
2016/12/21 - 2017/01/02
208位(同エリア985件中)
giantpandaloverさん
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アグリジェントのギリシャ神殿、パレルモのノルマン朝時代の黄金モザイク。昨年に続いて今年はシチリア島の西南半分を探索。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- アリタリア航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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羽田からパリ、ローマを経由してパレルモに夜11時に到着。最近は預け荷物なしで極力キャリーイン型スーツケースのみで旅行。
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パレルモ到着後はHotel Villa Igieaに一泊。1900年初頭にフローリオ家が建てたベルエポック調のホテル。「山猫」撮影時にC.カルディナーレ、B.ランカスター、A.ドロンも宿泊したとか。
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一夜明けてホテルの朝食。イタリアに来たことを実感する朝から甘いものの山。イタリア人に言わせれば、フランス人の機嫌が悪いのは朝食に甘さが足らないから。
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Villa Igieaを早々にチェックアウト後、長距離バスでシチリア島南部のアグリジェントに向かいます。2時間半でシチリア島を縦断。往復14ユーロ。イタリアのバスは本当に安い!
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アグリジェントではVilla Athenaに宿泊。部屋から神殿が見えるのが売り。
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部屋から見たライトアップされたコンコルディア神殿。
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ホテルにチェックインしてから、世界遺産「神殿の谷」へ。谷というが、遺跡は小高いところにある。ギリシャ人がシチリア島・イタリア南部を植民地にしていたマグナ・グラエキアの神殿遺跡。写真はコンコルディア神殿。BC5世紀に建てられ、AD6世紀にキリスト教の聖堂に転用されたため保存状態が良い。柱は力強いドーリア式。縦横のバランスが重厚感を生んでいる。
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ユーノー神殿。主神ユーピテルの妻にしてローマ最大の女神。女性の結婚生活を守護する女神。BC5世紀に建てられたが、BC406年にカルタゴ人との戦いで消失。往時は結婚の祝宴などに使われていた。
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ヘラクレス神殿。BC6世紀の創建だが、現在は8本の円柱が残るのみ。ただし、一本一本のドーリア式の柱が力強くその迫力に圧倒される。
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夕食はホテル内のレストランで。生ウニのパスタ。シチリアの生ウニは夏が旬。冬場は少ししか取れない貴重品。クリームは使わず、ウニとオリーブオイルと少しのトマトのみで和えてある。
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セコンドは黒豚のソテー。シチリアは黒豚が有名。柔らかくて味わい深い。
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イワシとウイキョウのスパゲッティ。イタリアのイワシは日本のアジに近いさっぱりした味。
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翌朝、ホテルの朝食。ジュースもヨーグルトも種類が豊富。
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クロワッサンも必ず中にカスタードクリームやあんずジャムが入る。
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パレルモに戻り、ホテル・エ・デ・パルメに滞在。嘗てワーグナーも滞在。
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ホテル内部はクラッシック。
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シチリアのカテドラーレ(大聖堂)。元イスラム人のモスクだが、11世紀にノルマン人のルッジェーロ1世がシチリアを占領してからはキリスト教の教会となった。
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カテドラーレには神聖ローマ皇帝フェデリコ2世の棺が安置されている。1130年にルッジェーロ2世が創始したシチリア王国ノルマン朝は、1194年グリエルモ3世を最後に僅か60年足らずで終焉を迎える。代ってシチリア王となったのは、ルッジェーロ2世の娘コスタンツァと結婚した神聖ローマ皇帝ハインリッヒ6世。この二人の子がフェデリコ2世。ということでフェデリコ2世もシチリア王を兼ねた。
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コスタンツァの冠。繊細な金細工に象嵌が施されている。両鬢の装飾が異教的な雰囲気を醸し出している。コスタンツァはノルマン朝のルッジェーロ2世の王女で神聖ローマ皇帝ハインリッヒ6世の妻、フェデリコ2世の母親。
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ジェス教会。1549年にイエスズ会がパレルモに上陸。1636年に教会を建設。
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ジェス教会内部はスタッコ装飾、大理石レリーフなど装飾で埋め尽くされている。
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スタッコ彫刻の一つ慈悲の聖母。
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次はパレルモの世界遺産の至宝の一つを見学にノルマン王宮へ。9世紀にアラブ人が建設を始め、シチリア王国ノルマン王朝が完成させたアラブ・ノルマン様式の王宮。現在はシチリア州議会。規模は大きいものの、外見は至って地味。
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ノルマン王宮の地味な飴色の外見とは対照的に内部のパラティーナ礼拝堂は文字通り金色に輝く。ノルマン朝初代ルッジェーロ2世によって着工され1140年に完成した礼拝堂。聖書の場面がモザイクで飾られる。
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パラティーナ礼拝堂のモザイク。イエス・キリストを挟んで、左側に天国の鍵を持つ聖ペテロ、右側に聖パウロ。
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どの角度から見ても神々しい。
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歩き疲れたのでノルマン王宮の前にいた輪タクのおじさんにパレルモ州立美術館まで送ってもらう。15ユーロはちょっと高かったかな?まぁ、これも良い思い出。
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州立美術館の至宝、アントネッロ・ダ・メッシーナの受胎告知。15世紀ルネサンス期の作品。ダ・メッシーナという位だからシチリア北東部のメッシーナ出身の画家。思索的な傑作が多い。告知の驚きを表す聖母マリアの遠近法で短く描かれた右手とそれを静かに受け入れるマリアの表情のコントラストが見事。
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今晩はホテルの近くでシーフードの美味しそうなレストランを予約なしで訪問。前菜は生の甘えび。オリーブオイル、塩、レモンで食べる。とれたて超新鮮とまではいかないが、甘くておいしい。これで10ユーロほど。
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タコとイカのマリネ。イタリア人はタコを普通に食べてくれるので嬉しい。
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ホテルの朝食。今日は朝からハードスケジュールなのでしっかり食べておこう。
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やはり中にジャムかクリームの入ったクロワッサンが主体。それ以外のパンも基本的に菓子パン系。
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朝8時にホテルからタクシーでパレルモの高台にあるモンレアーレ大聖堂へ。世界遺産。1174年ノルマン朝第3代国王グリエルモ2世の命により建設が開始され、1182年に完成。
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朝早かったため広大な身廊は人気もなく静まりかえっている。内部を埋め尽くす旧約・新約聖書を題材にした黄金のモザイクは圧巻。
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中央アプスの丸天井には巨大なキリストの上半身像と聖母子座像のモザイクが朝陽を浴びて輝く。
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キリストのモザイクのアップ。
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キリストの下の聖母子座像と聖人・天使たち。
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大聖堂の発願者グリエルモ2世の棺。
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大聖堂を抜けて回廊(キオストロ)へ。回廊には創建当時のままに216本の白大理石の柱が並ぶ。柱は未装飾の柱と、モザイク彩色された柱が交互に並んでいる。
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回廊を屋根から見たところ。拝観料を払って回廊の屋根伝いを歩ける。
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モンレアーレから戻り、パレルモ名物の一つ、脾臓のマリタータ(Maritata)を食べにアンティカ・フォカッチェリア・サン・フランチェスコへ。
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材料は脾臓の薄切りの煮込み、新鮮なリコッタ・チーズ、シュレッドしたカチョカバロ・チーズをサワードー状のパンに挟んだもの。注文を受けてから、おじさんが作ってくれる。
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こんな感じです。見た目よりも脾臓は油がヘビーでミノやセンマイのような歯ごたえもなく、余り口には合わず。1日中胃もたれしていました涙。
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腹ごなしに徒歩でマッシモ劇場まで。1897年落成。その名のとおり、パリ・オペラ座、ウィーン・オペラハウスに次いでヨーロッパで3番目に大きい歌劇場。
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ガイド・ツアーに参加して内部を見学。舞台の奥行がさすがに広い。周囲のロイヤルボックスも豪華。
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マッシモ劇場を出た後は老舗カフェ・スピナートでカフェ・マッキァート。とても活気がある。Bar d’Italiaに選ばれている。
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夕食はホテル受付の映画から出てきたようなお嬢さんに紹介してもらったオステ・デッロ・スタービレ(Oste dello Stabile)。クリスマスイブなので営業しているレストランが限られる。
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ムール貝のワイン蒸し。
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シーフードのパスタ。エビや貝の味がしっかりパスタに絡まっている。
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シーフードのリゾット。貝のエキスがしっかり出ていてさっぱりしていて美味。だが、結構な量。
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セコンドの牛ヒレ。とても柔らかくて味も濃い◎。この店は味も美味しく、量も十分で良心的なお店でした。
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明けて今日は12/25。今日は閉館の施設が多い(特に午後)ので朝イチでサン・フランチェスコ教会へ。
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教会内部のスタッコ彫刻。
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同じく教会内部のスタッコ彫刻。
午後は案の定、街全体がほとんどゴーストタウン状態に…。 -
今日(12/25)は開いているレストランを探すのが難しい。奇跡的に開いていたバラーロ市場そばのOsteria Ballaroへ。スローフード協会推薦の店。
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シーフードのアンティパスト盛り合わせ。
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海の幸のスパゲッティ。ここは味・サービスともにまぁまぁで、感動するほどではなかった。
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明日は高速バスで2時間、シチリア島西部のトラーパニに移動します。
(中)へ続く。
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