2泊3日北アルプス最深部山歩き【新穂高から双六ベースで双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳】

2019/08/25 - 2019/08/27

北アルプス最深部と南アルプス深南部。
どちらもアクセスが大変で、片道1泊はかかる、その字の通り山深い秘境の地。

登山にハマりだしてからずっと憧れている場所であり、特に北アルプス最深部は槍と穂高に登ってから行きたかった。

今回は前回涸沢にテン泊2泊して自信がついたので、一人テント背負って攻めてみました。



コースタイム
【1日目】
鍋平駐車場4:23→4:44新穂高4:53→6:11わさび平小屋6:26→10:33鏡平山荘10:52→14:09双六小屋(泊）
【2日目】
双六小屋5:10→6:08双六岳06:19→7:23三俣蓮華岳7:49→8:23三俣山荘8:25→9:31鷲羽岳9:57→10:59三俣山荘11:41→13:36双六岳巻道分岐14:03→14:15双六小屋(泊）
【3日目】
泊双小屋5:39→7:11鏡平山荘7:31→9:48わさび平小屋10:38→11:39新穂高温泉駅12:01→12:18鍋平駐車場

エリア 新穂高温泉(岐阜)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 1.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車 徒歩

前日22時頃に新穂高に到着するも、無料駐車場は埋まっていて、渋々少し上がった鍋平駐車場へ…

翌朝4時半頃出発し、暗闇の中ヘッデン点けて鍋平から20分程下り、やっとスタート地点へ。

帰りにこれ登って帰るのイヤだから、ロープウェイで戻れるかなーと立案。

新穂高 紅葉

てくてく林道を歩き、大好きなブナの森に癒されてたら

一時間半ぐらいでわさび平小屋へ到着。

わさび平小屋 宿・ホテル

ここの名物♪

きゅうりをパクリ。100円

その名の通り、わさびもありました。

再びこんな林道をてっくてく歩き

やっとここから登山道へ。

小池新道。

新穂高から1時間半ぐらいなので、上高地～横尾の半分ぐらいな感覚かも。

整備あざっす！

さすが北アルプス！

お花はこんな色のが好みっす。

たいして急登はないんだけど、まだテン泊装備に慣れてないので、重くてぜぇぜぇ…
しかも暑いし汗ダックダク。

でも前回より装備減らしたし、まだ軽く感じた。

眺望がどんどん良くなってくる。

左に西穂の稜線。右奥に焼岳。

お天気サイコーー！

バッテバテで出発から6時間ほどで鏡平へ到着！

ここには鏡池があって逆さ槍が見れえるんだけど、この時は波打ってて見れなかった。帰りは見れました。

槍穂もガスってるけど、この後クリアになりました。

ナイスロケーションでございます。

鏡平山荘 宿・ホテル

いただき～

1000円

こんな展望っす。

ほら！

少し登ったところから、さっきの鏡平山荘越しの槍！

左には、いつか歩きたい裏銀座の西鎌尾根！

けわしー

めっちゃかっこいい。

去年あっち側(上高地)から登ったよ。

スーパーズームすると、記念フォト撮ってる人まで見えました。

どこの山頂にも笑顔ありだね。

これからの道は、ほぼ全て槍が側に居てくれました。

ヒイヒイ言いながらやっと稜線に出て、明日登る双六岳を眺める。

双六岳というか、双六台地。

アップダウンがありヘロヘロになりかけたところで、現れた！

憧れに憧れ続けた鷲羽岳！！

か　ん　ど　う　・・・


そして、やっと双六小屋も確認！

いいところにあるな～

自分のパッキングが下手なのかザックが合わないのかわかんないけど、肩がめっちゃ痛くなり、もうほんとしんどいので、今宵の幕営地はあそこに決定！
当初の予定は、行ければあの先にある鷲羽岳直下の三俣山荘まで行って、明日鷲羽岳と、その左奥にある黒い水晶岳を攻める予定だったけど、水晶は諦めました。

さっそくビール！

ジョッキ生も有り。

双六小屋 宿・ホテル

ふむ。

トイレは宿泊者でも毎回100円かかりました。

ほほーわかりやすい。

帰ってきて思ったけど、双六岳と三俣蓮華を外して頑張れば水晶にも行けたかな。
もう1泊して黒部五郎もいけたらなーとか考えたけど、今の自分の体力では2泊3日が限界。来年にとっておくわ。
結果、下山した8/27の夕方から雨で、8/28は新穂高からの登山道が通行止めになったらしいので、このプランでよかった。

設営する時だけ風が強く手こずったけど、なんとかいけた。
まだ要領つかんでないし一人なのでめっちゃ時間かかっちゃった。
設営代は1泊1人1000円。

ぐだぐだ過ごし、19時ごろにはお休みしました。

翌朝。

みんな3時半ぐらいから起き始めたので、自分もそれぐらいに起床し、5時過ぎスタート！

つーか、もう秋。めっちゃくちゃ寒かった。
今月初めに行った涸沢の時と全然違かった。

ドドドドド快晴でございます！！

今日は一部だけど憧れの裏銀座縦走路を歩く！

最高の天気の予感でテンション上がります！

少し登ったところで、常念山脈、燕岳辺りからひょこっと現れた。

小屋から20分ぐらいで双六岳への分岐へ。ここを双六岳方面へ。

こちらでサンライズ鑑賞。
携帯の電波もこの辺だけ繋がるので、ちょっと通信。
帰りもこちらで通信休憩しました。

まぶしーぜ！

今日はテント双六に置いてアタックザックのみなので、宙に浮いてるぐらい軽い軽い。

穂高連邦。

今頃あちらの裏側には見事なモルゲンロートが。
涸沢大盛り上がりでしょーね。

右を見ると、焼岳(2455m)、乗鞍岳(3026m)、御嶽山(3067m)。

全部登りましたぜ。

その右には、これまた憧れの

笠ヶ岳！(2897m)

見事に笠！

登りたい！！

まずは一つ目のピーク踏んだり！

すごろくだけ　と読みます。　2860m

双六岳 自然・景勝地

お決まりの構図。

槍ヶ岳ハイウェイだ。

双六岳 自然・景勝地

この槍と穂高のズラッと感がたまらん！

どっちも登った事あるからすごい嬉しい。

ちなみに、槍からのこっちはこんな眺め。

左上下が今いる双六岳。右上が今から向かう三俣蓮華岳。

西側は雲海で、白山が目立ってた。

いつか登りたい。

そして、すぐそこに黒部五郎岳！(2840m)

こんな近くでお会いできましたね。

んでその右には薬師岳！(2926m)

3000mクラスの大スター達に囲まれ、鳥肌モノ！

少しまったりし、次のピークを目指しましょ。

一輪の。

けっこうアップダウンあり、双六から一時間ちょっとで2つ目のピーク三俣蓮華岳に到着！

2841m

三俣蓮華岳 自然・景勝地

雲ノ平がすぐそこに！

向こうに薬師岳。

三俣蓮華岳 自然・景勝地

雲ノ平山荘も見えた。

もう何年も憧れている日本最後の秘境･･･
あの奥の谷の底に日本最奥の温泉こと高天原(たかまがはら)温泉があり、その2つとセットで行きたいんだけど、今回はすぐ近くで眺めるだけで満足。下見も兼ねた鷲羽攻めだったので。

いつか絶対行くぞ！

左に黒部五郎さん。

右に太郎兵衛平。

いつかあの辺も行くでしょうね。間違いなく。

そして鷲羽どーーーーん！！

今から登るから待ってろよー

黒部源流と向こうに水晶岳。

振り返って双六方面。

もう…どっこ向いても絶景すぎて…

一度降りて、ハイマツ地帯を抜けると…

再び鷲羽どーーん！！

めっちゃくちゃかっこいい！！

ほんと鷲が羽ばたいてるような山容だ。

北アルプスのほぼ中央に位置してるので、『北アルプスのヘソ』とも呼ばれてる。

一人大興奮ルンルン野郎になる。

でも、あそこの三俣山荘(2550m)から約380mの登り返しが急そうで少々怖気付く…

最奥の楽園へ。

三俣山荘 宿・ホテル

日和ですねー

帰りにこちらでランチしよう。

鷲羽ハントへ！

見た目通り、けっこうな急登でした。

日差しはキツかったけど、秋な感じで、汗吹き出る程ではなかった。

振り返るとこんな絶景！

真ん中に三俣山荘と、右上がさっき登った三俣蓮華岳。左奥が双六岳。
その奥にちょびっと出てるのが笠ヶ岳。

三俣山荘から1時間ちょっとで到着！

標高は2924m。

鷲羽岳 自然・景勝地

なんちゅー絶景ですか！

北には裏銀座の野口ゴローさん(2924m)に

今回諦めた水晶殿！

別名黒岳。(2986m)

鳴呼…登りたかった…

白馬も見えました。

見たかった鷲羽池もお見事。

鷲羽岳 自然・景勝地

常念山脈最高峰の大天井岳(2922m)に

去年登った燕岳(2763m)辺り、表銀座の稜線も。

歩きたーい

四方八方の名峰たちに見つめられ、うっとりしまくりました。

ほんと幸せなひとときだった。

さて、あの双六ベースに帰りますか。

ガスが湧いてきたしね。ってか近い。

もう絶景は存分に堪能しました。

絵になるお兄さん。

さすが北アルプスなだけあり、オシャレなULハイカーさんがたくさんいた。

ガレザレなので、下山時はスリップしないように。

北岳から北岳山荘に向かう道っぽかった。

三俣山荘に戻り、ランチ♪

有名なジビエ丼を頼もうと思ってたけど、売切れてたのでオムライスをパクリ。
三俣のMなのかね。ナイス。
店員さんも可愛く、そして、前に情熱大陸で三俣山荘やってた時に出てた可愛い息子くんが受付してました。
小学生なのにめっちゃしっかりしてて驚いた。

シャレてます。

ジビエとサイフォンコーヒーが有名。

三俣山荘 宿・ホテル

ここ、ほんと最高っす。

三俣山荘 宿・ホテル

テン場にはせせらぎが流れ、この世の楽園。

泊まりたかったー…

帰りは巻道で。

でもけっこうアップダウンあってバテた。

硫黄尾根に陽が射していい感じ。

もう秋が来てます。

無事双六ベースに帰還し、かんぱーーい

双六小屋 宿・ホテル

この昼下がりのテン場の雰囲気、大好きになった。

チューハイ飲みながら百名山読んで、久弥さんの鷲羽岳を読む読む。

翌朝。

4時起き5時半ごろ出発。

槍、穂高にバイバイ。

今日も眩しー

帰りはお見事な逆さ槍が見れました！

鏡平山荘 宿・ホテル

けっこう下ったと思ってたのに

まだまだある。

彩りを。

せせらぎ登山道。

わさび平でかんぱーい。

わさび平小屋 宿・ホテル

宝の山♪

沢の音に癒される。

いーなー…

なんとか出発から5時間ぐらいで新穂高へ帰ってこれた。

ロープウェイで戻っちゃうぜ。
だってここから45分も登るのイヤなんだもん。

新穂高ロープウェイ 乗り物

鍋平駅まで。片道一人400円＋荷物代100円。

30分おきに出てたので、12時に乗車。

そしてゴーール！

福地温泉で3日ぶりにざぶーんし帰宅。


天気に恵まれ、さいっこーな山旅でした！

この旅行記へのコメント （8）

• mayたんさん 2019/09/08 16:04:58

  すっかり山男

  一人テン泊！
  よーべんさん、すっかり山男ですね。
  そして奥地まで進出されてますねー。
  私もいつかいくと思いますけど、先越されました笑
  黒岳は黒部ダムから沢登りで向かう計画でいきましたけど、結局雨で撤退し行けてません。いって水晶を探したい！
  雲ノ平も憧れですよね。
  私も今週末、北アルプスいってきます。

  よーべんさん からの返信 2019/09/09 00:42:08

  RE: すっかり山男

  mayたんさん、どーも！
  
  えへへー　mayたんさんの背中追っかけて自分もやっとここのステージまで来れましたよ！
  でも荷物の重さにまだヒイヒイ…まだ何泊も縦走するレベルではありませんが、徐々に慣らして来年はもっと深く攻めちゃおっかなーと。
  
  それにしても、裏銀座、まーじで最高でした。
  憧れの雲ノ平や水晶は後でとっておく事にしますが、鷲羽登れただけで今回は大満足でした。
  間近に見た黒部五郎や薬師に登りたくてウズウズしております。
  
  先月末も北アルプス行くとの事でしたが、今週末に変更したんすかね？
  自分も今月は暇なのでまだまだ攻めようかなーと思ってます。
  
  mayたんさんの山行記も楽しみにしてますよー

• 琉球熱さん 2019/09/03 12:46:54

  鷲羽岳、かっこいい

  TVで見たけど、鷲羽岳かっこいいね～
  山容に惚れて登る山ってあるね
  
  てなわけで、どうしていつも晴れなのよ？　よーべんさん！
  ひと月に2回もテン泊とは、気合いが入ってるね～
  
  今回登場のスターたちは、遠目から見たりTVで見たりの経験しかない山ばかりだなぁ
  近々、薬師とか笠とか、見に行きます（笑）
  
  今回も、かっこいい写真、沢山。
  とくに山、山、山に登山者が一人ポツンって、粋だねぇ
  構図の妙！
  
  またまた　良いものを見せてもらいました！
  
  -------琉球熱-------
  

  よーべんさん からの返信 2019/09/04 10:37:32

  RE: 鷲羽岳、かっこいい

  琉球熱さん、どーもです！
  
  えへへ〜
  今回も晴れ男パワー完全発揮しましたー！(ドヤ)
  ていうか、実は8月末はけっこう暇だったので、晴れを狙って行っただけですが(笑)
  1日目は少し雲が多かったですが、メインの2日目は完全なる快晴で、憧れの鷲羽岳にベストなコンデイションでご多面＆登頂ができ、本当に最高な山歩きでした。
  それに加えて、薬師や笠、黒部ゴローに野口ゴローなど、最深部の大御所たちにも間近でご対面ができ、もう北アルプスにメロメロに…
  
  写真、お褒めいただき嬉しいっす！
  裏銀座は賑やかな槍・穂とは逆に静かな感じで登山者もポツポツ。かっこいい兄ちゃん・姉ちゃんがけっこういたので、スケール感演出してもらいました。
  
  琉球熱さんは色々とお忙しいようで…
  自分も色々とバタバタしてましたが、10月から再始動しようと思います。
  なので9月もまた山行っちゃいますよーー
  
  
  よーべん

• ねもさん 2019/09/02 21:46:04

  お待ちしてました

  よーべんさん
  同時期に近くにいたので想像はしてましたが、大展望満喫ですね。特に26日はこれ以上ないくらいの快晴で、私もありがたかったです。こういう日に歩いていると、間違いなく山中毒になるかと(笑)
  来季あたりまた雲ノ平を歩いてみようかと思ってましたが、ますますその気になりました。笠もまだだし迷いますが……
  わさび平小屋のきゅうり、私も食べましたよ。細かいことですが、黒部五郎岳の標高が違っています。

  よーべんさん からの返信 2019/09/03 01:25:24

  RE: お待ちしてました

  ねもさん、どうもです！
  
  26日、ほんと天気サイコーでしたよね！
  自分も薬師岳を眺めたあの向こうにねもさんがいたんだーと、旅行記見直しながら思っちゃいました。
  おっしゃる通り、ほんと中毒になってしまい…、今月もどこか深いところに行っちゃおーかなーと思ってます。
  雲ノ平も笠ヶ岳も行きたいですが、南アルプス深南部も候補に挙がってます。んー…悩む…
  
  黒部五郎、間違ってましたね(汗)
  毎度ご指摘ありがとうございます！
  今度登って実際に確かめてきます(笑)

  ねもさん からの返信 2019/09/03 21:31:38

  RE:確かめてきて(笑)

  よーべんさん　ご返信ありがとうございます。
  １人でテント泊とはお疲れさまでした。テント担ぐとどうしても15kgくらいになるでしょう？　アラ還のお爺さんには無理(笑)　双六ベースは賢い選択と思います。
  初めのほうで鷲羽岳に対面している画像、とても格好良いです。
  
  私は笠ヶ岳と赤牛岳が未踏なので、いつかと思っていますが、面倒くさい山を残したものです(苦笑)

  よーべんさん からの返信 2019/09/04 10:51:50

  RE: RE:確かめてきて(笑)

  ねもさん、こちらこそお返事ありがとうございます。
  
  そうなんですよ…。一人テン泊って、けっこうしんどいですね…。
  でも、こういう深い所は2泊3泊してると宿泊費も嵩みますし
  まだベース型ですが、徐々に慣らして縦走まで出来たらなーと思っています。
  
  なんと笠と赤牛以外登られてるとは！さすがパイセン。
  自分は今月にもう一回いけたらなーと思ってますが、薬師・雲ノ平・高天原辺りか、五竜・鹿島槍、ねもさんのホームグラウンドの南ア深南部と迷っております。
  
  まだまだかっこいい写真撮れるようにがんばりますので、また褒めてください(笑)