2020/08/29 - 2020/08/30
9110位(同エリア28268件中)
古川大輔さん
頑張るいすみ鉄道と、全力で支える沿線応援団の皆さんのご活躍です。
多ければ毎週末、少なくとも一週置きペースで、いすみ鉄道さんを訪問させていただいておりますが、訪れれば訪れる程、会社と沿線の絆を強く感じます。
東北、北海道と共に、想像以上に観光拠点であった地元、千葉の魅力を感じ始めて1年半ほどが経過し、さらにあらゆる角度で、千葉を追及してみる旅シリーズです。いつもの話題ではありますが、あれこれ想いを巡らせております。
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こちらの写真は、8月22日土曜日、上総中野駅に到着した観光急行1号「101D」列車です。折り返し観光急行4号「104D」列車、大原ゆきになるところです。
観光急行列車は、国鉄時代の気動車であるキハ52-125形と、キハ28-2346形を連結した2両編成が運用され、上の写真は大原方に連結される、キハ28-2346です。鉄道ファン、特に旧型車両好きにとってはたまらない、大変貴重で贅沢な列車です。
この日、101D列車ならびに104D列車は「レストラン列車」として運転されました。レストラン列車運行時は、キハ28はレストラン車両として完全予約制の貸切となりますので、一般の乗客はキハ52形に乗車します。
夏休みの特別列車に相応しく、「フラミンゴ」ヘッドマークを掲げて運行されました。フラミンゴ号は、1960年代後半、海水浴シーズンの外房線で運行された臨時急行列車の愛称だそうです。このキハ28-2346号は1965年生まれで、当時は山陰地域に投入されましたが、ほどなくして、房総の海水浴シーズンの臨時増発列車の応援車両として、総武線や外房線で活躍した経歴の持ち主でもあります。50年以上の時を経て、まさしく新車当時の活躍が再現されたわけで、キハ28も驚いていることでしょう。 -
こちらが上総中野方に連結される、キハ52-125形です。1964年生まれの車両で、車両の両側に運転台を持つ両運転台構造のため、単行(1両編成)での営業運転も可能です。勾配線区向けにエンジンを2基搭載しているためハイパワーな性能も秘めています。
いすみ鉄道の両車両は、共に国鉄分割民営化後はJR西日本に所属し、キハ28形は2012年、キハ52形は2010年に、それぞれいすみ鉄道さんにやってきました。
両車ともJRでは最後の個体で、末期はキハ28-2346は高山本線、キハ52-125は大糸線南小谷~糸魚川間で活躍しました。
ボディカラーは、各車ともJR西日本によりオリジナルカラーに変更されていましたが、いすみ鉄道さんに来てから、ご覧のようにデビュー当時の国鉄色に変更されています。
車内や各種設備は、いすみ鉄道線で安全に運行するために必要な最小限の改良を加えたのみで、ざっと見る限り、JR仕様の電装品などがそのまま残されています。何時でも、そのままの姿で、再びJRを走行できると感じるくらい、原形が大切に維持されています。
以前の旅行記で、一部の事柄ではありますが、この辺りについて詳しくご紹介しております。 -
急行列車は土曜休日のみの運行で、運行スケジュールは以下の通りです。
観光急行2号「102D」
大多喜11:37発→大原1217
観光急行1号「101D」
大原12:37発→上総中野13:35着
観光急行4号「104D」
上総中野13:44→大原15:07着
観光急行3号「103D」
大原15:31発→大多喜16:01着
1,500円の一日券を購入すれば、急行券を購入する必要はないので、長旅気分でずっと急行に乗り続けるのがオススメです!自分は通常、「104D」列車で大原より旅を開始し、「103D」列車の終着駅、大多喜まで、3時間24分の急行の旅を満喫しています。
但し、レストラン列車運行時のレストラン車両を除き、各折り返し駅では一旦、荷物などを持って完全に下車する必要があります。 -
なお、両車両が車検等の場合は、通常の新型気動車で運行されます。こちらは本年(2020年)春の検査期間の急行列車で、このような場合は「観光急行」などの愛称はなく、通常の「急行」として運行します。しかし運行スケジュールに変わりはなく、社員さんや沿線応援団の方々のおもてなしやサービスも同じですので、「なーんだ!キハじゃねーじゃん!!」などと言わずに、楽しい旅に出かけましょう。
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キハ28-2346の車内です。
まさに完璧な食堂車、どこか定食屋さんのような雰囲気で、実に癒されます。 -
各ボックスシートは、片方を埋める形でテーブルが設置されています。車両側に穴を開けたりせず、上手に設置されています。
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こちらはキハ52-125の車内の様子です。
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席についたら、いすみ鉄道大原売店で購入したお弁当で、まずは乾杯!
いすみ鉄道大原駅売店での買い物や、明るく優しいスタッフさんとの交流は、いすみ鉄道の旅の最初の楽しみです。写真は特にお気に入りの「忠勝弁当」ですが、当日販売のお弁当は少量なので、確実に確保するなら事前予約がオススメです。
い鉄揚げや柿の種など、いすみ鉄道オリジナルのお菓子などは多数、さらに注目は、鉄道グッズ!!これは見逃せません。 -
車内では、アテンダントさんによる、いすみ鉄道グッズや飲み物などの販売もあります。今や少なくなってしまったワゴン販売もあります!
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大原駅から4つ目、急行停車駅としては2つ目の駅、「国吉」では、急行列車到着時、沿線応援団の方々によるポップコーンやタコ飯弁当、ビールなどの販売が行われます。何と、懐かしい立ち売りがたまらない♪♪
いすみ鉄道応援団の団長"掛須"様は、写真のように"い鉄ちゃん"のキャラクターに扮して車内に登場し、先頭に立って販売業務を行われています。さらにその傍ら、いすみ鉄道さん本社への業務連絡などにも飛び回り、本当に頭が下がります。並々ならぬ情熱が伝わってきます。
幾度となく足を運んでもなお、飽きるどころか、益々味わいを増す最大の理由は、スタッフの皆さんと沿線の皆さんの"絆"、おもてなしの心です。関係する方々、全て皆さんが、これ程までに強いポリシーを持って支えている鉄道は、おそらくいすみ鉄道だけではないかと思います。 -
国吉駅の立ち売りでは、松屋旅館さん特製「いすみのたこめし」弁当を販売しています。しょうがのきいた、おかずの"さんが焼き"がポイントです。
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立ち売りのメインは、こちらのポップコーン、お土産にも、列車内での旅のお供にも、オススメです。自分もこの箱欲しさもあって、いつもいただいています。中身は、車窓を見ながらゆっくりいただいています。
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ポップコーンの箱のデザインは、角度により、片面は国鉄カラー、片面はいすみ鉄道オリジナルカラーになっています。
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この夏、判明した寂しい話題・・・
プロフェッショナルとして勤務中は、真に安全運行に徹しつつ、イベントなどの時は、休日も惜しまず出勤し、着ぐるみなどを着て人々を楽しませてくれた「なべちゃん運転士」さんこと「渡辺直哉」さんが、いすみ鉄道を引退されました。渡辺直也運転士とは、8月10日に、大原売店で初めて、直接お話させていただきましたが、後日、スタッフさんより、このお話を伺い、とても寂しい気持ちになりました。
しかし、鉄道運転士としては、えちごトキめき鉄道さんでの御活躍が決定しているとの事で、大変嬉しい気持ちになると共に、とても安心しました。というのも、えちごトキめき鉄道の社長は、まさしく、現在のいすみ鉄道の雰囲気を作り出した鳥飼前社長です。千葉が誇る、いすみ鉄道での実績と経験を生かし、第三セクター鉄道同士の新たな結び付きを開拓すべく、益々の御活躍をお祈り申し上げます。 -
いすみ鉄道さんの本社である中心駅、大多喜では、急行列車発車の際、社員さんや、時には社長も一緒に並んで、お見送りをしてくれます。
大多喜駅は車庫や整備場などの設備も全て集約され、アテンダントさんや運転士さんの交代などもこちらで行われます。お忙しい中でも、乗客とのコミュニケーションを惜しまない姿勢が美しいです。
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