グランクラスで金沢グルメ旅 ☆ 久しぶりの家族旅行なのでちょっぴり贅沢 <1日目>

2018/03/25 - 2018/03/25

多彩な伝統文化が息づく街 金沢へ、二泊三日の旅

家族揃っての旅行、いつぶりでしょうか。 残念ながら夫は仕事のため日帰りですが、久しぶりに父も一緒の旅で 息子はいつもに増してうれしそう。

1日目:
尾山神社・兼六園・金沢城公園・にし茶屋街・忍者寺・長町

<鮨 くら竹・甘納豆かわむら・加賀生麩処 茶庵・菜喰 安心院>

金沢東急ホテル

エリア 金沢(石川)

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

東京駅 8:12発　北陸新幹線 かがやき

後ろに並んでらした品の良いご夫人が、
「よかったら車両の前でお撮りしますよ。なかなか家族揃って写る機会って少ないでしょう」とご親切に声をかけて下さいました。

車内清掃を待つ間もお話させて頂いてたら、お子さん達とご主人が我が夫と同業で、ご縁を感じました。のんびりした息子をつい急かしてしまう私、この方のようにゆったり見守れるお母さんでありたい。

いよいよ車内へ

グランクラス座席
実は後方から乗ってしまったので、降りる際 一枚だけ撮らせて頂きました。

この家族写真も、先ほどの方が記念にと撮って下さいました。

今回の旅では、他にも素敵な方々とお話させて頂く機会があり、
「またどこかでお会いできたらなぁ」と願っています。

機内のようなシェル型シートで、後ろの方を気にせずリクライニング可能

かがやき 12車両、計900席以上のうち18席、広々した空間

欲を言えば、隣との仕切りが開閉できると更にいいのですが、、

軽食の他、パウンドケーキ（チョコorきなこ)、あられ、飲み物が提供されます。

母　「洋食も見てみたいなぁ、誰か頼んでみて」
父子「やだー、絶対和食！！」

仕方ない、では私が

洋軽食
・雪室熟成ビーフのポテトサラダとキャロットラペのサンド
・菜の花タマゴサラダサンド
・長野県産信州ハーブ鷄のソテー
・甘夏みかん

ふわっふわなパンで美味しかったです。
加賀梅酒スパークリング、黒烏龍茶、ハーブティー も頂きました。

和軽食
こちらは上下線で内容が違いました。

この日は絶対乗り遅れられないと1時間前に家を出たので、東京駅で時間を持て余し、更なるデザートを調達（ほうじ茶ムース おいしいよ）

山を愛する夫は、富山が近づくにつれソワソワ
「あれは〇〇山ですか？」とアテンダントさんに確認までして

山見たさに、気づけば家族密集

せっかくゆったりした席なのに、暑苦しいよー

父子で何度か立山連峰に登頂しているので、夫が景色を見ながら
ヒソヒソ山の解説を始めると、、

家では一番うるさいのに、車内やレストランでは寡黙男を演じる 外面がいい息子に促され、二人はデッキへ

景色を見ながら盛り上がっているようで、なかなか戻ってきません。

東京ー金沢 乗車券込み片道料金 :　
大人 26970円、小人 20170円

グランクラスは主人が選びましたが
「一人13000円の差額払うなら、金沢でもう一食おいしいもの食べた方が、、」と妻は密かに思っていました。

ですが実際に乗ってみると、その価格に見合う快適さがありますね。
サスペンションシートでほとんど揺れを感じず、静寂な空間
（JR収益的には、もう少し値を下げて 乗車率上げた方がいい気もしますが、、）

金沢まで「かがやき」で2時間半でしたが、乗車を楽しむため あえて3時間かかる「はくたか」を選ぶ方もいらっしゃるようです。

あっという間に金沢駅に到着

「世界で美しい駅」の一つに選ばれているだけあります。見惚れました。
「あのカラフルなタペストリーがなければもっといいのに、、」と思ってしまいましたが、確かにPRには絶好の場所

訪れた人々へ差し出す 傘をイメージした「もてなしドーム」

「弁当忘れても 傘忘れるな」ですっけ。
金沢を訪れた方々へ、日本一雨の日が多い 金沢ならではのおもてなしですね。

能楽 加賀宝生で使われる鼓をモチーフにし、米松で建造された鼓門

木材をらせん状にねじらせる技術が 素晴らしい。

迫力がありながら 木の温もりもあり、素敵。

メンテナンスしながら、この木の美しさをずっと保って頂きたいです。

タクシーで香林坊まで

一泊目は、金沢東急ホテルです。

金沢城、兼六園、長町武家屋敷跡にも近く、便利な立地

向かいにはデパートもあり、飲食やお土産調達にも困りません。
結局行かずじまいでしたが、、

12時にお昼を予約しているので、早速歩いて尾山神社へ

前田利家公、おまつの方を祀っています。

利家公金鯰尾兜と拝殿

狛犬

神門上階のステンドグラスと梅との共演で、美しさ倍増☆

槍の名手だった前田利家公の像

歴児の息子によると、背負っている布袋は母衣と言って、
背後からの流れ矢から身を守る役割があるのだそう。

もちろん前田利家やおまつにも詳しく、息子のクイズに母たじたじ (聞こえぬふり)

日帰りする夫にも 金沢のとびきり美味しいお寿司を食べてもらいたいと思ったのですが、日曜休みの飲食店が非常に多く、お店探しに苦労しました。

「鮨 くら竹」

こぢんまりとした店内ですが、「ここにしてよかったぁ」と思う良いお店でした。

のどぐろ 加賀蓮根の手巻きがつく「梅」でお願いしました。
初めて食べた そのお味は？？

このにんまり顔で伝わるでしょうか

家族全員 お寿司が大好きなので、金沢着いて早々幸せです。

初日は三人なので、時間節約にタクシーで周ろうと思っていましたが、
お寿司やさん近くでレンタサイクルを見かけ、「乗りたい！」と息子。

「まちのり」
21カ所の貸出・返却ポートがあり、30分以内に乗り継げば、
一日なんと200円で利用できるんです。

チリン チリーン

以前はよく 家族で自転車遠出を楽しんでいたのですが、
最近はその時間もなかったので、なんだか懐かしいしうれしい。

爽やかな風が心地よく、サイクリング日和

電動付きではないので、坂はちょっとつらいけど、、

それから ポートの大まかな地図しかなく、停められる場所が分かりづらい。

自転車ポート最寄りの桜ヶ岡口から、兼六園に入りました。

高台にあるので、眺めがいい！

内橋亭

「おじいさんになるまでに 金沢の兼六園、岡山の後楽園、水戸の偕楽園、全て見ておきたい」と言ってた息子、その夢に一歩近づきました。

私なんて何十年も生きてて、ようやく訪れることが出来ましたから

日本最古の噴水

池との高低差を利用し、自然の水圧で吹き上がっている
と書かれていました。

年々、朽ち木に惹かれるのはなぜだろう、、
自然、朽ち果てものが持つ美しさ。寂び

時間の制限があるので、この日は兼六園を半分ほど（私たちは明日ゆっくりと）

石川門より金沢城公園へ

石川門

加賀藩前田家の居城 金沢城の見所の一つは、石垣。
場所によって石垣の様式が違っているのは、
火災による度々の造り直し、陰陽五行思想の影響からだそう。

向かって右から
菱櫓（大手と搦手を見張る物見櫓）・五十間長屋（武器倉庫）・橋爪門続櫓（橋爪門枡形を見張る物見櫓）

戦の際、二ノ丸を守るための施設
石落しや鉄砲狭間となる格子窓、防火構造の外壁など

橋爪橋を渡った橋爪門から二の丸へ

橋爪門

二の丸の正門として最も格式の高い門

菱櫓は菱形の建物で、柱も全て菱形。
二ノ丸で最も高い建物で、大きな石落しや華やかな外観は、天守閣のない金沢城でシンボル的な存在だったそう。

菱形の建物に合わせ、階段もこのように平行四辺形で造られていました。
そしてかなりの勾配！

河北門

三の丸の正面、金沢城の実質的な正門

菱櫓と橋爪門続櫓をつなぐ 五十間長屋

橋爪門続櫓からの眺め

橋爪一の門（二の丸の正門）を見下ろす位置にあります。

玉泉院丸庭園

再び「まちのり」自転車で、犀川大橋を渡りました。

にし茶屋町

一番の目的、「甘納豆 かわむら」
店舗はここのみ

男性陣はこの後、16時半予約の忍者寺へ

豆だけでなく、レモン羊羹、柑橘ピール、栗なども。
添加物は一切使用していないため、開封後は二日間で食べきりです。

この日買った甘味

「中谷とうふ」の豆乳ソフトを食べたい と思っていたのですが、
夕方になり一気に冷え込んできて断念。

紙の地図は息子が持っていたので、私はバッテリーが切れかけたiPhoneで時々位置を確認しながら、次の目的地へ移動。
後ほど合流する夫と連絡も取らなくてはいけないので、残量が減る度ドキッ

犀川
兼六園など、犀川から引かれた辰巳用水が水源となっているようです。
川の流れが速いので瀬音が心地良く、ずっと眺めていられます。

浅野川は流れが優しく「おんな川」、犀川は川幅や流れから「おとこ川」と呼ばれている。
この夜伺ったお店のご主人に教えて頂きました。

長町に到着

息子が喜びそうな場所を下見がてら、自転車で散策。

金沢市 老舗記念館

加賀生麩処 茶庵

あぁ残念。ここでお抹茶と共に 生麩あべかわを頂きたかったのですが、喫茶は16時半まででした。
私はかなりの生麩好きで、よもぎ麩田楽などにして頻繁に食べています。

店舗はまだ開いていて 冷凍された麩饅頭を買えたので、翌朝いただきます！

大野庄用水

用水があり 昔と変わらない情緒あふれる町に惹かれます。

茶菓工房 たろう

小さな羊羹、きんつばを買ってみました。
カカオチョコ羊羹は、生チョコのような不思議な美味しさ

野村家
明日は、一番にここを訪れたい

冬に こも(藁でで編まれたむしろ）が土塀に掛けられると、更に風情が増すのでしょうね。

バッテリーがすっかり無くなってしまったので、充電するためホテルで待機。

その頃 男性陣は、にし茶屋町から少し歩いた寺町へ

願念寺

松尾芭蕉は「奥の細道」の旅に出た際、金沢には十日間ほど滞在し、多くの句を詠んだ。

日蓮宗 妙立寺（忍者寺）

人気のようなので、拝観予約しておいた方が安心です。
Tel [phone]
大人 1000 小学生 700 (未就学児 不可)

二階建てなのに、内部は4階建て7層って、、
うーん 造りが想像できない。

「忍者寺、からくり仕掛けがすっごく面白かったよ。落とし穴、隠し階段、隠し通路とか色々あってね、、ママも行けばよかったのにー。そうだ明日も行こうよ！」
興奮気味な息子。

えー、そんなに面白いの？ いいなぁ
撮影不可なので、ご興味ある方は実際に行ってみてください
https://matome.naver.jp/odai/2143026373961867401

金沢駅に向かう主人とタクシーに乗り、お店近くで降ろしてもらいました。

金沢東別院 正門前にある蔵を改築した懐石料理店です。

菜喰 安心院 (あじむ)
http://www.kanazawa-ajimu.com/ajimu/#about

細部までこだわって作られた 雰囲気のある内装

蛍烏賊の酢味噌和え、胡麻豆腐

お造り

牛肉のお雑煮

銀鱈の粕漬け
(3週間近く経ってしまい、お品書きは曖昧です)

能登牛

ゆっくり噛みしめたくなる美味しさ

蛤

白魚の卵とじ

自分が小学生の時、初めて白魚を食べた時の感激、今も覚えてます。
息子もこの日初めて食べたのどぐろの美味しさを、大人になっても覚えていることでしょう。

時には贅沢して、子どもの頃から上質な味、物に触れさせることは大切ですね。

最後に土鍋ご飯と苺のデザートを頂き、お腹いっぱい。
ご馳走さまでした。

三食やってらして、朝とお昼は特に賑わう人気店なのですが、
数寄屋造りの素敵なカウンター席を、今宵はなんと二人で貸切。

電話予約した際は「一見さんお断りなお店だったかも、、」と
排他的な印象を受けたので、最初は緊張してしまいました。

しかし お話してみたらシャイで温和なご主人で、金沢について色々教えて頂きながら 絶品料理を頂く、、という とても贅沢な時間を過ごさせて頂きました。

タクシーが見えなくなるまで見送って下さっていて、
なんだか寂しくなり 子どもと一緒に手を振りました。

翌朝は、持たせて下さった土鍋ごはんを 美味しく頂きました。

金沢、憧れていた通りの素敵な街です