2019/11/04 - 2019/11/04
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たのちゃんさん
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紅葉を見に中禅寺湖・半月山へ。
しかし11月連休の最終日、帰り道の 路線バスは大混雑。
4~5本後の便でないと乗れないことがわかり、思い切って歩いてみました。
普段クルマやバスだと立ち止まってゆっくり見ることの出来ない、いろは坂の景色をじっくりと堪能できました。
いや~~、貴重な体験ができて大満足な一日でしたねー(⌒∇⌒)
ぶらぶら歩きで華厳の滝から馬返しまで110分。
いろは坂、いいところです。ハイキングコースにはサイコーですっ!!
余裕のある方はぜひ!!
この日の総歩行距離 6.4km
累積標高差 694m
(華厳の滝ー馬返し、神橋ー東武日光駅)
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いろは坂を歩いたことある方、いらっしゃいますか?
いろは坂を下りきったあたりで法面工事の方から
「えっ、中禅寺から歩いて来たの???何時間かかった?」
>う~ん、、1時間半くらいかな~
「クルマが多くて怖くなかった??」
>最初はカーブでクルマが寄って来るからコワカッタけど、慣れてくるとそんなでもないんですよ~
歩いて来るなんて信じられない、、???
うーん、これが一般的な人の感覚かなーって思いましたね。
写真はこの日の朝見てきた中禅寺湖、八丁出島の紅葉。観光船からです。中禅寺湖 自然・景勝地
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次に半月山から見た八丁出島。朝9時頃です。
紅葉はちょい遅めだったけど、まあまあ見られたかな。 -
今の第1いろは坂は昔「中禅寺道」と呼ばれ男体山への登山道の一部でした。
中禅寺は霊場二荒山神社の境内のため参道だったわけです。
国道120号線、正式には日光道路と呼ぶんだそうです。
写真:明智平から見た第1いろは坂と方等滝
この標高1100mあたりから下が紅葉が見頃でした。 -
連休最終日、中禅寺温泉バスターミナルは大混雑。
日光駅方面行きのりばは日光自然博物館の前くらいまでの大行列・・・・。
湯元温泉から来る便は満員で来て、降りた人数しか乗れないので何本目に乗れるかは見通しが立ちません。3本に1本は中禅寺始発もあるのですが。
バスはあきらめて、歩くことに。
下り坂だし、まあ5キロくらい何とかなるでしょ(笑)♪
華厳の滝無料観瀑台を13時ちょうどに出発、馬返に向かって歩きはじめました。
写真:無料観瀑台から見た華厳の滝華厳滝 自然・景勝地
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さあ、ここから先は一方通行ですよ。
この先クルマ、バイク、自転車、人力車、馬車はもう引き返せません!!
しかし歩行者は・・・実は逆行も出来るんです。
で、登り専用の第2いろは坂を逆行して下るって選択肢もあったんですが、昔からある第1いろは坂のほうが急勾配だし景色も良さそうなので下り専用を下ることにしました。 -
さて、ところ変わってこちらは山麓側の馬返しの分岐点です。
左向こうが登り専用の第2いろは坂。
右手前が下り専用の第1いろは坂。
昔、ここから先は二荒山神社中宮祠の境内で女性と牛馬は立入禁止でした。
馬を返して徒歩で登参したのでこの地名がつけられました。
(馬で登れないくらい急坂なので、馬を返したという説がありますが正しくありません。牛馬禁止の掟が正しいそうです)
女性はこの先にある女人堂までは入れたのでそこから男体山を参拝したそうです。 -
案内板があったのでアップで。
第1いろは坂:全長6.5km* 平均勾配7.3%、最大勾配13%、1車線
カーブは28(な~ん)途中休憩所は剣ヶ峰だけ。トイレ無し。
開通は大正時代、1954年改修、今は下り専用
第2いろは坂:全長9.5km* 平均勾配5.6%、最大勾配9.2%、2車線
カーブは20(い~ね)途中休憩所は黒髪平と明智平の2ヶ所。トイレは明智平だけ。
別名:新いろは坂、1965年開通 今は登り専用
*距離は馬返公衆トイレ前の標識から中禅寺二荒橋までです。 -
話を山上の中禅寺側に戻しましょう。
ここは一方通行入口です。 -
市街地の一方通行だと「自転車を除く」が多いですがここは例外なし。
自転車も馬車もリヤカーも三輪車も逆走は許されません。
標高1286m。さあ、いよいよ第1いろは坂へGo!! -
間もなく「不動坂」という看板があります。
見晴の開けた場所から華厳渓谷~馬返し方面を望む。 -
左正面に屏風岩が見えます。
この標高ではもう紅葉は終わりでしょう。 -
路肩には落葉が積っていて、歩くとサクサク音がして気持ち良いです。
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第1いろは坂には21カーブ(な)から48カーブ(ん)までの28のカーブがあります。
実は番号のついているのは120度を超える「ヘアピンカーブ」だけのカウントで
実際は倍以上のカーブがあります。
結構きつい90度超えくらいのカーブでも番号の無い所もありました。
上下合わせていろは48文字に合わせるため、かなり無理してますね。
なにせ「いろは坂」ですから。いろは坂 紅葉
-
暫く下ると左手の斜面に小さな祠があります。
クルマだとまず気付きませんが、奥にお供えもの、賽銭が上がってます。
わざわざこんな所へお参りする方がいるのでしょうか。駐停車禁止範囲内です。
二荒山神社の中宮祠ゆかりのもののようです。
*下の方に詳細地図を載せました。これどこ?って方はご参照下さい。 -
いつの間にか中禅寺湖から1.5キロも来ています。
クルマは多いですが、マウンテンバイクも結構多く見られます。
第2いろはを登って来たのでしょう。
トレイルランニングで第1を走って登って来る方もおられました。
でもカメラぶらさげて物見遊山の歩行者は・・・・いない。 -
いきなり第1いろは坂の最急勾配12%に差し掛かります。
ここまで25分
今は下りだからいいですが、登りだったら降雪時は滑って登れないかも。
X印は・・・駐停車禁止です。クルマを止めて撮影は「ブー」 -
ヘアピンカーブでは大型車は目いっぱいの大回りをしないと回り切れません。
左カーブでは思い切り右に寄せガードレールぎりぎりに左へ切るので、正面のカーブ番号標22「ら」の前あたりに立っていたら進路妨害!!
よい子は基本、カーブ内側の左側を歩きましょう。 -
土砂崩壊でもあったのでしょうか。大がかりに補修された場所もあります。
24カーブ(う)の先です。
ビルみたいな大がかりなのは、大規模法面工の一種です。 -
イチオシ
混雑と言ってもずっと上から下まで切れ目なくクルマがつながっているわけではありませんね。
初心者や他県の観光バスなど、遅いクルマの後に数十台がダンゴになっている、という表現が適切でしょうか?やり過ごすとそのあとは暫く何も来ません・・一瞬の静寂です。
チャンス!!写真タイム・・・
この辺りから赤の色が鮮やかになって来ます。
27カーブ(お)標高1160m
一瞬クルマが途切れた瞬間です。 -
このあたり、色づきがなかなかいい感じ。
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32カーブ(ふ)の先に「中の茶屋」というところがあります。
ここまで52分 標高1100m
昔、明治天皇が二荒山神社参拝のとき休憩された場所だという碑がありました。
ここより上が「不動坂」下が「地蔵坂」と呼ばれています。
この第1いろは坂は昔からの男体山の参道で、昭和初期までここに茶屋が設けられ賑わっていました。 -
今では休憩所がありますが、駐車場は無いので徒歩か自転車でないと休めません。
人が休んだ形跡がなく落ち葉が積もっています。
ここで休んでいると通過するクルマから好奇の目で見られます。
「パパ~、あんなところに人がいるよ~」・・子供の声
(茶屋だから茶くらい飲んでたっていいだろ!)
渋滞してノロノロ運転だからよけいキニナルかも??
すいていたら、あっという間に通りすぎて気付かないかも? -
この33カーブから男体山治山工事現場への作業道路につながっています。
土砂崩壊対策の砂防工事は永遠に続くのです。 -
遠方から来た観光バスはかなり高率で曲がりきれず切り返しをやっています。
こういうクルマの後につけたら災難です。
こんなヘアピンカーブの連続、あまりないですからね。
箱根に大平台のヘアピンカーブというのがありますが1ヶ所だけです。
東武バス日光(地元の路線バス)の運転手に聞いたのですが、最初は見習いで2往復くらい添乗して先輩の運転を見てポイントを覚え、初回の乗務は指導員に添乗してもらうそうです。
半年くらいでスムーズに最速でいろは坂を登り下り出来るようになるそうでした。
第1いろはは追越禁止なので、前に遅いクルマがいると遅延すると言っていました。遅延に関しては某JRとは違い、お咎めは無いそうです。
通常は片道20分ですが、混雑時は3時間以上かかることも。
日光市内のバスが殆ど中禅寺方面から戻れず、他の路線が運休になることもあるそうです。。 -
35カーブ(て)を過ぎると第2いろは坂にある明智平レストハウスとロープウェイ駅が右上に見えてきます。
*このレストハウスは取り壊され今はありません。 -
35(て)カーブ先の、標高1070m付近から。
この辺から下は紅葉がかなり見頃になってきましたね。
下に37(さ)カーブが見えます。 -
40(め)カーブから下を見ると「剣が峰」の休憩所が見えます。
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剣が峰展望台 41カーブ(み)の先です。ここにトイレはありません。
第1いろは坂の途中でクルマを止められるのはここだけです。
でも3台も入ればいっぱい。あえて[P]マークはありません。路駐が多いよね。
ここまで徒歩70分 標高1026m
はとバスがこの前で一旦停車して車内から写真タイム。
ここからは2つの滝と男体山が見られます。 -
剣が峰より方等滝
上のまっすぐ落ちているのが方等上流砂防ダムで、すぐ下の右に曲がっているのがが方等滝です。
「日光四十八滝」と言われるほど日光には滝が多いです。方等滝 自然・景勝地
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剣が峰より般若滝
この周りには紅葉する木はありません。般若滝 自然・景勝地
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バス車窓からの般若滝
2015-10-17 おおるりの送迎バス車窓より 30秒停車のサービス。
車道からでは残念ながら方等滝は見えませんでした。
(手前下にはクルマがいっぱい止ってます) -
さっき通った補修箇所も見えます。後ろは男体山です。
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昭和30年に建てられた日光有料道路の完成記念碑です。
日本で2番目にできた自動車有料道路のようです。
現在は無料になっていますが。 -
おや、剣が峰を出て次の42カーブ(し)の上から誰かが見下ろしていますね。
-
近づいてみたら、天狗さん。交通安全を見守っていますが、これって気づく人がいるんでしょうか?
手を振って敬意を表しておきました(^3^)/~~ やあ -
46カーブ(せ)の内側に二荒山神社の女人堂男体山逢拝所があります。
(ネットが張ってあり建物の中には入れません)
ここまで90分
明治4年(1871年)まで奥日光は女人牛馬禁制で、女性や牛馬は坂を上れませんでした。 そのため上り口は「馬返」と呼ばれ、女性が男体山を拝んで引き返した場所が「女人堂」です。この中からちょうど男体山山頂が拝めるらしい。
**馬返は急坂で馬が登れないので引き返したというブログがありますが、正しくありません。牛馬立入禁止の掟からです。 -
ついに最後の48カーブ(ん)まで来ました。
ここまで93分でした。標高は970m
まだ馬返しまで2キロもあります。 -
48カーブのすぐ先に古河電工の馬道発電所入口があります。
ここを大谷川沿いに上流に行くと華厳渓谷までつながっています。
(渓谷は整備されておらず荒れているらしい)
昔、華厳の滝エレベータが無いころはここから遊歩道で観瀑に行ったそうです。
ここも90度を超える鋭角カーブなんですが番号は無し。 -
下り切って大谷川(だいやがわ)の栄橋を渡ります。
かなり自転車、バイクが多いですが徒歩の方とはついにお会いしませんでした。
これってやはり変人なんでしょうか?
この日は猿とか鹿にも会いませんでした。
猿軍団が道路を横断して渋滞したなんて話も聞きましたが・・・ -
栄橋から大谷川の上流方向。
かなり土石流がたまっています。右手奥に砂防ダムがありますね。
華厳の滝下流にしては水量が少ないです。どこに行ったのでしょう? -
振り返ると男体山の斜面には無数の砂防ダム群が。。
男体山東斜面は国内有数の土砂崩壊地帯であることがわかります。 -
法面工事をやっています。
この工事の方に歩いて来たのかと聞かれました(笑) -
まさにあと100mで馬返という所に緊急退避所がありました。
もうかなり平坦になってからです。
しかし、もっと急坂に造らなくていいの?? -
14:50、華厳の滝を出てから110分、無事に馬返のバス停に着きました。
標高850mなので、高度436m下ったことになります。
歩行距離にして5キロ強でしょうか。9230歩でした。
あちこち眺めたり写真を撮ったりで、かなりスローペースでしたね。
混雑と渋滞でバスは時間通りには来ません。
20分遅れで来た満員のバスに無理に乗せてもらい、神橋へ。
(路線バスは途中での乗車を考慮し、始発では多少余裕を持たせて発車してます) -
バスは日光市内に入り、また渋滞で動かなくなったので日光植物園で下車して歩きました。
結構疲れたので、東照宮そばの「明治の館」でワインとグラタンを頂いて帰りました。
充実の秋晴れの1日!!いろは坂楽しい♪
このレストランはお気に入りで3度目です。
ここはオムレツライスが有名ですね。明治の館 グルメ・レストラン
-
<後日追記>以下資料編
これまで文中に出てきた箇所、カーブ番号を「国土地理院地図」に重ねてコメント追記してみました。
☆カーブ番号と"いろは"、中間施設の位置関係
[第1いろは坂]下り
中禅寺⇒ 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33
な ら む う ゐ の お く や ま け ふ こ
↑ ↑
祠 中の茶屋
34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48
え て あ さ き ゆ め み し ゑ ひ も せ す ん
↑ ↑
剣が峰 女人堂
[第2いろは坂]上り
馬返⇒ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
い ろ は に ほ へ と ち り ぬ
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 ⇒明智平
る を わ か よ た れ そ つ ね
↑
黒髪平 -
第2いろは坂の図
馬返の公衆トイレ脇にありました。
これを見ると、番号のないカーブがかなりあるのがわかりますね。
やはり合計48の数字合わせ??
昔のいろは坂(1954年以前)はカーブが片道で48あったので「いろは坂」と命名されたそうですが、
新いろは坂を作ってみたら20のカーブだったので、第1のカーブを削減して合計48にしたというこじつけというのが正解のようです。削減ってユルいカーブは数えなくしたってことでしょ。
2019年の10月から車で第2いろはを逆走して中禅寺から明智平に行けなくなったので、ご注意を。 -
昔の鉄道地図です。
1968年までは日光駅前から馬返まで軌道(路面電車)があったことがわかります。(現在、東武日光駅前に電車が展示してあります))
また馬返から明智平までは日光鋼索鉄道線(ケーブルカー)があったが、1970年に廃止されました。明智平に遺構が残っています。
1965年、第2いろは坂が開通し日光駅前-中禅寺-奥日光湯元までバスが運転され自動車交通が主流となったため、わざわざ馬返で乗り換える電車ーケーブルの利用者が減ったためです。
*変更履歴 2020-7-15 写真6枚追加、全般に文章加筆見直し修正
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- 墨水さん 2020/11/02 19:03:54
- 諸々の件。
- たのちゃんさん、今晩は。
実は、いろは坂の徒歩下りを計画してました。(笑)
昔、自転車で降った事があるので・・・。(笑)
意外と、見晴らしが良い。
中の茶屋での休憩ができる。(笑)
因みに、中の茶屋は数年前に建て替えられてます。(笑)
武漢肺炎騒ぎで、中止。
来年も、無理かナ~~と。
祠の件。
第一いろは坂が対面交通だった頃、自動車の落下事故が有って、其れを祀る祠です。
いろは坂の補修の件。
平成の世に為ると、バスが大型化します。
第一いろは坂は、明治期の道路を基礎としているので、道幅狭くカーブがキツイ。
そして、傾斜もきついと・・・。
一度降ると、新車のバスもボコボコになる。
何度も切り返しをするので、交通遅延の原因に為ってました。
そこで、当時の栃木県が音頭を取り、国土交通省を説得して改修工事を実施しました。
水の件。
華厳滝の水量から推察すると、下流の水が少ないのは・・・。
地下に「水力発電所」が存在する為です。(笑)
実は、大谷川には「水力発電所」が数カ所存在します。
日光は「観光地」なので、景観保護の為に「地下化」されてます。
明治時代に、大谷川で大洪水が発生して、神橋が流失した事が有り。
治水事業を兼ねて、水力発電所を建設する様に為りました。
日光には、電力が豊富に有る「資源立市」でも有ります。(笑)
是が裏目に出て、東日本大震災での計画停電の対象地域に指定されてしまいました。
(なんと、皮肉な事よ。)
墨水。
- たのちゃんさん からの返信 2020/11/03 10:13:35
- Re: 諸々の件。
- こんにちは。
コメント&いいね、ありがとうございます。
なるほど、歴史ある日光、歴史あるいろは坂!!
深い歴史があるのですね。
個人的にはこのブログにある華厳遊歩道がもしも復活したら行ってみたいと思います。
http://yamaiga.com/bridge/kasasagi/main.html
またよろしくお願いいたします。
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