2018/01/28 - 2018/02/04
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今年の冬も、「寒い日本を脱出して、現地も冬であるが日本ほどには寒くなく、夏には暑すぎて行けない国へ旅行する」という考えに基づいて、エジプト旅行に行ってきた。昨年は同じ考えから1月にメキシコへ、その前には2月にインド・スリランカへも行っている。
(旅行のポイント、選んだツアーについては、このシリーズ第1回目をご覧ください)
日程は、以下の通り。クルーズ船には2~5日目の4泊し、6日目はカイロ泊。
1日目:夜成田発、機内泊
2日目:早朝カイロ着、カイロ~ルクソール国内便、ルクソール東岸観光、アマルコⅡ乗船
3日目:ルクソール西岸観光
4日目:ルクソールからアスワンに移動の途中に、ホルス神殿・コムオンボ神殿観光
5日目:イシス神殿・アブシンベル神殿観光
6日目:アスワン~カイロ国内便、ギザのピラミッド群観光
7日目:カイロ市内観光(エジプト考古学博物館見学を含む)、夜カイロ発、機内泊
8日目:夜成田着
訪れる世界遺産は、以下の4個所となっている。
・古代都市テーベとその墓地遺跡(2・3日目)
・アベシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群(5日目)
・メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド群(6日目)
・カイロ歴史地区(7日目)
第4回目は、3日目朝の王家の谷の4つのお墓見物の後に訪れた以下の3個所の見物と、午後~夕方に掛けてのクルーズ船「アマルコⅡ」で過ごした模様となる。夕食前には、エドフの閘門の通過というイベントもあった。
・ハトシェプスト女王葬祭殿
・メムノンの巨像
・ネフェルタリ王妃の墓
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- エジプト航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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3日目朝の王家の谷の見物の後、少し離れたハトシェプスト女王葬祭殿へ移動。
ここは、古代エジプト唯一人の女性ファラオ、ハトシェプストが造営した葬祭殿で、手前にはメンチュヘテプ2世の王墓があり、あわせて、デル・エル・バハリ(Deir el-Bahri。アラビア語で「北の修道院」の意味。後にコプト正教会の教会として使われていたため)とも呼ばれている。入場券もその名前になっていた。
1997年11月、ルクソール事件の現場となり外国人58人を含む62人が亡くなる事件が発生し、その中には多くの日本人新婚旅行者も含まれていたという悲劇の舞台ともなっている。 -
ここも、駐車場からは電気バスで近くまで行くようになっている。11時過ぎ。
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岩山の崖下に建てられている。
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3層のテラス構造だ。
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手前には大きな階段がある。
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階段手前にはスフィンクスがある。
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見物客も多い。
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ホルス神が睨みを利かしていた。
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彼女は、ファラオとして公式の場では、あごひげを付け、装いも男性の衣服を身に付けるほどの徹底ぶりだったとのこと。
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テラスには、ハトシェプストのオシリス像(手をクロスしたミイラ状態の格好)がずらりと並ぶ。ちゃんと付け髭をして、男装した状態だ。
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いくつ並んでいるだろうか。
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穏やかな表情だ。
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ここにも立像が並んでいる。
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記念撮影も、皆さんオシリス像の真似をしている(笑)。
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スフィンクスの顔は、かなり崩れ落ちていた。
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ガイドの案内とフリータイムを含めて1時間ほどの見物だった。
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次に向かったのは、メムノンの巨像。
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この2体の像は、アメンホテプ3世の像で、呼び名はギリシアの伝説、トロイア戦争に登場するエチオピア王メムノーンに由来している。高さ約18m。
元々は、背後に同王アメンホテプ3世の葬祭殿が控えており、その入口の部分であったが、葬祭殿自体は第19王朝ファラオ・メルエンプタハが自身の葬祭殿の石材調達のため破壊している。 -
今は、割れた岩の間がハトの巣になっている。
ここは写真ストップ程度の簡単な見物だった。 -
メムノンの巨像の後は、オプショナルツアーとなっている「王妃の谷」にある「ネフェルタリの墓」の見物となった。旅行前には、12,000円と価格が高く10分間のみの見物、撮影禁止と条件が厳しすぎるため申し込んでいなかったが、二度と来る機会はないだろうと思い、成田空港で急遽追加申し込みをしておいた。
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紀元前1500~1000年頃のエジプト新王国時代に最高の権勢を誇ったラムセス2世の王妃ネフェルタリの墓と聞けば興味も湧くが、ここを有名にしているのは、その壁画の鮮やかさと保存状態の良さとのこと。そのため、入場料をとんでもなく高くし、内部滞在を10分間に限定し、写真撮影も禁止し、それでも見たいという人だけに限定している。
入場前にガイドから渡された入場券は、なんと1000EGP(約6000円)。他の施設の10倍の価格だ。このオプショナルツアー価格は不当に高く設定されていると思っていたが、それなりのコストが掛かっていたのだ。
不参加者は、添乗員と一緒にひと足先に船に戻っていた。 -
墓の入口は平凡なものだが、入口横には通風のためのブロアの蛇腹が見えている。
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入口横にある東屋内の案内板。
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お墓内部の構造。
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見学時間も10分間のみであるが、一度に入場する人数は数人に限定されており、この日陰で順番が来るのを待っている。
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入場前に、ガイドが案内板の前で説明してくれた。
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絶対的価値でいえば、確かに最高の鮮やかさと保存の良さの壁画は素晴らしいものだった。ただ、記憶はすぐに薄れてしまうために、見学後に写真集を購入しておいた。
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この写真集は出来栄えも良く、お墓内部の様子が精密に再現されていた。美人で有名だったそうであるが、この壁画を見るとそういう神話が生まれるはずだ。
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神々の祝福も受けている。
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保存状態が良いといっても、3500年前に描かれたものなので、一部に剥落が見られる。
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多くの神々も描かれている。
結論から言うと、少々高くともこのネフェルタリ王妃の墓のツアーに参加して良かったということになるだろう。 -
オプショナルツアーを終えて、船に戻ってきたのは14時頃になっていた。
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ナイル川には、ファルーカが浮かんでいる。
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乗船して、遅い昼食となる。
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昼はバイキングスタイルだったが、やや控え目にしておく。
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午後はスケジュールがなく、クルーズ船でのんびり過ごすことになった。
川岸には、古代から紙の替わりに使われてきたパピルスが生えている。
移動中のクルーズ船内では、部屋で昼寝をすることも屋上デッキで寛ぐことも可能であるが、観光客にとっては土産物購入機会と暇潰し、現地の旅行会社にとってはビジネスチャンスを兼ねて、船内ロビーで講習会兼即売会が催された。1回目は金製品、2回目は古代エジプトの象形文字ヒエログリフの刺繍入りのポロシャツ・Tシャツの販売だった。金製品は、古代エジプトの生命のキーやカトルーシュというデザインを形取ったりしたものだったが、私はもちろん女房も興味を示さず。ポロシャツ・Tシャツは、「ヒエログリフ講座」と銘打って集まったものの、現地ガイドが簡単にヒエログリフを紹介しただけで、すぐにヒエログリフで名前を刺繍するシャツの販売の方に話題が移っていった。こちらは、孫用の土産に丁度いいかなとなり、サイズ別にそれぞれの名前を刺繍したものを注文した。 -
17時頃には、東岸側に満月が見えて来た。
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西岸には、沈みかけている夕日が見える。
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ナツメヤシの木の間に沈みかけている夕日。
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ほぼ沈んでしまった。17時20分。
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屋上デッキでは、ツアーメンバーが夕日をみながら思い思いに寛いでいたが、誰からとなく集合写真を撮ろうとなった。
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景色が移り変わっていくと、また夕日が現れた。中州には、人と牛と犬の影が見える。17時25分。
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横を通り抜ける船。
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東岸の満月。18時前。
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プールには照明が灯されたが、泳ぐ人はいない。昼間はツアーメンバーの女性が一人で泳いでいたが、この時刻では少し肌寒い。
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上流から下ってくる船とすれ違う。18時過ぎ。
この後、部屋に戻って休憩となった。 -
エドフには閘門があって、水位の低い下流から水位の高い上流側に行くためには、川を遮断した狭い貯水槽に入っている間に水が注入されて上流側と同じ水位になると、上流側のゲートが開くというものだ。大西洋と太平洋の間に水位差があるパナマ運河と同じ仕組みだ。
部屋で寛いでいると、ガイドさんから電話がありエドフの閘門に差し掛かったので、屋上デッキに上がって見るように奨められた。
デッキに上がると、事前に聞いていた物売りがテーブルクロスを広げながら、「10ドル、10ドル」とボートから呼びかけている。見本をデッキまで放り投げてくるのだが、要らない場合は放り返すようになっている。商談が成立して、袋にお金を入れてやはり放り投げている人もいた。上手く放り投げてくるが、たまには川の中に落ちてしまうこともあるようだ。19時前。 -
閘門の中で水位が上昇して来るのを、船首から眺めていた。水位上昇と共に、当然のことながら船も上昇していく。
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所定のレベルまで水位が上昇すると、閘門が開いて船は上流側に進んで行った。この間30分ほどだっただろうか。
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無事閘門を通過する様子を見物した後は夕食タイムで、まずはサラダから。
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スープ。豆のスープだったか、アボガドのスープだったか、覚えていない(笑)。
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主菜。魚だったように思う。種類を聞くと、日本語で「スズキ」と返事があったが、後々すべての魚の名前が「スズキ」だった。白身の魚はすべて「スズキ」というようだ(笑)。
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デザート。なかなかのディナーだった。
この日の夜には特別のスケジュールはなく、上流に向かって進むクルーズ船の船室でナイルの夜は静かに更けていった。
翌日は、ホルス神殿の見物からスタートだ。
(続く)
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この旅行記へのコメント (4)
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- duc teruさん 2018/03/22 11:36:09
- ご訪問ご投票ありがとうございました。
- お礼に参上いたしました、素晴らしい写真と詳細なコメントで楽しませていただきました。船室も素敵でしたね。
愚老の愚作凡作ですが、いいね!をいただいて励みになりました、年寄りの空元気と思召してお付き合いいただければ嬉しいです。
duc teru
- ダイスケitさん からの返信 2018/03/26 21:55:12
- RE: ご訪問ご投票ありがとうございました。
- duc teru さん
お便りありがとうございます。
エジプト旅行は、クルーズ船も神殿遺跡も素晴らしいものでした。
パリの滞在記も楽しく拝見しています。
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- ユタカさん 2018/03/19 01:39:11
- エジプト旅行
- 始めまして、つい最近までゲストとして皆さんの旅行記を楽しく読ませて頂いておりました。ナイル川の船旅、ルクソール 王家の墓 ツタンカーメン 懐かしく、それに鮮明な写真 説明 昔に旅を思い出させて頂きました。
今後も拝読致したいと思って居ます。宜しくお願い致します。
- ダイスケitさん からの返信 2018/03/26 21:42:42
- RE: エジプト旅行
- ユタカさん
コメントをお送りいただき、ありがとうございます。昨日エジプトの5回目をアップしましたので、またご覧ください。全部で10回ぐらいになりそうです。
アブシンベル神殿では、あっと驚くサプライズもありましたので、お楽しみに。
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