南イルニチェク氷河って何処だ・・・？　秘境パックで行く、キルギストレッキング　 ３

2019/07/09 - 2019/07/24

トレッキング3日目はグリーナキャンプから「奇跡の」メルツバヘルまで。

山歩きの旅日記って、ほんとつまんないよね～・・・とか思いながら書いてます。歩いてる本人はけっこう必至だし、それなりに楽しいのに「何が楽しいんだか・・・」みたいな日記になってしまう。まぁ、そんなことには負けずに今日も歩くぞ～！

写真は「奇跡の」メルツバヘルの星空・・・月が無かったら、どんなに濃い？星空だったのか！ って、ワンパターン写真でゴメン。

エリア その他の観光地(キルギス)

• 旅行の満足度: 4.5

• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

なぜかこの1枚しか残ってない「グリーナキャンプ」

これがグリーナキャンプのトイレだったかな？

トレッキング３日目。
今日も氷河歩きだぞ～！

氷河は1年に数十m動いているので、毎年ルートは決まっていない。ガイドが先行して安全で「楽」なルートを捜す。

OKのサインが出ると、ぞろぞろ着いて行く。

ただのガレ場に見えるが、写真の下を見て頂くと「なるほど氷」だと分かる・・・かな？

ここは多分氷河のモレーンだと思われるが、歩き難いということでは一緒。

植物はほとんどないが、時々こんな平べったいヤツが。

モレーンを降りて、再び氷河上を行く。

途中にあった氷河湖。

3日ぶりで顔を洗う。

各キャンプ地は水が少なく、洗顔や洗髪は基本的には出来ない。

ポーターやガイドの中の「目立ちたがり屋」が氷河湖に飛び込む。

キルギスの道頓堀か？

今日もイヤになる程歩いたなぁ。

画面中央にキャンプが見えて来た。

私はここを「奇跡のメルツバヘル」と勝手に呼んでいる。

この写真は帰りのヘリコプターから撮ったものだが、天津山脈と南イルニクチェル氷河が見える。どうよ、この荒涼とした眺め。岩と氷の世界だ。

「その中央やや左下に「メルツバヘル」のキャンプが見える。

そこを拡大して見ると・・・

氷河と氷河がぶつかるところの隙間に、ほんの僅かな草原？がある。
これが「メルツバヘル」なのだ・・・奇跡の！

居心地がいいのか、メルツバヘルには各国の研究棟があったりする。

メルツバヘルの夕暮れ。

月夜。

下の明りは誰かがトイレにく時のヘッドライト。

夜明け。

日本の大学生が、研究のためドローンを飛ばしていた。

昨年も来ていて、何週間か滞在して研究するんだって・・・楽しそう。

飛ばしてみたいなぁ。

こんなところで飛ばしたら最高だよね。

あれ、でっかいドローンが飛んで来たぞ。

ヘリコプターだった。

物資や人を降ろしたり積んだり。
定期便ではない様だが、用があれば飛んで来るみたい。

その大学生を迎えて、ためになる話を聞いた。

余ってる日本食を大量に上げたさ。

メルツェバヘルは2連泊。高所順応を兼ねて・・・とあったが、居心地が良いというのが本当の理由だと思う。

この南イルニチェク氷河はここで、別の氷河と合流するのだが、どの合流地に「メルツヘバル湖」という巨大な氷河湖がある・・・こともある？

その巨大氷河湖は、この時期のある日突然、湖の水が全部抜けて空になってしまい、その時には大地を揺るがすような地響きがするという噂も。

実は、上記の大学生はその実態を研究するために、この地を訪れているんだそうだ。彼の話だと3日前に地響きと共にメルツヘバル湖の水が抜けたという。その水はいったん地下に潜り、我々がヘリで降りた辺りに湧き出るとされているらしい。

本来なら今の時期は。まだメルツヘバル湖は水をたたえていて、巨大な氷河湖が見られるはずだった。

そこを往復するためにも、ここに2連泊する予定だったらしい。

湖の水はせ部て抜けてしまったということだが、ここまで来たんだから、まぁ見に行ってみましょ…ってことだ。

見に行ってみましょ・・・って、往復6時間は掛かるらしいんだけどね。
まぁ、他にやることないし。

巨大な氷河を横断するんだから、そりゃ「タダの散歩」ってわけには行かないかな。

1時間歩いても、まだキャンプが見えてるし。

いろいろ事情があった石。

基本的にが、ガラ場を歩く感じなんだけど、時々氷が露出してて、うっかり乗るとすってんころりん。

スタッフが手助けしてくれる。

登ったり降りたりを繰り返しながら、地道に進む。

この氷の固まりって、氷柱とかセラックって言うらしいんだけど、氷河の一部じゃなくて、氷河から発生したもの…って聞いたことがある。本当のことは知らない。

誰からもそんな疑問が出ないままに、氷河歩きは進む。

セラックの回廊。

ガイドがいなかったら、絶対に迷子になる。

最後の斜面を登って・・・

本来名なら、氷河に水をたたえたメルツヘバル湖が見えるはずだったが、数日前に大量の水が消えた後。

湖底？　あらわになっていた。

こんな石とか・・

クレバスを横に見ながら帰路に向かう。

どうしてこなるんだろ。

遥か彼方にキャンプが見えたぜ～

右下にキャンプが見える

キャンプの手前に深い谷があるんだなぁ・・・近くに見えるのにまだまだ遠い。

本来、この日は軽い散歩をする休養日だったはずが、しっかり6時間は歩いたぜ～！

毎日　夕飯前には血中酸素濃度と脈拍を計って、添乗員に報告する。

明日は何処まで歩くのかな～。

2泊目の夜も更けていく。

この旅行記へのコメント （4）

• くろねこだりゅんさん 2019/08/07 17:21:42

  底が抜ける

  下が氷河だからでしょうか？
  一年かけてたまった水が突然何処かにいってしまう。
  最初は何の研究棟だろうと思っていましたが、地質学的な研究？
  日本人の学生もこういった事を知って毎年調査に来るなんてとても凄いことです。
  
  
  さすがはレベル４、素人の歩ける場所じゃないです。この道を６時間かけて歩く…疲れちゃう（笑）
  カッパとリュックにカバーしてますけど、雨降られましたか？
  凄く乾燥しているようにみえますけど。

  ほいみさん からの返信 2019/08/10 11:59:10

  RE: 底が抜ける

  コメントが遅れました・・・山に行ってました。
  
  メルツヘバル湖は2本の巨大氷河が交わるところに、なぜか凍らない湖が出来てるんだそうです。それが例年だと7月後半に、突然水が地下？氷下？に吸い込まれてしまい、1日で空っぽになってしまうとのことです。その水は下流の氷河の末端辺りから噴出することが確認されてますが、その構造はよく分かってないんだとか。その研究で日本の大学生も来ていました。
  
  
  この旅行会社のレベル４は、富士山をささっと登れるとか、夏の南北アルプスを普通に縦走出来るレベルだと思います。ただ実際には「数年前にそんなこと出来た」レベルの方がほとんどで「気持ちだけはレベル４」ってことかな。
  
  天候の変化は激しく、毎日1度は雨と雷・紫外線バリバリ・猛暑・零下の繰り返しです。

• gontaraさん 2019/08/06 19:14:33

  氷河は白い方がいい

  南イニルチェク氷河って、トレッキング用のキャンプがわざわざ設置されてるんですか。それって、AK-SAIトラベルの仕業ですか？
  ヘリも日常的に使ってるみたいだし、すごい会社なのかな？
  やたらとプレゼントくれる会社ってイメージでしたが、印象変わりました。
  写真にコメントが少ないのは、トレッキングの疲れの表現？
  ほいみさんらしいコースですね。

  ほいみさん からの返信 2019/08/06 22:01:23

  Re: 氷河は白い方がいい

  AK-SAIトラベルが全てを牛耳ってるみたいですね。BCですれ違った「清掃係？なオヤジ」がマネージャーだったようです。奥さんが社長という噂も。もちろん日本から直接申し込むことも可能でHPもあります。
  
  なるほど、バッグやスナップバッグをくれました。中にはメモ帳やお菓子も入ってたしね。毎日同じ様なところを同じメンバーで歩くので、意外とネタがない。
  
  白い氷河は頂上直下まで行かないと、なかなかお目に掛かれませんね。氷河がなぜ小石や岩に覆われているのかを、今回初めて聞きました。どこかで書こうかな。