ブルーラグーン周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今回は私にとっても特殊な旅行です。まず、いつもと違って私自身で計画を練っていない。従って、行先も期間も依頼された通りです。(海外)旅行の夢を叶えるのが私「空飛ぶドクター」の仕事です。今回は夢を叶えるお手伝いをしました。<br /><br />もう半年前にメールで依頼が来ました。脊髄小脳変性症(難病)の43歳の男性がオーロラを見たいということで、アイスランドに連れて行きたいそうで3年がかりのプロジェクトのようです。インターネットの検索で私にたどり着いたようです。その前に、もう1グループの医者に問い合わせたら、リスクが高過ぎると断られたそうです。私はリスクが高いのは承知の上でこんな仕事を専門にしている医師ですから、もちろん引き受けました。しかも、NPOニコちゃんの会でファンドレイジングをしたり、自分たちもボランティアのようです。当然、私もボランティア医師として報酬は辞退しました。ただ、さすがに旅行の経費だけは払ってもらいましたが。一つには、高校留学AFSのボランティア大会で昨年の夏(8月)にアイスランドへ行ったばかりだからです。<br /><br />隊の名前が「たかしとオーロラ行くっ隊!」と後から聞いて、「行くったい」、つまり博多弁と気がつき、何と私の住んでいる福岡市の患者さんとその応援するグループだと気付きました。患者さん「たかし」は20年前に発病し、今では普段でも全介護です。つまり、食事も排泄もすべて介助が必要な状態です。誤嚥予防のために誤嚥防止手術(気道と食道の分離術)を受けているので、ある程度口から食べることができます。でも、栄養が不十分なので胃瘻に高カロリー液などを注入して栄養を補っています。体幹の筋力も弱く、自力では真っすぐ車イスに座ることもできません。添付の写真をみないとわからないと思いますが、首も普段は左側に大きく傾いています。肺炎予防と吸引がやり易いので気管切開(つまり、喉に穴が開いて)しています。<br /><br />私を入れて全部で9人の大人数です。隊長(?)がたかし(T)さんで、実質のリーダーはニコちゃんの会会長Jさんで、そのだんなさん(H)と娘(Y)さんも参加しています。本来はもう一人の娘さんも参加予定でしたが、出発直前のインフルエンザ発症で参加できませんでした。Jさんは普段からTさんの介護をしているヘルパーです。他に普段からのヘルパーの男性(S)と女性(K)がいます。英語ができてフライトの手配等を引き受けるNさんも参加しています。母親であるMさんもいます。<br /><br /><br />【2月6日(火)】<br />約束通り、朝7時20分に福岡空港に着くと、もちろん全員というか、ニコちゃんの会のメンバーが沢山いるので大騒ぎです。しかも、私が患者さんの家に前もって診察に行った時と同じ地元のテレビ局TNCテレビ西日本が取材に来ています。<br /><br />予定通り、8時25分に福岡空港を出発し、9時55分には羽田空港へ着きました。日本航空なので手続きも問題なかったようです。もちろん、普段から使っているTさんの車イスは預け荷物です。本来はそのまま11時30分の日航国際線に乗り継ぐはずでしたが、前日から連絡があり雪のため5時間遅延で午後4時30分の出発になりました。JALサファイア会員に昇格したので空港のラウンジがビジネスクラスでなくても使えるようになりました。母親Mさんだけが高齢なのでビジネスクラスのようで、私とラウンジを使いました。快適です。<br /><br />ですから、ゆっくり午後3時頃ロンドン・ヒースロー空港到着の予定が午後7時半過ぎと遅くなりました。肝心のTさんはエコノミークラスで回りを我々が囲み周囲に気兼ねしないでいいようにしています。しかも、1日に4回は喀痰溶解剤を入れた液を気管切開部から吸入し、その直後に喀痰吸引をしなければなりません。つまり、大変なのはいつもの介護、ヘルパーのみなさんです。私は医師として聴診器を当てて肺呼吸音が問題ないか時々チェックするだけです。飛行機機内でもその処置をするためにバッテリー付きの医療器具を持ち込んでいます。食事も介助し、その後胃瘻から高カロリー液を入れます。<br /><br />もちろん、機内は酸素も薄く、気圧も低いので、元気な我々以上に患者であるTさんには負担になり心配でした。しかし、パルスオキシメーターで酸素飽和度を測ると時々90%以下に下がりますが、吸引とかですぐに落ちつくのであまり問題ありませんでした。<br /><br />予定よりずいぶん遅くなりましたが、ヒースロー空港ではオクスフォードに住む Sanae さんが出迎えてくれます。イギリス人と結婚し、子供さんがやはり障害者の関係で今回お手伝いしてくれています。フランス製の HIPPOcampe(ヒッポ)特殊車イスも預かってくれていて、今回持参してくれています。ここで日本からの車イスは預かってもらいます。 Sanae さんの車にTさんはもちろん車イスごと、母親Mさん、Jさん,Sさんと私が乗り込み翌日のLCCイージージェットのロンドン空港(ルートンにある)近くのホテルまで移動しました。積み残しの4人はバスで移動しました。飛行機の出発が遅れた関係でホテルに落ち着いたのは午後10時過ぎになっていました。寝るだけです。<br /><br /><br />【2月7日(水)】<br />実は私はイギリスがあまり好きではありません。イタリアには25回も行ったし、他のヨーロッパの国々にも興味があります。一つの大きな理由は食事が度を越してまずいことです。冗談で常々、仕事以外はイギリスへ行かないと言ってきましたが、今回もボランティアとは言え、仕事です。<br /><br />ホリデイインの朝食から洗礼を受けました。午前4時半、アメリカのカリカリのベーコンとも違い、肉っぽいけどブヨブヨした変な味のベーコンでした。もちろん、まずかったです。変な味でした。ロンドン・タクシーは高級というか気品があるというか有名です。でも、ここはロンドン郊外のルートンという街。やって来たルートン・タクシーはアメリカと同じで明らかに英語が母国語でないドライバーだし、携帯電話でずっと聞いたこともない言語で喋っています。すぐ近くのルートン空港に降りると、Hさんが3台のタクシー分の支払いを言っていたはずなのに、他の車は関係ないなどと言い、支払いを要求します。今回私はほとんど自分で支払うことがないのでポンドの両替はしていません。仕方がないので、ヨーロッパ用に常に持っているユーロならと5ユーロを出しました。少ない!と言われ、もう5ユーロを出しても、ポンドより価値が低いと文句を言います。仕方なく、合計15ユーロ(1ユーロ=133円)を払いました。やはりイギリスとの相性は悪いようです。<br /><br />午前7時45分発のフライト(LCCのイージージェット)で時差はない(日本とは9時間差)ようで午前11時に半年ぶりの Keflavik(日本語表記は何故かケプラヴィーク)空港へ着きました。アイスランド語も微妙な発音が多いようですが、ちょうどAFS博多支部から一昨年1年間のアイスランド留学を終えた女子を知っているので確認すると、アイスランド語でも「ケフラヴィーク」に近い発音をするそうです。最初に行く時よくわからなくて不安だったのですが、この空港は首都レイキャビックから1時間くらいの西にあります。首都には本当に小さな国内線専用の空港がありました。Reykjavik Keflavik (KEF)と表記するので、首都のレイキャビックにある空港だろうかと分かりにくいのです。<br /><br />実はこの飛行機に乗る時、機内持込み手荷物の保安検査で胃瘻から入れるための明治の高カロリー剤「メイバランス」(紙パック200ml)が4~5個没収されました。有名な「エンシュア・リキッド」は缶入りで重たいので、これにしたそうですが、いずれにせよ液体で100ml以上なので没収されました。私が英語で説明して医療用と言ったのですが、薬のように処方箋や患者名を書いていないとダメと言われました。薬や医療器具ではないので却って油断していました。<br /><br />懐かしいケプラヴィーク空港で予約してあるレンタカーの手続きをします。車イス対応と9人ですが、2台だけ大きな車でいけるようです。私はもちろん患者Tさんと一緒の車イス対応車でHさんが運転手、念のため私も2人目の運転手として登録しました。カーナビは借りると1日10ユーロくらいしますが、持参したいつもの私のを提供しました。この車には、Tさんと運転手Hさん、私、母親のMさんとヘルパーSさんです。もう1台はNさんが運転手で、JさんとYさんとKさんが乗ります。荷物は主にこちらの車にのせます。念のため、こちらの車はカーナビを借りています。<br /><br />ヒッポを組立てたり、何せTさんがいるので時間がかかります。出発したのは午後12時半過ぎでした。Mさんの靴が壊れたのか、靴屋によるために途中にある首都レイキャビックのショッピングセンター(Reykjavik Smaralind)へ寄りました。教えてもらった店はスポーツ店でしたが、目的の靴は買えました。昼食は遅くなりましたが、そこに入っていた Subway でサンドイッチを食べました。<br /><br />そこから目的地ヴィークへ東に向かいます。肝心の運転ですが、Hさんは平然と運転します。結構スピードも出します。カーナビもあり、ずっと助手席の私は内心冷や冷やしていました。でも、聞くと毎年家族で車を運転して長野県へスキーに行くそうです。九州の人間にしてはかなり珍しいことです。道理で、雪道の運転に慣れているはずです。<br /><br />途中で1号線(幹線)から左手に滝が見えます。1~2本だけですが、それなりに高さのある滝です。どうも、半年前に毎日ホテルから遠くに見えていた滝のようです。後で調べるとSeljalandsfoss(セーリャラントスフォス)で間違いありません(フォスは滝の意味)。ちょっとだけ停まってもらい近くまで行って写真を撮りました。昨年私が欧州AFSのボランティア大会で過ごしたホテルや会場の近くを通りました。Hellisholar(ヘトリスホーラ)という場所で、近くに2010年噴火が続きヨーロッパの航空便に多大な影響を与えたエイヤフィヤトラヨークトル火山が見えていました。近くを通ったので、私だけ興奮し、感慨にふけっていました。<br /><br />何とか無事に18時頃にはホテル(Icelandair Hotel Vik)へ到着しました。早速面白い事に気が付きました。昨年不安で地元の人に尋ねたら、冬には10時から3時くらいまでしか明るい昼間がないと言われました。でも今回わかったのは午後4時頃から暗くなり始めるけど、日本では30分くらいの間隔が2時間くらいかけて徐々に徐々に暗くなり、午後6時頃になってようやくほぼ真っ暗になるのです。不思議な体験でした。と言うことで、冬でも明るい時間が聞いていたよりはずっと長い感じです。<br /><br />このホテルはとても自炊できる部屋ではありません。3室借り、1室は2階にベッドが2つあり広いのですが、ただの部屋で火は使えません。ホテルの目の前にスーパーがありますが、あまり大きくなくパンやチーズ、ハム、果物、ジュースなどを買って、適当にサンドイッチにしてみんなで食べました。<br /><br />ここに来た大きな目的はもちろんオーロラが見える確率が高いということですが、この夜は吹雪いているしとてもオーロラが出そうにありません。しかも、このホテルは部屋からは空が見えません。一応、フロントにはオーロラが出たら夜中でも起こしてくれとは頼みましたが。<br /><br />ここには2泊するので、Tさんのシャワーに安全なように丸椅子を借りましたが、却って滑って危険でした(私は手伝っていませんが)。何とかならないかとフロントに相談に行くと、前もってリクエストすれば何と車イス患者用の部屋まであったそうです。固定したシャワー室の椅子もあるそうです。今回私は関わっていませんが、インターネットで予約を入れたのでそのような情報までは分からなかったようです。フロントの女性はいい人で、別に苦情も言っていない(尋ねただけ)のに、お詫びに明日の朝食をその部屋の人数分(予約は3人だが実際の4人に水増し!)無料でサービスしてくれることになりました。本来は物価の高いアイスランドで一人3千円もする朝食4人分がタダです。<br /><br />部屋に戻ってそのことを言うと、私は把握していなかったのですが、明朝は早く出発するので食べる暇がありません。よく考えると、もう1泊するのでフロントに戻り、サービスの朝食を明後日に変更してもらいました。<br /><br /><br />【2月8日(木)】<br />昨日の残り物のパンやハムで軽く朝食を取り、朝7時20分には出発しました。私はあまり把握していなかったのですが、今日は氷河の中の「青の洞窟」(Ice cave)に行く日です。約束の10時前にはかなり東側にあるヴァトナヨークトル氷河(一番大きな氷河?)の近くの旅行会社事務所へ着きました。<br /><br />そこで、氷河の上を走れる専用の大きな車にTさんの車イスごとみんな乗り込みます。なかなか出発しないと思ったら、運転手(ガイド)が公道は安全性が確保されないので、車イスごとの乗車は違法だからと拒否します。結局、またTさんを我々の車に戻し、1時間以上かけて氷河に行きました。着いたのは正午頃でした。<br /><br />氷河の中にある駐車場で、Tさんもその専用車(ごっつい氷河自動車?)に移り全員氷河のアイスケーブ「青の洞窟」まで行きました。氷河だから、氷の上を歩くわけで我々も滑ります。専用の靴にまくチェーンを各自に渡してくれます。車イス「ヒッポ」の威力はすごく、氷河の上でも問題なく移動できます。押すだけでなく、前方から引くことも同時にできます。狭い洞窟への穴(入り口)も問題なく、Tさんも連れて入れました。当たり前ですが、結構寒いです。たくさん着込んではいますが。Tさんは特に着込ませていますが、Mont Bell 提供の寝袋のようなウェアが効果的です。<br /><br />中は薄暗いのですが、光の加減らしく、確かに少し氷が青く見えます。氷河の中なのですが、何故か奥の方に凍っていない水の流れがありました。ガイド曰く、彼も初めて見たそうです。<br /><br />このようにいよいよ氷河まで来たのですが、気候に関して書くと、意外と今回のアイスランドの温度自体はせいぜいマイナス8度程度までです。でも、体感温度はもっと寒いです。風が冷たいせいだと思います。ただ、以前に経験したアメリカ・シンシナティなどでのマイナス20度くらいの時の「痛さ」は感じませんでした。<br /><br />旅行会社の事務所へ戻り、近くにあるホテル(foss hotel)の広いバイキング料理をみんなで食べました。どうせ夜はろくなものが食べれないので、みんな腹いっぱい食べました。アイスランドにしては美味しそうなスープがあります。これは私の予感通り、かなり美味しいスープでした。昨年の夏の旅行を入れてもアイスランドで食べた料理で一番美味しいかもしれません。野菜も生も火を通したのもまぁまぁでした。肉類はそれなりの味でしたが。<br /><br />窓が高くて広くて、眺めがよく気に入りました。途中で気がついたのですが、そうかここならオーロラが出た夜は外に出なくても、室内から空までかなり見渡せるのでオーロラを楽しめます。我々のホテルよりもこんなホテルの方が室内からオーロラを見れるという点で優っています。<br /><br />5時前にはホテルへ戻りゆっくりです。夕食は昨夜と同じサンドイッチ程度で、日本から持ってきたインスタントの味噌汁やスープがあります。オーロラが見えやすいように来たここヴィークの街ですが、この夜も吹雪いているし、アプリで確認できるオーロラの出現する確率予報では昨夜に続いてたったの10%です。しかもオーロラが出ても、雲があるとどうせ見えない訳です。ほとんど絶望的です。<br /><br /><br />【2月9日(金)】<br />内心どうするのかと思っていたら、4人だけの無料朝食のメンバーに私も選ばれていました。後は、母親Mさん、ヘルパーのSさん、Kさんです。朝食はそれなりで、3千円も出して食べるようなものではありませんが、無料なら喜んで食べました。<br /><br />今日は朝食がゆっくり食べれたように、ホテルをチェックアウトして出発したのは午前9時45分頃でした。今日は首都のレイキャビックまで移動ですが、その途中に私が半年前に行ったゴールデンサークルと呼ばれる観光地に立ち寄る予定です。まずは Geysir(ゲイシール)間欠泉です。クリスタルガイザー(Crystal Geyser)で有名なミネラルウォーターの語源のようです。道理で聞き覚えのある名前だと以前も思いました。私だけ二度目、ほんの半年前に来たばかりですが、唯一いいのは夏と冬で景色が全く違うことです。今回は当然の如く雪景色の中の間欠泉です。しかも、難病の車イス患者Tさんがいます。半年前の私と同じで、ここで昼食を取ることになりました。前日のバイキング料理ほど美味しくないことは私が一番よくわかっています。<br /><br />次に、割とすぐ近くの Gullfoss(ゲトルフォスの滝)へ行きます。ナイアガラの滝を見飽きている私にとっては大したことありませんが、かなり広大な滝です。私の期待通り、回りが雪で半年前とは景色が違います。ただ、残念ながらTさんがいるので、入り口の全景が見えるところだけで滝の近くまでは行きませんでした。<br /><br />最初の予定では、もう一ヶ所、世界遺産でもあるシンクヴェトリル国立公園へも立ち寄るはずでしたが、時間も午後3時過ぎと少し遅くなったのもあり私の意見で中止しました。以前行ったからよくわかるのですが、地球の割れ目(ギャヴ)が地上で崖として観察できるので意味があるとは言え、見た目には何ということもなく、ましてやこの寒い中大した景色ではありません。よほど地学とかに興味がある人以外は、何ということはない景色だからです。<br /><br />おかげで宿泊地へ明るい午後5時半には着きました。今回はホテルではなく、いわゆる民泊で一軒家です。もちろん2階もあり、ベッドルームが4室あります。予定通り、自炊です。私は半年前に来て、大して美味しくないのに物価が高いので、すぐに一人4~5千円するのをよく知っています。でも、このグループは賢く、私が言う前から自炊ができるところでは自炊すると決めて日本から米や市販のカレーなどを準備しています。<br /><br />しかも会長(女性)のJさんではなく、旦那のHさんの方が料理が得意らしく全て取り仕切ってくれました。ご飯も普通の鍋で炊きます。カレーライスは市販のを3種類くらいミックスするのが彼のレシピーのようです。私の大好きな生野菜サラダもたっぷりあります。ここレイキャビックは首都だし、明るいのでオーロラは絶望的です。一応、夜に車で30分ほどの明かりのないところまで行ってオーロラを見に行ったのですが、吹雪いていてほとんど夜空も見えませんでした。<br /><br /><br />【2月10日(土)】<br />今日はブルーラグーン(直訳すると「青い潟湖」ですが、実際は有名な野外温泉)の予約が午後5時なので、それまでは買い物等でゆっくりです。まず、ショッピングモールへ行きましたが、ブランドショップのみで買うものがないことに気づき、半年前に私が歩き回ったダウンタウンへ行くことになりました。私の記憶では、駐車場を探すのが大変でしたが、何とよく見るとその大通りのビルの間にいくつか大きい駐車場があるのでした!<br /><br />Tさんを連れて、あちこちの店に入ります。Tさんは絵葉書をたくさん買ったり、お土産を買います。この車イス・ヒッポがあればどこへでも行けます。氷河の上や雪の上を歩いたくらいですから、このようなダウンタウンの歩道は全く問題ありません。Tさんがいても、普通にあちこち買い物をしました。私はいつものように、買い物の物欲はほとんどありません。<br /><br />途中で肉を買い、昼食はHさんがステーキとスパゲッティを用意してくれました。安く上がるし、たぶんアイスランドのレストランで食べるより美味しいでしょう。<br /><br />車だと45分程度のブルーラグーンには4時50分に到着しました。実は、夏にこの温泉へ行ったことのある私は最初Tさんも温泉へ行くと聞いた時、絶句しました。「オーロラを見に行く」はわかります。テレビも「オーロラを見に行く夢を叶える」がテーマです。でも、私的にはこの温泉に入れる方が大変だし、凄いことです。まず、夏はともかく冬の温泉は外気は零下です。当然、寒いです。値段も半端じゃありません。今回は私が払うわけではないとはいえ、冬で寒いので分厚いバスローブまで借りると一人1万4千円近くします。入浴料です。所詮、風呂に入るだけです。特に、イタリアを中心に世界の温泉を医者として調査している私としては、このブルーラグーンは有名な割には大したことありません。ジェット浴や歩行浴などの特別な設備がある訳でもありません。あまり知られていませんが、イタリアには数千円で入れる素晴らしい絶景の見れる温泉が日本のようにいくつもあります。<br /><br />知らない人も多いと思うので解説しますと、日本とアジアの一部以外の多くの外国(欧米、中南米)では、水着をつけての混浴です。温度もややぬるめの40度以下が多いです。ですから、屋外にあると見た目には温水プールと勘違いされるようです。私の好きなイタリアの温泉も、他人の旅行記を読んでいると、見た目でただの温水プールと勘違いしている人が多いようで、従ってイタリアにも多くの素晴らしい温泉があることが知られない一つの理由になっています。<br /><br />それはともかく、Tさんを入浴させる以上は写真を撮ろうと、私は濡れると寒いと分かっているので、最初はカメラマンに徹し、バスローブにくるまり反対側から写真を何枚も撮りました。それから、カメラをロッカーに預け、8人目として入浴の手助けをしました。気管切開をしているので、首の穴からお湯が入ったら大変です。でも、筋肉の硬直もあるTさんだから、腕や足を押さえつけてお湯の中に入れないと寒そうです。私が加わって完全に体全体をお湯につけたら、ようやく気持ちよさそうにしています。それまでは、いつもの苦悩様顔貌でした。<br /><br />もう少し説明すると、施設の普通車イスにTさんを乗せ、車イスごとお湯の中に入っているのです。もちろん、溺れないようにみんなで支え、可能な限りTさんの体をお湯の中につけようとしていましたが、私が写真を撮っている時はまだ腕の一部が空中に出たりしていました。途中で入り口から少し離れたところに移動すると、より暖かいところもありTさんも気持ちよさそうにしていました。とにかく、無事に入浴を終えました。ロッカーは男性、女性別なので、ここではHさんとSさんがTさんの着替えなどの世話をしました。<br /><br />午後7時過ぎにはブルーラグーンを出て、昨日とほぼ同じ場所でしばらく待機してオーロラを期待しましたが、全く気配なし!絶望的です。<br /><br /><br />【2月11日(日)】<br />もう今日はアイスランドを発ちます。結局、オーロラは顔を見せてくれませんでした。朝7時半に二日間過ごした一軒家を出発してちょうど1時間でケプラヴィーク国際空港へ到着しました。レンタカーを返却し、ヒッポ(特殊車イス)も手荷物で預け、ゲートまで行き、いよいよ11時40分発の出発のはずでした。<br /><br />ところが、まさかと思っていたら吹雪のために欠航が決まりました。確かに他の便も欠航がだいぶ出ていましたが、何とかなるだろうと思っていました。しょっちゅう飛行機に乗っている私も欠航は初めてです。ましてや、税関で出国手続きまで終わっています。税関に戻ってパスポートを出しました。どうするのか興味がありましたが、出国スタンプに2本線を引くだけでした。この空港ではよくあることなのでしょう。後日、再出国の時は新たなスタンプは押しませんでした。<br /><br />当然のことながら、空港のロビーは込みあっています。しかも、こういうトラブルがあった時が格安航空LCCは不利なはずです。ふだんの私のツアーだったら大忙しなのですが、今回は私は何もしなくていいのです。Nさんが一生懸命、easyJet の説明を聞いてくれています。やはり、代替機を飛ばしてくれるはずもなく、イージージェット便にこだわっていたら1週間くらいこの空港で足止めになりそうです。<br /><br />ですから、一生懸命明日の便でロンドンに行ける方法を調べてくれています。スマホがあるので今は便利ですが。椅子も空いていないし、さすがに疲れます。精神的にも1日中当てもなく空港にいるのは辛いものです。外はますます吹雪いています。<br /><br />ただ、LCCにしては難病・車イスのTさんがいるせいか、特別対応らしく、何とか2部屋、しかも会社の負担でホテルを手配してくれました。もちろん、Nさんも調べていたのですが、こういう状況ですから周辺のホテルは全部満室です。やはり、特別な航空会社のルートなのでしょう。しかも、私一人だったら歩いてでも行けそうな一番近くの見えるところのホテル(Hotel Aura) です。しかも車イス対応のタクシーもイージージェットが手配してくれました。もう午後7時を過ぎていますが。<br /><br />確保されたのは2部屋のみなので、Tさんはもちろん、母親のMさん、ヘルパー男性のSさんと医者の私がホテルに行くことになりました。しかも、1人25ユーロX4人=100ユーロまでホテルの食堂で使えるそうです。つまり、14000クローネ(円)近く使えます。せっかくですから、目一杯 Fish &amp; Chips(2,500クローネ), Fried Rice, Chicken Salad, Pasta(2,600クローネ), Tempura prawn(1,800クローネ) とドリンクを注文しました。ちょうど足りたようです。予想通り、パスタはアルデンテには程遠いし、焼き飯もべちょべちょ。フィッシュ&チップスも魚とポテトのフライですが、イギリス並み。唯一、天ぷらが日本のエビの天ぷらのようで、まぁまぁ美味しかったです。<br /><br />ただ、私の好きなイタリアのような美食の国は、料理の要領もよく割合すぐに料理が出てくるのですが、そうでもない国に限って遅いのです。私の予想は当たりました。いかにも見えない厨房でもたもた料理を作っている雰囲気です。<br /><br />やっと料理が来て食べ終わった時はもう午後9時半でした。それから、部屋に戻ってTさんの世話をしなければなりません。今日はヘルパーはSさんだけなので、私も下の世話を含め手伝わざるを得ません。幸い私は泌尿器科がもともと専門で、しかも排尿機能に興味があるし、もともと何でもする(一部の医者は威張ってナースやヘルパーの仕事はしたがりませんが)のでオムツ交換を手伝ったりも問題ありません。<br /><br />仕事だし、Tさんの世話をするのは構わないのですが、遅くなったのには参りました。携帯電話のメールでNさんに確認すると、翌日は午前3時半には空港に戻ってきて欲しいということです。フロントに行って、翌朝3時15分に介護タクシーを予約しました。部屋に戻って寝る準備ができたのは午後11時過ぎです。2時半には起きないといけないので、寝れるのは3時間程度です。でも、ベッドに横になれるだけ幸せなのかもしれません。残りの5人は空港で野宿ですから。<br /><br /><br />【2月12日(月)】<br />眠いですが、午前2時25分には起き、Tさんの部屋へ行き、Sさんと一緒にオムツ交換などがあります。吸引などは慣れたSさんがしてくれます。昨日と同じ車イス対応の大きなタクシー(同じ運転手)が時間通り待ってくれています。イージージェットはLCCにしては、ホテル代、食事代、往復のタクシー代を出してくれました。普通、LCCはこういう気候による欠航などでは自己責任で弁償してくれないはずですが、障害者のTさんがいたから特別扱いしてくれたのかもしれません。そういう意味では、運がよかったのかもしれません。<br /><br />Nさんが頑張って手続きをしてくれていたのですが、WOWという会社の朝7時の便は予約できていたはずなのに、結局は何らかの手違いで乗れません。クレジットカードでの支払いがうまく通っていなかったようです。目的地はロンドンですが、この非常事態で空席が全くないようです。そこで、賢いことにパリ経由のロンドン行きを調べ、何とか午前7時40分発 Icelandair でパリ空港へ行き、戻る方向にはなりますが、パリからロンドン・ヒースロー空港の便(エアーフランス)が何とか取れたようです。たぶん、だいぶ余分なお金がかかったはずですが、ずっとアイスランドの空港にいる訳にもいかないので仕方ありません。<br /><br />無事に7時40分発の FI542 便に乗り、シャルルドゴール空港へは3時間、午前11時50分に着きました(パリとは1時間の時差あり)。LCCのイージージェットとは違い、各席にモニター画面があり快適です。(たぶん)高いだけのことはあります。<br /><br />パリでは乗り換えの時間がたっぷりあり、(アイスランドに比較して)安く感じるサンドイッチを食べました。さすがに、それなりの美味しさでした。午後4時15分発の AF1280 便でロンドンへ。但し、LCCのルートン空港ではなく、ヒースロー空港です。午後4時半頃には着きました。1時間時差があるからです。<br /><br />もちろん連絡を受けているSanae さんは空港で待ってくれています。ここでTさんに尋ねると、ヒッポよりも使い慣れた日本から持ってきた車イスの方がいいそうで、ヒッポは空港に預け、日本から来た時と同様に車イスごとのTさんを乗せた我々の車でロンドン Strutton のフラットへ行きました。残りの4人はバスで移動です。フラットとはビルの中にあるマンションのような家のようで、今回レイキャビックと同様に民泊のようです。でも、さすがに日本のマンションと違いかなり広く部屋もたくさんあり我々9人が十分に寝れます。<br /><br />ここはイギリスでアイスランド以上に不味いので、当然の如くHさんが料理をしてくれます。おかげで美味しい日本食(夕食)を食べれます。この日はハンバーグに具だくさんの味噌汁、野菜サラダに漬物です。<br /><br /><br />【2月13日(火)】<br />1日欠航騒ぎでロスしたので、私が少し期待していた Sanae さんの住んでいるオクスフォード見物がなくなりました。名門大学で有名で、個人的には唯一興味がありました。ロンドンの街自体は個人的には少しは見たこともあるし、あまり興味がありません。もちろん、仕事ですから付いて行きますが。<br /><br />今日は一日ゆっくりロンドン市内見物のようで、まずフラットを出てすぐに見えていた(近い)London Eye(大観覧車)に向かってみんなで歩いて行きます。途中すぐのところに個人的には興味の惹かれた Westminster Abbey(ウェストミンスター寺院)が見えました。中に入ってみたかったです。地図で確認すると、反対側のすぐ近くに同じ名前の Westminster Cathedral(ウェストミンスター大聖堂)があるようです。しかし、後で調べるとこのウェストミンスター寺院の方がすごく有名で、世界遺産のようです。しかも、歴代の王や女王などが多数埋葬されているそうだし、英王室のウイリアム王子とキャサリン・ミドルトンさんの結婚式も施行された由緒ある寺院のようです。<br /><br />ロンドン・アイ(大観覧車)が見えているのでわかりやすく、途中に私でも来たことのあるビッグ・ベン(有名な時計塔)があり、すぐそばのウェストミンスター橋(テムズ川の上)を渡るとすぐに大観覧車です。行列がすごいらしいのですが、Nさんが予約を入れてくれていたのでスムーズに入れました。1999年にできたらしく割と新しいようです。<br /><br />バカな私は、観覧車は車イスごとTさんが入れるほど広いのだろうかなどと心配していました。普通の4人掛けの椅子程度のを想像していたからです。でも、実際は心配ないどころか巨大なものでした。学校の教室の半分ほどもあります。車イスが何台も入るくらい広いのです。考えてみれば、あんなに遠くから見えていたわけですから相当大きいはずです。どうするのかと思っていたら、車イスの我々が乗る時は安全のために観覧車はストップしました。ゆっくりとはいえ、普通は動いたまま我々が乗り込むのですが。<br /><br />高いところは好きです。飛行機機内からのように眺めがいいからです。イタリアの教会の鐘楼などは必ず上ります。テムズ川をはさんで先ほど歩いたウェストミンスター寺院はもちろんロンドンの景色が一望です。もちろん、時々Tさんの向きを変えて見やすくしてあげます。ただ、ロンドンらしく小雨勝ちで窓も少し曇っています。<br /><br />そのまま、テムズ川沿いに歩いて行くと、Tate Modern Museum(テート・モダン美術館)があります。予定らしく、中に入りました。でも、まずTさんのトイレです。オムツ交換をしやすいように、Changing Room という広いトイレを係員に開けてもらい使用しました。4人くらいで世話をします。私は暇なので回りのトイレを観察すると、障害者用のトイレももちろんありますが、all gender 用トイレというのに目が留まりました。日本ではまだ余り見たことがありません。確かに、オカマっぽい男性(女性?)が入って行くのが見えました。<br /><br />トイレだけでも、40分くらいかかり、もう昼ご飯にしようとなり、何故かTさんが Fish &amp; Chips を食べたいということで、私が6階のレストランメニューにあることを確かめて行きました。眺めはいいです。Tさん以外にも何人かがFish &amp; Chips を注文し、私は無難な野菜サラダ(ザクロも入っていました!)を注文しました。まぁ、イギリスだからこんなものでしょう。でも、驚いたのが出てきたFish &amp; Chips が今までイギリスやオーストラリアで見たことがない立派なものでした。切り身の明らかな冷凍物でなく、かなり大きな1匹に近い形をしたフライです。味もまぁまぁのようでした。さすがのイギリス・ロンドンも噂通り少しは味が進歩したのでしょうか?<br /><br />1階にまた下りて、美術館のお土産屋で色々買いました。例の如く、私は買うものもありませんが、定規を1本だけ買いました。よく考えると、ここは「美術館」なのに、誰も絵を見に行こうとは言いません。私が口をはさむことではないので、みんなに付いて行きます。何も見ずに外に出ます。<br /><br />Jさん、Hさん夫妻に言われて、使うかもしれないので、近くのお店でオイスターカードとやらの説明を聞きました。チャージできるカードで割安なようです。4~5年ほど前、飛行機の乗り継ぎ時間が8時間くらいあったのでロンドン観光をした時に失敗したので、カードの利点が想像できます。日本の感覚で3駅程度だったので、1回券を買ったら500~600円し、もう一度短区間を乗ったらもう500~600円もしました。後で聞いたら、一日券なりを買った方が安かったのでした。<br /><br />でも、結局私は患者Tさん、母親Mさん、Sさんと4人でロンドン黒タクシーに乗り、Harrods へ行ってくれと頼まれました。他の5人は自分たちの買い物に行ったようです。余り大きく見えない黒い背の高いタクシーですが、2列目に車イスごと横向きに入り、3列目に3人が座れます。つまり、全てのタクシーが車イス対応のようです。これには感動しました。安全のためか、助手席には乗せないようです。支払いもクレジットカードが使えるので、Mさんのカードで払ってもらいました。<br /><br />全く興味のない私でもハロッズの名前くらいは知っています。まず、巨大なデパートなのにビックリしました。道路に面した横並びだけでも4~5ビル分の広さです。しかも、それぞれに奥行きがまたものすごく広いのです。1階に食料品(fresh seafood market も)やレストラン(ステーキハウスなど)があるのが日本とは違います。ようやく、目的の紅茶売り場へ着きました。私が色々聞いてあげて、Tさん、Mさんの紅茶を買いました。私もさすがに一つくらい紅茶を買いました。普段はコーヒー党ですが。<br /><br />また同じような黒タクシーで車イスごと4人で宿泊先であるフラットへ帰りました。しばらく、Tさんを横にしてゆっくりさせました(結局、我々も横になりのんびりするのですが)。別行動で帰ってきた5人(ピカデリーサーカスなどに行ったらしい)ですが、一番元気で活躍していたHさんが風邪でダウンです。準備していたPL顆粒(病院処方の総合感冒薬)を渡し、彼だけ留守番です。ですから合計8人で、午後7時頃シャーロックホームズ・パブとやらに行きました。これも調べてあげてTさんが行きたいと言ったようです。<br /><br />パブ(日本の居酒屋)なので色々な銘柄のビールがあるようですが、私は下戸ですし3人だけビールを注文しました。どの銘柄を選んだらいいのかわからないようでしたが。私は炭酸水、他はジンジャーエールです。もちろん、料理を色々注文しましたが、ここはやはりイギリスレベルでした。肝心の Fish &amp; Chips ですが、見かけは昼と同じで丸ごとに近い形で切り身ではないですが、味見だけさせてもらった昼間と違い、昔懐かしいイギリスの味です。やはり、油が悪くべちゃべちゃした食感でとてもじゃないが食べれたものではありません。写真を見ればわかりますが、見た目(盛り付け)もセンスがなさ過ぎです。<br /><br />チキンは見た目も悪く、ぱさぱさしています。ソーセージもこんなに不味いのは初めてです。ナイフで切る時から変でした。ブヨブヨし過ぎていて皮の張りがないのです。食感も同じでした。日本の100円の魚肉ソーセージの方がはるかに美味しい。みんなが騒いで盛り上がっているなと思ったら、Tさんにスコッチを少し飲ませていました! しかもいつものヘルパーKさんだけでなく、いつの間にかTさんお気に入りのYさんまで注射器シリンジに入れたスコッチを飲ませています! 普段、苦悶様顔貌の多いTさんもYさんがいるとニッコリと笑ってくれます。<br /><br />味はともかく、みんなでこうして楽しんで The Sherlock Holmes Pub を後にしました。帰りもタクシーですが、外国にしては珍しく呼ばなくてもある程度流しのタクシーがいます。でも、格調高いはずのロンドン・タクシーですが、1台のタクシーが車イスに気が付いた途端に逃げて行く(乗車拒否)のを私は見逃しませんでした。どこにでも、悪い奴はいるものです。残念ながら。<br /><br /><br />【2月14日(水)】<br />本来なら、今日は夕方の便で日本に帰るだけなので、書くこともないのですが、色々な事が帰国までに起こりました。<br /><br />今日は午後7時の夕方のJAL便に乗るだけでのんびりのはずでした! 風邪でダウンしていたHさん含め6人は朝からどこかへ観光か買い物に行きました。私は患者Tさんとお母さんのMさんとフラットでお留守番です。パンとかハムとか生野菜とか残り物で朝食にしました。幸い、インターネットが繋がっているのですることはあります。<br /><br />ところが、午前10時過ぎから不穏な空気です。誰かが、不法に侵入して来ようとするのです。まず、ベルが鳴るのでテレビモニターでビルの外側にいる人影を確認すると、見慣れない黒人男性と女性2人、合計3人くらいです。何も聞いていないので、もちろん無視します。<br /><br />ところが、他の部屋なのかどうかわかりませんが、我々の部屋の入り口まで来ています。明らかにガチャガチャと鍵を開けようとしています。不気味ですが、開けると怖そうな頑強な黒人男性もいるし、無視することにしました。まぁ、黒人とはいえ、そんなに悪そうな人には見えませんでしたが。民泊とは言え、ホテルと同じで我々が借りているわけですから、他人が来るはずがありません。<br /><br />でも、何も聞いていないので訳もわからず不気味なので、Nさんに電話して事情を聞きました。でも、よくわからないようです。そうこうしているうちに、どうも白人の家族連れがやって来て、やはり我々の部屋のベルを押します。モニターで確認できるのです。これも迷ったけど、無視しました。でも、さすがに暇なはずなのに、一連の来訪者で落ち着く暇もありません。私がTさんとMさんと一緒にいてよかったです。<br /><br />Nさんから電話があり、どうも手違いで夕方ではなく、昼過ぎからこのフラットを他の家族が借りているようです。つまり、本来我々はチェックアウトしなければいけないのです。今日も手伝ってくれる Sanae さんが手配してくれたようですが、いずれにせよ手違いのようです。とんだハプニングです。もう正午近くですが、連絡を取って6人は慌てて帰ってくるようです。どうも、モニターで見えた女性2人は客が入れ替わる前に掃除に来たようでした。みんなが帰って来て、荷造りをしている間にも掃除をしてくれています。そういうことで、まだ Sanae さんが車で来ないので、近くの喫茶店みたいな店に入り待つことにしました。<br /><br />まだ1時過ぎですし、午後7時の便なのでたっぷり時間はあります。今回、私はほとんど移動などには関与していないので、Jさんなどに任せてのんびり待っていました。まさか、こんなに要領悪いことをしているとは思わないので。しばらく Pret A Manger と言うフランス語らしい名前のサンドイッチ屋でTさんを見守りながら待っていますが、いつまでたっても肝心の Sanae さんの車が来る気配がありません。もうだいぶ前に出たと聞いています。<br /><br />2時過ぎには積み残しの4人はバスで先に空港に向かいます。1時間半も過ぎ、私もさすがに何しているのだろうと思い始めた頃、Jさんが斜め向かいのビルの名前を聞いてきてくれと言います。言われた通りに行きましたが、ようやく私も本気でどうして Sanae さんと連絡が取れないのかと聞くと、Pret A Manger と言うお店はチェーンでたくさんあるからどれかわからないと。でも、私に言わせれば我々のフラットのすぐ近くです。また、近くのビルの写真をラインで送ったけどデータが重いからかスムーズに届かないとか。私が本気で考えたら簡単なことで、カーナビがあるので Sanae さんに目の前のヴィクトリア通りの番号をお店の人に聞いて送ればいいだけです。そうしようと思ったら、偶然目の前の信号で止まっている Sanae さんの車をSさんが見つけたと大声で叫びました。<br /><br />と言うことで、やっと我々6人がヒースロー空港へ着いたのはもう午後4時頃でした。バスで行った4人の方がとっくに先に着いていました。7時までまだ3時間ありますが、まず一昨日預けたヒッポの車イスを隣のターミナルへ取りに行き、預け荷物にしないといけません。そして、JAL便で羽田空港からの時は日本語でやり取りしたらしく問題なかったのですが、胃瘻からの高カロリー剤、紙パック200mlがまた没収される恐れがあるので、英語のできる私がJALの係員と前もって保安検査場へ行って尋ねると、やはり液体で200mlだと処方箋とかがないと機内に持ち込めないと言われました。係員が気の利く人で、近くにあるドラッグストアへ連れて行ってくれました。目の前に100mlの容器があります。迷わず容器を10個買いました。200mlの栄養剤5パックをすべて100mlの容器10個に移しました。<br /><br />そういう成り行きもあり、帰りの飛行機は私がTさんの世話を乗り込むまですることになりました。母親のMさんとSさんはいますが。チェックインした後も、車イスの人などの特別室に入ったので動けません。Sさんがお土産を買いたそうなので、イギリスも Walkers の高級クッキーは美味しいと教えてあげたら山ほど買っていました。おかげで、私は身動きがとれません。私もクッキーくらい買いたかったけど、イギリス以外でも Walkers くらいは売っているし、しょっちゅうイタリア中心にヨーロッパに来ている私ですから諦めました。まぁ、いいか。<br /><br />ただ、搭乗口近くまで行ったらほとんど乗り込む時間です。喉がカラカラでせめてコーラを飲みたかったのですが、自動販売機しかありません。ダメもとで近くまで行くと、アイスランドと同じでたった2ポンド(300円程度)でも、クレジットカードがそのまま使えるのでした。やっと喉の渇きは抑えることができました。何で、1時過ぎにフラットを出て、午後7時の便に乗るのにこんなに時間が慌ただしく苦労したのだろうとは思いましたが。腹立たしいというより、呆れました。もちろん、空港のラウンジも使えたのにそんな時間はありませんでした。<br /><br />飛行機は予定よりやや早く、午後7時にはヒースロー空港をもう飛び立っていました。いつものように、Tさんを取り囲むように我々がエコノミークラスの席に陣取っています。後ろに背もたれの壁があり、トイレに近い席です。高齢のMさんだけがビジネスクラスです。普通はずっと映画でも見ている私ですが、疲れたのか、夕方の便のせいか(普段は昼頃の出発便が多い)珍しく爆睡してしまいました。<br /><br />すると、誰かが倒れたと言って急遽起こされました。まさか患者のTさんではないだろうと直感しました。何と、一番活躍した一人、Hさんが倒れているのでした。でも、駆け付けると呼吸はしているし問題はありません。きっと疲れが溜まっていただけでしょう。Tさんの世話、車の運転、料理作りと大活躍で精神的にも安堵感でどっと疲れが出たのでしょう。後で聞くと、眠ろうとして乗ってから割合すぐにビールとワインを飲んだそうです。機内では気圧と酸素濃度が低く、アルコールの酔いが回りやすいので要注意です!<br /><br />その後です。私がいいニュースを聞いたのは。ロンドンを出発して4時間後頃、CAが教えてくれたらしいのですが、上空からオーロラが見えることを教えてくれ(我々がオーロラ目的でアイスランドに行ったのに現地では見れなかった事を知っているので)、もちろんTさんを窓際へ連れて行ったそうです。本人が見えたことを確認するために、いつものようにJさんがオーロラが見えたら指を上げてとTさんに聞くと、はっきりと右の人差し指を上げたそうです。逆転満塁ホームランのようなものです。ほとんど、みんな諦めていたのに、最後の最後でオーロラが見れるとは!<br /><br />日付が変わって2月15日(木)15時半に羽田空港に到着しました。Tさんはもちろんのこと、Hさんまで車イスで空港へ降りました。国際線ターミナルからバスで第1ターミナルへ移動し、17時05分の便で福岡空港へ19時25分過ぎに着きました。予定通り、出発前から取材を受けているテレビ西日本の徳光真美レポーターはじめ取材陣が待ち受けています。朝日新聞の記者もいます。<br /><br />とにかく、こうして無事に「究極の旅行」が終わりました。そして、何とか目的のオーロラも見ることができました!<br /><br /><br /><br />空飛ぶドクター(登録商標)<br />坂本泰樹<br />

究極の海外旅行―「たかしとオーロラ行くっ隊!」 アイスランドとイギリスへの旅

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2018/02/06 - 2018/02/15

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空飛ぶドクター

空飛ぶドクターさん

今回は私にとっても特殊な旅行です。まず、いつもと違って私自身で計画を練っていない。従って、行先も期間も依頼された通りです。(海外)旅行の夢を叶えるのが私「空飛ぶドクター」の仕事です。今回は夢を叶えるお手伝いをしました。

もう半年前にメールで依頼が来ました。脊髄小脳変性症(難病)の43歳の男性がオーロラを見たいということで、アイスランドに連れて行きたいそうで3年がかりのプロジェクトのようです。インターネットの検索で私にたどり着いたようです。その前に、もう1グループの医者に問い合わせたら、リスクが高過ぎると断られたそうです。私はリスクが高いのは承知の上でこんな仕事を専門にしている医師ですから、もちろん引き受けました。しかも、NPOニコちゃんの会でファンドレイジングをしたり、自分たちもボランティアのようです。当然、私もボランティア医師として報酬は辞退しました。ただ、さすがに旅行の経費だけは払ってもらいましたが。一つには、高校留学AFSのボランティア大会で昨年の夏(8月)にアイスランドへ行ったばかりだからです。

隊の名前が「たかしとオーロラ行くっ隊!」と後から聞いて、「行くったい」、つまり博多弁と気がつき、何と私の住んでいる福岡市の患者さんとその応援するグループだと気付きました。患者さん「たかし」は20年前に発病し、今では普段でも全介護です。つまり、食事も排泄もすべて介助が必要な状態です。誤嚥予防のために誤嚥防止手術(気道と食道の分離術)を受けているので、ある程度口から食べることができます。でも、栄養が不十分なので胃瘻に高カロリー液などを注入して栄養を補っています。体幹の筋力も弱く、自力では真っすぐ車イスに座ることもできません。添付の写真をみないとわからないと思いますが、首も普段は左側に大きく傾いています。肺炎予防と吸引がやり易いので気管切開(つまり、喉に穴が開いて)しています。

私を入れて全部で9人の大人数です。隊長(?)がたかし(T)さんで、実質のリーダーはニコちゃんの会会長Jさんで、そのだんなさん(H)と娘(Y)さんも参加しています。本来はもう一人の娘さんも参加予定でしたが、出発直前のインフルエンザ発症で参加できませんでした。Jさんは普段からTさんの介護をしているヘルパーです。他に普段からのヘルパーの男性(S)と女性(K)がいます。英語ができてフライトの手配等を引き受けるNさんも参加しています。母親であるMさんもいます。


【2月6日(火)】
約束通り、朝7時20分に福岡空港に着くと、もちろん全員というか、ニコちゃんの会のメンバーが沢山いるので大騒ぎです。しかも、私が患者さんの家に前もって診察に行った時と同じ地元のテレビ局TNCテレビ西日本が取材に来ています。

予定通り、8時25分に福岡空港を出発し、9時55分には羽田空港へ着きました。日本航空なので手続きも問題なかったようです。もちろん、普段から使っているTさんの車イスは預け荷物です。本来はそのまま11時30分の日航国際線に乗り継ぐはずでしたが、前日から連絡があり雪のため5時間遅延で午後4時30分の出発になりました。JALサファイア会員に昇格したので空港のラウンジがビジネスクラスでなくても使えるようになりました。母親Mさんだけが高齢なのでビジネスクラスのようで、私とラウンジを使いました。快適です。

ですから、ゆっくり午後3時頃ロンドン・ヒースロー空港到着の予定が午後7時半過ぎと遅くなりました。肝心のTさんはエコノミークラスで回りを我々が囲み周囲に気兼ねしないでいいようにしています。しかも、1日に4回は喀痰溶解剤を入れた液を気管切開部から吸入し、その直後に喀痰吸引をしなければなりません。つまり、大変なのはいつもの介護、ヘルパーのみなさんです。私は医師として聴診器を当てて肺呼吸音が問題ないか時々チェックするだけです。飛行機機内でもその処置をするためにバッテリー付きの医療器具を持ち込んでいます。食事も介助し、その後胃瘻から高カロリー液を入れます。

もちろん、機内は酸素も薄く、気圧も低いので、元気な我々以上に患者であるTさんには負担になり心配でした。しかし、パルスオキシメーターで酸素飽和度を測ると時々90%以下に下がりますが、吸引とかですぐに落ちつくのであまり問題ありませんでした。

予定よりずいぶん遅くなりましたが、ヒースロー空港ではオクスフォードに住む Sanae さんが出迎えてくれます。イギリス人と結婚し、子供さんがやはり障害者の関係で今回お手伝いしてくれています。フランス製の HIPPOcampe(ヒッポ)特殊車イスも預かってくれていて、今回持参してくれています。ここで日本からの車イスは預かってもらいます。 Sanae さんの車にTさんはもちろん車イスごと、母親Mさん、Jさん,Sさんと私が乗り込み翌日のLCCイージージェットのロンドン空港(ルートンにある)近くのホテルまで移動しました。積み残しの4人はバスで移動しました。飛行機の出発が遅れた関係でホテルに落ち着いたのは午後10時過ぎになっていました。寝るだけです。


【2月7日(水)】
実は私はイギリスがあまり好きではありません。イタリアには25回も行ったし、他のヨーロッパの国々にも興味があります。一つの大きな理由は食事が度を越してまずいことです。冗談で常々、仕事以外はイギリスへ行かないと言ってきましたが、今回もボランティアとは言え、仕事です。

ホリデイインの朝食から洗礼を受けました。午前4時半、アメリカのカリカリのベーコンとも違い、肉っぽいけどブヨブヨした変な味のベーコンでした。もちろん、まずかったです。変な味でした。ロンドン・タクシーは高級というか気品があるというか有名です。でも、ここはロンドン郊外のルートンという街。やって来たルートン・タクシーはアメリカと同じで明らかに英語が母国語でないドライバーだし、携帯電話でずっと聞いたこともない言語で喋っています。すぐ近くのルートン空港に降りると、Hさんが3台のタクシー分の支払いを言っていたはずなのに、他の車は関係ないなどと言い、支払いを要求します。今回私はほとんど自分で支払うことがないのでポンドの両替はしていません。仕方がないので、ヨーロッパ用に常に持っているユーロならと5ユーロを出しました。少ない!と言われ、もう5ユーロを出しても、ポンドより価値が低いと文句を言います。仕方なく、合計15ユーロ(1ユーロ=133円)を払いました。やはりイギリスとの相性は悪いようです。

午前7時45分発のフライト(LCCのイージージェット)で時差はない(日本とは9時間差)ようで午前11時に半年ぶりの Keflavik(日本語表記は何故かケプラヴィーク)空港へ着きました。アイスランド語も微妙な発音が多いようですが、ちょうどAFS博多支部から一昨年1年間のアイスランド留学を終えた女子を知っているので確認すると、アイスランド語でも「ケフラヴィーク」に近い発音をするそうです。最初に行く時よくわからなくて不安だったのですが、この空港は首都レイキャビックから1時間くらいの西にあります。首都には本当に小さな国内線専用の空港がありました。Reykjavik Keflavik (KEF)と表記するので、首都のレイキャビックにある空港だろうかと分かりにくいのです。

実はこの飛行機に乗る時、機内持込み手荷物の保安検査で胃瘻から入れるための明治の高カロリー剤「メイバランス」(紙パック200ml)が4~5個没収されました。有名な「エンシュア・リキッド」は缶入りで重たいので、これにしたそうですが、いずれにせよ液体で100ml以上なので没収されました。私が英語で説明して医療用と言ったのですが、薬のように処方箋や患者名を書いていないとダメと言われました。薬や医療器具ではないので却って油断していました。

懐かしいケプラヴィーク空港で予約してあるレンタカーの手続きをします。車イス対応と9人ですが、2台だけ大きな車でいけるようです。私はもちろん患者Tさんと一緒の車イス対応車でHさんが運転手、念のため私も2人目の運転手として登録しました。カーナビは借りると1日10ユーロくらいしますが、持参したいつもの私のを提供しました。この車には、Tさんと運転手Hさん、私、母親のMさんとヘルパーSさんです。もう1台はNさんが運転手で、JさんとYさんとKさんが乗ります。荷物は主にこちらの車にのせます。念のため、こちらの車はカーナビを借りています。

ヒッポを組立てたり、何せTさんがいるので時間がかかります。出発したのは午後12時半過ぎでした。Mさんの靴が壊れたのか、靴屋によるために途中にある首都レイキャビックのショッピングセンター(Reykjavik Smaralind)へ寄りました。教えてもらった店はスポーツ店でしたが、目的の靴は買えました。昼食は遅くなりましたが、そこに入っていた Subway でサンドイッチを食べました。

そこから目的地ヴィークへ東に向かいます。肝心の運転ですが、Hさんは平然と運転します。結構スピードも出します。カーナビもあり、ずっと助手席の私は内心冷や冷やしていました。でも、聞くと毎年家族で車を運転して長野県へスキーに行くそうです。九州の人間にしてはかなり珍しいことです。道理で、雪道の運転に慣れているはずです。

途中で1号線(幹線)から左手に滝が見えます。1~2本だけですが、それなりに高さのある滝です。どうも、半年前に毎日ホテルから遠くに見えていた滝のようです。後で調べるとSeljalandsfoss(セーリャラントスフォス)で間違いありません(フォスは滝の意味)。ちょっとだけ停まってもらい近くまで行って写真を撮りました。昨年私が欧州AFSのボランティア大会で過ごしたホテルや会場の近くを通りました。Hellisholar(ヘトリスホーラ)という場所で、近くに2010年噴火が続きヨーロッパの航空便に多大な影響を与えたエイヤフィヤトラヨークトル火山が見えていました。近くを通ったので、私だけ興奮し、感慨にふけっていました。

何とか無事に18時頃にはホテル(Icelandair Hotel Vik)へ到着しました。早速面白い事に気が付きました。昨年不安で地元の人に尋ねたら、冬には10時から3時くらいまでしか明るい昼間がないと言われました。でも今回わかったのは午後4時頃から暗くなり始めるけど、日本では30分くらいの間隔が2時間くらいかけて徐々に徐々に暗くなり、午後6時頃になってようやくほぼ真っ暗になるのです。不思議な体験でした。と言うことで、冬でも明るい時間が聞いていたよりはずっと長い感じです。

このホテルはとても自炊できる部屋ではありません。3室借り、1室は2階にベッドが2つあり広いのですが、ただの部屋で火は使えません。ホテルの目の前にスーパーがありますが、あまり大きくなくパンやチーズ、ハム、果物、ジュースなどを買って、適当にサンドイッチにしてみんなで食べました。

ここに来た大きな目的はもちろんオーロラが見える確率が高いということですが、この夜は吹雪いているしとてもオーロラが出そうにありません。しかも、このホテルは部屋からは空が見えません。一応、フロントにはオーロラが出たら夜中でも起こしてくれとは頼みましたが。

ここには2泊するので、Tさんのシャワーに安全なように丸椅子を借りましたが、却って滑って危険でした(私は手伝っていませんが)。何とかならないかとフロントに相談に行くと、前もってリクエストすれば何と車イス患者用の部屋まであったそうです。固定したシャワー室の椅子もあるそうです。今回私は関わっていませんが、インターネットで予約を入れたのでそのような情報までは分からなかったようです。フロントの女性はいい人で、別に苦情も言っていない(尋ねただけ)のに、お詫びに明日の朝食をその部屋の人数分(予約は3人だが実際の4人に水増し!)無料でサービスしてくれることになりました。本来は物価の高いアイスランドで一人3千円もする朝食4人分がタダです。

部屋に戻ってそのことを言うと、私は把握していなかったのですが、明朝は早く出発するので食べる暇がありません。よく考えると、もう1泊するのでフロントに戻り、サービスの朝食を明後日に変更してもらいました。


【2月8日(木)】
昨日の残り物のパンやハムで軽く朝食を取り、朝7時20分には出発しました。私はあまり把握していなかったのですが、今日は氷河の中の「青の洞窟」(Ice cave)に行く日です。約束の10時前にはかなり東側にあるヴァトナヨークトル氷河(一番大きな氷河?)の近くの旅行会社事務所へ着きました。

そこで、氷河の上を走れる専用の大きな車にTさんの車イスごとみんな乗り込みます。なかなか出発しないと思ったら、運転手(ガイド)が公道は安全性が確保されないので、車イスごとの乗車は違法だからと拒否します。結局、またTさんを我々の車に戻し、1時間以上かけて氷河に行きました。着いたのは正午頃でした。

氷河の中にある駐車場で、Tさんもその専用車(ごっつい氷河自動車?)に移り全員氷河のアイスケーブ「青の洞窟」まで行きました。氷河だから、氷の上を歩くわけで我々も滑ります。専用の靴にまくチェーンを各自に渡してくれます。車イス「ヒッポ」の威力はすごく、氷河の上でも問題なく移動できます。押すだけでなく、前方から引くことも同時にできます。狭い洞窟への穴(入り口)も問題なく、Tさんも連れて入れました。当たり前ですが、結構寒いです。たくさん着込んではいますが。Tさんは特に着込ませていますが、Mont Bell 提供の寝袋のようなウェアが効果的です。

中は薄暗いのですが、光の加減らしく、確かに少し氷が青く見えます。氷河の中なのですが、何故か奥の方に凍っていない水の流れがありました。ガイド曰く、彼も初めて見たそうです。

このようにいよいよ氷河まで来たのですが、気候に関して書くと、意外と今回のアイスランドの温度自体はせいぜいマイナス8度程度までです。でも、体感温度はもっと寒いです。風が冷たいせいだと思います。ただ、以前に経験したアメリカ・シンシナティなどでのマイナス20度くらいの時の「痛さ」は感じませんでした。

旅行会社の事務所へ戻り、近くにあるホテル(foss hotel)の広いバイキング料理をみんなで食べました。どうせ夜はろくなものが食べれないので、みんな腹いっぱい食べました。アイスランドにしては美味しそうなスープがあります。これは私の予感通り、かなり美味しいスープでした。昨年の夏の旅行を入れてもアイスランドで食べた料理で一番美味しいかもしれません。野菜も生も火を通したのもまぁまぁでした。肉類はそれなりの味でしたが。

窓が高くて広くて、眺めがよく気に入りました。途中で気がついたのですが、そうかここならオーロラが出た夜は外に出なくても、室内から空までかなり見渡せるのでオーロラを楽しめます。我々のホテルよりもこんなホテルの方が室内からオーロラを見れるという点で優っています。

5時前にはホテルへ戻りゆっくりです。夕食は昨夜と同じサンドイッチ程度で、日本から持ってきたインスタントの味噌汁やスープがあります。オーロラが見えやすいように来たここヴィークの街ですが、この夜も吹雪いているし、アプリで確認できるオーロラの出現する確率予報では昨夜に続いてたったの10%です。しかもオーロラが出ても、雲があるとどうせ見えない訳です。ほとんど絶望的です。


【2月9日(金)】
内心どうするのかと思っていたら、4人だけの無料朝食のメンバーに私も選ばれていました。後は、母親Mさん、ヘルパーのSさん、Kさんです。朝食はそれなりで、3千円も出して食べるようなものではありませんが、無料なら喜んで食べました。

今日は朝食がゆっくり食べれたように、ホテルをチェックアウトして出発したのは午前9時45分頃でした。今日は首都のレイキャビックまで移動ですが、その途中に私が半年前に行ったゴールデンサークルと呼ばれる観光地に立ち寄る予定です。まずは Geysir(ゲイシール)間欠泉です。クリスタルガイザー(Crystal Geyser)で有名なミネラルウォーターの語源のようです。道理で聞き覚えのある名前だと以前も思いました。私だけ二度目、ほんの半年前に来たばかりですが、唯一いいのは夏と冬で景色が全く違うことです。今回は当然の如く雪景色の中の間欠泉です。しかも、難病の車イス患者Tさんがいます。半年前の私と同じで、ここで昼食を取ることになりました。前日のバイキング料理ほど美味しくないことは私が一番よくわかっています。

次に、割とすぐ近くの Gullfoss(ゲトルフォスの滝)へ行きます。ナイアガラの滝を見飽きている私にとっては大したことありませんが、かなり広大な滝です。私の期待通り、回りが雪で半年前とは景色が違います。ただ、残念ながらTさんがいるので、入り口の全景が見えるところだけで滝の近くまでは行きませんでした。

最初の予定では、もう一ヶ所、世界遺産でもあるシンクヴェトリル国立公園へも立ち寄るはずでしたが、時間も午後3時過ぎと少し遅くなったのもあり私の意見で中止しました。以前行ったからよくわかるのですが、地球の割れ目(ギャヴ)が地上で崖として観察できるので意味があるとは言え、見た目には何ということもなく、ましてやこの寒い中大した景色ではありません。よほど地学とかに興味がある人以外は、何ということはない景色だからです。

おかげで宿泊地へ明るい午後5時半には着きました。今回はホテルではなく、いわゆる民泊で一軒家です。もちろん2階もあり、ベッドルームが4室あります。予定通り、自炊です。私は半年前に来て、大して美味しくないのに物価が高いので、すぐに一人4~5千円するのをよく知っています。でも、このグループは賢く、私が言う前から自炊ができるところでは自炊すると決めて日本から米や市販のカレーなどを準備しています。

しかも会長(女性)のJさんではなく、旦那のHさんの方が料理が得意らしく全て取り仕切ってくれました。ご飯も普通の鍋で炊きます。カレーライスは市販のを3種類くらいミックスするのが彼のレシピーのようです。私の大好きな生野菜サラダもたっぷりあります。ここレイキャビックは首都だし、明るいのでオーロラは絶望的です。一応、夜に車で30分ほどの明かりのないところまで行ってオーロラを見に行ったのですが、吹雪いていてほとんど夜空も見えませんでした。


【2月10日(土)】
今日はブルーラグーン(直訳すると「青い潟湖」ですが、実際は有名な野外温泉)の予約が午後5時なので、それまでは買い物等でゆっくりです。まず、ショッピングモールへ行きましたが、ブランドショップのみで買うものがないことに気づき、半年前に私が歩き回ったダウンタウンへ行くことになりました。私の記憶では、駐車場を探すのが大変でしたが、何とよく見るとその大通りのビルの間にいくつか大きい駐車場があるのでした!

Tさんを連れて、あちこちの店に入ります。Tさんは絵葉書をたくさん買ったり、お土産を買います。この車イス・ヒッポがあればどこへでも行けます。氷河の上や雪の上を歩いたくらいですから、このようなダウンタウンの歩道は全く問題ありません。Tさんがいても、普通にあちこち買い物をしました。私はいつものように、買い物の物欲はほとんどありません。

途中で肉を買い、昼食はHさんがステーキとスパゲッティを用意してくれました。安く上がるし、たぶんアイスランドのレストランで食べるより美味しいでしょう。

車だと45分程度のブルーラグーンには4時50分に到着しました。実は、夏にこの温泉へ行ったことのある私は最初Tさんも温泉へ行くと聞いた時、絶句しました。「オーロラを見に行く」はわかります。テレビも「オーロラを見に行く夢を叶える」がテーマです。でも、私的にはこの温泉に入れる方が大変だし、凄いことです。まず、夏はともかく冬の温泉は外気は零下です。当然、寒いです。値段も半端じゃありません。今回は私が払うわけではないとはいえ、冬で寒いので分厚いバスローブまで借りると一人1万4千円近くします。入浴料です。所詮、風呂に入るだけです。特に、イタリアを中心に世界の温泉を医者として調査している私としては、このブルーラグーンは有名な割には大したことありません。ジェット浴や歩行浴などの特別な設備がある訳でもありません。あまり知られていませんが、イタリアには数千円で入れる素晴らしい絶景の見れる温泉が日本のようにいくつもあります。

知らない人も多いと思うので解説しますと、日本とアジアの一部以外の多くの外国(欧米、中南米)では、水着をつけての混浴です。温度もややぬるめの40度以下が多いです。ですから、屋外にあると見た目には温水プールと勘違いされるようです。私の好きなイタリアの温泉も、他人の旅行記を読んでいると、見た目でただの温水プールと勘違いしている人が多いようで、従ってイタリアにも多くの素晴らしい温泉があることが知られない一つの理由になっています。

それはともかく、Tさんを入浴させる以上は写真を撮ろうと、私は濡れると寒いと分かっているので、最初はカメラマンに徹し、バスローブにくるまり反対側から写真を何枚も撮りました。それから、カメラをロッカーに預け、8人目として入浴の手助けをしました。気管切開をしているので、首の穴からお湯が入ったら大変です。でも、筋肉の硬直もあるTさんだから、腕や足を押さえつけてお湯の中に入れないと寒そうです。私が加わって完全に体全体をお湯につけたら、ようやく気持ちよさそうにしています。それまでは、いつもの苦悩様顔貌でした。

もう少し説明すると、施設の普通車イスにTさんを乗せ、車イスごとお湯の中に入っているのです。もちろん、溺れないようにみんなで支え、可能な限りTさんの体をお湯の中につけようとしていましたが、私が写真を撮っている時はまだ腕の一部が空中に出たりしていました。途中で入り口から少し離れたところに移動すると、より暖かいところもありTさんも気持ちよさそうにしていました。とにかく、無事に入浴を終えました。ロッカーは男性、女性別なので、ここではHさんとSさんがTさんの着替えなどの世話をしました。

午後7時過ぎにはブルーラグーンを出て、昨日とほぼ同じ場所でしばらく待機してオーロラを期待しましたが、全く気配なし!絶望的です。


【2月11日(日)】
もう今日はアイスランドを発ちます。結局、オーロラは顔を見せてくれませんでした。朝7時半に二日間過ごした一軒家を出発してちょうど1時間でケプラヴィーク国際空港へ到着しました。レンタカーを返却し、ヒッポ(特殊車イス)も手荷物で預け、ゲートまで行き、いよいよ11時40分発の出発のはずでした。

ところが、まさかと思っていたら吹雪のために欠航が決まりました。確かに他の便も欠航がだいぶ出ていましたが、何とかなるだろうと思っていました。しょっちゅう飛行機に乗っている私も欠航は初めてです。ましてや、税関で出国手続きまで終わっています。税関に戻ってパスポートを出しました。どうするのか興味がありましたが、出国スタンプに2本線を引くだけでした。この空港ではよくあることなのでしょう。後日、再出国の時は新たなスタンプは押しませんでした。

当然のことながら、空港のロビーは込みあっています。しかも、こういうトラブルがあった時が格安航空LCCは不利なはずです。ふだんの私のツアーだったら大忙しなのですが、今回は私は何もしなくていいのです。Nさんが一生懸命、easyJet の説明を聞いてくれています。やはり、代替機を飛ばしてくれるはずもなく、イージージェット便にこだわっていたら1週間くらいこの空港で足止めになりそうです。

ですから、一生懸命明日の便でロンドンに行ける方法を調べてくれています。スマホがあるので今は便利ですが。椅子も空いていないし、さすがに疲れます。精神的にも1日中当てもなく空港にいるのは辛いものです。外はますます吹雪いています。

ただ、LCCにしては難病・車イスのTさんがいるせいか、特別対応らしく、何とか2部屋、しかも会社の負担でホテルを手配してくれました。もちろん、Nさんも調べていたのですが、こういう状況ですから周辺のホテルは全部満室です。やはり、特別な航空会社のルートなのでしょう。しかも、私一人だったら歩いてでも行けそうな一番近くの見えるところのホテル(Hotel Aura) です。しかも車イス対応のタクシーもイージージェットが手配してくれました。もう午後7時を過ぎていますが。

確保されたのは2部屋のみなので、Tさんはもちろん、母親のMさん、ヘルパー男性のSさんと医者の私がホテルに行くことになりました。しかも、1人25ユーロX4人=100ユーロまでホテルの食堂で使えるそうです。つまり、14000クローネ(円)近く使えます。せっかくですから、目一杯 Fish & Chips(2,500クローネ), Fried Rice, Chicken Salad, Pasta(2,600クローネ), Tempura prawn(1,800クローネ) とドリンクを注文しました。ちょうど足りたようです。予想通り、パスタはアルデンテには程遠いし、焼き飯もべちょべちょ。フィッシュ&チップスも魚とポテトのフライですが、イギリス並み。唯一、天ぷらが日本のエビの天ぷらのようで、まぁまぁ美味しかったです。

ただ、私の好きなイタリアのような美食の国は、料理の要領もよく割合すぐに料理が出てくるのですが、そうでもない国に限って遅いのです。私の予想は当たりました。いかにも見えない厨房でもたもた料理を作っている雰囲気です。

やっと料理が来て食べ終わった時はもう午後9時半でした。それから、部屋に戻ってTさんの世話をしなければなりません。今日はヘルパーはSさんだけなので、私も下の世話を含め手伝わざるを得ません。幸い私は泌尿器科がもともと専門で、しかも排尿機能に興味があるし、もともと何でもする(一部の医者は威張ってナースやヘルパーの仕事はしたがりませんが)のでオムツ交換を手伝ったりも問題ありません。

仕事だし、Tさんの世話をするのは構わないのですが、遅くなったのには参りました。携帯電話のメールでNさんに確認すると、翌日は午前3時半には空港に戻ってきて欲しいということです。フロントに行って、翌朝3時15分に介護タクシーを予約しました。部屋に戻って寝る準備ができたのは午後11時過ぎです。2時半には起きないといけないので、寝れるのは3時間程度です。でも、ベッドに横になれるだけ幸せなのかもしれません。残りの5人は空港で野宿ですから。


【2月12日(月)】
眠いですが、午前2時25分には起き、Tさんの部屋へ行き、Sさんと一緒にオムツ交換などがあります。吸引などは慣れたSさんがしてくれます。昨日と同じ車イス対応の大きなタクシー(同じ運転手)が時間通り待ってくれています。イージージェットはLCCにしては、ホテル代、食事代、往復のタクシー代を出してくれました。普通、LCCはこういう気候による欠航などでは自己責任で弁償してくれないはずですが、障害者のTさんがいたから特別扱いしてくれたのかもしれません。そういう意味では、運がよかったのかもしれません。

Nさんが頑張って手続きをしてくれていたのですが、WOWという会社の朝7時の便は予約できていたはずなのに、結局は何らかの手違いで乗れません。クレジットカードでの支払いがうまく通っていなかったようです。目的地はロンドンですが、この非常事態で空席が全くないようです。そこで、賢いことにパリ経由のロンドン行きを調べ、何とか午前7時40分発 Icelandair でパリ空港へ行き、戻る方向にはなりますが、パリからロンドン・ヒースロー空港の便(エアーフランス)が何とか取れたようです。たぶん、だいぶ余分なお金がかかったはずですが、ずっとアイスランドの空港にいる訳にもいかないので仕方ありません。

無事に7時40分発の FI542 便に乗り、シャルルドゴール空港へは3時間、午前11時50分に着きました(パリとは1時間の時差あり)。LCCのイージージェットとは違い、各席にモニター画面があり快適です。(たぶん)高いだけのことはあります。

パリでは乗り換えの時間がたっぷりあり、(アイスランドに比較して)安く感じるサンドイッチを食べました。さすがに、それなりの美味しさでした。午後4時15分発の AF1280 便でロンドンへ。但し、LCCのルートン空港ではなく、ヒースロー空港です。午後4時半頃には着きました。1時間時差があるからです。

もちろん連絡を受けているSanae さんは空港で待ってくれています。ここでTさんに尋ねると、ヒッポよりも使い慣れた日本から持ってきた車イスの方がいいそうで、ヒッポは空港に預け、日本から来た時と同様に車イスごとのTさんを乗せた我々の車でロンドン Strutton のフラットへ行きました。残りの4人はバスで移動です。フラットとはビルの中にあるマンションのような家のようで、今回レイキャビックと同様に民泊のようです。でも、さすがに日本のマンションと違いかなり広く部屋もたくさんあり我々9人が十分に寝れます。

ここはイギリスでアイスランド以上に不味いので、当然の如くHさんが料理をしてくれます。おかげで美味しい日本食(夕食)を食べれます。この日はハンバーグに具だくさんの味噌汁、野菜サラダに漬物です。


【2月13日(火)】
1日欠航騒ぎでロスしたので、私が少し期待していた Sanae さんの住んでいるオクスフォード見物がなくなりました。名門大学で有名で、個人的には唯一興味がありました。ロンドンの街自体は個人的には少しは見たこともあるし、あまり興味がありません。もちろん、仕事ですから付いて行きますが。

今日は一日ゆっくりロンドン市内見物のようで、まずフラットを出てすぐに見えていた(近い)London Eye(大観覧車)に向かってみんなで歩いて行きます。途中すぐのところに個人的には興味の惹かれた Westminster Abbey(ウェストミンスター寺院)が見えました。中に入ってみたかったです。地図で確認すると、反対側のすぐ近くに同じ名前の Westminster Cathedral(ウェストミンスター大聖堂)があるようです。しかし、後で調べるとこのウェストミンスター寺院の方がすごく有名で、世界遺産のようです。しかも、歴代の王や女王などが多数埋葬されているそうだし、英王室のウイリアム王子とキャサリン・ミドルトンさんの結婚式も施行された由緒ある寺院のようです。

ロンドン・アイ(大観覧車)が見えているのでわかりやすく、途中に私でも来たことのあるビッグ・ベン(有名な時計塔)があり、すぐそばのウェストミンスター橋(テムズ川の上)を渡るとすぐに大観覧車です。行列がすごいらしいのですが、Nさんが予約を入れてくれていたのでスムーズに入れました。1999年にできたらしく割と新しいようです。

バカな私は、観覧車は車イスごとTさんが入れるほど広いのだろうかなどと心配していました。普通の4人掛けの椅子程度のを想像していたからです。でも、実際は心配ないどころか巨大なものでした。学校の教室の半分ほどもあります。車イスが何台も入るくらい広いのです。考えてみれば、あんなに遠くから見えていたわけですから相当大きいはずです。どうするのかと思っていたら、車イスの我々が乗る時は安全のために観覧車はストップしました。ゆっくりとはいえ、普通は動いたまま我々が乗り込むのですが。

高いところは好きです。飛行機機内からのように眺めがいいからです。イタリアの教会の鐘楼などは必ず上ります。テムズ川をはさんで先ほど歩いたウェストミンスター寺院はもちろんロンドンの景色が一望です。もちろん、時々Tさんの向きを変えて見やすくしてあげます。ただ、ロンドンらしく小雨勝ちで窓も少し曇っています。

そのまま、テムズ川沿いに歩いて行くと、Tate Modern Museum(テート・モダン美術館)があります。予定らしく、中に入りました。でも、まずTさんのトイレです。オムツ交換をしやすいように、Changing Room という広いトイレを係員に開けてもらい使用しました。4人くらいで世話をします。私は暇なので回りのトイレを観察すると、障害者用のトイレももちろんありますが、all gender 用トイレというのに目が留まりました。日本ではまだ余り見たことがありません。確かに、オカマっぽい男性(女性?)が入って行くのが見えました。

トイレだけでも、40分くらいかかり、もう昼ご飯にしようとなり、何故かTさんが Fish & Chips を食べたいということで、私が6階のレストランメニューにあることを確かめて行きました。眺めはいいです。Tさん以外にも何人かがFish & Chips を注文し、私は無難な野菜サラダ(ザクロも入っていました!)を注文しました。まぁ、イギリスだからこんなものでしょう。でも、驚いたのが出てきたFish & Chips が今までイギリスやオーストラリアで見たことがない立派なものでした。切り身の明らかな冷凍物でなく、かなり大きな1匹に近い形をしたフライです。味もまぁまぁのようでした。さすがのイギリス・ロンドンも噂通り少しは味が進歩したのでしょうか?

1階にまた下りて、美術館のお土産屋で色々買いました。例の如く、私は買うものもありませんが、定規を1本だけ買いました。よく考えると、ここは「美術館」なのに、誰も絵を見に行こうとは言いません。私が口をはさむことではないので、みんなに付いて行きます。何も見ずに外に出ます。

Jさん、Hさん夫妻に言われて、使うかもしれないので、近くのお店でオイスターカードとやらの説明を聞きました。チャージできるカードで割安なようです。4~5年ほど前、飛行機の乗り継ぎ時間が8時間くらいあったのでロンドン観光をした時に失敗したので、カードの利点が想像できます。日本の感覚で3駅程度だったので、1回券を買ったら500~600円し、もう一度短区間を乗ったらもう500~600円もしました。後で聞いたら、一日券なりを買った方が安かったのでした。

でも、結局私は患者Tさん、母親Mさん、Sさんと4人でロンドン黒タクシーに乗り、Harrods へ行ってくれと頼まれました。他の5人は自分たちの買い物に行ったようです。余り大きく見えない黒い背の高いタクシーですが、2列目に車イスごと横向きに入り、3列目に3人が座れます。つまり、全てのタクシーが車イス対応のようです。これには感動しました。安全のためか、助手席には乗せないようです。支払いもクレジットカードが使えるので、Mさんのカードで払ってもらいました。

全く興味のない私でもハロッズの名前くらいは知っています。まず、巨大なデパートなのにビックリしました。道路に面した横並びだけでも4~5ビル分の広さです。しかも、それぞれに奥行きがまたものすごく広いのです。1階に食料品(fresh seafood market も)やレストラン(ステーキハウスなど)があるのが日本とは違います。ようやく、目的の紅茶売り場へ着きました。私が色々聞いてあげて、Tさん、Mさんの紅茶を買いました。私もさすがに一つくらい紅茶を買いました。普段はコーヒー党ですが。

また同じような黒タクシーで車イスごと4人で宿泊先であるフラットへ帰りました。しばらく、Tさんを横にしてゆっくりさせました(結局、我々も横になりのんびりするのですが)。別行動で帰ってきた5人(ピカデリーサーカスなどに行ったらしい)ですが、一番元気で活躍していたHさんが風邪でダウンです。準備していたPL顆粒(病院処方の総合感冒薬)を渡し、彼だけ留守番です。ですから合計8人で、午後7時頃シャーロックホームズ・パブとやらに行きました。これも調べてあげてTさんが行きたいと言ったようです。

パブ(日本の居酒屋)なので色々な銘柄のビールがあるようですが、私は下戸ですし3人だけビールを注文しました。どの銘柄を選んだらいいのかわからないようでしたが。私は炭酸水、他はジンジャーエールです。もちろん、料理を色々注文しましたが、ここはやはりイギリスレベルでした。肝心の Fish & Chips ですが、見かけは昼と同じで丸ごとに近い形で切り身ではないですが、味見だけさせてもらった昼間と違い、昔懐かしいイギリスの味です。やはり、油が悪くべちゃべちゃした食感でとてもじゃないが食べれたものではありません。写真を見ればわかりますが、見た目(盛り付け)もセンスがなさ過ぎです。

チキンは見た目も悪く、ぱさぱさしています。ソーセージもこんなに不味いのは初めてです。ナイフで切る時から変でした。ブヨブヨし過ぎていて皮の張りがないのです。食感も同じでした。日本の100円の魚肉ソーセージの方がはるかに美味しい。みんなが騒いで盛り上がっているなと思ったら、Tさんにスコッチを少し飲ませていました! しかもいつものヘルパーKさんだけでなく、いつの間にかTさんお気に入りのYさんまで注射器シリンジに入れたスコッチを飲ませています! 普段、苦悶様顔貌の多いTさんもYさんがいるとニッコリと笑ってくれます。

味はともかく、みんなでこうして楽しんで The Sherlock Holmes Pub を後にしました。帰りもタクシーですが、外国にしては珍しく呼ばなくてもある程度流しのタクシーがいます。でも、格調高いはずのロンドン・タクシーですが、1台のタクシーが車イスに気が付いた途端に逃げて行く(乗車拒否)のを私は見逃しませんでした。どこにでも、悪い奴はいるものです。残念ながら。


【2月14日(水)】
本来なら、今日は夕方の便で日本に帰るだけなので、書くこともないのですが、色々な事が帰国までに起こりました。

今日は午後7時の夕方のJAL便に乗るだけでのんびりのはずでした! 風邪でダウンしていたHさん含め6人は朝からどこかへ観光か買い物に行きました。私は患者Tさんとお母さんのMさんとフラットでお留守番です。パンとかハムとか生野菜とか残り物で朝食にしました。幸い、インターネットが繋がっているのですることはあります。

ところが、午前10時過ぎから不穏な空気です。誰かが、不法に侵入して来ようとするのです。まず、ベルが鳴るのでテレビモニターでビルの外側にいる人影を確認すると、見慣れない黒人男性と女性2人、合計3人くらいです。何も聞いていないので、もちろん無視します。

ところが、他の部屋なのかどうかわかりませんが、我々の部屋の入り口まで来ています。明らかにガチャガチャと鍵を開けようとしています。不気味ですが、開けると怖そうな頑強な黒人男性もいるし、無視することにしました。まぁ、黒人とはいえ、そんなに悪そうな人には見えませんでしたが。民泊とは言え、ホテルと同じで我々が借りているわけですから、他人が来るはずがありません。

でも、何も聞いていないので訳もわからず不気味なので、Nさんに電話して事情を聞きました。でも、よくわからないようです。そうこうしているうちに、どうも白人の家族連れがやって来て、やはり我々の部屋のベルを押します。モニターで確認できるのです。これも迷ったけど、無視しました。でも、さすがに暇なはずなのに、一連の来訪者で落ち着く暇もありません。私がTさんとMさんと一緒にいてよかったです。

Nさんから電話があり、どうも手違いで夕方ではなく、昼過ぎからこのフラットを他の家族が借りているようです。つまり、本来我々はチェックアウトしなければいけないのです。今日も手伝ってくれる Sanae さんが手配してくれたようですが、いずれにせよ手違いのようです。とんだハプニングです。もう正午近くですが、連絡を取って6人は慌てて帰ってくるようです。どうも、モニターで見えた女性2人は客が入れ替わる前に掃除に来たようでした。みんなが帰って来て、荷造りをしている間にも掃除をしてくれています。そういうことで、まだ Sanae さんが車で来ないので、近くの喫茶店みたいな店に入り待つことにしました。

まだ1時過ぎですし、午後7時の便なのでたっぷり時間はあります。今回、私はほとんど移動などには関与していないので、Jさんなどに任せてのんびり待っていました。まさか、こんなに要領悪いことをしているとは思わないので。しばらく Pret A Manger と言うフランス語らしい名前のサンドイッチ屋でTさんを見守りながら待っていますが、いつまでたっても肝心の Sanae さんの車が来る気配がありません。もうだいぶ前に出たと聞いています。

2時過ぎには積み残しの4人はバスで先に空港に向かいます。1時間半も過ぎ、私もさすがに何しているのだろうと思い始めた頃、Jさんが斜め向かいのビルの名前を聞いてきてくれと言います。言われた通りに行きましたが、ようやく私も本気でどうして Sanae さんと連絡が取れないのかと聞くと、Pret A Manger と言うお店はチェーンでたくさんあるからどれかわからないと。でも、私に言わせれば我々のフラットのすぐ近くです。また、近くのビルの写真をラインで送ったけどデータが重いからかスムーズに届かないとか。私が本気で考えたら簡単なことで、カーナビがあるので Sanae さんに目の前のヴィクトリア通りの番号をお店の人に聞いて送ればいいだけです。そうしようと思ったら、偶然目の前の信号で止まっている Sanae さんの車をSさんが見つけたと大声で叫びました。

と言うことで、やっと我々6人がヒースロー空港へ着いたのはもう午後4時頃でした。バスで行った4人の方がとっくに先に着いていました。7時までまだ3時間ありますが、まず一昨日預けたヒッポの車イスを隣のターミナルへ取りに行き、預け荷物にしないといけません。そして、JAL便で羽田空港からの時は日本語でやり取りしたらしく問題なかったのですが、胃瘻からの高カロリー剤、紙パック200mlがまた没収される恐れがあるので、英語のできる私がJALの係員と前もって保安検査場へ行って尋ねると、やはり液体で200mlだと処方箋とかがないと機内に持ち込めないと言われました。係員が気の利く人で、近くにあるドラッグストアへ連れて行ってくれました。目の前に100mlの容器があります。迷わず容器を10個買いました。200mlの栄養剤5パックをすべて100mlの容器10個に移しました。

そういう成り行きもあり、帰りの飛行機は私がTさんの世話を乗り込むまですることになりました。母親のMさんとSさんはいますが。チェックインした後も、車イスの人などの特別室に入ったので動けません。Sさんがお土産を買いたそうなので、イギリスも Walkers の高級クッキーは美味しいと教えてあげたら山ほど買っていました。おかげで、私は身動きがとれません。私もクッキーくらい買いたかったけど、イギリス以外でも Walkers くらいは売っているし、しょっちゅうイタリア中心にヨーロッパに来ている私ですから諦めました。まぁ、いいか。

ただ、搭乗口近くまで行ったらほとんど乗り込む時間です。喉がカラカラでせめてコーラを飲みたかったのですが、自動販売機しかありません。ダメもとで近くまで行くと、アイスランドと同じでたった2ポンド(300円程度)でも、クレジットカードがそのまま使えるのでした。やっと喉の渇きは抑えることができました。何で、1時過ぎにフラットを出て、午後7時の便に乗るのにこんなに時間が慌ただしく苦労したのだろうとは思いましたが。腹立たしいというより、呆れました。もちろん、空港のラウンジも使えたのにそんな時間はありませんでした。

飛行機は予定よりやや早く、午後7時にはヒースロー空港をもう飛び立っていました。いつものように、Tさんを取り囲むように我々がエコノミークラスの席に陣取っています。後ろに背もたれの壁があり、トイレに近い席です。高齢のMさんだけがビジネスクラスです。普通はずっと映画でも見ている私ですが、疲れたのか、夕方の便のせいか(普段は昼頃の出発便が多い)珍しく爆睡してしまいました。

すると、誰かが倒れたと言って急遽起こされました。まさか患者のTさんではないだろうと直感しました。何と、一番活躍した一人、Hさんが倒れているのでした。でも、駆け付けると呼吸はしているし問題はありません。きっと疲れが溜まっていただけでしょう。Tさんの世話、車の運転、料理作りと大活躍で精神的にも安堵感でどっと疲れが出たのでしょう。後で聞くと、眠ろうとして乗ってから割合すぐにビールとワインを飲んだそうです。機内では気圧と酸素濃度が低く、アルコールの酔いが回りやすいので要注意です!

その後です。私がいいニュースを聞いたのは。ロンドンを出発して4時間後頃、CAが教えてくれたらしいのですが、上空からオーロラが見えることを教えてくれ(我々がオーロラ目的でアイスランドに行ったのに現地では見れなかった事を知っているので)、もちろんTさんを窓際へ連れて行ったそうです。本人が見えたことを確認するために、いつものようにJさんがオーロラが見えたら指を上げてとTさんに聞くと、はっきりと右の人差し指を上げたそうです。逆転満塁ホームランのようなものです。ほとんど、みんな諦めていたのに、最後の最後でオーロラが見れるとは!

日付が変わって2月15日(木)15時半に羽田空港に到着しました。Tさんはもちろんのこと、Hさんまで車イスで空港へ降りました。国際線ターミナルからバスで第1ターミナルへ移動し、17時05分の便で福岡空港へ19時25分過ぎに着きました。予定通り、出発前から取材を受けているテレビ西日本の徳光真美レポーターはじめ取材陣が待ち受けています。朝日新聞の記者もいます。

とにかく、こうして無事に「究極の旅行」が終わりました。そして、何とか目的のオーロラも見ることができました!



空飛ぶドクター(登録商標)
坂本泰樹

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
4.0
グルメ
2.5
ショッピング
4.0
交通
4.0
同行者
社員・団体旅行
交通手段
レンタカー
航空会社
JAL
旅行の手配内容
個別手配
  • 福岡空港では<br />TNCテレビ西日本のテレビ取材が

    福岡空港では
    TNCテレビ西日本のテレビ取材が

  • 「たかしとオーロラ行くっ隊」<br />隊員9人全員集合<br />出発前 福岡空港にて

    「たかしとオーロラ行くっ隊」
    隊員9人全員集合
    出発前 福岡空港にて

  • 機内では<br />エコノミークラスでこんな感じ

    機内では
    エコノミークラスでこんな感じ

  • 国内線機内 <br />SPO2(酸素飽和度) 94%<br />脈拍 112

    国内線機内 
    SPO2(酸素飽和度) 94%
    脈拍 112

  • Sanae さんの出迎え<br />ロンドン・ヒースロー空港

    Sanae さんの出迎え
    ロンドン・ヒースロー空港

  • LCC <br />easyJet<br />ロンドン(ルートン)空港~ケプラヴィーク空港

    LCC
    easyJet
    ロンドン(ルートン)空港~ケプラヴィーク空港

  • 空からのアイスランド

    空からのアイスランド

  • ケプラヴィーク空港

    ケプラヴィーク空港

  • ケプラヴィーク空港<br />万能の「ヒッポ」車イスで

    ケプラヴィーク空港
    万能の「ヒッポ」車イスで

  • レイキャビック<br />半年前にも見かけた<br />ショッピングモールにある<br />凄い名前のお店

    レイキャビック
    半年前にも見かけた
    ショッピングモールにある
    凄い名前のお店

  • こんな道路を運転<br />(私ではないが・・・)

    こんな道路を運転
    (私ではないが・・・)

  • ホワイトアウトも

    ホワイトアウトも

  • スリリングな道路

    スリリングな道路

  • セーリャラントス・フォス(滝)

    セーリャラントス・フォス(滝)

  • 午前8時半の風景<br />まだ暗い<br />ゆっくり、ゆっくり日が明ける<br />宿泊先(ヴィーク)近く

    午前8時半の風景
    まだ暗い
    ゆっくり、ゆっくり日が明ける
    宿泊先(ヴィーク)近く

  • 温度計は<br />  ‐2℃ と<br />     意外と下がっていない

    温度計は
      ‐2℃ と
         意外と下がっていない

  • ヴァトナヨークトル氷河に行く前<br />完全防寒対策

    ヴァトナヨークトル氷河に行く前
    完全防寒対策

  • ヒッポ車イスごと<br />車の中へ

    ヒッポ車イスごと
    車の中へ

  • ヴァトナヨークトル氷河の上を歩く一団

    ヴァトナヨークトル氷河の上を歩く一団

  • バックで<br />氷河の中の洞窟(青の洞窟)へ

    バックで
    氷河の中の洞窟(青の洞窟)へ

  • 青の洞窟内部<br />氷河が青く見える

    青の洞窟内部
    氷河が青く見える

  • ヴァトナヨークトル氷河の上のヒッポ車イス

    ヴァトナヨークトル氷河の上のヒッポ車イス

  • ヴァトナヨークトル氷河の近くのホテル<br />ビュッフェ食堂<br />窓が高く、ここならオーロラが室内から見れそう

    ヴァトナヨークトル氷河の近くのホテル
    ビュッフェ食堂
    窓が高く、ここならオーロラが室内から見れそう

  • 美味しかったスープ<br />自分で選んだ野菜

    美味しかったスープ
    自分で選んだ野菜

  • Tさんと共に<br />間欠泉が噴き上げるのを見る

    Tさんと共に
    間欠泉が噴き上げるのを見る

  • ゲイシール間欠泉<br />霧氷の前で

    ゲイシール間欠泉
    霧氷の前で

  • ゲトル・フォス(滝)

    ゲトル・フォス(滝)

  • ゲトル・フォス(滝)

    ゲトル・フォス(滝)

  • 除雪車

    除雪車

  • 自炊してごちそう(日本食)を!

    自炊してごちそう(日本食)を!

  • レイキャビック・ダウンタウン<br />ダウンタウン散策<br />買い物

    レイキャビック・ダウンタウン
    ダウンタウン散策
    買い物

  • Tさんもお買い物

    Tさんもお買い物

  • バイキングが似合っているJさん

    バイキングが似合っているJさん

  • レイキャビック<br />チョルトニン湖に面した教会<br />半年前に個人的に気に入った名もない教会<br />緑の尖塔が好み

    レイキャビック
    チョルトニン湖に面した教会
    半年前に個人的に気に入った名もない教会
    緑の尖塔が好み

  • チョルトニン湖を人が歩いている<br />小さな湖なので完全に凍っている

    チョルトニン湖を人が歩いている
    小さな湖なので完全に凍っている

  • ブルーラグーン(温泉)近く

    ブルーラグーン(温泉)近く

  • ブルーラグーン<br />野外温泉

    ブルーラグーン
    野外温泉

  • 車イスごと温泉の中へ<br />Tさんを

    車イスごと温泉の中へ
    Tさんを

  • ブルーラグーン<br />気持ちよさそうなTさん<br />溺れないようにみんなで補助

    ブルーラグーン
    気持ちよさそうなTさん
    溺れないようにみんなで補助

  • ブルーラグーンの近くの暗いところで待機<br />オーロラは気配もない!

    ブルーラグーンの近くの暗いところで待機
    オーロラは気配もない!

  • 美女(Yさん)といると<br />滅多にない笑顔が!

    美女(Yさん)といると
    滅多にない笑顔が!

  • まさかの吹雪で飛行機が欠航!<br />ケプラヴィーク空港

    まさかの吹雪で飛行機が欠航!
    ケプラヴィーク空港

  • オーロラは見えず、<br />せめてアイスランド航空の機内で<br />オーロラの雰囲気を!

    オーロラは見えず、
    せめてアイスランド航空の機内で
    オーロラの雰囲気を!

  • 予定になかった<br />パリ・シャルルドゴール空港

    予定になかった
    パリ・シャルルドゴール空港

  • 泊まったフラットの周辺の夜景<br />ヴィクトリア通りのすぐ近く<br />ロンドン中心街

    泊まったフラットの周辺の夜景
    ヴィクトリア通りのすぐ近く
    ロンドン中心街

  • ロンドン<br />フラットの近く<br />もうロンドン・アイ(大観覧車)が見えている

    ロンドン
    フラットの近く
    もうロンドン・アイ(大観覧車)が見えている

  • ロンドン<br />近くにあった<br />世界遺産<br />ウェストミンスター寺院

    ロンドン
    近くにあった
    世界遺産
    ウェストミンスター寺院

  • Tさんはヒッポではなく<br />使い慣れた日本からの車イス

    Tさんはヒッポではなく
    使い慣れた日本からの車イス

  • ロンドン<br />車イスごと<br />ロンドン・アイへ

    ロンドン
    車イスごと
    ロンドン・アイへ

  • Tさんも念願のロンドン・アイからの見物

    Tさんも念願のロンドン・アイからの見物

  • テート・モダン美術館

    テート・モダン美術館

  • 割とましだった<br />フィッシュ&チップス

    割とましだった
    フィッシュ&チップス

  • 有名なロンドンタクシー(黒塗り)<br />2列目が横向きに車イス対応

    有名なロンドンタクシー(黒塗り)
    2列目が横向きに車イス対応

  • 有名なハロッズ百貨店へ

    有名なハロッズ百貨店へ

  • シャーロックホームズ・パブへ

    シャーロックホームズ・パブへ

  • 一応、イギリス名物(?)<br />フィッシュ&チップス

    一応、イギリス名物(?)
    フィッシュ&チップス

  • フィッシュ&チップス<br />ソーセージ<br />イギリスらしい味!

    フィッシュ&チップス
    ソーセージ
    イギリスらしい味!

  • お気に入りのYさんから<br />口にスコッチを!

    お気に入りのYさんから
    口にスコッチを!

  • 旅の終わりには<br />私とも笑顔で!

    旅の終わりには
    私とも笑顔で!

  • 2日過ごした<br />フラットの内部

    2日過ごした
    フラットの内部

  • 帰りの機内の様子<br />JAL便<br />ロンドン~羽田

    帰りの機内の様子
    JAL便
    ロンドン~羽田

  • エコノミークラスにしては<br />まぁまぁのJALの機内食

    エコノミークラスにしては
    まぁまぁのJALの機内食

  • 無事に福岡空港へ到着

    無事に福岡空港へ到着

  • 帰国してからも取材攻め<br />TNCテレビ西日本<br />朝日新聞

    帰国してからも取材攻め
    TNCテレビ西日本
    朝日新聞

  • 最後の集合写真<br />福岡空港

    最後の集合写真
    福岡空港

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