茅葺き屋根の葺き替え工事を見学しました。

2019/01/28 - 2019/01/28

ここは、埼玉県の奥秩父にある民宿すぎの子さんです。以前、宿泊したことがあり、現在、茅葺き屋根の補修工事をおこなっていると聞きましたので、お電話をして、許可をとり訪問しました。久しぶりに会う宮崎さんは、とても元気な姿で出迎えてくれました。宮崎さんとお茶を飲みながら話を聞かせてもらうと、現在の茅葺き屋根を葺く工程を覚えるのに、８年かかっているそうです。しかも、秩父にいた職人さんは、「見て覚えろ」の教え方なので、作業をしているようすを見ながら独学で覚えていったそうです。今では、足場作り、屋根の下地作り、屋根の葺き替えなどは、すべて宮崎さん夫婦でおこなってしまっているそうです。作業をしている風景を見せていただくと、まるでプロの職人さんが、作業をしているように見え、とても綺麗な屋根ができあがっていきます。宮崎さんに、「もうプロですね」と言うと、「いや～まだ、２年生ですよ」と言っておりました。来年になると３年生になるみたいで、来年になったらかなり腕はあがっていると言っておりました。私も、小さい頃、よく父の手伝いで屋根葺きを手伝いましたが、顔から体まで真っ黒になって手伝った記憶があります。私も、父の仕事を本気で手伝っていたら家を守ることができたのではないかと思いました。宮崎さんのがんばっている姿をみていたら、こちらまで元気をもらい楽しくなってきました。尚、この茅葺き屋根の材料は、小麦を使って葺いているので、とても難しいそうです。小麦を見せてもらうと、約６０ｃｍ～７０ｃｍほどの長さなので、これを使って家を作っていると思うと、とても難しい技術だと思いました。今回で、下地からの葺き替えは終わりになり、来年は、表面だけの葺き替えを行なうと言っておりました。また、チャンスがあったら伺おうと思います。今回は、ほんと珍しい風景を見せていただき、とてもよい一日となりました。

尚、画像は、宮崎さんに許可をいただいて撮影しております。旅行記に投稿することも許可をいただいております。

エリア 秩父(埼玉)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

ハナと呼ばれている部分を作っている風景です。

ハナの部分は、とても難しいそうです。ここが完成しないと上に葺くことができないそうです。

宮崎義彦さんです。小麦を使って屋根を作ることができる人です。すでに職人さんのレベルに達していると思われます。