GWチェコ・オーストリア旅行⑤ ハルシュタット

2019/05/01 - 2019/05/02

今年のGWは10連休。行先を検討した結果、この数年ずっと行ってみたかったチェスキークルムロフとハルシュタットに決定。せっかくチェコとオーストリアへ行くので、プラハとウィーン、ザルツブルクも再訪しました。連休開始前日夜に出発し、連休終了翌日早朝に帰国する9泊12日の旅となりました。

元々は、JALのマイルで、ワンワールドの特典航空券を購入しヨーロッパへ行く計画を立てていたのですが、既にどの航空会社も日本発着便の特典航空券に空きは無くなっていました。そんな中、エミレーツの香港発着なら空席を発見。そこで、日本と香港間は、別途航空券を購入し、行きも帰りも香港発着で行くことに決定。行き（成田→香港→ドバイ→プラハ）、帰り（ウィーン→ドバイ→香港→成田）という行程です。香港と欧州間は、いずれもエミレーツ航空。初めて乗るエミレーツ航空も今回の旅の楽しみの一つでした。
ということで、香港1泊、プラハ3泊、チェスキークルムロフ1泊、ハルシュタット1泊、ザルツブルク1泊、ウィーン2泊の9泊12日の旅です。
オーストリアは17年ぶり6度目、チェコも同じく17年ぶりで3度目です。

Vol.5は、ハルシュタット編。オーストリアに入ります。ハルシュタットは、チェスキークルムロフと並んで行きたかった所、ハルシュタットも世界遺産に登録されています。宿泊したホテルは、「ゼーホテル グリューナー バウム」でした。

エリア ハルシュタット(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

チェスキークルムロフ10：00発のCKシャトルに乗り、ハルシュタットへ向かいます。CKシャトルは、混乗送迎のシャトルバスで、今回私達が利用したのは運転手を含め9人乗りの小さなバンでした。私達が乗り込んだ際、既に他の乗客は座っていて、2つ空いた席に前後縦に座りました。私達以外の乗客は全員韓国人（カップルが3組）でした。
チェコとオーストリアの国境。ついにオーストリアに入ります。国境施設はありますが、素通りでした。そもそも現在機能しているのか不明です。

ちょうど中間ぐらいの所でトイレ休憩がありました。
「allhaming nord」というサービスエリアです。トイレは無料でした。なお、こちらが今回利用したCKシャトル。チェスキークルムロフからザルツブルクやウィーンへ行く便もあります。

ハルシュタットまではもうすぐ。途中、「トラウン湖」という大きな湖沿いの道を通りました。
湖は、私達が座っている方向とは逆に見えるので写真はなかなか綺麗に撮れません。そんな時、夫の隣に座っている韓国人カップルの女性が「ほらほら早く撮ってあげるからカメラ貸して！」と言って、写真を撮ってくれました。

トラウン湖 滝・河川・湖

チェスキークルムロフから約3時間30分でハルシュタットに到着。
結構長旅でした。
バスターミナルで降りると、素晴らしい景色が広がっていました。

ハルシュタットとダッハシュタイン（ザルツカンマーグートの文化的景観） 文化・芸術・歴史

湖沿いに続く「ゼー通り」。
土産物店なども並ぶハルシュタットのメインストリートです。

ゼー通り 散歩・街歩き

街のメイン広場「マルクト広場」。
その正面に見える黄色い建物が、今日宿泊する「ゼーホテル グリューナー バウム」。
チェックイン時間は15：30。まだチェックイン時間には早いので、荷物を預かってもらって、街の散策に出ます。

マルクト広場 広場・公園

ホテルの隣にあるのがハルシュタットのシンボルともいえる「ハルシュタットルーテル教会」。

ハルシュタット ルーテル教会 寺院・教会

まず向かったのは、教会前の道をさらに進んだ所にある「クラシックヴィレッジビューポイント」という絶景スポット。
さすがに凄い人です。

ガイドブックやポスターなどでよく見るこの景色。写真で見たままの景色が目の前に広がっていて感動。

高台にあるもう一つの大きなカトリック教会。この教会には、墓地と納骨堂（バインハウス）もあります。
バインハウス（右下）。ハルシュタットでは、埋葬する場所に限りがあったため、埋葬した後、一定期間を経た遺骨を取り出して、次の遺体を埋めていたのだそう。その取り出された遺体の頭蓋骨がここで見られるそうです。私たちは、中には入りませんでした。

カトリック教会 (ハルシュタット) 寺院・教会

教会の前からの眺め。最初に行った教会を見下ろす形になります。
写真左下に見えているのが、ハルシュタット駅への連絡船の船着場。ハルシュタット駅は街の対岸にあり、電車でハルシュタット駅に着いた場合、街までは船を利用する必要があります。
私達も帰りは電車を利用するので、明日は船でハルシュタット駅に行く予定です。

この教会からさらに上った所に大きな駐車場がありました。
駐車場の真後ろには、大きな滝。この滝の水はハルシュタット湖へと注いでいます。

ここは見晴らしが良い場所で、眺めも素晴らしかったです。
正面に見えている黄色い建物が宿泊するホテルです。

ゼー通りで行列ができていたお店。カスタードコロネとアイスクリームをいただきました。お店の看板には、「baked fresh everyday」を意味する言葉が各国語で書いてあり、中国語やハングルがあったけど日本語は無し。 他の場所に掲示されていた注意書きの看板にも日本語はありませんでした。実際、多いのは韓国人と中国人です。日本人観光客も結構いましたけどね。

Taglich Frisch Gebacken パン屋

15時30分までにはまだ時間があるので、ボートに乗ることにしました。
私達が利用した電動ボート（500ｗ）は、30分で15ユーロ（≒1,907円）。電動ボートのほか、ペダルで漕ぐボートもありました。

ボート (ハルシュタット湖) アクティビティ・乗り物体験

湖の上から見たホテルとハルシュタットルーテル教会。そして、高台にあるカトリック教会。位置関係がよくわかります。

街とは反対側。船が停泊しているのがわかります。そこから少し上がった所がハルシュタット駅です。

山に囲まれたハルシュタットの街。迫りくる山々の存在感も凄いです。

30分の湖上遊覧が終了。湖からの景色を堪能できました。なにげなく乗ったボートでしたが、これは利用して良かったと思いました。
足漕ぎボートよりも電動ボートの方が、移動できる範囲が広いので、電動ボートがお勧めです。

ハルシュタット名物の岩塩のお店。昔からあるお店のようです。こちらで塩を土産に購入しました。店頭には日本語で「ハルシュタットの岩塩」と看板が掲げられていました。昔はそれだけ日本人が多かったのでしょうか。

Hallstatt's 1st SaltShop 専門店

バスターミナル近くにあるもう一つの船着場。ここからの眺めも素晴らしいです。

チェックイン時間になったので、ホテルへ戻ってきました。
部屋もバスルームも清潔感が感じられて綺麗です。アメニティもヨーロッパのホテルには珍しく歯ブラシまであって、随分と充実していました。

ゼーホテル グリューナー バウム ホテル

ベッド。
枕元には瓶に入った水が置かれていました。

ウェルカムスイーツもありました（左）。コーヒー、紅茶のセット（右）。

部屋はバルコニー付き。ここからの眺めが最高。

ハルシュタット湖を一望。こんな良い部屋を取ってくれたとは思わなかった！凄い素敵！！

プラハのホテルでもらった赤ワインを開けました。赤ワインは、普段飲まない（飲めない）のだけれど、素晴らしい景色も手伝って、雰囲気だけで酔った気分に。

再度、街の散策に出た後、ホテルに戻って、ホテルのレストランで夕食です。念の為、日本から予約をしておきましたが、空いていました。
まずは、パンが運ばれてきました。パンのパテはアスパラとパプリカ（多分）。そして、名物の塩が２種類卓上に置かれました。

Restaurant zum Salzbaron 地元の料理

ビール（左上）、コンソメスープ（右上）、名物のマスのグリル（左下）、シュニッツェル（右下）。
マスは苦手だけど、名物ということで注文してみました。塩をかけて食べると美味しくて、塩の食べ比べが出来て良かったと思いました。
全部で67.4ユーロ（≒8,570円）。チェコに比べて随分物価が上がりました。

暗くなるのを待って夜の街の散策に出ます。

ちょっと明るさが足りなくて、シンボルの教会はわかりづらいですが、湖面に映った街の姿も美しいです。
この時間のゼー通りは、昼間の喧騒が嘘のように、ほとんど人はいませんでした。

マルクト広場とホテル。
ホテルに戻り、もう寝ようかと思ったその時、夫に呼ばれてテラスに出ると、空には満天の星。まさに降るような星空。感動しました。

5月2日、木曜日。
テラスからの眺め。早起きして、朝食前にあのビュースポットへ向かいます。

誰もいないマルクト広場。

通りにも誰もいません。

クラシックヴィレッジビューポイントへ。
ここは、やはり人気スポット。朝から結構人がいました。
昼間よりも波立っていないので、湖面に映る姿も美しいです。そして、山にさす朝陽も美しい。

パノラマで。

ホテルに戻った後は朝食。１階のレストランでいただきます。昨日の夕食と同じレストランです。
昨日座った席は、窓際の奥から２番目の席でした。

Restaurant zum Salzbaron 地元の料理

朝一番で来たので、まだ誰もいません。
奥に温かい料理（左上）、入口の横にヨーグルトや野菜など（右上）。スムージーが種類豊富で良かったです。
パンもたくさん種類がありました（左下）。

朝食後、レストランの裏側からテラスへ出ました。ホテルの裏側です。
私達の部屋は、上から２つめ。

レストランのテラス席からの眺め。
今日は快晴。

ネコも日向ぼっこ。

ハルシュタット駅への連絡船が出航したところです。

ホテルをチェックアウトして、荷物を預けて出かけます。
スワンボートが停泊しているボート乗り場は、まだ営業開始前。
山も綺麗に逆さに映っています。

本物の白鳥も泳いでいます。

今日のメインイベントは、世界遺産展望橋。
このケーブルカーで山の上に上ります。至る所にこのおじさんのパネルがあって、道案内をしています。

ハルシュタット ケーブルカー その他の交通機関

ケーブルカーは往復18ユーロ。ガラス張りなので、景色も楽しめました。

この先が世界遺産展望橋。

世界遺産展望橋 建造物

展望台は、船首のようにとがった構造になっていて、山の斜面からせり出すように設置されているので、とても眺めが良いです。朝一のため、まだ人出も少なかったです。
先程のおじさんの顔抜きパネルもありました。

先端からの眺め。天気も良いので最高の眺め。

対岸の街や眼下の街が一望できます。

教会とホテルも見えます。
湖畔の景色を見ただけでもかなり満足しましたが、ここも来てよかったと思いました。

世界遺産展望橋からさらに10分ほど歩いた先には、ハルシュタット塩坑があります。世界最古の塩坑だそうです。今回、私達は塩坑の見学はしませんが、せっかくなのでここまで来てみました。

ハルシュタット塩坑 史跡・遺跡

塩坑前からの眺め。ここに来るまで、上り坂で結構大変でした。
ここにもおじさんの顔抜きパネルがありました。

帰りもケーブルカーで下まで降りました。お帰りはこちら。

ケーブルカー乗り場にある土産物店。

預けた荷物を受け取り、ホテルすぐ近くにある船着場から船でハルシュタット駅へ向かいます。船着場に行ったら、既に結構な人が並んでいました。

ハルシュタット湖連絡船 船系

船は電車の時間に合わせて出ています。12：15発の船に乗りました。
料金は３ユーロ、所要時間は約５分とあっという間。

船を下りてすぐの所にある「ハルシュタット駅」。
小さな駅舎があるだけの無人駅でした。線路は上下線で一本のみなので、ホームも一つです。
ハルシュタット、天気に恵まれたこともあって本当に素晴らしい思い出が残りました。

ハルシュタット駅 駅

12：32発の電車に乗り、途中駅で乗り換えた後、ザルツブルクへ行く予定です。
しかし、電車がなかなか来ません。結局８分遅れで電車はやって来ました。次の乗り換え駅での乗り換え時間が約10分なのですが、果たして無事に乗り換えできるのでしょうか。不安を抱えたままハルシュタット駅を後にしたのでした。