いた！
バリアフリーに対応が難しいため、先輩の7000形よりも早めに引退しているが、
一部は長野電鉄に譲渡され（11両→4両）、特急ゆけむりとして運行されている。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

保存車両が1両のため、連接台車がよく分かるようになっていた。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

昭和っぽい展望車内
このピンク色は当時結構好まれていたような

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

昔の車内広告は雰囲気を盛り上げますね

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

先頭展望にいるのは私と奥さんです
（撮影は娘）

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

５代目（20000形RSE）　1991年～2012年
Resort Super Express
新宿ー沼津間特急「あさぎり」として、JR東海371形（たった１編成のみ！）と共通運用されていた。
371形が点検時に運行継続出来るよう、小田急は２編成製造して、箱根方面へも走っていました。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

中間の３＆４号車は特別車（小田急：スーパーシート、JR：グリーン車）となっていました。
小田原在住時、東京に用事がある時には時間を合わせてJR松田（小田急新松田駅隣）から、スーパーシートによく乗っていました。小田原からの運賃・特別料金と比較して、200数十円アップで特別な気分が味わえたからです。席には液晶テレビも装備され、映像も見ることが出来ました（権利上の問題があったようで、途中から取り外されて、肘掛けの取り出し部分はロックされましたが‥）
最後に乗ったのは、運行終了の１週間くらい前に、奥さん・娘と東京に行った帰りに町田まででした。（偶然乗れてラッキーでしたね）
居住性は小田急ロマンスカー史上最上のものと今でも思います（普通席でも）。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

ロマンスカーミュージアムもうひとつの目玉。
小田急線全線ジオラマ
新宿からスタート
新宿西口

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

新宿南口
JR本社と小田急サザンタワー

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

これは生田緑地かな
藤子F不二雄ミュージアムと岡本太郎美術館が！

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

これは相模大野駅
ステーションスクエアも

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

新装なった片瀬江ノ島駅
ちなみに駅舎の青銅色の屋根は、私の勤務する会社の製品なんです

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

江の島！
江の島シーキャンドル（展望塔）と対岸にはえのすい（新江の島水族館）

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

海老名駅とビナウォーク！

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

小田原駅そして左手には小田原城

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

ロマンスカーの終着地、箱根登山鉄道箱根湯本駅
駅構内には箱根登山鉄道のアレグラ号まで

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

これも大規模リノベーションが昨年完了した
箱根富士屋ホテル（宮ノ下）
私たちは30数年前、結婚式の翌日新婚旅行その１でここに泊まりました。
当時、出発日を1日ズラすだけで4～5万円違ったのでそういうことになりました。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

ジオラマの最後は元箱根にある箱根神社と小田急箱根山のホテル
このホテルのフレンチレストランで息子は働いていました
（現在は異動になって他のホテルで勤務中）
ここにも思い出が沢山あります。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

夜照明に転換した、新宿の夜景です

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

箱根には星も出てきました

ミュージアムショップが待ちで入れなったことが、少々心残りですが、満足した１時間でした。

ロマンスカーミュージアム 美術館・博物館

帰りがけにビナウォーク内にある「華味鳥」さんでランチをいただきました。
私はもつ鍋御膳、奥さんと娘は博多御膳（水炊き）。
明太子と唐揚げが美味しかったですね～

この旅行記へのコメント （2）

• capriさん 2021/05/04 22:58:27

  ありがとうございます

  エヌエヌさん
  
  コメントありがとうございました
  
  コロナ禍で外へ出ない昨今ですが、
  この一週間は久しぶりにロマンスカー三昧
  となりました
  
  29日は甥の結婚式で
  相模大野ー新宿往復乗れました
  行きがEXE-α
  帰りがEXEでした
  αは個人的にはGSEの次に好きなロマンスカーです
  インテリアがセンス良くて、シートの色合いがJR東のE7グリーンと同じですね
  そして昨日は5車種と懐かしい邂逅を果たせました。
  GSEとVSEで飲めた美味しい有機栽培コーヒーは今は昔になってしまいました
  走る喫茶室の復活を願いたいですよね
  
  名鉄はミューに乗った事がないので、
  そして近鉄ひのとりも乗りたいものです
  昨夏、近鉄しまかぜに乗りましたが、私鉄最強と感じました
  小田急も上級席あると面白いんですが
  
  これからもよろしくお願いします
  
  Capri

• エヌエヌさん 2021/05/04 17:18:02

  早速

  capriさん
  
  こんにちは！
  早速行かれたんですね。
  
  ＳＥが来ると当時は私もハズレたと思いましたよ。
  大人になって走る喫茶室で背伸びをしてウイスキーをオーダーしました。
  スーパーニッカのミニチュアボトルでした。
  
  HiＳＥで初めて好きな女の子と全面展望に乗った思い出
  1度しか乗れなかったけどスーパーシートに感動したＲＳＥ
  どれも懐かしいです。
  
  昔は事前に特急券を買わなくても乗れたんですけどね。
  
  子供時代にＮＳＥと名鉄のパノラマカーの絵本も持ってました。(#^.^#)