美術展巡り：トレチャコフ美術館（28）（モスクワ）展と、同館の画家イリヤ・レーピン画家展でロシア絵画芸術を堪能

2018/12/10 - 2018/12/10

本編は、美術展巡りでの作品と、後半に現地トレチャコフ美術館で見た作品をピックアップしました。
A) 美術館巡り：トレチャコフ美術館（28）（モスクワ）で絵画芸術を堪能。モスクワ２大美術館の一つです。
＊◎トレチャコフ美術館は撮影禁止ですが、主だったものを紹介

B) 美術展巡り:日本で開催されたトレチャコフ美術館展を鑑賞する。
１．日本では、トレチャコフ美術館展、イリヤ・レーピン展が東京・渋谷文化村美術館で開催されたことあり。旅行先の現地トレチャコフ美術館では、日本での展覧会作品を、懐かしく観れた作品もいくつかあった。
２．2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）を開催
３．2012年ロシア美術家の「イリヤ・レーピン展」が東京・渋谷文化村美術館で開催された。
４．2018年　文化村ミュージアム（渋谷）で「トレチャコフ美術館展 ロマンティック・ロシア」が開催された。
５．トレチャコフ美術館所蔵には　レーピン作品が多数ある。

トレチャコフ美術館訪問記
　　https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10802945/

エリア モスクワ(ロシア)

• 旅行の満足度: 5.0

美術館巡り トレチャコフ美術館(28)
ロシア文化、千年以上の歴史ある陳列品あり。

彫像は、トレチャコフ像。

これから2018年の「トレチャコフ美術館展」での作品紹介です。
素敵な、すばらしい作品が続きます。
2018年「トレチャコフ美術館展　ロマンチックRUSSIA」（渋谷文化村）のポスター

イワン・クラムスコイ1883　◯2018「忘れえぬ女（ひと）」トレチャコフ美術館所蔵
75.5×99cm
*2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で10年振りに来日した。
＊2009年「国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア」展 ：Bunkamuraザ･ミュージアムで来日した。
＊これは最も人気のある絵。
*その姿は、曖昧な表情のなかに放漫さと孤独、高慢さ、そしてこどものような危うさを秘めていて、観る者を魅了し惹きつける。

アイヴァゾフスキー1868 ◯2018 [海岸、別れ]トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展　ロマンチックロシア」：文化村で来日。

アイヴァゾフスキー 1868　◯2018「嵐の海」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

アブラム・アルヒーホフ 1896 〇2018「帰り道」　トレチャコフ美術館所蔵　
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
2009
＊帝政ロシアの写実性。遥か地平線まで見渡せるロシアの大地を、この御者は、どこまで帰ろうとしてるのか？

アレクサンドル・モラヴォフ 1914　　〇2018「おもちゃ」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊決して写実的でもないが、明るい日向でおもちゃに見入る子供たちの嬉しそうなしぐさが伝わってくる。

アレクセイ・ヴェネツィアーノフ1820　「《干し草作り》」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日

アレクセイ・サヴラーソフ 〇2018「霜の降りた森」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊寒そうです。

アレクセイ・ボゴリューボフ1854 〇2018『ネヴァ河でのそり遊び』トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
JP2009
＊ネヴァ河は、サンクトペテルブルグを流れている大河です。左側の建物は、要塞です。

アルヒープ・クインジ 〇2018『エルブルース山－月夜』トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

アントニーナ・ルジェフスカヤ1897 〇2018「楽しいひととき」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊生活の一場面を見事に切り取った構図です。

イーゴリ・グラバーリ1903 〇2018『九月の雪』トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊初冬の雪ですね。私は8月にロシアに行ったことあり。
＊遠近法で表現されている。

イサーク・レヴィタン1880　◯2018「《樫の木》」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
見事な写実表現！画面中央に明るく存在している大木です。枝の細かい描写が生きている。

イサーク・レヴィタン1897　〇2018「春・大水」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊一斉の雪解けが始まる頃か。左の岸辺の湾曲が遠近を感じせてくれる。

イワン・ゴリュシュキン=ソロコプドフ 1900 〇2018「落葉」トレチャコフ美術館所蔵　
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
秋という季節を詩的に擬人化しているとのこと。デザイン画風です。

ヴァレンティン・セーロフ1887 「桃を持つ少女、Girl with peaches」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊移動派だが印象主義．

ヴィクトル・ワスネツォフ1899 〇2018「雪娘」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

ウラディミール・マヤコフスキー1870 〇2018「小骨遊び」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊納屋の屋根の細かい表現が面白い。

ウラジミール・エゴローヴィチ・マコフスキー1876 〇2018「ジャム作り」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊仲良し夫婦の雰囲気がたっぷりです。人物がやや逆光の表現です。

エフィーム・エフィーモヴィチ・ヴォルコフ1883 〇2018「10月」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊池と遠くの空色が対比色となっている。

オストロウーホフ1886　〇2018「黄金の秋」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。
＊左の幹と地上の暗部が対比的。

オリガ・デラ＝ヴォス＝カルドフスカヤ1908 〇2018「少女と矢車菊」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

クラムスコイ1880　◯2018「《月明かりの夜》トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

コマロフ1900　◯2018「ワーリャ・ホダセーヴィチの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

コローヴィン 1888 　◯2018[小舟にて」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日
＊女性に目線が集まる。

コンスタン・クルイジツキー1898　◯2018「月明かりの僧房」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

シーシキン1869　◯2018「正午、モスクワ郊外」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊小さく人物をいれて、大きな空間が表現されている。2/3が空という大胆な構図。。

シーシキン1891 ◯2018 [《雨の樫林》」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊画面中央、遠くに明るく抜けている森が、画面で生きている。

シーシキン1869 ◯2018 [《森の散歩》]トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊日の当たる場所、画面中央に人物を配置、明部が引き立つ。

シーシキン1889　◯2018「松林の朝」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日
＊画家のトレードマークは、昼夜も季節も問わず、ロシアの森を見事に描き切った人である

シーシキン1887 〇2018「樫の木、夕方」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊2本の大木が主役です。

セルゲイ・アルセーニエヴィチ・ヴィノグラードフ1913　〇2018「家で」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

ニコライ・アレクセーエヴィチ・カサートキン1893　〇 2018「柵に寄り掛かる少女」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

ニコライ・グリツェンコ1896 ◯2018 「イワン大帝の鐘楼からのモスクワの眺望」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日

ニコライ・ドミートリエヴィチ・クズネツォフ1879 〇2018「祝日」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊こんな構図の絵は、絶対に描かないですね。

ニコライ・ドミートリエヴィチ・クズネツォフ1879 〇2018「祝日」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊胸から上の構図で、赤のリボンと白いシャツ。これ以上目立つものは有りません。
紅潮した顔色とマッチしてる。

フィリップ・アンドレーエヴィチ・マリャーヴィン1895　〇2018？「本を手に」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊もうこれ以上ない構図です。

フョードル・ワシーリエフ(1870-71)　◯2018《雨が降る前》トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

ミハイル・ゲルマーシェフ1897 〇2018「雪が降った」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊ロシアらしい風景ですね

ミハイル・ヤーコヴレフ1909 〇2018「花のある静物」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。
＊静物と言っても、随分と賑やかで、大胆な花。

ラヴラーソフ1867 ◯2018 [田園風景」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

ワシーリー・バクシェーエフ 1900 ◯2018「樹氷」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日
＊ロシアの雰囲気ぴったりの景色です。

ワシーリー・ヴァレシャーギン 〇2018「アラタウ山にて」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

ワシーリー・コマロフ1900　〇2018「ワーリャ・ホダセーヴィチの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2018「トレチャコフ美術館展ロマンチックロシア」：文化村で来日。

ここからは文化村で開催された「イリヤ・レーピン展」の来日作品です。
作品はすべてトレチャコフ美術館所蔵です。
2012年「トレチャコフ美術館所蔵　イリヤ・レーピン展」（渋谷文化村）ポスター
＊レーピンは、ロシア・リアリズムの旗手として19世紀後半のロシア美術を代表する画家。

こちら、トレチャコフ美術館からの”レーピン展”です。同美術館では、40点以上の作品を所蔵している。
サンクトペテルブルグの”ロシア美術館にも、少ないがレーピン作品を所蔵している。
ロシア美術館展の旅行記
「美術展巡り　サンクトペテルブルグの国立ロシア美術館展が来日した。ロシアの至宝絵画をたっぷり堪能！」
　　　　https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11523073/

レーピン1872 ◯2012「休息-妻ヴェーラ・レーピナの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。
＊本展覧会のポスターになった人気の高い絵
＊＊うたた寝する女性のあたたかみ、繊細な手の表情、やすらかな息づかいが聞こえそうな表情が表現が素晴らしい＊明るいバックに、人物の存在感が強く感じれます。
＊モデルはレーピンの奥さん。しかし、夫婦の関係は1890年代の終わり頃に破局を迎え、これが妻を描いた最後の作品となった。

レーピン1887　◯2012「自画像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1867 　◯2012「ワシーリー・レーピンの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。
＊息子さんですかね

レーピン1870-73 ◯2012『ヴォルガの船曳き』（習作）トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。
＊『ヴォルガの船曳き』本作は、レーピンの代表作でもある。
＊この作品は、ウイーン万国博覧会にも出品されヨーロッパで知名度が上がった。
＊＊レーピンに影響を与えたのはレンブラントと言われる。
＊大画面作品から、強い印象を受けます
＊川の流れに逆らいながら、荷を積載した帆船を人力で引いていく過酷な重労働。
ぼろを纏い疲弊しきった体を斜めに傾げ、前進しようとする船曳き人夫たちの表情。

レーピン 　1871-73　◯2012「老女の肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1872　◯2012『浅瀬を渡る船曳き』トレチャコフ
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1873　◯2012《ウラジーミル・スターソフの肖像》トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン 1874　◯2012「幼いヴェーラ・レーピナの肖像」　トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1874　◯2012『傘をもてあそぶ婦人』『パリのカフェ』の習作　トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1875　◯2012「祈りのユダヤ人」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1876　◯2012「護送中――ぬかるみの道』　トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1878 ◯2012『修道女』トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1878　◯2012「イヴァン・アクサーコフの肖像画」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1878　◯2012『巡礼者・巡礼者の杖の尖端（クールスク県の十字架行進の習作』トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1879　◯2012「Sophia_Alekseyevna　皇女ソフィア」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。
＊＊烈火のごとく怒る表情、修道院に幽閉された皇女ソフィア。
＊窓格子の外に見えるのは兵士の死体らしい。

レーピン1879-85　◯2012「懺悔の前」トレチャコフ美術館所蔵　
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1879　◯2009『あぜ道にて―畝を歩くヴェーラ・レピーナと子供たち』トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。
＊モネ風ですね

レーピン1880 ◯2012「ドネツ河岸のスヴャトゴールスキー・ウスペンスキー修道院の眺め」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1880-83　◯2012「クルスク県の復活大祭の十字行」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。
＊＊レーピンの代表作。行列はギリシャ正教の十字架行を描いている。
＊人物の群像。最高のりきさく。奇跡を起こしたイコンを掲げた行進は尽きることなって進んでいるが、列中の人々は階層に分けられている。さまざまな社会階級のロシア国民の姿を、それぞれに個性を持たせて巧みに描き分けている。
レーピンは皇帝から名もなき民衆まで描いたが、生涯にわたって自分の出身階級である大衆の視点を持ち続けた。左手前には杖によって必死で歩く若い障害者もおり、画家の共感が込められている。

レーピン1881　◯2012「作曲家m.p.モデスト・ムソルグスキーの肖像　」トレチャコフ美術館所蔵
#2012年「トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展」で来日。
＊ムソルグスキー病死の10日前に、レーピンが病院で取材して描いたデッサン画。
＊創作意欲に満ちていながらも、肉体的に疲弊のみられるムソルグスキの様子を的確な描写で捉えてる。
＊ロシアの知識人たちの肖像画。音楽を深く愛好していたレーピンは作曲家ムソルグスキーの作品を強く賞賛し、作曲家もまた彼の絵を高く評価していた。
1881年2月に、重い病でサンクトペテルブルクの病院に入院していた作曲家のもとを訪ねたレーピンは、病の症状が明らかな状態を画布に写しとった。
この絵が描かれた数日後にムソルグスキーは息を引き取っている。
この肖像画の売却代金は作曲家の死後の費用に充てられている。

レーピン1881　◯2012「パーティ」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1881 「エリザヴェータを演じる女優ペラゲーヤ・ストレーペトワの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1881　◯2012『背の曲がった男』トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1882　◯2012『鉄道監視員、ホチコヴォにて』トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1882　◯2012『少年ユーリー・レーピンの肖像』トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。
JP2009、

レーピン1882　◯2012「工兵将校アンドレイ・デーリヴィクの肖像』トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1883　◯2012「パリのペール・ラシェーズ墓地内のコミューン犠牲者の壁の前における年忌追悼集会」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1883　◯2012「集会」トレチャコフ美術館所蔵　
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1884　◯2012「キャベツ」　トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1885　◯2012「エジンバラ大学教授のガウンを着た化学者ドミートリー・メンデレーエフの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1887　◯2012 [ 《文豪レフ・トルストイの肖像》」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。
＊レーピンはトルストイと長年にわたり親交を持ち、その結果この大作家の執筆中の様子と休息時を描いた一連の肖像画が誕生した。
＊この肖像画はトルストイ自身も大いに気に入り、トルストイを取り上げる多くのテーマの中で必ずと言ってよいほど掲出されている。

レーピン1887　◯2012「ピアニスト、ゾフィー・メンターの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
#2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。
＃2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）で来日
＊ソフィア　メンターはドイツのピアニストでリストの弟子であった。
ロシアでの演奏ツアーを成功させ、サンクトペテルブルク音楽院で教鞭をとった人物。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

レーピン1888 ◯2012「《思いがけなく」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1888　◯2012『外科手術のE・V・パヴロフ」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1889　◯2012「ワルワーラ・イスクル・フォン・ヒルデンバント男爵夫人の肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。
＊とても強い意志の持ち主で、民主的・進歩的な考え方、女性の地位向上、慈善事業などの社会活動でその存在を知られていた彼女は「赤い男爵夫人」と呼ばれていた。
＊ルスランRouslaneのペンネームを用いてフランス語で書き、ドフトエフスキーを翻訳するなど文筆活動も旺盛であった。レーピンは彼女に心から敬意を表し、その姿を画布に表現した。
この作品は肖像画として高く評価され、トレチャコフ（トレティアコフ美術館の創設者）は買取を申し出た。

レーピン1890　◯2012「ピアニスト、ルイーザ・メルシー・ダルジャント伯爵夫人の肖像」トレチャコフ美術館所蔵
絵のモデルさん病床で、亡くなる11日前
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1890　◯2012「作曲家セザール・キュイの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1891　◯2012「コンスタンチン・コンスタンチーノヴィチ大公の肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。
モデルは、非凡な詩人、脚本家、作曲家、俳優でもあったそうな

レーピン1900 ◯2012「日向で―娘ナジェージダ・レーピナの肖像』トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1901 ◯2012 「 《パーヴェル・トレチャコフの肖像》」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1904　◯2009「劇作家レオニード・アンドレーエフの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

レーピン1909 ◯2012「文豪ゴーゴリの『自殺』」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。

レーピン1912　◯2012「ウラジーミル・コロレンコの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2012年トレチャコフ美術館　イリヤ・レーピン展で来日。
＃荒々しいタッチが、この人の皮膚感をよく現しているような感じ

続いて、以下は、2009年の展覧会の作品です。
「トレチャコフ美術館展　忘れえぬロシア」2009年のポスター

イサーク・レヴィタン1896 「満開の林檎の木」トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

イラリオン・プリャニシニコフ1872　　〇2009「空っぽの馬車」トレチャコフ美術館所蔵
＃2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）で来日

ウラジーミル・マコフスキー1889-91　〇2009「愛の告白」トレチャコフ美術館所蔵
＃2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）で来日

クラムスコイ1873　「髪をほどいた少女」トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

コンスタンチン・ペルヴーヒン1887 「秋の終わりに」 トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

シーシキン1864 「木陰で休む家畜の群れ」トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

シーシキン1886　◎2009「陽をあびる松」トレチャコフ美術館所蔵
＃2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）で来日

シーシキン1891　◎2009「ペテルホフのモルドヴィノワ伯爵夫人の森で」トレチャコフ美術館所蔵
＃2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）で来日

スタニフラフ・ジュコフスキー　○2009「領主の館のテラスで」 トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

セルゲイ・ヴィノグラードフ1893　○2009「農婦たち」（女友達）] トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

ニコライ・グズネツォフ1888 ○2009「食事のあと」トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

ニコライ・カサトキン1890 　○2009 [《恋のライバル」トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

ニコライ・ゲー1884 ○2009「文豪トルストイの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

ニコライ・ヤロシェンコ1881　 ○2009《学生》トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

フェドート・スィチコフ1914 ○2009「田舎の美人」トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

フョードル・ワシリーエフ1870-71 　〇2009「雨が降る前」トレチャコフ美術館所蔵
＃2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）で来日

フョードル・ワシーリエフ1870　 ○2009《漁師》トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

マレーヴィッチ19?　　◯2009「自画トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

ヨシフ・ブラース1884 ◎2009「文豪チェーホフの肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＃2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）で来日

レーピン1891　〇2009「コンスタンチン・コンスタンチーノヴィッチ大公の肖像」トレチャコフ美術館所蔵
＃2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）で来日

レヴィタン1890　◎2009「静かな修道院」トレチャコフ美術館所蔵
＃2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）で来日

ワシリー・ヴェレーシャーギン1871 〇2009「キルギスのきらびやかな鷹匠」トレチャコフ美術館所蔵
＃2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）で来日

ワシリー・ペローフ1870 〇2009「鳥追い」トレチャコフ美術館所蔵
＃2009年「国立トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア」（渋谷文化村）で来日

ワシーリー・ペローフ1870　◯2009「眠る子どもたち」トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。

ワシーリー・ポレーノフ ◯2009「モスクワの中庭」トレチャコフ美術館所蔵
＊2009年「トレチャコフ美術館　忘れえぬロシア展」文化村で来日。
＊自らの告白通り「風景風俗画」を志向した。本画は、空気と光に溢れている。

スリコフ1912　◎1993「女子修道院を訪問する公女」トレチャコフ美術館所蔵
JP1993

クラムスコイ1866 ◎1993「 読書する女、ソフィの肖像 」トレチャコフ美術館所蔵
JP1993

そして以下は、来日実績は無い。
が、旅行時に、現地モスクワ「トレチャコフ美術館」で観た絵画の有名作品。。
スリコフ1881　ｘ「銃兵処刑の朝」トレチャコフ美術館所蔵
＊ピョートル大帝が1698年に反乱を起こした銃兵隊を処刑する場面
＊赤の広場での出来事を描いた絵も写実的ですが力強いです。

スリコフ1887　ｘ「『大貴族夫人モロゾワ』」トレチャコフ美術館所蔵

レーピン1887　ｘ「ミハイル・グリンスカ」トレチャコフ美術館所蔵

レーピン1891　ｘ「シェフ　トルストイ」トレチャコフ美術館所蔵

レーピン1888-89　ｘ「ナロードニキの逮捕」トレチャコフ美術館所蔵

レーピン1899 ｘ『オネーギンとレンスキーの決闘』トレチャコフ美術館所蔵

レーピン1892　ｘ「ブーケ」トレチャコフ美術館所蔵

レーピン1865　ｘ「ヤニツカヤ」トレチャコフ美術館所蔵

レーピン1893　ｘ「リムスキー・コルサコフ」トレチャコフ美術館所蔵

レーピン1877　ｘ「司教の肖像」トレチャコフ美術館所蔵

以下も来日していないその他の有名な作品です
クラムスコイ1873　ｘ「イヴァン・シーシキン」トレチャコフ美術館所蔵

クラムスコイ1871　ｘ「マーメイド」トレチャコフ美術館所蔵

クラムスコイ1872　ｘ「荒野のキリスト」トレチャコフ美術館所蔵

イワン・クラムスコイ 1872 ｘ「荒野のキリスト」トレチャコフ美術館

クラムスコイ1873　ｘ「レフ　トルストイ」トレチャコフ美術館所蔵

アイヴァゾフスキー・イワン1873　ｘ「座礁」トレチャコフ美術館所蔵
＊著名な海洋画家。その最も名高い『第九の波涛』は、サンクトペテルブルクの「ロシア美術館」にある。

ウラジーミル・マコフスキー1876 ｘ《ジャム作り》トレチャコフ美術館所蔵

＊現代風のタッチです。肌の艶感が本物っぽいです

アイヴァゾフスキー1873　ｘ「座礁」トレチャコフ美術館
105x136

アイヴァゾフスキー1881　ｘ「黒海」トレチャコフ」トレチャコフ美術館

イサク・レヴィタン1892　 ｘ「ウラジミールの道」トレチャコフ美術館

イワノフ1857　ｘ「民衆の前に現れたキリスト」トレチャコフ美術館
5・4ｘ7.5ｍサイズ、
＊その死の直前まで20年もの歳月をかけて描いたライフワークです
＊＊画家は、実に20年間にわたり（1837～1857）、その制作に携わった。イワノフのこの超大作は、皇帝アレクサンドル2世によって買われ、ようやく20世紀になって、トレチャコフ美術館の個別のホールに展示されるようになった。

ヴァシリエフ1868　ｘ「「羊の群れが家に帰る」トレチャコフ美術館

ヴァスネツォフ1897 　ｘ「イワン大帝」トレチャコフ美術館

ヴィクトル・ヴァスネツォフ1898　ｘ『三人の勇士』トレチャコフ美術館所蔵
＊制作に20年を費やした、彼の代表作の一つ。ドブルイニャ・ニキーチチ、イリヤ・ムーロメツ、アリョーシャ・ポポーヴィチ（左から右へ）という、最も人気あるスラヴのスーパーヒーローを描いている

ヴルーべリ1890　ｘ「座っている悪魔」トレチャコフ美術館所蔵

オレスト・キプレンスキー1820　ｘ「詩人アレクサンドル・プーシキンの肖像」トレチャコフ美術館所蔵

カール・ブリューロフ1882 ｘ「Beer-sheva」トレチャコフ美術館所蔵

カンディンスキー1916　ｘ「モスクワ I」トレチャコフ美術館所蔵

カンディンスキー1913　ｘ「コンポジション　７」トレチャコフ美術館所蔵

カンディンスキー1898　ｘ「オデッサの港」トレチャコフ美術館所蔵

イワン・クラムスコイ 1887　ｘ「自画像」トレチャコフ美術館

シャガール 1918　ｘ「街の上で」トレチャコフ美術館所蔵

シャガール1915　ｘ「別荘の窓」トレチャコフ美術館所蔵

クリストネック1781　ｘ「少女の肖像」トレチャコフ美術館

シーシキン４　ｘ「ヴャツコイ・グベルニヤの松林（帆柱の材木の森）」トレチャコフ美術館

ソローキン1852　ｘ「スペインの物乞い娘」トレチャコフ美術館

ソコロフ1777　ｘ「ダイダロス、イカロスに羽根をつける」トレチャコフ美術館

セローフ xx「マリヤ・シモノヴィッチor日光の少女」トレチャコフ美術館

v.a.トロピーニン1823　ｘ「刺繍をする人　」トレチャコフ美術館所蔵
*この人物の持つ精神の柔軟さと温かい思いやりを表現。

バシーリー・ヴェレシチャーギン1872年 ｘ「They are triumphant」トレチャコフ美術館

ペローフ1866　ｘ「『トロイカ』水を運ぶ年季奉公の子供たち」トレチャコフ美術館

ペロフ1870　　ｘ「巡礼者」トレチャコフ美術館所蔵

ぺロフ1872　　ｘ「ドストエフスキーの肖像』トレチャコフ美術館

ぺロフ1872　ｘ「ドストエフスキーの肖像』トレチャコフ美術館

ボゴリュボフ1854 　ｘ「ネヴァ川のそり遊び」トレチャコフ美術館
＊ネヴァ川沿い後方にエルミタージュ美術館

ボドリー1895　ｘ「モスクワ・クレムリンのウスペンスキー大聖堂前の宗教行進」トレチャコフ美術館
＊場所はクレムリンの中

レヴィツキ　　ｘ「ウルスラ・ミニツェックの肖像」トレチャコフ美術館

ワシーリェフ1872 ｘ『雨上がりの草原』トレチャコフ美術館

また情報を追加します。