2018/04/08 - 2018/04/08
48位(同エリア271件中)
葵さん
この旅行記スケジュールを元に
2018年の春、日帰りで長野県東部・佐久地域への旅へ。
古くより肥沃な盆地だった「佐久平」には数々の歴史遺産が残されており、午前中に「小諸城址懐古園」を観光した後、午後からは「佐久平駅」を起点に、エリア内に点在する城跡・神社・擬洋風校舎を思いつくままに巡ってみることに。
室町から明治初期までと、何ら脈絡の無い時代背景となってしまいましたが、図らずもどのスポットも満開の桜に彩られ、華やかな雰囲気の中での散策となりました♪
〔2018ぶらり信州・佐久平へ〕
●Part.1:小諸城址懐古園(日本100名城/日本さくら名所100選)
https://4travel.jp/travelogue/11535605
●Part.2:龍岡城(続日本100名城)/新海三社神社/旧中込学校【この旅行記】
〔続日本100名城登城記〕
●沼田城/名胡桃城/岩櫃城(上野国):https://4travel.jp/travelogue/11525274
●興国寺城(駿河国):https://4travel.jp/travelogue/11533154
●大和郡山城(大和国):https://4travel.jp/travelogue/11613989
●河後森城(伊予国):https://4travel.jp/travelogue/11652466
●岡豊城(土佐国):https://4travel.jp/travelogue/11548589
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
●佐久平駅
午前中に「小諸城址懐古園」を見て回った後、「小諸駅」からJR小海線に乗り、北陸新幹線の停車駅でもある「佐久平駅」に降り立ったのは、お昼の12時30分くらいとなりました。
ここから駅を起点に、「佐久平」に点在する歴史的な遺産が残るスポットを巡っていくこととしますが、公共交通機関での移動だとかなり厳しいので、レンタカーを利用することにしました。佐久平駅 駅
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●五稜郭であいの館
「佐久平駅」から南へと車を走らせ、まず最初に「龍岡城(たつおかじょう)跡」のそばにある「五稜郭であいの館」という施設へ。五稜郭であいの館 美術館・博物館
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施設の駐車場に車を置き、建物の中へと入ってみると、お城の全景を示した模型が展示されていました。
五稜郭といえば、幕末の戊辰戦争の舞台となった北海道・函館市が有名ですが、見ての通りここ「龍岡城」も星形稜堡を持つ洋式城郭で、日本に2つしかない貴重なもの。
ただ、城跡には堀や土塁の一部が残されているものの、現在はその太宗が小学校の敷地になっており、中心部はほぼほぼ校庭ですね。。。 -
また、お城は「続日本100名城」に選定されており、先に建物内に設置されているスタンプを押印しときます。
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●龍岡城跡
館内をひと通り見学した後、さっそく大手門側から登城していきましょう!
この洋式城郭は、幕末期にここ佐久の地を治めていた奥殿藩松平氏の藩主で、幕府の陸軍奉行などの要職を歴任した松平乗謨(のりかた)により築城され、完成したのが大政奉還のあった1867年、廃城となり解体されたのが1872年と非常に短命なお城です。龍岡城跡 名所・史跡
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お堀に架かる橋から眺めると、当時の石垣と土塁がきれいに残っており、星形にするためにカクッと曲げられている独特の形が面白い。
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●田口招魂社
橋を渡ってすぐ右手側には小さな招魂社が鎮座。田口招魂社 寺・神社・教会
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招魂社やお堀端を中心に桜が植えられており、午前中に訪れた「小諸城」と同様、ちょうど満開のよう♪
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イチオシ
ということで、城跡と桜のコラボを楽しむべく、お堀に沿って歩いてみることにしましょうか。
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石垣の上に設けられた土塁も当時のまま残り、そこに桜が植えられていて、ちょうどいい散歩道に。
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そして5つある星形の突端部へ。
西洋式城郭という先見性はあるものの、このとおり堀の幅も狭く、かつ石垣も高くないため、実戦には耐えられなかったのではないかとの評価のようで、1万6,000石の小藩には予算的にも厳しかったようです。 -
お、お堀の向こう側にはピンク色の桜も咲いていて、「であいの館」ともども、周辺の環境整備には力を入れているよう。
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そしてお堀端から城内の中心部へと入っていくと、完全に学校の校庭だなぁと(個人的には懐かしい景色ですが)。
右手奥の方に、明らかに校舎とは違う昔風の大きな建物が見えるので、校庭の脇を歩きながら行ってみることに。 -
城内へと通じる門の1つだった「黒門跡」にも、一部石垣が残っていますが、今では学校の通用口といった感じでしょうか。
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その門の外側にまで堀と石垣が延びていて、桜並木とともにいい絵になっています。
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こちらが城内に唯一現存する「御台所」で、お城の中心付近にあった御殿のそばに建っていたものを、この場所に移築してきたそうです。
ちなみに内部の見学は予約制とのことで、今回は外観のみに。龍岡城五稜郭 名所・史跡
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そして再び、大手門側に架かる橋まで戻ってきました。
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やっぱり城内で1番絵になるのは、この橋のあたりですね~。
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最後、お城の外側からお堀と石垣を眺めたところで、ここ「龍岡城跡」の登城を終えることに。
今回は桜の時期でもあり、であいの館の見学とお花見も含めた城内の散策を合わせ、だいたい1時間弱の滞在となりました。
見どころとしては、やはり周囲を取り囲む星形の堀と石垣で、今もかなりの長さにわたってきれいに残されていますが、他方、小藩で陣屋扱いのため大きな構造物などは無く、また西洋式ということもあり、普通の城跡だと思って訪れるとちょっと面食らうかもしれません。 -
●新海三社神社
引き続いて訪れたのが、古くよりここ佐久郡の総社とされ、戦国時代にかの武田信玄も戦勝祈願したと伝わる「新海三社神社」で、「龍岡城跡」からは数百メートル程度離れた場所に鎮座しています。新海三社神社 寺・神社・教会
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(ブレブレの写真で恐縮ですが)神社の境内図がこちら。
社殿は山裾に沿うように配され、その中腹あたり(写真左側)に駐車場があるので、ここに車を置きました。 -
ちなみに正面の大鳥居から歩くとなると、左右を鬱蒼とした木々に包まれた坂道を上る必要があります(汗)
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さっそく石段を上っていくと、すぐ正面に重厚感のある「拝殿」が。
この日はちょうど春祭だったようで、幟とかが出ていました。 -
「拝殿」のすぐ奥の社殿は打って変わり鮮やかな朱色。
右手前が「中本社」、左奥に「西本社」にあたり、その間に「御魂代石」という古い石造物が納められているそうです。 -
仲良く並ぶお社の正面に来てみるものの、拝殿との間が狭く、どうもフレームの中に入り切らん(苦笑)
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「拝殿」の右側に建つ「神楽殿」は今でも現役のよう。
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イチオシ
そして境内の右手奥の方に、桜に彩られた三重塔が!
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優美なシルエットが素敵なこちらの三重塔は、室町時代の1515年に建立されたものと伝わり、その全長は約20メートルほどで、国の重要文化財に指定されています。
なぜ神社に仏教に関する塔があるのかと一瞬違和感を生じさせますが、明治以前の神仏習合の名残と思えば納得。 -
イチオシ
さらに塔の裏手へと回り込み、斜面に設けられた石段を上がったところから眺めてみると、塔の高さと同じくらいの目線に。
2017年の秋に「塩田平」を訪れた時にも、いくつか古い塔を見て回りましたが、数百年も前に建てられたものがこの地域にまとまって残っているのがスゴイなぁと。
●秋涼の信州・上田&塩田平をゆく《Part.2》 ~信州の鎌倉・塩田平と別所温泉街そぞろ歩き~
https://4travel.jp/travelogue/11516799 -
ついついアップにしてもう1枚♪
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そして「三重塔」のちょうど正面に、こちらも室町時代に建立されたと伝わる「東本社」が当時の姿のまま残されています。
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こういう配置って珍しい気がするので、縦構図でもう1枚。
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これで境内の主なところをひと回りしたことに。
周囲を高い木々に囲まれた境内はとても厳かで、佐久地域の総社に相応しい伽藍が今も残っており、特にこの時期しか見ることができない三重塔と桜の光景にすっかり魅了されてしまいました。。。 -
●旧中込学校
そして最後に、室町時代から明治時代へとタイムスリップ。
「新海三社神社」と「佐久平駅」のちょうど中間くらいの場所に、明治初期の1875年に建てられた擬洋風の校舎「旧中込学校」が残されており、内部を見学できるようになっているので、こちらに寄ってみることに。
◇旧中込学校◇
開館時間:9時~17時(11月~3月は16時まで)
休館日 :月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料金:大人260円
参考HP:https://www.city.saku.nagano.jp/kanko/spot/meisho_shiseki/kyunakagomigakko.html旧中込学校 名所・史跡
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玄関正面から見ると、白亜の外観にバルコニーや八角形の塔まであり、とても学校には見えないですねぇ。
現代人の私ですらビックリするくらいですから、明治の子供たちの驚きっぷりはいかばかりかと(笑) -
建物内に入ると、1階は広い講堂(音楽堂)と第一教場になっていて、正面奥の扉の欄間には半円状のステンドグラスも。
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講堂(音楽堂)置かれた古いオルガンは今にも音色を奏でそう。。。
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第一教場の方には、生徒用の小さな机の上に算盤や一人用の黒板なども置かれており、当時の勉学風景ってこんな感じだったんですねぇ。
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そして2階へと上がっていくと・・・。
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イチオシ
中央廊下の奥に、今度は丸い大きなステンドグラスがはめ込まれており、原色の光が廊下に差し込んできています♪
竣工時には「ギヤマン学校」と呼ばれ、連日見学する人たちが後を絶たなかったそうで、たしかにこれは文明開化のインパクトがありますね~。 -
2階は第二・第三・第四教場の3つの教室と、校長室や教員室があり、当時の教科書などの関係資料が展示されていました。
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同じく展示してあった、国からの重要文化財指定書。
今回ここがなかなか興味深かったので、2019年9月に愛媛県を旅行した際、同じく明治初期の擬洋風校舎で重要文化財に指定されている「開明学校」にも訪れてみました。
●2019四国周遊の旅・高知&愛媛県編《Part.5》~南予に点在する名城&古い町並みを巡る~
https://4travel.jp/travelogue/11652466 -
ちなみに、バルコニーや八角塔には行けない仕様でした。
せめてバルコニーには出てみたかったですが、まぁ文化財ですからしゃーないか。 -
内部見学後、ちょうど校舎の周りに桜が咲いていたので、しばし良さげなアングルを物色。
図らずしも、今回訪れた3スポット全てで桜とのコラボが楽しめました♪ -
イチオシ
さすが昔から教育熱心な県だと言われるだけあって、「旧中込学校」も明治時代の初期に村内有志の募金で賄われたそうで、ここからもその熱意が伝わってきますし、今もこうやってきちんと保存されているのも素晴らしいなぁと。
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●佐久平駅
こんな感じで「佐久平」に点在するスポットを巡り、16時半くらいに「佐久平駅」へと戻ってきました。
レンタカーを返却し、あとは北陸新幹線で東京へ帰るのみ。
長野はこの日訪れたような歴史遺産が数多く残っており、かつ東京から新幹線で気軽に行くことができるため、お気に入りの県の1つ。
今回は日帰りの旅となりましたが、どこのスポットも桜が満開で、いつも以上に華やかな雰囲気の中を見て回ることができました♪
広い県ですから、また別のエリアにも行ってみたいな~と。
最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。佐久平駅 駅
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