クエートの暮らし

• ぽけらさんTOP
• 旅行記1冊
• クチコミ1件
• Q＆A回答0件
• 1,306アクセス
• フォロワー0人

飛行機が着陸態勢に入るとのアナウンスを聞いて、窓を開ける。
眼下にはどこまでも黄土色の大地が続いていて、ああ砂漠だと思った。

クエートに住んでいる友人が、空港まで迎えに来てくれる手筈だったので、事前の打ち合わせ通りにゲートへ向かう。
色白のひらたい顔の人がいるな～と思ったら友人だった。

私は砂漠に合う、アースカラーの服でキメてきていたのだが、友人は日本で過ごすようなカーディガンとスカートを合わせた服装で、これではどちらが日本から到着したばかりかわからないな～と笑った。

クエートの人口構成はクエート人がおよそ20%程度、それ以外はほぼ外国人労働者とのこと。いわゆる西洋系の人種はほとんどおらず、インドなどから出稼ぎに来ているそうだ。

なんとなく友人に、これまで誰か日本から友達が遊びに来た？と聞くと、
住んで3年になるが、今回が初めてだという。

徐々にその理由が明らかになっていくことになるのだが、この時は単純にそんなものかと思った。


まず最初に、街中にあるアラブ料理のレストランに連れて行ってもらった。
慣れた様子で席に着こうとする友人を横目に、異国情緒あふれる店内の飾り付けに目を見張った。
というか、飾り付け以上に、人々の食事の様子にも驚いた。
男女が同じテーブルで食事をしないらしい。（＊絶対ではない。）

文化の違いを目の当たりにして情報処理が追いつかなくなってる私をおいて、友人がテキパキとメニューを注文していく。

そして運ばれたお料理は、見た目の華やかさから想像するよりもはるかに食べやすい味付けで、思ってた以上に美味しく、クエートの人々の穏やかさに似た優しい味付けなんだなと思った。

ターバンを頭に巻いた私の頭の中のアラブ人像がそのまま飛び出してきたような風貌の男性が、食後のアラビアコーヒーをサーブしてくれた。
コーヒーを注ぐパフォーマンスについテンションが上がってしまったが、残念ながらアラビアコーヒーは口に合わなかった。
現地の人々は、皆、食後にこのアラビアコーヒーを飲んでいるが、日本のインスタントコーヒーの方が何倍も美味いぞ、諸君！と言いたかった。

それから車でクエートタワーへ。
外の気温は48℃。
この時期は、１年の中でも暑い時期で、クエート人は休暇を取って国外へ避難するという。まるでフライパンの上にいるような気温の中、友人に申し訳ない気持ちが芽生えるが、クエートタワーに行ってもらった。

カリン塔のようだと思った。

クエートタワーは貯水塔の役割もしているとのことだが、観光目的だとしたら満足度はそう高くないかもしれない。
展望フロアの窓ガラスの透明度が低すぎて、遠くがよく見えないのだ。
暑さによる蜃気楼もあるのかな。

もっといい景色が見られたらよかったが、観光客が来ないから、改善されることもないかもしれない。

もったいないなと思う。