大晦日のソフィア

2018/12/31 - 2018/12/31

大晦日の夜、ソフィアからイスタンブールに向けて出発しました。その出発時間までのひとときをソフィア散策に費やしました。いつもとちょっと空気の違うソフィア。ご参考になれば幸いです。

表紙の写真は朝の地下鉄駅。いつもは混雑しているのでしょうが、この日はとても閑散としていました。

エリア ソフィア(ブルガリア)

さて、今晩の夜行列車でイスタンブールに出発です。朝、セルディカ駅近くのカトリック教会が開いていたので旅の無事を祈りに立ち寄りました。

聖ヨシフ大聖堂 寺院・教会

祭壇の一角に大きなモミの木と、何やらデコレーションがあります。

聖ヨシフ大聖堂 寺院・教会

この様なイエズスの降誕を模した人形が飾られていました。プレゼピオってやつですね。美しく、心に残る風景でした。

聖ヨシフ大聖堂 寺院・教会

その脇には、どうも子供たちが作ったらしい降誕風景のミニ・プレゼピオが飾られていました。空き箱や包装紙なんかのありあわせの材料で作った、微笑ましいプレゼピオ。いいですね。

聖ヨシフ大聖堂 寺院・教会

さて、教会を出て、トドール・アレクサンドロフ通りを渡ると、ちょっとした観光スポットがあります。ブルバンクのビルの下、聖スパス教会の遺跡です。

聖スパス教会跡 史跡・遺跡

遺跡には降りられないので、通りから眺めるのみでした。結構大きな教会だったみたいですね。

聖スパス教会跡 史跡・遺跡

ここはグラフ・イグナティエフ通り。普段は賑やかな庶民的通りです。両端に雑貨屋やブティック、カフェ等が並んでなかなか楽しい。ですが、大晦日はほとんどの店が休業していました。開いていたのは軽い食事が出来るようなスタンドぐらいでした。

G.イグナティエフ通り 散歩・街歩き

ここはスラヴェイコフ広場なんですが、バリケードに囲まれて工事中でした。残念！ここの古本市で、年末のお約束であるセクシー・カレンダーを眺めるのが楽しみだったのですが・笑

スラヴェイコフ広場 広場・公園

朝食がまだだったので、Sveti Sedmochislenitsi公園のそばの、この庶民的なカフェで休むことにしました。地元民専用といった感じだったので、バーニッツァ（ブルガリア風白チーズパイ）も安かったです。でも、カプチーノを頼んだらインスタントでした。

G.イグナティエフ通り 散歩・街歩き

さて、その公園にあるのがこのSveti Sedmochislenitsi教会。

Sveti Sedmochislenitisi Church 寺院・教会

あまり観光客は立ち寄らないみたいですが、個人的にとてもお勧めの教会です。ブルガリア正教会ですね。

Sveti Sedmochislenitisi Church 寺院・教会

中は非常に荘厳です。祈りを捧げる信者さんたちもたくさん。街中は大晦日ということで閑散としていますが、この教会の中は結構な人が集っていました。今年最後のお祈りを捧げているのかな。

Sveti Sedmochislenitisi Church 寺院・教会

ここ、メンテナンスもよくされており、フレスコ画も色鮮やかでした。とても見ごたえある教会です。

Sveti Sedmochislenitisi Church 寺院・教会

椅子があるので、少々休ませていただきました。大晦日に、この雰囲気に浸りながら、静かに小さく座っているのは大きな感激を得られる経験でした。

Sveti Sedmochislenitisi Church 寺院・教会

Sveti Sedmochislenitsi教会から徒歩三分ぐらいの所にある総主教エフィティミィ像。…でもここ、なんだか異臭がしました。不謹慎にもトイレがわりに使う輩がいるようで…。残念な印象でした。

総主教エフティミィ像 モニュメント・記念碑

色々歩いているうちにお昼になったので中華レストランへ。やはりご飯が恋しくなります。まずは黒ビールで乾杯。

Iztok 中華

大晦日のお昼時は、やはりレストランも閑散としています。でもここIztok、この日も夕方ぐらいまで営業していました。ランチタイム以降はテイクアウトのみでしたが、他の中華レストランはほとんど休みに入ってしまっていたので、ご飯やアジア料理が恋しい方は要チェックです。
ちなみに夕方訪れたら、中国人コミュニティの方たちがすでに集まっていて、ちょっとした年末年始のお祝いの最中でした。

Iztok 中華

野菜チャーハンと海藻サラダを注文。チャーハンは優に二人前はありました。これらと黒ビールで約800円でした。チャーハン、美味しかったです！

Iztok 中華

海藻サラダ。切昆布に人参をあえたもの。美味しいんだけど、量がかなり…。これは3～4人でちょうどいいかも。結局残しました。すみません。

Iztok 中華

お昼を食べて体力が回復したので、近くの大統領府を訪問。特にフェンスなどはなく、オープンそのもの。テロとか大丈夫なのかしら？微動だにしない衛兵二人が常時護っています。交代の時は独特の歩き方をするので、これも興味深かったです。

大統領府 建造物

社会主義時代の代表建築であるエンデカも見学。巨大かつ四角四面な建物にノスタルジーを感じます。

エンデカ 劇場・ホール・ショー

ツム百貨店およびエンデカの遺跡。ツム百貨店はトイレがキレイかつ無料。加えて、洗面台からはふんだんに温泉水が流れていました。Wifiも無料。要チェックです。

ツム百貨店 百貨店・デパート

さて、色々と時間を潰して、やって来ましたソフィア中央駅。イスタンブール行のチケットを買う際、ブルガリア通貨の現金のみと言われました。外貨は頑として受け付けませんでした。カードもダメ。
この駅、明るくて暖かくて、きれいなので、ホームレスが多かったですね。警察はしょっちゅう巡回していますが、こういった方たちには目をつぶっているようでした。大晦日だったからかどうかは分かりません。

ソフィア中央鉄道駅 駅

イスタンブール行の夜行列車に乗ります。ヨーロッパの鉄道によくある、途中で車両を切り離してそれぞれ別の目的地に行くというタイプ。なので車両を間違えてはいけません。まあ、乗る前or乗っている最中に係員に気付かれると思うので、間違うことはないでしょうが。ちなみにイスタンブール行は、ずーっと奥の車両でした。荷物の多い方などは、早めにホームに行った方が良いかと思います。

ソフィア中央鉄道駅 駅

私が利用したのは２等寝台。でも私一人だったのでのびのびと利用できました。清潔なシーツや枕カバーが配られます。加えて、水、パックのジュース、クラッカーも。
寝台のお客さんたちには、早々とジャージなどに着替えてリラックスしている方たちがいます。ただ、さすがにパジャマは見かけませんでした。後述しますが、途中でトルコの入国審査があるからだと思います。

ちゃんと暖房も効いていて快適です。

移動中、まだブルガリア領内にいる時に新年を迎えました。新年になったとたん、花火のすごいこと！車窓から驚きつつ眺めました。そして、とても心に残る風景でした。

新年から数時間後、トルコの国境に到着。ここでは外に出て入国審査を受けなければなりません。眠気が一気に吹き飛びます。

小さな部屋に入って、一人ひとりパスポートと照会され、入国のスタンプを受けます。皆神妙に並んで審査を受けていました。
ここ、小さいけれど、免税店もあります。早く終わらせてそちらに走っている人たちもいました。（入国カウンターとは別棟にありました）
トイレは建物の端の方にありました。無料で利用できます。

ぶじトルコに入国するとほっとしました。
開発著しいイスタンブール。車窓からも、新興住宅地などが見えます。

というわけで、イスタンブールに到着！なんだかほっとしました。

イスティクラール通り 散歩・街歩き

朝ごはんに、焼き立てのトルコ風ピロシキと、熱いチャイをいただきました。美味しくて、元気が出ました！さあ、今度はイスタンブール観光を楽しむぞ！