2020 積丹ブルーの海とニセコ・羊蹄山

2020/07/03 - 2020/07/04

明るいオレンジ色のエゾカンゾウの花が咲く７月3～４日に積丹半島を巡り、この時季限定のうに丼に舌鼓を打ち、積丹ブルーの海も満喫しました。1泊の旅行では多少きつい日程でしたが、源泉かけ流しのニセコ湯本温泉の「紅葉音」に宿泊して羊蹄山、洞爺湖周辺も散策しました。

エリア 積丹半島(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

高速道路を小樽で降り一気に余市町まで来ました。余市の道の駅で休憩です。ここから国道229号を走り積丹半島を１周します。まずは、フルーツの町、余市の道の駅で休憩です。物産コーナーはこの小さな店舗と隣の宇宙記念館の２か所に分かれています。

道の駅 スペース アップルよいち 道の駅

お目当ての林檎のコンポート「林檎まぶし」を買い求めました。林檎は小さく刻んであるので食パンに載せて食べるとおいしいんです。

道の駅 スペース アップルよいち 道の駅

断崖・奇岩の連なる積丹街道ですが、まず、ローソク岩が見えてきます。高さは４６ｍあるのですが、沖から５５０ｍあるので肉眼ではかなり小さくしか見えません。これが私の望遠レンズで確認できる最大の画像です。よく見ると羽を休める水鳥たちの横の岩の上に小さな鳥居があるのが今回初めてわかりました。

ローソク岩 自然・景勝地

国道からわき道に入った旧国道沿いにえびす岩・大黒岩があります。断崖を背景に細く不安定な形をしているのがえびす岩、大きく安定感のある形をしているのが大黒岩です。

反対側から見ると、この岩が大きな礫岩でできているのがよくわかります。

トンネルがいくつも続く国道を進んで古平町の豊浜トンネルを過ぎると、右側にセタカムイ岩が見えます。「セタカムイ」というのはアイヌの伝説から生まれた言葉で「犬の神（遠吠えをする姿に似ています）」を意味します。

セタカムイ岩 自然・景勝地

積丹町に入り美国地区のビュースポット黄金岬を目指します。ここが黄金岬展望台への入口です。

黄金岬 自然・景勝地

狭く険しい上り坂を420m歩きます。

黄金岬 自然・景勝地

やっと頂上につきました。そして、さらに、展望台の階段を上ります。

黄金岬 自然・景勝地

階段を上りきった展望室からは、積丹ブルーの海が眼下に広がります。

黄金岬展望台 名所・史跡

どこまでも青く澄んで、うっとりするような美しい海です。

黄金岬展望台 名所・史跡

湾の北側は切り立った断崖。

黄金岬展望台 名所・史跡

南側に見えるのは上空からハートの形に見える宝島です。

黄金岬展望台 名所・史跡

カメラを持ち上げて少し上から撮影すると海がより広く見えます。

黄金岬展望台 名所・史跡

積丹町へ入ります。積丹岬の島武意海岸へ向かいます。入口は真っ暗なトンネル。

積丹岬 自然・景勝地

トンネルを抜けるといきなり眼下に絶景の海岸が目に飛び込んできました。

積丹岬 自然・景勝地

絵に描いたような真っ青な海。

積丹岬 自然・景勝地

奇岩や断崖も積丹海岸らしい眺めです。

積丹岬 自然・景勝地

ブルーと言っても場所によって微妙に色が違いますね。

積丹岬 自然・景勝地

金曜日でしたが、多くの観光客が訪れていました。

積丹岬 自然・景勝地

「食堂うしお」に到着しました。新鮮ネタの海鮮が評判のお店です。できるだけ密にならない空間が求められるこの時季、店舗が広いこのお店は魅力です。しかも衛生面も行き届いてますね。入口のアルコール消毒液はもちろんですが、お客さんが帰るや否や、素早くテーブル、椅子をていねいにアルコール消毒していました。

食堂うしお グルメ・レストラン

私は「生うに丼」をいただきました。北海道では夏場６月中旬からウニ漁が始まり、今が最盛期です。ちなみにこれはバフンウニではなくムラサキウニですが甘くて濃厚な味で、充分満足です。

食堂うしお グルメ・レストラン

エビが好物の妻は「うしお丼スペシャル」です。新鮮なエビに満足の笑顔でした。

食堂うしお グルメ・レストラン

お店から、車で2～3分で神威岬の駐車場に着きます。結構いますね。予想以上の観光客でした。さて、ここからだらだらと続く坂をしばらく歩いて「女人禁制の地」の門（もちろん今は女性も通れます）まで来ました。空を見るとやや曇ってきて、多少ガスもかかっています。

神威岬遊歩道 自然・景勝地

この辺りからでも岬は眺められます。岬の東側は青い海が広がっていますが、西側は地形や日照のせいか、どうしても白っぽく見えます。いつもはこの周辺のみを散策するのですが、今日は思い切って岬の先端まで歩くことにしました。

神威岬遊歩道 自然・景勝地

遊歩道にはお目当だったエゾカンゾウの花が一輪。

神威岬遊歩道 自然・景勝地

東側の断崖の下は積丹ブルーの海。快晴時はもっときれいな色ですよ。

神威岬遊歩道 自然・景勝地

少し歩いたのですが目的地はまだまだ先です。前日に降った雨で水たまりができた狭い道を上ったり下ったりしながら進みます。

神威岬遊歩道 自然・景勝地

岬の先端までもうあと少しの所まできました。

神威岬遊歩道 自然・景勝地

振り返ると半島のダイナミックな眺め。

神威岬遊歩道 自然・景勝地

やっと岬の先端に到着。駐車場からだと約30分かかりました。岬からは荒々しい海食崖が海にせり出しています。でも、時間もないので達成感、満足感の余韻に浸る間もなくすぐ帰路につきます。

神威岬 自然・景勝地

エゾカンゾウとエゾノヨロイグサの群落が見えます。

神威岬遊歩道 自然・景勝地

ここから見る海が一番きれいでした。透明感のある積丹ブルーです。

神威岬遊歩道 自然・景勝地

帰路はさすがに辛かったですね。北海道の初夏らしく気温は高くはないのですが、高低差のある場所を往復することでかなりの汗をかきました。

神威岬遊歩道 自然・景勝地

駐車場に戻る手前の道端に咲くハマボウフウを発見。癒されます。

神威岬遊歩道 自然・景勝地

駐車場そばのお店「カムイ番屋」でミントの香りがする爽やかな「積丹ブルーソフト」をいただきました。体に染みわたりますね。

しゃこたん土産と喰処 カムイ番屋 グルメ・レストラン

神威岬を後にして半島の西側に向かいます。少し進むと小さく半島状に飛び出した岬があり、その付け根に隠れるように存在するのが霊場「西の河原」です。私は先まで行ったことはありませんが、現地まで歩いて行くのはかなり大変そうですよ。

西の河原 自然・景勝地

トンネルを一つ越えた海岸から見るとその形がよく分かります。確かに地の果て、秘境感が漂う場所です。

西の河原 自然・景勝地

積丹半島唯一の神恵内町の道の駅です。流木アートの置物がちょっとリアルで今にも動き出しそう。

道の駅 オスコイ！かもえない 道の駅

泊村の小さな入り江にある大きな岩のような小島が弁天島です。ここは夕陽の絶景スポットで、以前、そばにある盃温泉に宿泊したときに見た夕陽の美しさが忘れられません。

弁天島 自然・景勝地

そして、これが泊村にあるマウンテンゴリラ岩です。以前にもナビを頼りに探したのですが全くわかりませんでした。想像以上に道路から遠くで、しかも小さかったからです。今回もこの近辺で車を停めて地元の方とおぼしき人に尋ねてもわからず、あきらめて車を走らせたときに、妻が「あった！見つけた！」と叫びました。車から降りて見ると遥か遠くに小さく見える怪しい岩がありました。確認すると間違いありません。動く自動車からこれを見つけるのは至難の業だと思います。ネットでフェイクのマウンテンゴリラ岩写真が出回る所以もわかります。この写真は望遠レンズの１３５ｍｍを最大に伸ばして撮影した画像です。たわいもない岩ですが、私にとっては存在自体が怪しい謎の岩だったので感激でした。妻に感謝！

積丹半島の付け根、岩内町の道の駅です。

道の駅 いわない 道の駅

岩内町のマスコットキャラクターのタラ丸君です。かつて「ゆるキャラ図鑑」の登録第1号で2006年にはTVの「ゆるキャラ日本一決定戦」で準優勝になりました。輝かしい経歴の持ち主です。地元の名産スケトウダラと日本で初めて栽培された岩内町のグリーンアスパラがモチーフですが、その可愛らしい姿に惹かれ、いつも立ち寄ります。

道の駅 いわない 道の駅

パッケージに惹かれてタラ丸せんべいも買い求めました。素朴でどこか懐かしい味で私は好きです。

道の駅 いわない 道の駅

内陸へ進むにつれ先ほどまでガスがかかり曇っていた空が徐々に明るくなってきて、秀峰羊蹄山もくっきり見えました。

羊蹄山(えぞ富士) 自然・景勝地

ニセコの高橋牧場ミルク工房を訪れました。お店にはおいしそうなスイーツがいっぱいで目移りします。

ニセコミルク工房 高橋牧場 グルメ・レストラン

迷いましたが、選んだのはこれ、「ほろけるチーズケーキ」。

ニセコミルク工房 高橋牧場 グルメ・レストラン

商品名に納得。「ほろける」と言う表現はぴったりですね。甘くてこくのあるクリームチーズがたっぷり。口に入れるとほろけます。

ニセコミルク工房 高橋牧場 グルメ・レストラン

高橋牧場の敷地内には広い芝生広場がありました。そして奥には羊蹄山。わずかに雲がありますが、蝦夷富士の名に恥じない美しさです。

ニセコミルク工房 高橋牧場 グルメ・レストラン

高橋牧場のそばにあり地元ではビューポイントとして有名なサクランボの木と一緒に羊蹄山を撮影。

羊蹄山(えぞ富士) 自然・景勝地

ちょっと移動してもう1枚。ここはじゃがいも畑のようなので、花が咲く頃はもっときれいでしょうね。

羊蹄山(えぞ富士) 自然・景勝地

宿泊する温泉に向かう途中の小麦畑から見える羊蹄山です。いつ見ても何度見てもその均整の取れた姿の美しさには感動です。

羊蹄山(えぞ富士) 自然・景勝地

ニセコの山奥へと進み、大湯沼の駐車場で車から降りたとたん、白い湯気の中から強烈な硫黄の臭いが漂ってきます。宿泊地のニセコ湯本温泉の源泉です。

大湯沼 温泉

巨大な鍋がぐつぐつと煮えたぎっているような様子は壮観です。

大湯沼 温泉

大湯沼から道路を挟んで少し行った場所に今日の宿、湯本温泉「紅葉音」があります。全12室の小さなホテルですが、温泉付きの部屋を予約できたので、楽しみに訪れました。

月美の宿　紅葉音 宿・ホテル

翌日の朝食です。朝からたっぷりと栄養をとりました。

月美の宿　紅葉音 宿・ホテル

京極町の道の駅の周辺にある吹き出し公園です。羊蹄山に降った雨や雪が、長い年月をかけて地下に浸透し、 ミネラル分を適度に含んだ名水としてこの地に湧き出していて、日本名水100選の一つにもなっています。

ふきだし公園 公園・植物園

この日も多くの人が名水を求めて集まります。

ふきだし公園 公園・植物園

ルスツ村の道の駅に立ち寄りました。土曜日だったせいもありとても混んでいました。ワゴンで販売していた「じゃがバター」をいただきました。

230ルスツ 道の駅

甘くてホクホク。これって新いも？・・・いや、そんなはずはない。ルスツと言えばじゃがいもの産地。冬期間じっくり寝かせたものでしょう。それにしてもおいしかったです。

230ルスツ 道の駅

道の駅洞爺湖です。昨年まではなかったと思うのですが、敷地内に目にも鮮やかな菜の花の絨毯。青空だともっと映えたでしょうね。

道の駅 とうや湖 道の駅

サイロ展望台からの洞爺湖の眺望です。視界は良好なのですが、厚い雲が恨めしいですね。

サイロ展望台 自然・景勝地

洞爺湖八景、月浦展望台からの眺めです。大きな道路から狭い小路へ入り、暗い階段を上った場所にあるのであまり人は訪れません。熊も出没しそうな雰囲気で、いつも熊除けのために大きな声を出しながら上り下りします。

洞爺湖 自然・景勝地

洞爺湖の周囲には全部で58基の彫刻があり、さながら屋外の美術館といった佇まいです。私の一番のお気に入りの「月の光」（イゴール・ミトライ作）です。鳥の糞なのか、いたずらなのか、顔の一部に白く汚れた個所があるのが気になりました。

とうや湖ぐるっと彫刻公園 公園・植物園

これはすぐ隣にあるMuse（明地信之作）です。

とうや湖ぐるっと彫刻公園 公園・植物園

午後３時近くになり、お土産の品定めと昼食を兼ねてわかさいも本舗を訪問。

わかさいも本舗 洞爺湖本店 グルメ・レストラン

お店の前の壁につる状に栽培されている赤、白、ピンクのバラが丁度見ごろでとてもきれいでした。

わかさいも本舗 洞爺湖本店 グルメ・レストラン

入口そばには手湯があったので指先、手首と浸かりました。温かくほんのりと温泉の香りも漂って気持ちが良かったです。

わかさいも本舗 洞爺湖本店 グルメ・レストラン

私の地元でも一部の商品は時々販売されているのですが、ここは本店なのでオリジナルのお菓子がたくさんあります。自分用、お土産用に多くの種類のお菓子を買い求めました。

わかさいも本舗 洞爺湖本店 グルメ・レストラン

２階のレストランで遅めの昼食です。噴火湾産のホタテを使った天丼に舌鼓を打ちました。

わかさいも本舗 洞爺湖本店 グルメ・レストラン

蒸し暑い日だったので冷たいそばもおいしかったようです。

わかさいも本舗 洞爺湖本店 グルメ・レストラン

温泉街そばの湖畔に足湯「洞龍の湯」があります。

洞龍の湯 温泉

人の出入りが一段落したので、覗いてみました。このご時世なので「間隔を開けて・・・」の文字が。

洞龍の湯 温泉

壮瞥町の道の駅で林檎のコンポートが添えてある「ジオの恵ソフト」をいただきました。クリーミーなソフトに甘酸っぱいリンゴが合います。こちらの道の駅のお勧めです。

道の駅 そうべつ情報館ｉ(アイ) 道の駅

この旅行記へのコメント （4）

• みかちゃんっすさん 2021/09/09 18:15:55

  いいね！ありがとうございます！

  takaさん、私の拙い旅行記見ていただきありがとうございます！
  
  ウニ美味しそうですね～♪
  北海道は食べ物が美味しくて旅行していても楽しいですよね～♪
  北海道旅行は５年くらい前に行ってきましたが、広大な自然と美味しい食べ物には感動しました！
  札幌方面しか行ったことが無いので、次はどこへ行こうか計画するだけでワクワクして来ます♪
  まだまだコロナが終息するまでは時間がかかりそうですが、早く安心して旅行出来る日が来る事を祈ります！
  
  また訪問させて頂きますね～(^^♪

  takaさん からの返信 2021/09/09 21:31:05

  RE: いいね！ありがとうございます！

  みかちゃんっすさん、こんばんは。
  
  お便りありがとうございます。こちらこそご訪問ありがとうございます。盛夏を過ぎ4traでも花の便りが少なくなってきた中、たくさんのアジサイが咲く旅行記に惹かれてお邪魔しました。
  
  アジサイの花が続く農道って何ともお洒落ですね。花を愛する地元の方の熱意に感動です。こんな景色を見たのは初めてなので感激しました。
  
  私は遠出の旅行に目覚めた矢先のコロナの洗礼だったので、地元を中心にほぼ道内しか知らないです。ウニや新鮮な魚介をいただく旅、また出かけたいと思っています。
  
  でも、ご存知のように道内もコロナ感染が多いのであまり出かける気になれず、最近は地元をウロウロするばかりです。
  
  私こそまたお邪魔させてください。ありがとうございました。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　taka
  

• kamaさん 2021/09/09 11:33:24

  はじめまして

  takaさん、こんばんは。
  kama と申します。
  
  この度は私の拙い奈良旅行記に
  投票下さりありがとうございます。
  
  今月の3連休で、積丹半島と洞爺湖を巡る
  ツアーに参加予定でしたが、
  緊急事態宣言が延長された為、中止に追い込まれました。
  
  takaさんのこちらの旅行記で、
  楽しそうな雰囲気が伝わってきましたので
  心が慰められた気がします。
  
  美味しそうな食べ物たちも・・・
  ソフトクリームお好きですか？
  是非ご参加ください。
  
  【ご当地ソフト】試食会！
  https://4travel.jp/community/main/10000089/
  
  次回もステキな旅を。
  今後とも宜しくお願い致します。

  takaさん からの返信 2021/09/09 16:09:51

  RE: はじめまして

  kamaさん、初めまして。
  
  お便りありがとうございます。何十年も旅行らしい旅行はしていなかったのですが、2018年秋に京都の世界遺産を巡るツアーに参加して感動しました。そして、修学旅行以来の京都に魅了されました。
  
  元々歴史や日本文化には興味があったのですが、それ以来と言うか4traに登録してからまだ1年しか経っていないのですが、古の都、京都や奈良に惹かれて多くの方の旅行記にもお邪魔するようになりました。出かけられないのでもっぱら拝見するだけです。
  
  kamaさんの橿原神宮や談山神社の旅行記を拝見して私の過去の京都ツァーの旅を思い出しました。ツアーって日程がきつく忙しいけれどもガイドさんについて行くだけなので気楽に旅できるのがいいですよね。
  
  道内のツアーに参加予定だったとか、私も道内、隅から隅まで廻ったわけではないのですが、積丹の青い海、切り立った半島、箱庭のような洞爺湖の展望は私も大好きです。緊急事態宣言もまた伸びましたね。
  
  早く元の平和な日々が戻るように願っています。こちらこそよろしくお願いします。ありがとうございました。
  　　　　　
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　taka