2018/04/29 - 2018/05/05
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この旅行記のスケジュール
2018/04/30
2018/05/03
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午前中はカラ巡りの辺境コースへ
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小アヤズカラも時間があればお勧め♪
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ランチはボストンの町のレストランで。コックさんは日本人と会うのが初めて!と凄く喜んでくれた
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飛行機での移動
UGC-TAS 21:00-23:45の航空機でタシュケントへ戻る。飛行機はブハラに途中降機あり。
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中央アジアのウズベキスタン。
そこは私たち日本人にとっては遠い国であり、切っては切れない縁がある国でもあります。
縁があるって、どこに…?
それは、今回の旅行記ではまだ触れませんが、実はウズベキスタンは旧ロシア領。
ウズベキスタンは、第二次世界大戦後に大陸に取り残された日本兵が抑留されていた地でもあるのです。
そんなウズベキスタンに74歳の母と共に訪れたのは2年前〔2018年〕で、その前年の2017年に続き2年連続のウズベキスタン旅でした。
ウズベキスタンの何が私たち母娘をそんなに惹きつけたのかは、答えるのが難しい問です。
敢えてその解を導き出すとしたら、「私たちにとって未知の土地であり、居心地が良いから」でしょうか。
ウズベキスタンはその歴史が複雑で、小さな民族のグループが寄り集まりできた国で、その地方ごとに習わし、そして人々が話す言葉が異なります。
今回の旅では、そんなウズベキスタンの中でもかなりマイナーなエリアであるカラカルパクスタン共和国へと足を運びました。
ウズベキスタンは国なのに、その中にあるのが“カラカルパクスタン共和国”???
ウズベキスタンの中に他の国があるってこと??
そう、ウズベキスタンという国は鶏卵の目玉焼きのような国で、ウズベキスタンという国家の内側に更に別の国家を内包している国なのです。
しかし、現在の世界地図には“カラカルパクスタン共和国”と言う名の国名は存在しません。あくまでも、ウズベキスタンという国の中の一地域という扱いです。
しかし、そこで暮らす人々はウズベキスタンとは異なる言葉であるカラカルパクスタン語をし、紀元前からの歴史を持つ自らの王国に誇りを持ちつづけています。
度胸だけは誰にも引けをとらないおばあちゃんとおばちゃんの二人連れが、ロシア語もウズベキスタン語も通じない辺境の地;カラカルパクスタン共和国の砂漠で、古代の謎多き王国が残した痕跡に触れてきた旅行記です。
☆★ この世の果て〈地獄の門;Darvaza Gas Crater〉へ♪ 旅程 ☆★
□4/29 成田09:25-11:50仁川15:45-19:20タシケント(大韓航空)
□4/30 タシケント06:10-07:50ウルゲンチ(ウズベキスタン航空)
ウズベキスタン→徒歩で国境越え→トルクメニスタン
クフナ・ウルゲンチ遺跡→地獄の門へ(テント宿泊)
□5/1 地獄の門→国境越え→ヒヴァ
□5/2 ヒヴァ観光
■5/3 カラ巡り/カラカルパクスタン共和国
ウルゲンチ21:00-23:45タシケント(ウズベキスタン航空)
□5/4 タシケント観光
タシケント21:20-
□5/5 07:35仁川
10:00-15:00 ソウル・トランジットツアー
仁川17:40-20:00成田(大韓航空)
☆★ 2018 トルクメニスタン&ウズベキスタン旅行記☆★
【1】74歳の挑戦は中央アジアの北朝鮮!? http://4travel.jp/travelogue/11357817
【2】人生初のテント泊は地獄の淵で https://4travel.jp/travelogue/11361217
【3】独裁者政権の国って…? https://4travel.jp/travelogue/11368500
【4】ヒヴァで両替難民となる https://4travel.jp/travelogue/11384186
【5】ホレズム国で異文化交流 https://4travel.jp/travelogue/11578357
【6】潜入!カラカルパクスタン共和国 https://4travel.jp/travelogue/11579369
【7】地図にない“失われた砂の国” https://4travel.jp/travelogue/11668444
【8】タシケント別腹 バザール紀行 https://4travel.jp/travelogue/11669984
姉妹旅行記☆2017ゴールデンウィーク ゆるゆるウズベキスタン旅☆
・闇両替も悪徳警備員も、どんと来い♪ http://4travel.jp/travelogue/11240625
・夜行寝台列車はクリスティの世界 http://4travel.jp/travelogue/11243491
・古のオアシスが微睡む夢 http://4travel.jp/travelogue/11247059
・アレクサンドロスの追憶 https://4travel.jp/travelogue/11340022
・砂漠のユルタでキャンプ https://4travel.jp/travelogue/11346596
・生ける王が眠る青い古都 https://4travel.jp/travelogue/11349106
・Win-Win詐欺事件 https://4travel.jp/travelogue/11351077
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
PR
-
1年前のウズベキスタン旅で、中央アジアの文化や歴史の深さに触れた母と私は、翌年の2018年の同じ時期に再び中央アジアを訪れる計画をした。
それも、無謀にも中央アジアの北朝鮮とも呼ばれるトルクメニスタンの“地獄の門”へと足を伸ばそうという旅。
基本は個人で自由に動ける旅が好きな私達母娘だが、さすがに現役バリバリ社会主義国な上、公安警察が町中を歩き回り、取り締まりの目が厳しいトルクメニスタンでの個人旅は敷居が高く、トルクメニスタンの手配会社にヒヴァ発の1泊2日での地獄の門へのショートトリップを依頼し、無事に地獄の門での一夜を過ごしてきた。
そして、ヒヴァでは定番の古都を味わったのだが、せっかくここまでやってきてウズベキスタンの秘境へと足を伸ばさない理由はなく、ヒヴァでの最終日はウズベキスタンが内包するもう一つの国である“カラカルパクスタン共和国”の砂漠地帯へいくことに。
砂漠地帯に何があるのかって?
そこに存在するのは“砂の国”
紀元前から15世紀頃に掛け、栄枯盛衰した砂の砦が残っている。地獄の門 洞穴・鍾乳洞
-
砂の国への旅は旅行ガイドブックでは “カラ巡り”と称されていて、カラとは“古き城塞”を指す。
日本からもそれなりの数の旅人がカラ巡りへと足を伸ばしているが、ガイドブックで紹介されるカラ巡りは、いわゆるダイジェスト版で、3カ所のカラを半日程度の所要時間でめぐるもの。
母と私は敢てディープな“カラカルパクスタン共和国”を味わいたくて、1日をかけて7カ所のカラを巡ることにした。
カラ巡りのタクシーは、ヒヴァでの宿Islambek Khiva(イスラムベック・ヒヴァ:2名2泊約57US$)の若主人に前日の内に手配を依頼しておいた。
カラ巡りのタクシー・チャーター代金は12時間で39US$と格安。
だが、運転手は簡単な英語しか理解しないので、運転手との意思疎通はボディランゲージがメインとなる。
カラ巡りは地図(写真)で示すルートを巡り、今回の旅行記7で紹介するのはアヤズカラ、トプラク・カラ、キジル・カラの三カ所。
この三カ所は王道ルートとも呼ばれるカラ巡りのルートとなる。 -
イチオシ
この日、午前中に訪れたのはグルデュルス・カラ、コイクリルガン・カラ、ジャンバス・カラ、カルクケズ・カラの4カ所(旅行記6 -辺境カラ巡り:https://4travel.jp/travelogue/11579369 で紹介)で、ルートの関係上、時刻はもう正午を回っていたが、ランチは後回しにしてカラ巡りを続行する。
カラ巡りという単語だけ聞くと、古墳巡りみたいなイメージを持たれるかもしれない(確かに、その雰囲気は似ている)が、カラがあるのは砂漠地帯なので、そこを歩いているだけで予想もしていない生き物に出会えることも多い。
ほら、足下から視線を感じると思ったら、砂漠トカゲがこちらを見上げていた。 -
イチオシ
草の根元の大きな穴からは砂漠カメがにょっこりとその姿を覗かせていた。
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広い砂漠の中で生き物を見つけるのは難しそうに思えるが、そうでもない。
生き物が生息地とするのは水が近くにあるところが多く、砂漠の中でも草が生えている辺りには小動物の姿が見られる。
(写真 砂漠カメの巣穴) -
午前中に訪れたカルクケズ・カラから車で15分ほど走ると見えてくるのが、AYAZQALA(アヤズカラ)の標識。
道路のその先にそびえるのが、これから訪れる大アヤズカラと小アヤズカラだ。アヤズ カラ遺跡 史跡・遺跡
-
駐車場に車を停めて、歩き出す。
運転手さんに、時間はどのくらいOK?と聞いたら「好きなだけどうぞ!」という嬉しい返事。
そんなこといったら、私達はずっとかえってこなくなっちゃうよ。 -
大アヤズカラは遠くから眺めてもその姿が砂漠の中にはっきりと分かるほど巨大な城塞遺跡。
だから、駐車場からその姿が目の前に見えているのに、歩いても歩いてもなかなか大アヤズカラの城壁には辿り着かない。 -
だから、歩くのも飽きてしまう?
そんなことはなく、砂漠の植物は私達には珍しく、特に花が大好きな母なんて3歩進んでは植物にトラップされ、なかなか先には進めない。 -
ウズベキスタンの砂漠の植物は緯度が高い場所にある為か、モロッコやエジプト、ヨルダンの砂漠とは異なるモノが多く、私自身も初見の植物ばかり。
母が花にトラップされている間に私は、植生の観察。
そんな観察をしている時に、旅行記冒頭で紹介した砂漠トカゲや砂漠カメを見つけたわけだ。 -
駐車場からまっすぐに歩けば10分強で大アヤズカラへと到着するはずが、母の寄り道が長く、その倍の時間を掛けようやく大アヤズカラの入口へと到達した。
アヤズカラは異なる時代に建築された3つの城壁からなるコンプレックスで、一番大きいのが小山の上に建つ大アヤズカラ(現地名:アヤズカラ1)。 -
城壁の内側には、城壁に開いた穴から潜り込む。
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写真は穴から這い上がってきた、母。
この辺りはイスラムを信仰する方が多い地域なので、旅人であっても女性が髪の毛を隠すのは当然だが、それ以上に日射しが強いので熱中症予防のためにも頭を覆う布は必須。
日光を遮るならば帽子でも良さそうだが、日中の気温が30℃を超えるエリアなので帽子では風が通らなく汗だくとなる。
そんな意味でも巻き方がどうとでもなるスカーフは万能だ。 -
大アヤズカラの城壁の回廊を歩く。
城壁は2階建てで、母が歩いているのは2階建ての回廊の2階通路部分。 -
大アヤズカラが建築されたのは今から2400年前の紀元前4世紀。
2400年という長い年月は、城壁に大きな風穴を開けていた。 -
大アヤズカラはかなり古い時代の遺跡なのだが、場所によっては回廊の天井部分が残っていて、
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二重城壁の間に挟まれた回廊部分もまだそのままの形で残っている場所もあった。
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イチオシ
アドベの壁が突然、崩れてきたらどうしよう?
そんなことは一切考えていない母は、城壁の間の回廊通路に潜り込んで楽しそう。 -
煉瓦アーチの残る回廊は思いのほか多く残っていて、その内側の日干し煉瓦は雨に当たらないためか、2000年前の煉瓦の形をとどめていた。
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丘の上にそびえる大アヤズカラの城壁の高さは約10m。
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城壁には攻めてきた敵に対し矢を射かけるための矢狭間もあり、その穴は現在も健在だった。
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大アヤズカラの城壁の内側は、なにもないがらんどうの空間。
大アヤズカラが利用されていたのは約500年間で紀元1世紀頃までとは判明しているそうだが、この城壁の内側にどんな王国があったのかは、未だ明らかにはなっていない。
ただ、分かっているのは王宮として使われていたらしいということのみだ。 -
大アヤズカラの城壁の上からは広大な砂漠が見渡せ、遠くに見える白いテントは遊牧民族の家であるユルタ。
でも、あそこは実際に遊牧民が暮らすユルタではなく、観光客がランチをしたり宿泊するためのなんちゃってユルタだ。 -
高い城壁の上からは、小アヤズカラ(現地名:アタズカラ2)の姿が見える。
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イチオシ
小アヤズカラはアヤズカラと名前は付くが大アヤズカラと建設時期が異なり、大アヤズカラに城を構えていた王国が衰退してから数百年後の4世紀から6世紀ころに建築されている。
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だから、その城壁も崩れが少なく、矢狭間の穴もしっかりと残っている。
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大アヤズカラ見下ろすと小アヤズカラまでの距離は歩いてもすぐ行けそうに見えるが、実際に歩けば30分以上はかかる距離。
なので、一旦、車に戻って運転手のおじちゃんに小アヤズカラにも行きたい旨を伝えたら、二つ返事で小アヤズカラの駐車場へと連れて行ってくれた。 -
小アヤズカラに行くのもまずは坂道登りから。
湿度はないとは言え、日本の真夏に近い炎天下での坂道登りは、けっこうキツい。 -
小アヤズカラはその外壁がしっかりとした形で残されてはいるが、近寄って眺めるとさすがに1300年の時を感じる。
雨がほとんど降らないこの地方(冬に雪は降るが・・・)では、土で作られた建物は何世紀もの間その姿を変えない。
しかし、ソレは土壁を定期的に塗り直し補修してくれる人が居る場合の話。
メンテナンスをする人を失った城壁の土壁は、雨や雪に晒され、ゆっくりとその表面が溶け、崩れていく。 -
小アヤズカラを中心とする王国が栄えていたのは紀元7世紀頃までで、その城壁内部は城壁が崩れた砂で埋もれていた。
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しかし、一部分にはその昔は居住区だったと思われる場所もあり、天井の土壁がかろうじてその姿をとどめていた。
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小アヤズカラのすぐ下にはもう一つ遺跡があり、その姿は小アヤズカラからもよく見える。
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もう一つの遺跡には歩いても行けそうだったが、その道は城壁に沿って下る道。
急な下りの上、道そのものの状態も悪そうで危険かな・・・とも思ったのだが、 -
地元のお兄ちゃん達が降りていくのを見つけ、私達も彼らについて降りることに。
こういうときは、地元の人たちが一番安全で楽なルートを知っているからね。 -
小アヤズカラの下にある遺跡には、列柱の並ぶホールや、神殿、舞台などがあり、ここは当時の中央アジアで一番美しい遺跡だと言われていたとのこと。
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遺跡の左手前にあるのが列柱の並ぶホールで、奥にあるのがゾロアスター教の寺院だろう。
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ゾロアスター教は拝火教としても知られる宗教で、その葬儀のやり方は特殊な鳥葬。
現在では国によっては、衛生的な概念から鳥葬は禁止されている。
鳥葬では、人が亡くなると鳥葬の塔へと遺体を運び、野鳥がその肉体をついばむことにより、魂は天に帰ると言われていて、遺跡の中にある小高い丘はもしかしたら、鳥葬の儀式の場だったのかもしれない。 -
大アヤズカラと小アヤズカラでの滞在時間は約1.5時間。
美しいカラを去るのはなごりおしいが、もうお腹の虫が大合唱を始めていて限界! -
ランチはボストンと呼ばれる小さな町のレストランで。
勿論、言葉は通じないので、メニューを見て指さしで料理をオーダーする。
サムサ、牛テールスープ、サラダにこの地方に伝統的なパンであるヒヴァ・ナン等、頼んだのはどれもこの地方の伝統料理で、美味しかった。
指さしオーダーだったので食事の代金はいくらかは支払時まで分からなかったが、5万UZスムとのこと。
5万と言われるとものすごい高級ランチに聞こえるが、5万UZスムは米ドルにすると7US$弱。
美味しいのにリーズナブルで、懐に優しいレストランだ。 -
食事が終わった頃にやってきたのは、コックさんでありウェイターでもある青年。
彼のi-phoneの翻訳機能を使って、ちょっとだけ会話を楽しんだ。
なんでも、彼は日本人と会うのは初めてとのことで、もの珍しそうに私達と何枚も記念撮影。
日本人のおばちゃんとおばあちゃんと彼の写真が、彼のSNSには沢山残っているのかもしれない。 -
食事が終わったら、出発の前にトイレタイム。
トイレは・・・さすがに草原トイレではなかったが、日本の昔のスタイルとおんなじ。
でも、乾燥気候だから全然匂わないんだ。 -
イチオシ
ランチの後に訪れたのが、トプラクカラ。
トプラクカラは調査が大々的に行われていて、この地に栄えていたのはクシャーナ朝の王国だと分かっている。 -
トプラクカラは王宮の庭園部分、居住区部分の遺構がキレイに残っていて、写真奥の高台部分はゾロアスター教の寺院だそうだ。
トプラク カラ遺跡 史跡・遺跡
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トプラクカラも他のカラ同様に建てられているのは高台の丘の上で、砂漠から城壁下部迄の高さは20m程ある。
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さらにそこにそびえる城壁の高さは8mなので、かなり力のある王が建築した城塞だったのだろう。
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クシャーナ朝が栄えたのは1世紀から3世紀の間で、3世紀に首都が置かれたのがこのトプラクカラだったそうだ。
城壁は2重構造で、城壁のトンネル部分の構造がしっかりと残っている部分も多かった。 -
王の居住区ではその壁の高さは私の身長の遙か上。
多分、かなりしっかりした造りの居城だったのだろう。 -
神殿の壁には、供物を供えたと思われる飾り棚が壁につくられていた。
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1500年ほど前にはトプラプカラの近くにはアムダリア川が流れ、豊穣の恵みを大地にもたらしていたそうだが、川の流れは時と共に形を変え今ではカラの周囲には水の流れる川はなく、あるのは干からびた砂漠に浮き出した岩塩だけ。
クシャーナ朝の王国がどのような理由で滅んだのかは知らないが、川の流れが変わったことにより農地への水の供給が出来なくなり、人々が自然と新しい土地を求めて移動し、王朝が消滅した可能性もある。 -
この日、最後に訪れたカラがキジルカラで、建築された時期はトプラクカラとほぼ同じ1世紀から4世紀頃だが、現存するキジルカラは更に1000年が経過した13世紀頃にモンゴル襲来に対抗する砦として建築されたもの。
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だから、キジルカラの砦はその形がキレイに残っている。
キジルカラのキジルとは現地の古語で“紅色”を示し、キジルカラは紅い城壁という意味になる。キジル カラ 砂漠・荒野
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13世紀に古い城壁を利用しリフォームされてしまったため、今から2000年前のキジルカラがどのような役割をしていた城塞なのかははっきりとは解明されていないそうだが、実は先ほど訪れたトプラクカラとキジルカラは地下通路で繋がっていた痕跡があり、二つのカラにはなんらかの関連性があったかもしれないと指摘されている。
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現在のキジルカラの周囲には人工的に作られた用水路が巡らされ、畑が多く見られる。
多分、2000年前の古代のキジルカラが現役だったころ(アムダリア川がこの辺りを流れていた頃)も、きっとこんな景色だったはずだ。 -
イチオシ
キジルカラの紅の城壁は、夕方になると夕陽に照らされて更にその赤みが増すというのだが、この日、私達は夕方の飛行機でタシュケントに戻らなくてはならなかったので、残念ながらその時間帯まではキジルカラには居ることは出来なかった。
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私達を乗せた車は、ウルゲンチ空港へとむけて走る。
空港までの途中にあったゲート。
このゲートが、地図にない国の国境線。
このゲートを潜った向こうはウズベキスタンで、ロシア語やウズベク語が通じる世界だ。
ウルゲンチからタシュケントへと向かう飛行機は21時発だったが、私達は敢て4時間前の17時に空港へ到着していた。
そんなに早くに空港入りした理由はウズベキスタンの国内線事情のため。
ウルゲンチからタシュケントへと向かう飛行機は日に1便しかない上、その便数は1週間に2便だけ。
さらにウズベキスタン航空の国内線は予告なしに3時間程度の出発時刻変更はあり得るとの情報を知っていたので、念には念を入れて、最悪の事態に少しでも早く対応できるように定刻よりも4時間も早めに空港入りした。ウルゲンチ空港 (UGC) 空港
-
しかし、私達の心配は杞憂で飛行機は定刻出発。
(ウルゲンチ→タシュケント航空券代金;11557円/二人 Tripairで購入)
ウズベキスタンのホテルに到着したのは、日付も変わった翌日の0:30過ぎ。
(写真;Hotel Uzbekistan 翌朝の撮影)ホテル ウズベキスタン ホテル
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ウズベキスタンでの最後の夜に宿泊したのは、Hotel Uzbekistan。
ここは団体様御用達のホテルで、いつもの私達ならば選ばない価格帯で、2名1泊約80ドルと高いのだが、翌日の市内観光を考えると、地下鉄の便の良さには勝てなく、このホテルに宿泊せざるを得なかった。
一応4☆ということで、部屋はまあまあ。 -
私達のUZでのミッションは、残すところあと1日。
翌日は夕方の国際線まで、タシュケント市内1日観光。
何処へいくかはノープラン。
気の向くままに地下鉄に乗りバザールにでかけ、プラプラと歩こうかな・・・。チョルスー バザール 市場
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