GWチェコ・オーストリア旅行⑥ ザルツブルク

2019/05/02 - 2019/05/03

今年のGWは10連休。行先を検討した結果、この数年ずっと行ってみたかったチェスキークルムロフとハルシュタットに決定。せっかくチェコとオーストリアへ行くので、プラハとウィーン、ザルツブルクも再訪しました。連休開始前日夜に出発し、連休終了翌日早朝に帰国する9泊12日の旅となりました。

元々は、JALのマイルで、ワンワールドの特典航空券を購入しヨーロッパへ行く計画を立てていたのですが、既にどの航空会社も日本発着便の特典航空券に空きは無くなっていました。そんな中、エミレーツの香港発着なら空席を発見。そこで、日本と香港間は、別途航空券を購入し、行きも帰りも香港発着で行くことに決定。行き（成田→香港→ドバイ→プラハ）、帰り（ウィーン→ドバイ→香港→成田）という行程です。香港と欧州間は、いずれもエミレーツ航空。初めて乗るエミレーツ航空も今回の旅の楽しみの一つでした。
ということで、香港1泊、プラハ3泊、チェスキークルムロフ1泊、ハルシュタット1泊、ザルツブルク1泊、ウィーン2泊の9泊12日の旅です。
オーストリアは17年ぶり6度目、チェコも同じく17年ぶりで3度目です。

Vol.6は、ザルツブルク編。ザルツブルクは、「ザルツブルク市街の歴史地区」として、世界遺産に登録されています。
ザルツブルクは、1990年以来29年ぶり3度目。前回の訪問から大分年月が経ってしまい、過去の訪問時の記憶が全くありません。宿泊したホテルは、「 ホリデイ イン ザルツブルク シティ」でした。

エリア ザルツブルク(オーストリア)

• 旅行の満足度: 3.5

ハルシュタットを予定より8分遅れで発車した電車。Regional Expressという普通電車です。まずは乗換駅のアットナング プッハイム駅まで向かいます。
車窓には、オーストリアらしい景色が広がります。都市部よりもこういう田舎町の方が好きです。こんな所にのんびり滞在する旅をしたいです。

バート イシュル駅。
ここでバスに乗り換えて、ザルツブルクへアクセスすることもできます。結構、降りる人達がいました。

バート イシュル駅 駅

８分遅れでハルシュタット駅を出発した電車は、途中駅でさらに遅延。
13分遅れとなり、到着予定時刻と出発時刻が一緒になってしまいました。乗換が、向かいのホームとかならまだ良いんでしょうけど、到着ホームと出発ホームが違うので、階段の移動があります。

アットナング プッハイム駅に到着。電車が待っていてくれるかもと淡い期待を抱いていましたが、そんなことも無く・・・。頑張ったけど、目の前で行っちゃいました。結果、予定の電車には乗車できず。
さて、どうしよう。駅の窓口に行って事情を説明したら、座席指定料の払い戻しなどは無く、そのまま次の電車の空いている席に座れば良いと案内されました。同じように乗換できなかった外国人旅行客がいました。
次の電車はちょうど一時間後。駅の外に出てみましたが、駅の周辺には観光スポットのようなものはありませんでした。

アットナング プッハイム駅 駅

駅構内にあるカフェで電車を待つことにしました。

リッシェ&フリッシュ (アットナング プッハイム駅店) パン屋

結局、予定より一時間遅れの15：00発の電車に乗車。ここでの一時間のロスは痛かったなぁ。ここからは、Railjet（レイルジェット）という特急電車です。
普通電車のトイレは汚かったけど、レイルジェットのトイレは綺麗。トイレの壁にはアルプスの山々が描かれていました。

15：48、ザルツブルク中央駅に到着。
ザルツブルク中央駅は大きな駅。駅自体も近代的で新しかったです。駅構内にはスーパーやパン屋など多数のショップが入っていました。

ザルツブルク中央駅 駅

中央駅内にある観光案内所でザルツブルクカードをゲットし、バスでホテルへ向かいます。今日宿泊する「ホリデイ イン ザルツブルク シティ」は、中央駅からは少し離れたところにあります。

ザルツブルク中央駅バスターミナル バス系

２番のバスに乗り、約10分で「ホリデイ イン ザルツブルク シティ」に到着。IHGのポイント（30,000ポイント）で宿泊です。部屋は６階でした。

ホリデイ イン ザルツブルク シティ ホテル

コンプリの水とウェルカムフルーツ（左）。お茶セット（右）。
なお、驚いたことに、部屋に冷蔵庫はありませんでした。
お腹が空いていたので、珍しくウェルカムフルーツに手を付けました。

バスルーム。
アメニティは、ホリデイインオリジナルのもの。

部屋からの眺望。特に、何か見えるということはありません。
向かいにあるメルキュールホテルが見えます。

時間も無いので、すぐにまた出発。
観光スポットも、ホテルからは離れているので、バスを利用します。
ホテルの最寄りバス停「bayerhamerstrasse」。バス停からホテルまでは徒歩１分くらいです。

まず、最初にやってきたのがモーツァルトの住居。
17：30までだったので間に合うかと思って来ましたが、最終入場時間を過ぎていたようで入場できず。やはり、電車乗継１時間のロスが痛い。明日、また来ます。

モーツァルトの住居 建造物

モーツァルトの住居近くにある三位一体教会。
中に入る時間は無かったけれど、美しい外観の教会でした。

三位一体教会 寺院・教会

ここから川沿いに出ます。
このザルツァッハ川を境に新市街と旧市街に分かれています。今、いるのは新市街側です。正面の塔の頭だけ見えている建物は「旧市庁舎」。山の上に聳える「ホーエンザルツブルク城塞」も見えます。
天気が良くて、散策日和です。気温も高くて、暑いくらいでした。

ザルツァッハ川 滝・河川・湖

モーツァルト小橋。映画「サウンド・オブ・ミュージック」に登場するスポットとして有名です。この橋を渡って、旧市街側へ向かいます。
サウンド・オブ・ミュージックは、かなり昔に観たことがあったけど、記憶も曖昧だったので、旅の前に、DVDをレンタルして見直しました。

渡り切った反対側に「MOZARTSTEG」と掲げられています。1903年に架けられたようです。

川を渡ってすぐの旧市街側にある「モーツァルト像」。
1983年に初めてザルツブルクに来た時、ここで撮った記念写真が残っていました。同じ場所で記念撮影。背景の雰囲気など、全く変わっていません。

モーツァルト像があるモーツァルト広場。ここに観光案内所もあります。

モーツァルト広場 広場・公園

モーツァルト広場と隣接するレジデンツ広場。
モーツァルト広場もレジデンツ広場も、何かのイベントの準備中のようで、テントや柵、工事車両が出ていて、少し残念な感じ。

レジデンツ広場 広場・公園

レジデンツ広場のシンボル「レジデンツブルンネン」。ここも、「サウンド・オブ・ミュージック」に登場したスポットです。
すぐ後ろにある建物が「大聖堂」です。

その大聖堂へ。ザルツブルクの象徴の一つである大聖堂。モーツァルトは、ここで洗礼を受けたのだとか。
窓が多いつくりなので、外から光が差し込んできて美しかったです。

大聖堂 寺院・教会

暗い上にボケてしまっていますが、モーツァルトも弾いたというパイプオルガンは、入口の上にあります。

続いて、これもまたザルツブルクの象徴の一つ、正面に見えるホーエンザルツブルク城へ。今の時期は、19：00まで入場可能とのことで、今からでも間に合います。

Kapitelplatz & Kapitelschwemme 広場・公園

ホーエンザルツブルク城は山の上にあるけど、ケーブルカーを使えばあっという間。ザルツブルクカードで乗車できます。

フェストゥングバーン (ケーブルカー) その他の交通機関

ホーエンザルツブルク城からの景色は、さすがの一言。街が一望できます。

ホーエンザルツブルク城塞 城・宮殿

オーディオガイドツアーもあるとのことですが、時間もあまり無いので、Ｂコースにあたるマリオネット博物館、要塞博物館、ライナー博物館の３つの博物館を順番に見学しました。

後は自由に城内を散策。

別の展望スポットからは、アルプスの山々が見渡せます。

再びケーブルカーで下に降りた後は、ゲトライデ通りを目指します。
川からは頭だけしか見えていなかった旧市庁舎、ここからはよく見えます。

旧市街の見所の一つである「ゲトライデ通り」。
鉄製の看板が可愛らしいです。マクドナルドの看板でさえこの通り。

ゲトライデ通り 散歩・街歩き

この通り沿いで写真を撮りたいスポットがあったので探します。
この鍵の看板があるこのポイントでした。

ゲトライデ通りの突き当りにある「ブラジウス教会」。
続いて、この教会前の通りを右手に進んだ所にある「メンヒスベルクの丘」を目指します。

ブラジウス教会 寺院・教会

メンヒスベルクの丘のリフト（ザルツブルクカード利用）に乗り、近代美術館へ。
この美術館前のテラスが展望スポットになっていて眺めが最高です。
ホーエンザルツブルク城も眺めの良いスポットでしたが、このスポットは、ホーエンザルツブルク城も写真に収めることが出来てお勧めです。

近代美術館 博物館・美術館・ギャラリー

旧市街と新市街を分けるザルツァッハ川。
写真右側が旧市街、左側が新市街。

リフト入口にあったザルツブルクの街を描いた壁画。上が1553年、下が1818年。
ホーエンザルツブルク城は、1077年に建設され、その後増築が繰り返されたそう。

ゲトライデ通りに戻り、夕食はこちらのレストラン「シュテルンブロイ」でいただきます。中庭のテラス席でいただきます。

シュテルンブロイ 地元の料理

地ビールに、定番のグヤーシュ。
そして、ザルツブルク名物のザルツブルガーノッケルンをいただきました。ふわふわの食感で美味しかったです。全部で30ユーロ（≒3,814円）。

日没は、20：20頃。日が沈み、ようやく暗くなってきました。

新市街に戻り、ミラベル庭園へ。
ガイドブックに「入場できるのは日暮れまで」と書いてあったので、どうかなと思ったけど、まだ入場できました。

ミラベル庭園 広場・公園

噴水がライトアップされて幻想的。

「サウンド・オブ・ミュージック」でも有名なペガサスの噴水。

「サウンド・オブ・ミュージック」でドレミの歌を歌ったことで有名な階段。正面には、ホーエンザルツブルク城が見えます。

バスでホテルに戻って、チェックイン時にもらったドリンクチケットを利用して、ビールをいただきました。
この日は天気も良かったし、日も長いので、少ない時間を有効的に利用して観光できました。

5月3日、金曜日。ホテルのレストランで朝食をいただきます。
一般的なメニューでしたが、朝からワインがありました。
私は、パンとハム、チーズ、生野菜があれば満足。自分でサンドイッチを作って食べるのが好きです。

今日は、朝から弱い雨が降ったり止んだりという天気で寒いです。
まずは、昨日の夜にも訪れたミラベル庭園にやって来ました。明るいと雰囲気がまた違います。

ミラベル庭園 広場・公園

綺麗に整えられた花壇と、正面に見えるホーエンザルツブルク城。

横の入口から入ったので、順番が逆になりますが、こちらが正門でした。

続いて、昨日ギリギリで入館できなかった「モーツァルトの住居」へ。モーツァルト一家が1773年から80年まで住んでいたそう。
ザルツブルクカードで入場可。内部は撮影不可。

モーツァルトの住居 建造物

これは帰りに撮った写真ですが、三位一体教会とモーツァルトの生家はこのような位置関係です。右手手前の淡いピンク色の建物がモーツァルトの生家です。

再び旧市街のモーツァルト広場。
モーツァルト像のあたりに世界遺産のプレートがあると聞いていたので探します。一周してもなかなか見つからず。

モーツァルト像 モニュメント・記念碑

やっと見つけた世界遺産のプレート。柵で隠れていました。ちょうどモーツァルト像の前のあたりです。

ゲトライデ通りにある「モーツァルトの生家」。ここは一番混んでいました。内部は撮影不可。
ザルツブルクカードで入場。ザルツブルクカード、滞在時間が短かったので、元を取れるか心配したけど、充分元は取れたと思います。

モーツァルトの生家 建造物

昨日の夕食で利用したレストラン「シュテルンブロイ」の入口。
ゲトライデ通りには、このような奥に通り抜けできる入口がいくつもあります。

街中に何軒もあるオーストリア土産の定番・モーツァルトクーゲルンのお店。私はモーツァルトクーゲルンが大好き。今回も絶対買おうと思っていたお土産です。

その中でもこのお店で買おうと決めていました。モーツァルトクーゲルン発祥のお店と言われる「フュルスト」です。
市内に何店舗かあり、今回訪れたのはゲトライデ通り店です。こちらのモーツァルト・クーゲルンは銀色の包み紙に包まれています。他にも可愛らしい紙に包まれたチョコレート菓子が多数あり、お土産にお勧めです。

カフェ コンディトライ フュルスト (ゲトライデ通り店) カフェ

ザルツァハ川に架かる橋の一つ「マカルト橋」。マカルト橋を渡って、新市街へ戻ります。
この橋は、左右の欄干にかけられた無数の南京錠が有名です。こういう橋って、世界のどこにでもありますね。

マカルト橋 史跡・遺跡

マカルト橋から見たホーエンザルツブルク城方面。
隣の橋はシュターツ橋。モーツァルト小橋は、さらに一本先に架かっています。
この後、バスでホテルに戻り、11：00にホテルをチェックアウト。

駅構内にあるSPARで、最後にお土産を購入しました。
ちょっと駆け足観光になりましたが、主だったスポットをまわれて良かったです。ザルツブルク、いかにも古都という感じで素敵な街でした。
では、12：13発のレイルジェットに乗車し、ついに最終目的地・ウィーンへ向かいます。

ザルツブルク中央駅 駅