2018/04/02 - 2018/04/21
333位(同エリア874件中)
五嶋良吉さん
日程:4月2日に関空を出発、3日にザグレブ到着。イェーゲルホルンホテルに投宿。4日お昼にドゥブロブニクに到着。旧市街まで10分程度の海岸線にあるエクセルシオールに投宿。4泊した。途中7日にモスタルまでバスによる日帰り旅行。8日の午前中にドゥブロブニクの飛行場にレンタカーを受け取りに行き、そこから自動車による旅行になった。国境をクロアチア→ボスニア・ヘルツェゴヴィナ→クロアチアと越える。スプリトへは海岸線をたどった。4/8,4/9はスプリトの旧市街の中にあるヘリテージホテル・アンティーク・スプリトに2泊。その翌日4/10ザダールの旧市街まで徒歩15分ほどのラヴァンデュラ泊。4/11,12はプリトビッツェ公園内のホテル・イェゼロに宿をとった。その後13-15の3泊をロヴィニのホテル・アーウピナムで。ザグレブへの途中でオパティヤのアマドリアパーク・グランドホテルに一泊。ザグレブでレンタカーを返した後、最初に泊まったイェーゲルホルンホテルに投宿。3泊し帰国した。
ホテルの評価:
イェーゲルホルンホテルは快適。スタッフが親切で備品なども申し分ない。朝食がおいしいし、ホテルを取り囲む環境も好ましい。
エクセルシオールはホテルのバスルームの排水がダメ。対応が悪い。朝食時に白人客にはコーヒーか紅茶かなど尋ねに来るのに、アジア系の客にはそれが無かったり(=差別意識)、朝食のトマトが味のないもので(町のコンビニで購入したトマトはとてもおいしかった)、概して野菜が少ないなど、部屋の見てくれ、アメニティグッズ以外はとても及第点をあげられなかった。
ヘリテージホテル・アンティーク・スプリトはスタッフが親切・フレンドリーで開放的、とても良い感じだった。旧市街までの距離も歩いて10分程度と、理想的。
ザダールのラヴァンデュラは長期滞在型のホテルで、自炊設備完備で、鍋なども置いてあった。本来のベッドルームは2階にあり、1階にもベッドがある。受け付けは夜間不在だから通常のホテルと同一のサービスを期待すると失望するが、長期滞在型のホテルとしては十分合格。備品やアメニティグッズなどは標準的。
ホテル・イェゼロは山中の3つ星ホテルだから仕方ないが、浴室の排水が悪く全体的な評価としては可もなく不可もなし。建物が旧共産主義時代の施設の流用で、無機質というか無駄がないというか、なんとも潤いのないものだ。
ロヴィニのホテル・アーウピナムは朝食が異様に!おいしい。品数が多く、すべてのメニューがおいしい。部屋全体がとても清潔でうれしいのだが、ベッドルームと浴室の間がガラス張りというのは少し抵抗があった。カーテンで目隠しできるので、最悪という訳ではない。朝食がおいしかったので、ディナーも摂ってみた。今回の旅行の中で最高のディナーだった。
オパティヤのアマドリアパーク・グランドホテルは受付が不愛想だとか、備品が欠けていたり、室内の電源プラグに通電していなかったり、食事がまずかったり、いろいろ言いたいことがある。チョコレートだけはおいしかった。
道路、交通事情
レンタカーでドライブしながら感じたことだが、みな飛ばす。しかし信号についてはぎりぎりセーフ的に信号に突っ込むことはないし、横断歩道に人がいると必ずと言っていいほど停車する。スピード以外ではマナーがいいのだ。そしてスピード取り締まりは、2週間の運転中一度だけ高速道路上で見た。本邦でのネズミ捕りとそっくりだった。そして、スピードに関してはあまり厳格な取り締まりをしていないと思われた。
アルコールが入った状態では運転しないほうが良いだろう。事故を起こしたときに、わずかでも酒気があると、厳罰を食らうらしい。交差点は信号による調整と、ロータリーによるものがあり、ところどころその複合式のものがあるので、ややこしい場面に出くわすことがある。しかし、グーグルマップやMAPS.MEなどを利用して、海外旅行用のWIFIを組み合わせると、国内の旅行とほとんど変わらない間隔で運転できる。日本語の音声ガイダンスで「300m先、ロータリー2番目の出口です」などと教えてくれる。
食事
クロアチアの料理はイタリアの料理に近い。ピザ、パスタなどがクロアチア人の日常食だ。またハンガリーの国民食グヤーシュも、発音がグラーシュ?と変化して、ほぼ同一のものが供される。これはプリトヴィツェ・湖群国立公園で食べた。昔ブダペストで食べた味を思い出した。しかし、レストランなどで食べると高くつく。一方高級なレストランでは逆に我が国より安い。つまり飲食費の上限から下限の価格が圧縮されているようだ。
ある程度安く上げようと思うのであれば、ザグレブに限って言えば、日本食やインド料理が利用できる。ザグレブの日本大使館近くにある「餃子酒バー」、歴史地区にある「Royal India」などが理に叶った価格で食事を楽しめる。またドメスティック・ビールがおいしい。ワインは150KN(約3000円)ほど出すと、わが国で7000円相当のワインが楽しめるのでコスパが良い。
物価
我が国より高い。しかし野菜、肉、魚などを市場で購入すると、日本よりもずいぶん安い。つまり食品加工の段階で強烈な付加価値がつくと言っていいだろう。自炊しながら長期滞在する向きには優しい国だ。ハチミツは我が国より安く購入できる。昔砂糖を入手できなかった頃に、はちみつを甘味料として用いる習慣が身についたので、養蜂業がかなりポピュラーなのだとか。
公共交通機関
トラムやバスなど、基本は4KN(80円)で30分間乗り継ぎなどが出来る。システムとしてはキオスクか車内で切符を買い、車内の打刻機で時刻を記録する。その時刻から30分間がそのチケットの有効期間だ。打刻せずに、検札に引っかかると高額の反則金を請求されるそうだが、地元民はひと区間のチョイ乗り等、無賃乗車しているようにも見える。もしかすると通年パスなどを購入しているのかもしれない。
30分間は乗り継ぎ、乗り換えが自由なので、それなりに広範囲の移動が可能。公共交通機関を使った移動に関しては我が国よりはるかに安い。また車に貴重なインフラ費用をアンバランスに注ぎ込んでいるようには見えなかった。長距離の移動には自家用車の利用率が高くなるが、街中の移動は公共交通機関の利用が効率的だと思われた。
チップ
わが国ではチップという習慣がない。旅館に宿泊した時に枕銭を置いたりするが、例外的なものだ。しかし国によってはチップが職員の給与の一部として考えられているところもあり、そういった地域ではチップは例えば料金の1割という具合にほぼ決まっている。クロアチアではチップ無しでは暮らしていけないような賃金体系ではないということで、彼らの言葉を借りれば "Your good will" ということになる。サービスに十分満足したら、支払額の一割程度を渡したが、中には謝絶する人もいた。
言葉とクロアチア人の考え方
クロアチア語はもちろん彼らの国語で、私には理解不可能だ。多くの人が英語をごく普通にしゃべる。因みに、英語で話しているとクロアチアのことを「クロエイシャ」と発音する。アクセントは真ん中の「エ」にある。
ほんの30年前にはユーゴスラビアという一つの国家の成員だった。1990年ごろから独立戦争がはじまり、95年に彼らの勝利をもって内戦が終結した。その内戦の過程で、多くの人が様々な選択肢を迫られた訳だが、「自分も兵士として戦った」という人がある程度年配の方には多い。
興味深かったことの一つが、建物と建物の間の狭い通路のこと。直射日光が出来るだけ窓に差し込まないように、狭い間隔で石積みの家を作り厚さを避けているとのこと。日本で、家屋は陽の光を入れて風通しを良くして云々という方針と違うのは興味深かった。
後日談
プリトビッツェ公園内にあるホテルイェゼロから宿泊費が2重に引き落とされていた。ここの予約はブッキング・コムに依頼していたので、今度は事実確認と返金をお願いしている。もともとここは現地でキャッシュによる支払いということになっていたのだが、ホテルを発つ段になって支払おうとしたら「すでにカード決済が通っている」という事だった。実際に宿泊したのは4/11と12だが、4/2にすでに引き落とされており、しかも4/12にもう一度引き落とされている。円/クーナの換算率が日によって変動するので、引き落とし額がやや違っている。最初から二重取りしようという意図はなかったと思いたいが、ルーズなのも問題だ。今後の交渉をここでもう一度ご報告しよう。
後日談の結果
ブッキング.コムを介して二重引き落としに対する返金要求をした結果、数日後に相手方のホテル・イェゼロから返金に応じるとの返答があった。交渉はスムーズで、悪意というよりは相手方の勘違いの可能性が高い。しかしこの種のトラブルでは多くの場合、「手違いでした」などと言われるのだが、手違いで引き落としを忘れていたということは経験していないので、どうも何らかのバイアスが働いているようだ。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ザグレブ・イェーゲルホーンの正面玄関からのアプローチ。このホテルは3星だが、十分4星クラス、5星と言ってもいいかもしれない。ザグレブ空港からホテルまで、またその逆のタクシーをホテルを介して予約しておいてもらうといいだろう。タクシー料金が100KNをホテルから請求されるが、タクシーの料金メーターの表示は110~120KNほどで、残りをホテルが持ってくれているのか、ホテルとタクシー会社の間の契約で多少安くなっているのか、そのあたりの事情は知らない。
朝食は品数もそこそこあっておいしい。もしザグレブを訪れる際にはぜひとも訪れてほしいホテルだ。ホテル ヤゲルホルン ホテル
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聖マルコ教会と国会議事堂、首相官邸。向かって右が国会議事堂、左が首相官邸。
聖マルコ教会 寺院・教会
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Park Opatovina。我々が投宿したホテルから歩いて10分程度。4/3にここに来た時には、やや荒れ果てた雰囲気があったしかしクロアチア国内を一巡りして帰ってきたときには木々が芽吹き、ずいぶん違った雰囲気になっていた。壁来かかれた落書きの前で記念写真を撮影しようとすると、カメラの顔認識機能が我々ではなく、落書きのガリバー君の方を選んでしまう。我々よりだいぶ顔が(体も)大きいので、どうしてもそちらの方が目立つのだろうか。
オパトヴィナ パーク 広場・公園
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夕闇迫る時刻、イェラチッチ総督の剣の部分に三日月が来るように場所を選んで撮影してみた。最近のデジカメは夜間撮影でもほとんどぶれない。この総督はクロアチアの救国の英雄だとのこと。
イェラチッチ総督の騎馬像 モニュメント・記念碑
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この博物館はこの時期7時まで入館可能だったので、少し余った時間を利用していってみた。古い時代の工芸美術から現代のそれまでを歴史順に並べて展示されている。最上階に時計とガラス器の展示があり、ガラス器の間がこの博物館の白眉だった。壁がステンドグラスで飾られ、中に無色のガラス棚が置かれて、様々なガラス器を展示してある。両目で見ると立体視出来るので、それほど奇妙ではないが、写真にすると遠近感がなくなり、まったく違った印象になる。これがシュールで距離感がなく、とても楽しいひと時を過ごした。
美術工芸博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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クロアチア国立劇場は、4/3には周囲が寒々としたものだったが、2週間の間にすっかりお花畑が出来上がっていた。
クロアチア国立劇場 劇場・ホール・ショー
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この旅行で行ったホテル
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ホテル ヤゲルホルン
3.31
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