福島の隠れた桜名所を巡る撮影旅行

2018/04/26 - 2018/04/27

　私が所属する地元のカメラクラブは、年に２～3回撮影旅行に出かけている。4月下旬、今年度の最初の撮影旅行として、福島の隠れた桜名所を巡る旅を１泊２日で計画した。

　実は、福島の桜は昨年度も計画していたが、出発直前になってまだ桜が開花していないことが判明し急遽行き先の変更を余儀なくされた曰く付きの場所だ。今年こそリベンジをということで、２月下旬からインターネットで例年の開花状況や今年の開花予想などをチェック、ホテルも手配し準備万端整えた。

　しかし、やはり桜は難しい。今年は何処の桜も咲くのが早すぎた。直前まで情報収集に努め、何とかまだ間に合いそうな猪苗代町周辺の「町営磐梯山牧場」、「昭和の森」、「亀ケ城趾公園」、「桜峠」、「観音寺川」を選び出した。さて、どうなることやら。あとは運を天に任せるしかない。

エリア 猪苗代(福島)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

９時頃、最初の撮影地「町営磐梯山牧場」に到着。晴れの予報に反し、曇り空。しかも強風が吹き荒れている。

この「町営磐梯山牧場」は、NHKの大河ドラマ八重の桜のオープニングロケ地とのことだが、見ていないので分からない。

桜自体は散り始めといったところか。

牧草地の縁を囲むように桜が植えられており、その向こうには猪苗代湖が広がっている。

水たまりに浮かぶ花筏。

既に葉が出始めている。

天気が良ければ色が冴えたろうに...残念。

次に向かったのは、車で２～３分の「昭和の森」。昭和45年に天皇陛下をお迎えして全国植樹祭が行われた場所だ。

天気が少し回復してきた。やはりこの場所も盛りは過ぎている。

遠目から見ると一本桜に見えたが、桜並木が重なっているだけ。

猪苗代湖の後ろには、まだ雪を抱いた山々が。

この桜の後方には、晴れていれば磐梯山が望めるとのこと。

次に向かったのは、猪苗代町の中心部に近い「亀ケ城趾公園」。入り口には「さくらまつり」の横断幕が掲げられていたが、桜はほぼ終わり。聞けば先週末の真夏日に加え、昨日まで続いた大雨で一気に散ったとのこと。

しかし、桜は終わりでもモミジの若葉が美しい。

すっかり天気も回復。陽光の下、しだれ桜のピンクが映える。

花びらの絨毯。

昼食後は、裏磐梯北塩原村の「桜峠」まで足を伸ばす。桜峠は、敬宮愛子内親王殿下御生誕を記念して、2001本の桜をオーナー制により植樹したのが始まりだとか。

標高が高いため見頃はゴールデンウィーク過ぎとのことだが、ここも例年より早いようでちょうど見頃を迎えていた。

ここの圧巻は、駐車場から歩いて一番奥。斜面の下に一面のオオヤマザクラの絶景が目に飛び込んでくる。

雪を抱いた山並みは「飯豊連峰」だろうか？

今後の桜の木の成長が楽しみな場所だ。

ホテルへ向かう途中、檜原湖を一周。途中の絶景スポットから「磐梯山」を眺める。また、写真は取り逃したが、道路脇でニホンカモシカと遭遇するハプニングも。

宿泊は「リステル猪苗代」のウィングタワー。

ホテルリステル猪苗代 ウイングタワー 宿・ホテル

ホテルのエントランスホール。ここに泊まるのは２０年ぶりだ。

ホテルリステル猪苗代 ウイングタワー 宿・ホテル

夕食はバイキング。

ホテルリステル猪苗代 ウイングタワー 宿・ホテル

ホテルから歩いて５分のところに「観音寺川の桜並木」があったのだが、もう終わりとのことでガッカリ。今回の撮影場所では、一番期待していたのだが...。仕方が無いので、翌日は帰りがてら「ひたち海浜公園」のネモフィラを見に行くことに。

ネモフィラも今年は開花が早くもう終盤戦。ゴールデンウィークまで持たないとのこと。天気は曇り。本当は青空とネモフィラの青一色の写真を撮りたかったのに...。

それでも、平日にも関わらず大勢の観光客で大賑わい。

一見きれいに見えるが、チューリップ畑ももう終わり。

かろうじて、まだ大丈夫なチューリップを見つけて撮影を終了。

毎回感じることだが、桜を撮るのは本当に難しい。毎日通えれば良いのだろうがそうもいかないし、まして初めての場所では、絵になるポイントを探すのにも苦労する。それに加えて開花の状況や天候、それに光の具合など数えあげればキリがない。来年もまたチャレンジが続く。