2017/07/20 - 2017/07/23
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Giorgio Bianchiさん
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ローマ近郊の都市ラティーナにある軍事博物館"Museo di Piana delle Orme"への探訪記です。この博物館に行こうと思ったきっかけは、知り合いのイタリア人に「ムッソリーニが乗ったトラクターがある」と聞いたので、調べてみて行こうと決めました。博物館の周囲には何もありません。というか駅から博物館までの間にも何もありません。何もないです。本当に。間違っても私みたいに徒歩で行こうと思わないようにしましょう。結果的に炎天下の中、往復約25kmの距離を行軍するというアホな事をやりました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 2.0
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 1.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ラティーナの軍事博物館"Museo di Piana delle Orme"への最寄り駅は、セッツェ・ロマーノ駅です。テルミニ駅から1時間ほどで、料金は?4.60。
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セッツェ・ロマーノ駅から博物館までは約10km。
駅前のバールでタクシーを呼ぼうと思ったんですが、運転手が出払っているとのことで。
何を思ったのか私は、「じゃあ歩けばええやん。10kmくらい大したこと無いでしょ」という発想に至ってしまいました。途中までバスがあるんだからバス乗っていけばいいものの。
後にこれが後悔に繋がります。 -
というわけで歩き出してみたものの、道は自動車道路なので、猛スピードで真横を車が走り抜けます。歩行者が歩くスペースはありません。つまり、そう言う事です。歩行者なんていません。
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セッツェ・ロマーノ駅から博物館までは、マジで何もないです。
お店も殆ど無い上に、炎天下の中10km程を歩くのは真面目に死にます。
水分管理も重要になってきます。
写真みたいな草原が続くだけ。
当時イタリアは北アフリカから来た猛暑の影響で40度超えとかザラですし、ましてやどっぴんかんの晴天です。もう後には戻れない... -
既に満身創痍です。水分は紅茶ペット1本。
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ようやく看板が見えてきました。こっからもだいぶ距離があります。車だとあっという間ですが。
ぶっちゃけレンタカーでもない限りは行かない方が良いでしょう。アクセスめっちゃ悪いですし。 -
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はい、というわけで長い道のりの末、博物館"Museo di Piana delle Orme"に到着です!
入館料は€12ですが、サイトの割引チケットを使えば€8になります。 -
イタリア空軍のF104S/ASA M。
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フェアチャイルド C-119。
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機関車Gr 835。
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干拓前のアグロ・ポンティーノ大湿原での暮らしを再現したブース。
現在のラティーナ周辺にあったアグロ・ポンティーノ大湿地帯は、古代からマラリア原虫の発生源として人々を苦しめてきました。 -
ファシスト政権期に行われたアグロ・ポンティーノ湿原の干拓事業を再現したブース。ムッソリーニ政権期にはアグロ・ポンティーノ大湿地帯を始めとする、各地の湿地帯は干拓が行われ、新たに農地が作られました。
代表例としてはラツィオのアグロ・ポンティーノ大湿地帯やトスカーナのマレンマ地方、サルデーニャやシチリアの湿地帯です。 -
干拓事業時のムッソリーニの写真。
アグロ・ポンティーノ湿原の干拓事業はファシスト政権期に行われた事業の中でも特に大規模なもので、MVSNを大量動員して干拓が行われました。 -
干拓事業と開拓により農地を切り開きます。
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アグロ・ポンティーノ干拓事業の映像資料。もちろんLUCE。
干拓事業、新都市の建設、そしてムッソリーニの演説が映像で紹介されていました。 -
ムッソリーニがアグロ・ポンティーノ湿原の干拓事業時に乗ったトラクター「FIAT 700C」です!
これを見るためにはるばるここに来ました。
デザインも可愛らしいですよネ。 -
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アグロ・ポンティーノ湿原の干拓後にはリットーリア(現ラティーナ)、サバウディア、アプリーリア、ポンティーニアといった新都市がファシスト政権によって造られました。
こちらはアプリーリア市の模型。 -
ファシスト政権期の学校の再現。
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ファシスト政権期の学習用ノート。
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開拓された農地とトラクター。
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色んなトラクターがあります。
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当時の農民たちの生活を再現しています。
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街角の再現。
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レトロな路面電車もあります。
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休戦後にドイツ本国に労働力として輸送されるイタリア兵捕虜たち。
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こちらはイタリア・ユダヤ人の絶滅収容所への強制移送。
当時のユダヤ人達の恐怖を再現しているような感じ.... -
ユダヤ人たちの強制移送・虐殺の展示。忘れてはならない惨劇。
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M44 155mm自走榴弾砲。
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M4シャーマン中戦車。
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WW2時の枢軸・連合各国のリーダー達。
珍しく日本の指導者が昭和帝ではなく東條英機。 -
カラビニエリのオフィス。背景には当時のカラビニエリ総司令官だったモイツォ将軍の写真が。
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ヒトラーのローマ来訪時の写真。
結構有名な写真で、国王とヒトラーが最前列なのに対し、ドゥーチェは一歩下がった位置。あくまでムッソリーニが首相職であり国家元首ではない事を如実に表しています。
背後にはチャーノやデ・ボーノ元帥、リッベントロップがいますね。 -
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陸軍兵士を閲兵するムッソリーニの再現。
横から見るとペラッペラ。 -
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戦地に逝くイタリア兵。
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北アフリカ戦線のイタリア軍陣営の再現。
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夜間進撃する兵士たち。
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リビア総督エットレ・バスティコ陸軍元帥。
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英軍の反攻作戦。
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ドイツ・アフリカ軍団の登場。
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北アフリカ戦線の三将軍。
ドイツのロンメル、イタリアのバスティコ、英国のモントゴメリー。 -
エル・アラメインの戦い(夜間)の再現。
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第82歩兵師団「トリノ」の制服。
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RSI軍(デチマ・マス師団とフォルゴーレ師団)のヘルメット実物。
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すげぇ!WW2時の各国のヘルメットが勢揃いしてる!
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イタリア軍のヘルメット。
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ドイツ軍のヘルメット。
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日本軍のヘルメット。
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ルーマニア軍のヘルメット。
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タイ軍のヘルメット。
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ソ連軍のヘルメット。
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フィンランド軍のヘルメット。
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デンマーク軍のヘルメット。
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ブルガリア軍のヘルメット。
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中国軍のヘルメット(皿ヘル)。
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英軍のヘルメット。
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ハンガリー軍のヘルメット。
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チェコスロヴァキア軍のヘルメット。
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ユーゴスラヴィア軍のヘルメット。
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ギリシャ軍のヘルメット。
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オランダ軍のヘルメット。
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ベルギー軍のヘルメット。
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アメリカ軍のヘルメット。
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フランス軍のヘルメット。
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ポーランド軍のヘルメット。
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連合軍のシチリア上陸。
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市民を見捨ててローマから逃亡する国王一行とバドリオ政権。
後にこれが原因でバドリオと国王らは熱烈な非難を浴びせられた。 -
沿岸要塞のドイツ兵。
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シャーマンDD戦車。
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戦闘機P-40。
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ドイツ軍に占拠されたモンテ・カッシーノ修道院に激しい爆撃を加える連合軍。
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連合軍の猛攻によって破壊されてしまったモンテ・カッシーノ修道院。
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カナダ製自走砲のセクストン自走砲。
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FIAT 508 "バリッラ"。
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初代FIAT1100。
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閉館時間なので博物館を退散。
博物館は非常に広くて展示も盛りだくさんなので満足。
ただ、お客さんは私一人でした。まぁアクセス悪いし... -
帰り道はセッツェ・ロマーノ駅ではローカル線しか止まらないので、一駅次のラティーナ駅まで歩く事にしました。
大人しくタクシーを呼べば良かったんですけどね...
セッツェ・ロマーノ駅より少し遠く、14km程です。
再び地獄の行軍開始。
途中で気が狂ってスマホの画面割りました。 -
満身創痍でなんとかラティーナ駅に到着。
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しかし遅延でローマ行きの電車も中々来ず....
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満身創痍でローマのホテルに到着。
"Hotel Luciani"(二つ星)を利用。数日間連泊。ホテル ルチアーニ ホテル
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夕食。セルフサービスレストランの"Ciao!"です。
ここに入り浸る事になります。テルミニ駅 駅
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翌日、P40重戦車が展示されているというチェキニョーラ戦車博物館(Museo storico della motorizzazione militare)に行きましたが、予約をしたにも拘わらず、予約人数が私だけなので博物館は開かれないと言われ門前払いを喰らいました。腹が立ったので抵抗しましたけど結局は入れず。
心神喪失した私は以後の日はローマで特にどこかに出掛けるわけでもなく、書店で歴史書籍を買い漁っていました。
当初の予定では戦車博物館含め色々周る予定だったんですが、ラティーナの炎天下の行軍での疲れと失望感から動く気が無くなりました。 -
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食事もテルミニ駅のCiao!で全て済ませました。
かなり勿体無かったです。
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