2011/12/02 - 2011/12/04
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パンダ番長さん
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済州島旅行の3日目。済州島の残りの観光からの帰国の旅程。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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-
<帰国の朝と朝食:うにわかめスープ>
朝、冨田君が起きて、準備をしている音で目が覚めた。時刻は7時過ぎである。
今日は帰国の日である。朝の身支度を行う前にもう一度、荷物を確認する。出来る限りの荷物を、旅行カバンに昨晩詰め込んだが、最後の荷物を旅行カバンに詰める。
そして、身支度を始める。今日の集合時間は8時15分で、我々の済州グランドホテルがあとの集合である。ラマダプラザ済州の人達を先に迎えに行き、我々のホテルにバスが来る。
8時頃になり、冨田君と共に部屋を出て、1階のフロント前ロビーに向かう。
まだ、集合時間も早いので、当然の如く、宋さんはいない。
フロントでチェックアウトを済ませ、ロビーのソファで待つ事にする。
ホテルのフロント横には、丁度冬場であるので、雪だるまの人形と大きな古いテレビを組み合わせたロボットの様なオブジェが置かれている。それらの写真を撮り、時間を潰す。 -
丁度、8時10分過ぎにロビーに宋さんが現れた。
そして、朝の挨拶を行い、我々が、チェックインを済ませたかを確認し、フロントに向かい、少し話をしていたが、我々の下に戻り、我々と共にホテル玄関前に止まるバスに乗り込む。
今日もこれから外での朝食である。
旅行日程表では、今日の朝食はうにわかめスープの朝食である。
バスはホテルを出ると、ホテル脇の坂を上る。その坂を少し上り、住宅街の一画に差し掛かった所で、バスは道路脇に停車する。この先に一軒の小さな店が見える。ここが朝食場所の様である。
小さな間口の店である。店前には、ハングル文字の店名らしきものと漢字で“蔘鶏湯(サムゲタン)”と書かれている。帰国後、冨田君に確認すると店の名前は“マンマン”である。 -
店に入ると、入口奥にテーブル席が並んでいるが、我々は入口脇の座敷の部屋に通される。
その座敷のテーブルに各組毎に座る。我々がテーブルに着くと、直ぐに店員が食事の準備を行ってくれる。まず、定番のミツバッチャンが5つ運ばれてくる。その後、メインのうにわかめスープとご飯、これで料理が揃う。最後にお茶が出せれ、これで全部である。珍しく、お味噌汁はない。
並んだ料理は以下の通りである。
<12月5日の朝食:マンマン(うにわかめスープ)>
①うにわかめスープ
②ご飯
③韓国のり
④もやし
⑤白菜キムチ
⑥タチウオの塩辛
⑦干し小魚
非常に簡単な食事であるが、これで充分である。
メインと料理のうにわかめスープはわかめタップリの美味しそうなスープである。このスープを中心に食事を行う。正直なところ、昨晩色々食べすぎたせいか、余り食欲もない。 -
このうにわかめスープは薄い塩味のスープではあるが、期待が大きかったせいか、それ程でもなく、少し拍子抜けである。ご飯は殆ど食べず、韓国のりと白菜キムチを食べ、食事を終える。
トビウオの塩辛はやはり苦味も強く、少し苦手である。
お茶を飲みながら、みんなが食事を終えるのを待つ。暫らくすると、隣のおばさん2人組が席を立つ。我々もそれに続き、席を立つ。
そして、座敷の部屋を出ると、店の入口部分で、宋さんが小さな紙コップを持ち、何かを飲んでいる。
宋さんに聞くと、珈琲である。丁度、店の入口部分に珈琲メーカーらしきものが置かれている。
100ウォン(約7円)を入れると、小さな紙コップに珈琲が出て来る自販機である。我々も100ウォン硬貨で、珈琲を飲む事にする。
この珈琲メーカーは、全て自動で調整が出来ない様で、砂糖もミルクも入った状態で出て来る。
この珈琲を持ち、店を出る。そして、珈琲を店前で飲みながら、みんなが出て来るのを待つ。
程なく、全員が店を出て来る。何人かは我々と同じく、紙コップを手に持っている。
店前から少し離れたところに停車しているバスに向かい、全員が乗り込むと、バスが出発する。
これから今日最初の観光地である三姓穴に向かう。時刻は8時45分過ぎである。 -
<耽羅国発祥地の三姓穴>
バスは暫らく住宅地の中を走り、街の郊外に出る。
宋さんによると、この辺りは新しく出来た街なのだと言う。ここから古い街の方向に走り、三姓穴に向かう。
ここで、宋さんから簡単な三姓穴の説明が始まる。
三姓穴は、この済州島に降り立った三人の神様の住居跡である。
この三人の神様は、共に男性の神様で、高、梁、夫の名前の神様である。
この神様は、この地に降り立った後、この済州島で狩猟などを行い、生活をしていたが、ある日東の国から三人のお姫様を迎え、それぞれの妻とした。その際にお姫様達は、済州島には居なかった牛や馬なども一緒に連れて来た。そして三姓穴で3組の生活を始めた。
その後、この3人の神様が話し合い、漢拏山の中腹からそれぞれが矢を射、それぞれの領地を決め、そこで生活をする様になったと言う。
この様な話を聞いていると、三姓穴の駐車場に到着した。時刻は9時5分頃である。
この駐車場から三姓穴までは歩くのだ。
丁度、駐車場脇に売店兼土産物屋があり、その横には“耽羅国発祥地”の石碑がある。
また、その奥には大きなトルハルバンの石像が2体見え、その間にはソウルの朝鮮王陵でも見た日本の神社の鳥居のルーツと言われる紅箭門である。ここが、三姓穴の聖域入口である。
この紅箭門の脇には、三姓穴の説明看板が並ぶ。
日本人観光客が多い為か、日本語の説明看板まである。
この看板前で宋さんの説明が再度始まる。先程バス内で行われた説明とほぼ同じ内容で、更にこの三姓穴はこの高、梁、夫の子孫の人達が管理をしているとの事であった。 -
その為に、済州島では特にこの3つの名字の人が非常に多いと言う。特に高さんが最も多いのだと言う。
また、この三姓穴では年に3回大きなお祭りが行われるそうだ。
この内の1回は韓国の大祭で、国主催で行われると言う。その時は済州市長と、市民の中で徳のある人を2人選び、この3人が祭官となり、祭りを執り行うそうだ。これが12月10日に行われる乾姓大祭である。
その他の2回の大祭は4月10日の春大祭と10月10日の秋大祭で、この大祭は高、梁、夫の子孫の人達が主催で行われるそうだ。
この様な説明を受けた後、参道の様な石畳を進む。すると前方に本当の門が見える。 -
その門には“乾始門”の文字が見える。この門を潜ると木々の生い茂る森の様なところである。
その森の中に石畳が続いている。その石畳に沿って歩く。
その途中には、大祭の際に使用する祭具などが保管されていると思われる建物が建っている。
その脇を抜け、更に奥に進むと、広い場所が前方に見えて来る。その場所だけに木々がない。 -
その場所は石柵で囲われている。この場所が三姓穴である。
その前まで来ると、その広場の中心地には、ストーンサークルか、ドルメンの様な石柱が円形に配され、その手前には祭壇の様な石台が並んでいる。石柵の前からでは、判りにくいが、石柱で囲まれた中央部分には窪地がある。この窪地の中に3つの穴(洞窟)がある様だ。
石柵の前まで行っても窪地は確認出来るが、穴までは判らない。 -
この前で記念撮影を行う。その後、宋さんが、「この三姓穴の資料館に向かいます。」と言い、再び木々の間の石畳を歩き始める。すると前方に、近代的な建物が見えて来る。その建物が資料館である。
この資料館内に入ると、そこには多くの観光客が既にいる。館内には、この三姓穴の神話をモチーフにした模型や古い土器など、済州島の成り立ちが判るものが多く展示されている。
ここで宋さんが、「三姓穴の日本語の説明ビデオが上映されていますので、それを見ます。上映時間は13分程です。」と言う。今は前の上映が行われている様で、我々はこの後の上映を見る予定で、それまではこの展示室の見学を行う。5分程で、声が掛かり、全員、小さな上映室に入る。
その上映室は20人くらいが座る事が出来る部屋で、前には小さめのスクリーンがある。
暫らく、椅子に座り、上映を待つ。この上映室に入って、数分で部屋が暗くなり、上映が始まる。
上映内容は、3人の神様とこの三姓穴に関する物語である。内容は、ほぼ宋さんから聞いていたもので、それをアニメーションにしたものである。
この上映を見終え、資料館を出る。そして、再び木々の間の石畳を通り戻るが、途中でショートカットする様に木々の間を抜ける。そして、トイレに行く人は途中にある建屋に寄り、トイレを済ます。
私は先に宋さんに付いて、石畳を歩く。そして、乾始門を抜け、紅箭門前でみんなが揃うのを待つ。
冨田君も少し遅れて、紅箭門前まで戻って来たので、紅箭門前に立つトルハルバンの前や耽羅国発祥地の石碑前で記念写真を撮って貰う。
お互いの記念撮影を終え、駐車場のバスに戻る。宋さんが全員戻った事を確認すると、バスが走り始まる -
<済州市の台所:東門市場>
宋さんが、次に向かう場所の説明を始まる。次は東門市場である。時刻は9時40分過ぎである。
再び、バスは済州市の旧市街地に向かう。この東門市場は済州市の台所的な市場で、大阪での黒門市場や京都での錦市場の様な市場である。
三姓穴から5分程で、東門市場の近くに到着した。ここからは歩いて市場に向かう。
道路脇でバスを降り、宋さんに付いて、小さな路地に並ぶ店々の間を抜ける。
この辺りの路地にも干物や韓国海苔、キムチなどを売る店が並んでいる。
この路地を抜けると、広い道に出る。その前に東門市場のアーケードが見える。ここからが、東門市場である。その入口前には、野菜を山積みにした大きなトラックなどが止まっている。 -
アーケードには漢字で、東門在来市場の文字が見える。正式には、東門在来市場なのだ。
そのアーケード内に入ると、まだ、準備中の店が多い。
まだ、買物に来ている人も少なく、市場内には殆ど人が行き来していない。
店々には、様々なものを売っているが、日本では余り見かけないものでは、やはり唐辛子の香辛料である。それも粉に挽いたものや唐辛子そのままのものなど様々な種類のものがある。辛さや使用用途が違うのであろうか?それにしても見ているだけで辛さが伝わって来る。
宋さんに続いて、どんどん市場の奥に進む。さすがに奥に進むと、なま物が増えて来る。豚肉などの肉類や魚介類を売る店も増える。また、民芸品などの土産物も売る店もあるので、観光客も買物が出来る市場になっている。
宋さんに聞いて、途中の市場の風景を写真に収める。写真を撮ると場合によっては市場の物売りのおばちゃんが何かを言っている。物を買えとでも言っているのであろうか?
それにしても大きな市場で、本当にここでは何でも揃いそうだ。 -
市場の奥の大きな広場の様なところを抜け、交差する通りを曲がる。そして、これでこの市場を抜ける。
市場を出る前に宋さんが、「ここの出口には美味しい焼き餅の屋台があるんですよ!皆さん食べてみますか?」と教えてくれる。見ると、屋台店が数軒並んでいる。
その最も手前にある屋台がお餅を売っている店の様で、おばあちゃんが鉄板でお餅を焼いている。
日本のおやきの様なお餅で、地元の人達も買って食べている。
我々も宋さんに食べたいと言い、その屋台のおばあちゃんにお願いして貰う。各人1個ずつ購入する。
おばあさんに500ウォン(約35円)渡すと、小さな紙袋にお餅を入れて渡してくれる。
表面は少し硬い感じのお餅で、少し熱いがかじると、お餅の中からトロッと蜂蜜の様なものが出て来る。
そのお餅を食べながら、東門市場前の道を渡り、バスが停車している場所まで移動する。
バスは東門市場前の川沿いの道沿いに止まっている様である。その川沿いの歩道を暫らく歩く。
バスの前まで来て、みんながお餅を食べ終わるのを待ち、バスに乗り込む。
<免税店での買い物:済州新羅免税店>
バスは再び、済州市の新しい街に向かい、走り始める。
次は宋さんの説明では、予定にはなかったが、免税店に立寄るそうだ。
バスは住宅街の様な場所を抜け、商店が並ぶ一画に出る。見ると、見た事がある風景である。すると、我々の宿泊した済州グランドホテルが左手に見えて来た。
そう言えば、済州グランドホテルの斜め前に済州新羅免税店があった。そこに行くのである。その免税店前でバスが止まり、みんなが降りる。時刻は10時25分頃である。
そして降りた場所で、宋さんが、「これから免税店に入りますが、ここで自由行動にします。今が10時半前ですので、11時10分にここに集合して下さい!」と言う。
私は特に免税品の購入を考えていないので、余り興味がない。
みんなで付いて、免税店内に移動する。入口前でここの入場カードを受け取る。ここで買物をする際に必要なカードである。しかし、店内に入るとブランド品の店々が並んでいるだけである。
宋さんに聞くと、2階部分には民芸品などの土産物もあると言う。
そこで私は、冨田君と一緒にその店に向かう。2階の隅の方に韓国土産物が並ぶ一画がある。
並んでいる土産物は、ソウルの免税店などと同じである。それでも中には済州島独自の土産物もあるので、それらを見て廻る。冨田君は何かを買おうと探している様である。
私も少し見て廻るが、特に土産物として欲しいものは見つからない。
しかし、宋さんに聞くと、お菓子類はここで購入した方が安く購入出来るとの事であった。この後、もう1軒土産物店によるが、お菓子類はこちらの方が種類が多いと言う。
そこでお菓子類はここで購入する事にした。
お菓子類を探すと、『チャングムの誓い』柄のチョコがあるので、それを幾つかセットになった物を購入する事にした。それとこの島の名産の一つであるオレンジジャムを使用したチョコも購入する。
購入後、更に少し土産物を見ていたが、これ以上購入するものもないので、私一人で1階に下り、もう玄関を出て待つ事にした。まだ、集合時間までは20分程ある。
そこで、この免税店の横にあるコンビニ(昨晩も寄ったホテル前のコンビニ)に行き、飲物でも購入する事にした。コンビニでジュースを購入し、免税店前でそれを飲みながら、みんなが出て来るのを待つ。
意外にも最初に免税店を出て来たのは、4人姉妹のおばあさん達であった。
最もこの様な場所で買物をしそうな人達であったが、そうでもない様だ。しかし、ちゃんと大きな袋を各人が持っているので、それなりに買物はした様である。
それから宋さんが現れ、ここで少し宋さんと話をする。この免税店以外にも、済州市には免税店があるが、ここの方がなぜか観光客には人気があるのだと言う。
この旅行には、珍しく免税店に立寄る予定が入っていなかったので、買物をしたい人には不満が残るのではないかと気に掛けていたと言う。
今日は予定も順調に進み、時間に余裕があり、ここに寄る事が出来たそうだ。
その様な話を宋さんとしていると、冨田君以外の全員が免税店前に集合した。
私は心配になり、もう一度、免税店に入り、冨田君を探しに行こうと玄関に向かうと2階から下りて来る冨田君が見えたので、もう出て来ると思い、また宋さんと話を始めたが、冨田君が中々出て来ない。
しかし、暫らくして冨田君が出て来たので、宋さんがそれを見て、みんなにバスに乗る様促す。
私も一足先にバスに乗り込む。宋さんが最後に乗り込み、バスが走り始める。
時刻は11時15分過ぎである。 -
<済州の不思議道路:トケビ道路>
バスが走り始めると宋さんが、「次はこの済州島の不思議現象を体験して貰います。トケビ道路、日本語ではおばけ道路と呼ばれている道路に行きます。」と教えてくれる。韓国語で“トケビ”とは神秘の意味である。
バスは再び、街中から郊外に向かう。少し郊外に差し掛かったところで、バスは長い直線の道路に出る。
その道路の右手に大きな石碑の様なものが見え、その先でバスは右に曲がり、駐車場の様な広場に到着する。ここでバスが止まり、みんなで降りる。時刻は11時25分過ぎである。
ここがトケビ道路の駐車場である。既に観光化している様で、駐車場脇には、土産物店や食べ物を売る店が何軒か並んでいる。
その店の脇を抜け、長い直線道路に出る。この道路が、おばけ道路と呼ばれる道である。
見た目は我々が来た方向に上り坂の様に見えるが、実際はそちらに下った道である。
目の錯覚で、下りの道が上り坂に見えるのである。
宋さんが、この道路脇の店に置かれた水の入ったペットボトルを取って来て、この道路に置くと、ゆっくりではあるが、上り坂に見える方向に動き始める。
我々が道路でペットボトルの転がる様子を見ている間も、車が何台も我々の前でエンジンを切り、ゆっくりとその車が上り坂に見える方向に動き出す、不思議な現象が起きている。
我々は、このペットボトルの実験を済ませ、先程通り過ぎた、石碑の方へ向かい歩き始める。 -
そして、その石碑の前まで行くと、石碑にはハングル文字と漢字で“神秘道路”と書かれている。
また、碑の下にはこの道路の説明書きの石板がある。その石板の説明書きもハングル、英語、日本語、中国語で説明が書かれている。この石碑の前で各々記念撮影を行う。
そして、再びこの神秘の道路を通り、先程の駐車場に戻る。ここでまた不思議なものを発見する。
大きなマグロの模型がこの駐車場脇に置かれている。何かの記念碑の様である。その下の説明書きがハングルで書かれているので、我々には判らない。そこで、これは何なのかを宋さんに聞くと、宋さんも良く知らない様で、その説明書きを読んでいる。それで判った様で、これが済州市と友好都市関係にある都市からの贈り物である事が判明したが、何故にマグロ?と言う疑問は残った。
また、その奥には営業をしているのか不明なおばけ屋敷らしき建物もある。これはこの“おばけ道路”にかけた施設の様である。この様な不思議なものもこの道路沿いにはある。
その後、バスに乗り込み、この道路をあとにする。
駐車場を出る際に一番駐車場の奥に位置する土産物店で、私がこの旅行に出発前にガイドブックで確認し、見つける事が出来れば、是非購入して帰りたいと考えていたペンダントを発見したが、もう買いには行けない。時刻は11時40分過ぎである。 -
<最後の買物場所:食品館>
これから最後の土産物店に行くのである。ここからは然程遠くない様だ。
バスは郊外の道を順調に走る。済州島の移動では、渋滞が全くなかった。まだ、島内に車の数が少ない為であろうか?観光などには、時間通りに目的地に着けるのでありがたい。少し走ると左手に高い塀で囲まれたところが見えて来る。
見れば、その塀の上には鉄条網もある。宋さんに聞くと、刑務所である。昔の名残で、この済州島には大きな刑務所があるのだ。
元々、この済州島は朝鮮王朝時代の流刑地である。前にも書いたが、韓国ドラマの『チャングムの誓い』はこの済州島に流された女性の物語である。
この刑務所が見えなくなると、道は峠の様なところに差し掛かりる。
その峠を抜けると、バスは左手の道路脇の大きな建物の駐車場に入る。ここが土産物店なのである。
建物の上には“食品館”の文字が見える。ここは、韓国の食材などの土産物店をメインに扱う店の様だ。
時刻は11時50分過ぎである。
バスを降り、この食品館内に入る。
中は非常に広く、我々以外の観光客はいない。多くの店員がそれぞれの担当品の前に並んでいる。
中に入り、各々自分の興味がある物を見て廻る。私は宋さんに聞き、先程のトケビ道路の土産物店で見かけたペンダントの事を話し、ここにあるかを店員に聞いて貰い、その様な土産物が、並ぶ場所に店員に案内して貰う。しかし、その周辺でペンダントを探すがそれらしき物はない。
仕方なく、他の土産物を探す事にした。もう一つ、旅行前に気になっていた土産物として、トルハルバンの形のガラス瓶に入ったオレンジの花の蜂蜜やジュースであった。それらがあるかを探す。
するとジュースは無かったが、蜂蜜はガイドブックで見た物があったので、それを購入する事にした。しかし、かなり重い。それでも美味しそうな蜂蜜なので2本購入して帰る事にした。これが1本で7,500ウォン(約525円)である。比較的安いものである。
蜂蜜を購入し、私は他に買うものがないかを探すが欲しいものもないので、これでお終いにする。
冨田君を見ると、ここに置かれている大きな籠一杯に土産物を入れている。
何を買うつもりなのかと見れば韓国のりである。土産物に韓国のりを大量に買って帰る様だ。
みんなが買物を済ませ、この食品館を出る。ここでみんな、かなりの買物をした様で大きな袋を持った人が多い。その袋を抱え、バスに乗り込む。時刻は12時20分前である。 -
<今日の昼食:石焼きビビンバと海鮮チヂミ>
バスが走り始めると、宋さんが、「これから昼食場所に行き、昼食が済むと皆さんを空港にお送りします。
大体、空港には13時過ぎに行く予定です。」と言う。時間が1時間もない。
バスは再び、街の方に向かい、住宅街の一画でバスは止まる。この前にはレストランがある。
レストランの看板は漢字で“新雨成會館”と書かれている。 -
また、その下に小さく、カタカナで“カルビ・レーメン専門”の文字も見える。
レストラン内に入ると、意外に広く、4人掛けのテーブルが並び、奥が厨房になっている。
そのテーブルにグループ毎に座る。
ここで宋さんが、「今日の昼食は石焼きビビンバ定食ですが、もし希望があれば、この店の名物料理である海鮮チヂミを注文する事も出来ます。これは有料で、1枚が15,000ウォン(約1,050円)です。注文したい人は言って下さい。」と言う。
今回の韓国料理で、チヂミは食べていないので、冨田君と相談し、注文する事にし、宋さんにお願いする。
直ぐに、メインの石焼きビビンバが熱い石焼きの器で出て来る。
その他の出て来た料理は以下の様なものである。
<12月4日の昼食:新雨成會館(石焼きビビンバ定食)>
①石焼きビビンバ
②白菜キムチ
③茹でもやし
④ホウレン草のお浸し
⑤コーンサラダ
⑥海鮮チヂミ(別注) -
石焼きビビンバを石焼きの器が熱いうちにかき混ぜる。石焼きビビンバを食べ始めると、別注した海鮮チヂミが大皿で出て来る。非常に大きなチヂミで、2人で食べるには多すぎる。
また、このチヂミは、ソウル近くで食べたものとは違い、日本の韓国料理店で見る物と同じである。それに少し醤油をつけて食べると非常に美味しい。
石焼きビビンバも少しコチジャンを入れて食べると非常に美味しい。ここで食べるナムル類は、日本の焼肉店の石焼きビビンバに似た味で、食べ易かった。
チヂミと石焼きビビンバを食べ、お腹が一杯になる。最後にお茶を飲みながら、みんなの食事が終わるのを待つ。今日の昼食が、済州島での最後の食事である。みんなの食事も終了し、店を出る。
再び、この店前でバスに乗り込み、空港を目指す。時刻はもう既に13時過ぎである。免税店に寄った為に、少し予定よりも空港に行く時間が遅くなっている。 -
<済州国際空港での時間>
しかし、ここから空港までは然程遠くない様である。
バスは住宅街から大きな通りに出て、そこから海岸線を目指す。丘を越えると前方に済州国際空港のターミナルが見えて来る。
空港ターミナルには、昼食場所から5分ちょっとで到着した。出発ロビー階前でバスを降りる。旅行カバンなどを各々受け取り、宋さんについて、ターミナル内に移動する。
既に搭乗するチェジュ航空のチェックインは開始されている様で、宋さんと共にチェジュ航空のカウンターへ急ぐ。カウンター前にはどこも長い列が出来ている。
我々もその列の一つに並び、その列で暫くの間、順番を待つ。
少し時間が掛かったが、みんなのチェックインも無事終了する。
フライト便は7C1332便である。時刻は13時30分過ぎである。 -
貰った搭乗券での搭乗予定時間は15時10分になっており、少しフライト時間が遅れている様である。
当初の予定のフライト時間が15時であるので、30分程度遅れるのかも知れない。
旅行カバンを預け、身軽になった。そのまま、みんなで出発ゲート口に向かう。
出発ゲート前で、宋さんにお礼を言い、ここで宋さんとはお別れである。みんなが先にゲート内に入る。我々は、最後にゲート口に向かい、再度宋さんにお礼を言い、名刺も貰う。
ゲート口を入ると、まずは、手荷物の検査を受ける。ここは少し人が多いが、それでも然程時間も掛からず、
このエリアを抜ける。そして、次は出国審査である。
ここも然程列が出来ていない。ここも比較的順調に抜ける。これで出発ロビーに出る。幾つかの免税店が並ぶが、もうこれ以上買物をする事もないので、時間まで冨田君とお茶でも飲む事にする。
丁度、出発ゲートが並ぶエリアには何軒かの喫茶店が並ぶ。この店のどこかで寛ぐ事にする。
どこも客は殆どいない。その一つの店でお茶を飲む。
搭乗するゲートは16番ゲートで、この店の少し先である。時刻は14時前である。 -
この店で珈琲を2,500ウォン(約175円)で購入し、家具調のソファの席で、冨田君と一緒に、この旅行の話をしながら、時間を潰す。
韓国旅行は、これで2度目であるが、先の5月連休で行った時よりも食べ物は少し食べられた方ではあるが、私個人的には、余り韓国内での食事は、口に合わない。
その様な話をしながら、ここで30分程度時間を潰し、搭乗ゲート前に移動する。
時刻は14時30分過ぎである。
搭乗ゲート前の待合場所は、既に搭乗を待つ客で席の多くが埋まっている。
その中で空いている席を探し、2人で座り、ここで搭乗時間を待つ。この済州国際空港は然程大きな空港ではないが、非常に綺麗な空港である。
15時15分に搭乗予定時刻を5分過ぎて、搭乗が開始された。列に並び、機内に移動をする。
しかし、このゲートからは1階に下りるスロープがあり、その1階部分にはシャトルバスが待機している。
そのシャトルバスに乗り込み、ここから機体のある場所に移動する。シャトルバスは直ぐに出発し、少し走ると
機体脇に到着する。シャトルバスを降り、そこからタラップで機内に乗り込む。 -
<関西国際空港行き7C1332便と関西国際空港からの帰り>
機体は行きの便と同じB737-800型である。
通路は機内中央にひとつで、機内へ入る手前で少し待ち、機内に入るのに時間を要したが、それでも数分で席に着く。席は機体のほぼ中央の27Eである。
席に着いて暫らくすると、シートベルト着用ランプが点き、機体が早くも後進を開始する。
時刻は15時30分過ぎである。後進が終わり、直ぐに前進を開始し、誘導路を進み始める。
その誘導路を10分程度進み、滑走路へ出た機体が離陸の為に加速を開始し、15時40分に無事に済州国際空港を離陸する。
機体は順調に上昇を続け、離陸から10分程過ぎると、冨田君が眼下に陸地が見えると言う。
機体が朝鮮半島上空に差し掛かったのだろうと冨田君と話をしたが、飛行経路で朝鮮半島上空を通るのであろうか?冨田君は既に日本の上空なのではないかと言うが、そんなに早く日本上空に達するのであろうか?
その後、16時頃に飲物とおつまみが配られ、続いて日本の税関申告書が配られる。
そして、順調に飛行を続け、16時20分頃に機内アナウンスが入る。もう着陸の様である。本当に早い!まだ、離陸から40分程しか経っていない。しかし、機体が徐々に降下し、着陸態勢に入っている。
すると16時40過ぎに無事に関西国際空港に着陸した。
今回の旅行はここまで!
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