コロナ禍での香港、日本出入国。

2020/10/25 - 2020/11/12

香港に住んで20年以上になります。ここ数年は、親の病気、介護の為に月に数回日本に戻っておりました。しかしこのコロナウィルスの渡航制限、検疫で日本との行き来が非常に難しくなりました。
日本に戻るには、日本での2週間の自宅待機、香港では、GPSのリストバンドを付けた2週間の隔離が必要な為、最低でも1か月以上のお休みが必要です。
会社が推奨していた無給休暇を何度か取り3月以降日本に３回戻りましたので1番最近の渡航をメインにブログにしたいと思います。

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 3.5
• ホテル: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 飛行機
• 航空会社: キャセイパシフィック航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

午前中の便で成田へ。この画面に出てるのが、今日の全出発便です。いつも大混雑だった空港もガラガラでしたが、３月、８月の帰国時よりは便数が増えてきてるような印象を受けました。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

それでも、多くのカウンターは、クローズのままです。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

空港内には、至る所に非接触の消毒用アルコールジェルが用意されてました。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

チェックインでは、スタッフの人が日本への入国条件を何度も確認していたため通常より時間がかかりました。出発階は、そこら中に柵があり、自由に歩くことはできませんでした。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

ほとんどの免税店はクローズされたまま。一部の飲食店は開いてました。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

今回は、やはり3月、８月の帰国時よりは人が多くいましたが、もちろんコロナ前とは比べられません。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

こんなコロナ禍でも、空港の拡張工事は、進んでました。小型機用サテライトへの連絡橋が完成しつつありました。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

また、搭乗ゲートは、新しいシステムに変わってました。なんと、顔認証だけでゲート通過できます！搭乗券の確認さえありません。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

以前は、キャセイだけでも毎日５、６便あった成田行きですが、いまでは週３便のみ。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

この日のお客さんの数は、５０人以下でした。出発前のゲート付近もほとんど人はいません。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

ガラガラの機内。

飛行機に乗り込む時にキャセイケアと言うパウチを渡されました。中にはマスクと消毒用のウェットティッシュが入ってました。

衛生上の配慮から機内誌、免税品カタログ、雑誌は一時的に搭載なし。8月の帰国時には、免税品販売がありましたが、今は中止になったとアナウンスがありました。また、機内サービスもなるべく乗務員、お客さんの接触を減らすため、エビアンのボトルと軽食のバックのみ。中には、フルーツ、サンドイッチ、クッキー、シリアルバー、温められた小さなピザ、そしてハーゲンダッツが入ってました。

定刻よりおよそ３０分早く成田に到着しました。第２ターミナルは、到着便は、メインのターミナルに到着し、そこで唾液の採取を行い、サテライトはウイルス検査結果を待つ場所になっているようです。

到着すると、すぐには飛行機を降りることはできません。まず、乗り継ぎの方々が先に降機。その後暫くして日本入国する人達が降りる事ができます。降りるとすぐに唾液によるウイルス検査に進みます。以前に比べて格段にスムーズに検査を受ける事ができるようになったと思いました。検査後は、サテライトへ移動し検査結果を待ちます。サテライトへの動く歩道、だーれもいません。

成田国際空港 空港

この日は、かなり早く検査結果が出ました。結果が出た後は、またメインのターミナルに戻り、入国審査、荷物受け取り、税関通過となります。

成田国際空港 空港

空港近くの月極駐車場にとめてある車をピックアップする為出発階へ。怖いくらい人が居ませんでした。

成田国際空港 空港

出発階外のリムジンバス乗り場も、ひっそり。この日は、到着から1時間ちょっとで空港外に出れました。かなりスムーズかつ早く出れました。

成田国際空港 空港

検査にどれだけ時間がかかるか分からなかったので、事前にホテルを予約しておきました。翌日早朝、自家用車で実家に戻りました。

インターナショナルガーデンホテル成田 宿・ホテル

成田でウイルス検査後、検疫の受け付けをします。その際、厚生労働省のラインを登録するように言われます。自宅待機中、午前１０時に健康状態の質問ラインが来ます。3月帰国時は、まだこのシステムは無く、8月の帰国時は、自宅待機２週目からラインが来ました。今回は、自宅待機初日からラインが来ました。

実は、もう少し長く日本にいる予定でしたが、香港政府が突如、新しい検疫ルールを発表しました。以前は、香港に自宅のある人は、自宅で隔離をする事ができました。が、11月13日から、香港への帰国者は、全員１４日間自腹で隔離用ホテルを取り、ホテルでの検疫となりました。この発表で低価格で推移していた香港のホテルは値上がりしましたし、１４日間ホテルの部屋から一歩も出ず隔離はかなりキツいので、前日の12日に急遽香港に戻ることにしました。

成田国際空港 空港

空港内は、閑散としていましたが、香港行きのキャセイ航空のカウンターでは、久しぶりに長い列に並んでのチェックインとなりました。やはり、みんな考える事は一緒で新しい検疫ルールが始まる前に香港に戻ろうとする香港人、香港在住日本人の方々が列に並んでました。
香港では、自宅で２週間の隔離になります。日本の自宅待機とは違い、家からは外に出る事はできないので、２週間分の食糧などで、かなりの大荷物になりました。結局
スーツケース２個で４０キロを少し超えてしまいましたが、見逃してくれました。感謝。8月は、６キロ超えてしまい、その内５キロ分約７千円支払いました。

成田国際空港 空港

香港に入国する前には、オンラインで健康調査票を提出する必要があります。提出すると最後にQRコードが表示されるので、忘れずにスクリーンショットを撮る必要があります。提出後24時間有効なので、出発前でも良いですし、キャセイの機内だとWiFiを使って無料で提出できます。

また、出発前に予めこのアプリをダウンロードしておくと到着後の検疫の手続きがスムーズに行きます。このアプリと香港空港の検疫受付で付けられるリストバンドで自宅から一歩も出れないよう監視されます。

機内は、空いてるように見えますが、このコロナ禍では、かなりお客さんが乗ってる印象でした。以前は、２、３０人しか乗っていなかったのですが、この日は、１４０人以上乗っていたようです。

成田国際空港 空港

香港の新しい検疫ルールによって、当分日本には帰って来れないだろうという覚悟で、今回香港行きに乗りました。病気の親が心配ですが、お世話になっている病院、老人ホームにお任せするしかありません。遠くに小さい冬の富士山が見えました。

帰りの機内食も軽食のみでしたが、ミニハンバーガーが美味しかったです。

香港空港へのアプローチは、香港島上空を通過したので、綺麗な香港の夜景が見れました。

到着後は、ウイルス検査場となっている、ミッドフィールドコンコース（MFC）へ地下に走っている電車で向かいます。（MFC)は、本来なら香港航空が使用しているターミナルです。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

この検疫受付の過程では、オンラインで提出した健康調査票のQRコードを何度も提示しなければなりません。また、このリストバンドを検疫期間中の１４日間着けておかなければなりません。このリストバンドは、携帯にインストールしたアプリと連動しているようで、検疫場所の自宅やホテルの部屋からは、外に出る事はできません。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

駆け込みで香港に戻る人達で検査場は、大混雑。もうすでにヘトヘト。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

香港では、随分前から唾液での検査です。検査後は、香港に午後４時以降に着いた場合、検査結果は、翌日に判明します。それまでは、政府が用意したホテルで待機になります。が、あまりに多くの人たちが香港に戻ってきてしまった為か、今回は、すごい時間がかかりました。過去2回は、空港到着後、大体2時間後くらいにはホテルに着いていたのですが、今回は、夜８時半に空港着、ホテルには結局午前２時半に着きました。。。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

無料で用意してくれたホテルなので、文句言うべきじゃないですが、、、小汚い、部屋でした。

ランブラー ガーデン ホテル ホテル

ホテルからの眺めは、貨物ターミナル。TVは、今時ブラウン管でした。

ランブラー ガーデン ホテル ホテル

夕食と朝食が出ますが、到着が午前２時半だったので夕食は貰わず。朝食は、蓮の葉に包まれた巨大チマキとシュウマイでした。
お昼過ぎに陰性の結果が出て、タクシーで自宅マンションまで戻りました。
自宅に着いたら、アプリを起動して自宅の中を歩き回り、自宅の場所を登録しなければなりません。また、12日目には再度唾液を提出して検査をしてもらう必要があります。検査キットは、空港で頂いているので、12日目の朝、玄関に検査キットの袋を掛けておくと、回収してくれます。その後、電話連絡がなければ陰性で晴れて、外に出れることになります。
２週間の隔離中は、保健所からの電話、テレビ電話や、突然の訪問などで在宅確認があります。また、アプリが急に立ち上がり、リストバンドのQRコードの読み取りをしなければならないこともあります。

香港では、この厳しい検疫でコロナの感染拡大を喰い射止めています。やはり、２００３年のSARSで大変な状態を経験したからでしょうか？？

日本の緩いコロナ対策と香港の厳しい対策、どっちが正解なのでしょうね？

ランブラー ガーデン ホテル ホテル

この旅行記へのコメント （4）

• urufeeさん 2021/01/04 16:05:12

  投票ありがとうございました。

  貴重な体験記読ませて貰いました。
  私は昨年３月に日本からマレーシアへ戻ろうとしたら、当日から全ての外国人の入国禁止をマレーシア政府が打ち出し戻れなくなってしまいました。その後、長期ビザ保持者は帰国可能になったのですが、未だに２週間のホテル隔離が義務付けられています。愛煙家なので、２週間の禁煙強要も辛くて戻る気になれず未だに日本に居ます。
  早く昔みたいに自由に行き来できるようになる日を心待ちにしています。

  Sflyerさん からの返信 2021/01/04 19:01:22

  RE: 投票ありがとうございました。

  マレーシアもなんですね。
  香港は、最近さらに厳しくなってしまい、指定ホテルで３週間の検疫になってしまいました。
  早く自由に行き来できるといいですね。

• スイカさん 2020/11/15 09:32:14

  こんにちは

  知りたかった最新情報とても参考になりました。
  湖南省に住むスイカと申します。
  香港はGPSリストバンドですか、凄いですね（ちょっと気になるのは、貰えるのか？ 返却か？ 逆に居場所を知られるGPSなど早く捨てたいですが)。
  空港も顔認証のみですか。
  中国のこういうシステムの速さには、ホント驚きますね。
  私は今雲南省を旅行中で、広い麗江古城もメインゲートのみならず、無人の脇道も全てが顔認証になってました。3月8日から既にこのシステムにはなったと言ってました。
  また旅行中にPCR検査まで受けました。
  実質的には必要なかったのですが、現在、中国本土で外国人の旅行入国を禁止している状況下、外国人パスポートは異端視されるので、宿泊などでは、宿主だけでなく他の宿泊者をも安心させるためにPCR検査結果表を、要求されなくとも私の方から宿主に見せています。
  
  さて、少し教えて頂きたいことがあります。
  ご存知でしたら、よろしくお願い致します。
  ①日本の唾液検査とは、綿棒で口中唾液を掻き取るものでしょうか。
  ②香港の検査方法も同様でしょうか。
  ③日本・香港で検査の後に、検査結果(陰性証明書)は貰えるのでしょうか。
  ③これが一番知りたいのですが、日本入国時からLINEの登録が必要であることは聞いていました。
  ところが私は日本を出て数年になり、今はLINEを使っていません（アカウントも忘れてしまいました)。
  この場合、その場でLINE登録するように言われるのかご存知でしょうか？
  
  私も日本に行く用事があるのですが、入出国時の条件や高い航空運賃のため、行けずにいます。
  
  長々と質問まで書いてしまい、申し訳ありませんでした。
  お時間があるときにでも、返信頂けるとありがたいです。
  スイカ

  Sflyerさん からの返信 2020/11/15 14:04:25

  RE: こんにちは

  スイカさん、こんにちは。
  香港の中国化は、急速に進んでますね。
  GPSのリストバンドは、２週間の検疫後、切って捨てることになってます。また、携帯のアプリも削除です。
  
  １、日本の唾液検査とは、綿棒で口中唾液を掻き取るものでしょうか。
  香港の検査方法も同様でしょうか。
  
  日本、香港とも自分で口からの採取です。ただ、日本の検査では、かなりの量の唾液が必要です。結構苦労します。
  ただ、11月からは、中国（香港、澳門）、台湾、韓国からの到着は、日本入国時の検査は必要なくなりました。
  
  ２、日本・香港で検査の後に、検査結果(陰性証明書)は貰えるのでしょうか。
  
  残念ながら貰えないと思います。
  
  ３、これが一番知りたいのですが、日本入国時からLINEの登録が必要であることは聞いていました。
  ところが私は日本を出て数年になり、今はLINEを使っていません（アカウントも忘れてしまいました)。
  この場合、その場でLINE登録するように言われるのかご存知でしょうか？
  
  LINEは、あった方がいいと思います。何故か日本では、LINEが主流なんですよね。
  LINEがない人は、毎日自動音声の電話で体調についての質問が来るとも聞いた事がありますが、定かではありません。