2018/01/12 - 2018/01/24
14位(同エリア57件中)
youさん
地球上で最も過酷な地・・と言われているダナキル砂漠と北エチオピアの歴史ある都市を、13日間のツアーにて巡ってきました。日程は下記。
1月12日 成田→香港経由→アジスアベバ
1月13日 アジスアベバ→バハルダール(泊)
1月14日 バハルダール→コンダール(泊)
■1月15日 コンダール→空路→ラリベラ(泊)
■1月16日 ラリベラ滞在 (泊)
1月17日 ラリベラ→空路→アジスアベバ(泊)
1月18日 アジスアベバ→空路→アクスム(泊)
1月19日 アクスムにてティムカット祭→メケレ(泊)
1月20日 メケレ→アハメッド・エラ(テント泊)
1月21日 アハメッド・エラ→エルタ・アレ山頂(野天泊)
1月22日 エルタ・アレ山頂→メケレ(泊)
1月23日 メケレ→空路→アジスアベバ
1月24日 アジスアベバ→香港経由→成田
この旅行記は、岩窟教会群があることで知られるラリベラを掲載します。
表紙の写真は、ラリベラで一番美しいとされる聖エマニエル教会。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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ダナキル砂漠と北エチオピアを訪ねる・・・・・コンダールの続きです。
1月15日 8時30分 コンダールの空港着。空港前にある銅像。
この日は、コンダールから空路ラリベラに向かいます。 -
赤茶けたエチオピア高原を見ながら約30分のフライトでラリベラに着きます。
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スーツケースは、空港内の敷地にて、荷台から各自取り出します。
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空港からは迎えのバスで町に向かいます。くねくねとした坂道を約30分上って、標高2600mのラリベラの町に到着。
途中、山の斜面に青い屋根の集落が見えてきますが、かって岩窟教会周辺に住んでいた人達が住むラリベラ村の住居です。 -
11時30分、ラリベラのHARBE HOTELに到着。ここに2泊します。
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ホテルの中庭にハイビスカス・・・の花が咲いていました。
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14時 ランチの後、第一教会群の見学をします。入口にて手荷物検査があります。
はじめに聖救世主教会(メドハネ・アレム教会)に来ました。この岩窟教会は、一枚岩を掘り抜いて造られており、縦約33m、横22m、高さ約11mで、ラリベラの岩窟教会群の中で最大の規模を誇っています。 -
基礎レベルに下りてきました。
建物の周りは、32本の角柱が取り囲んでおり、古代ギリシャ神殿のような外観です。
建物全体は、雨などで浸食されないようにテントで覆われています。 -
教会の中に入ります。中は土足厳禁なので靴を脱ぎますが、例によりダニ対策のため、足元はレジ袋をはいております。
部屋はすべて岩をくり抜いて柱や天井を形成したもので、ノミで削った後などが見えています。延べ約2万人、24年もの年月をかけて造ったとされていますが、気の遠くなるような労力の結晶です。
正面の壁に明り取りの窓がありますが、上はアクスム様式、下がギリシャ様式です。 -
祭壇脇に、聖書に登場するアブラハム、イサク、ヤコブの墓のレプリカが安置されています。
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正面の祭壇に掲げられているカラフルな宗教画。
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岩壁のトンネルを潜った先にあるのが、聖マリア教会。
12世紀末頃からラリベラの岩窟教会群の建設が始まったと言われていますが、この聖マリア教会がラリベラの岩窟教会群の中で、最初に建設されたと考えられています。 -
聖マリア教会脇には、洗礼を受けるためのプールがあります。このプールに浸かると子宝にも恵まれるそうです。
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建物に造られているそれぞれ形が違った窓は、三位一体を表しているとのこと。中央のクロスは「キリスト」下は「ベツレヘム」を表わすそうです。
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聖マリア教会内部です。
柱や天井アーチには、エチオピア正教の星マークや、素晴らしい装飾が施されております。
壁面にも、聖書から引用した場面をモチーフにした色鮮やかなフレスコ画が描かれています。 -
聖マリア教会内部の天井装飾。
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白い布で覆われている柱は、人類の発祥と週末を象徴するフレスコ画あるらしいのですが、見ることはできません。
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司祭は、白い布は取ってくれませんでしたが、中から十字架を持ちだして見せてくれました。
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聖マリア教会の隣にあるのが、岩窟教会群を建造したラリベラ王の墓所だと言われている聖ゴルゴダ教会と聖ミカエル教会です。2つの教会は中でつながっています。
4世紀にエチオピアにキリスト教が伝わり、その後、エチオピア正教として成長し、多くの信者らは、エルサレムへの聖地巡礼を目指すことになります。しかし、7世紀以降、イスラム勢力によりエルサレムが占拠されたために、エルサレム巡礼ができなくなります。それを悲しんだラリベラ王は、ここに第二のエルサレムを作ろうと決意し、長い年月をかけて岩窟教会群を建立したと言われています。
このゴルゴダ教会はイスラエルのゴルゴダの丘にちなんだ名前とのことです。 -
聖ゴルゴダ教会と聖ミカエル教会の内部。2つの教会は内部で繋がっています。
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聖ゴルゴダ教会の内部。
ラリベラ王の墓所があります。こちらの部屋は女人禁制、周囲の壁には聖人の像が掘られています。 -
第1教会群の出口。正面の細長い石には十字架が彫られており、アダムの墓と言われています。
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アダムの墓の説明版。
中央上の写真は聖ゴルゴダ教会と聖マリア教会付近のレイアウトで、各教会の位置関係を理解できます。 -
元ラリベラ村の人達が住んでいた住居です。
ラリベラの岩窟教会群が世界遺産に指定された後、この付近に住んでいた住人は町の手前に新しく造られたラリベラ村に強制移住させられたとのこと。 -
メインストリートを外れて付近を散策します。
こちらは、今も使われているラリベラ村の住居。
石積みの質素な造りで、貧しい生活の様子がうかがえます。昔と変わらない生活が今も続いているようです。
17時ホテルに戻り、19時から夕食をとります。 -
1月16日 この日の観光は9時から。
朝食の後、ラリベラの町を一人で散策します。これは町のセンターにある小学校。午前と午後の2部制で、午前の部の生徒らが母親に連れられて登校してきたところのようです。ゲート越しにわが子を見守る母親の姿は、世界共通でした。 -
高台から見るラリベラの町。周囲は山々に囲まれた山岳地帯です。
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9時 ラリベラ2日目の観光に出ます。
キリストが洗礼を受けた「ヨルダン川」と名付けられた川を渡り、第2教会群に行きます。 -
教会に向かう途中に、両側が垂直に削られた壁があります。
幅は50cm、高さは20m、長さは100mほど。別名「天国への道」と呼ばれています。 -
天国への道を横に見ながら進むと、聖ガブリエル・聖ラファエル教会が見えてきます。。ここは元は、ラリベラ王の宮殿であったとも言われています。
左の橋を渡って教会内部に入ります。 -
教会の内部。
大きな部屋が続いていて、宗教画が飾られていますが、教会の造りではありません。 -
部屋の隅に四角い箱が置かれています。これはタボットと呼ばれていて、中に、モーゼがシナイ山で授かったとされる、十戒が書かれた石版(レプリカ)が収容されているのだそうです。本物の石版(本物かどうかは・・??)は、後日訪れるアクスムのシオンの聖マリア教会に安置されているとのこと。
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教会のテラスからの眺望。
赤褐色の教会の壁と荒涼とした背後の岩山・・・強い宗教心は自然の岩をも彫り抜いてこんな風景を造りだしてしまうのです。 -
教会脇のトンネルを上がったとこからの眺望。
手前の一枚岩を掘り削って教会が造られているのです。 -
教会と教会は岩をくり抜いたトンネルでつながっていたりもします。
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聖マルコリオス教会のバンなどを作る台所の建物。小さな穴は煙突の役目をしています。
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更に地下に造られたトンネルを約50m進みます。
ここは精神を統一するための修行の場・・・・ということで、明りをつけることは厳禁です。持参のライトをつけたら、ガイドのマルさんに叱られました。
暗闇の世界をしばらく体験することが大事なのです~って。 -
トンネルを抜けると聖マルコリオス教会に着きます。
暗闇を抜けて光を見ると、う~ん。。地獄からの生還の気分を身を持って体験できました。。 -
聖マルコリオス教会の内部。
岩窟教会群の中でも2番目に大きな規模と言われていますが、建物の一部は壊れています。 -
内部の柱には、12世紀に描かれたという、3賢人や12使途を描いた壁画がうっすらと残っています。
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聖マルコリオス教会の部屋の窓からエマヌエル教会が見えます。
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この狭くなった坂と階段を下ってエマヌエル教会に移動します。
足元が滑らないように注意で~す。 -
エマヌエル教会の基礎レベルに来ました。
下から見上げると、外壁の横縞模様の彫りや窓枠の造りなどが美しく仕上っています。
ここは、一時は王家の礼拝堂だったともいわれています。 -
教会内部。
身廊と側廊にはアーチ型天井が架かっています。 -
司祭が一番の宝物という十字架を見せてくれました。
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岩に挟まれた細い道を歩いて、聖アバ・リバノス教会に来ました。
この教会は天井が岩にくっついたままで、大きな岩肌を削って造られています。 -
教会内部。
天井が周囲の岩盤と繋がっているのが特徴で、柱がしっかりと天井を支えています。 -
第2教会群を見渡すことのできる丘上に来ました。
赤茶けた岩にくぼみが見えていますが、それらの中に教会があります。これらの教会を造るために削りだされた岩の欠片や小石、砂は周辺に捨てられて丘を形成しており、この写真はその丘の上から撮っています。 -
丘上から見るラリベラの町。
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丘を下って少し離れた場所に建つギオルギス教会に向かいます。
途中、機織りをする風景に出合います。機を織るのは男性、綿を噤むのは女性と役割が決められています。 -
ギオルギス教会に来ました。ラリベラで一番有名な教会です。
教会建物がくぼみの中央に独立しており、一枚岩を削って造られたことが良く分かります。縦横12m、十字架の形に掘られ、高さも12mあります。
屋根が地表と同じ高さにあり、その屋根には3重の十字が刻まれています。 -
地上から見る教会の全景。
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基礎レベルに下りてきました。
建物横方向に段が刻まれており、見掛け上1階、2階、3階になっています。1階が家畜、2階が家族、3階が奥さんを象徴しているとのこと。 -
教会内部。
内部は十字架状の彫り抜き空間となっています。中央に柱が見えますが、いずれも付け柱で独立した柱ではありません。 -
14時 ホテルに戻って小休止の後、ラリベラの町からバスで30分ほどのナアクト・ラアブ洞窟教会に行きます。
これは洞窟のある渓谷です。 -
崖を下って、洞窟の下にやってきました。
教会はこの洞窟を利用して12世紀に造られたもので、壁を覆っただけのような質素な構造なので、教会とは思えません。 -
教会の内部。
洞窟の壁や天井がそのままの礼拝室です。
手前に見られる石の桶は、洞窟の天井からしたたり落ちている水が溜っており、聖水として参詣者に配られています。 -
司祭の方がお宝の十字架や、手書きの聖書などを見せてくれます。
これで、ラリベラにある12の岩窟教会巡りを2日間かけて終えたことになります。 -
ホテル近辺で出会った仲よし兄弟。
Fさんが織り鶴をあげたらとても喜んでいました。 -
16時 ホテル近辺のワインシェットさん宅で、エチオピアのコーヒー・セレモニーを体験します。
お宅の居間にツアー客7名が入り、私達の前でコーヒーの生豆を煎るところから始まります。その後、豆を木製の臼に移して粉になるまでつきます。冷水を温めたり。。。いろいろなことをして、コーヒーが飲めるまでに1時間以上待つことになります。
その間、居間にあったシェットさんの写真等眺めながら身の上話など聞きます。聞けば彼女は婚活中・・・ならば、ガイドのマルさんを。。と仕掛けます。
二人でしばらく話したところ、いい感じになったみたい♪。
というわけで、出来上がったコーヒーをカップに注いで、カップル誕生~の乾杯をして盛り上がります。
マルさん、結婚式にはyouを招待するョ♪♪・・と。おお~それならば、御祝儀持参して、またエチオピアに来るからネェ。吉報を待つことにしますwww。
ダナキル砂漠と北エチオピアを訪ねる・・・・・アジスアベバ編につづく。
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この旅行記へのコメント (2)
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- pedaruさん 2018/02/17 07:12:09
- ラリベラ
- youさん おはようございます。
巨岩を削って作った教会、すごいですね~ 大勢の人が24年もかけて作ったのですね。
囲いがあって屋根があるだけの小屋のような家(あ、私の家と同じだ)に住んでいる人たちが作ったとはおもえませんね。
ガイドのマルさんと美人のシェットさんの結婚式にはyouさんが招待される? そのときのご祝儀は羊一頭?それとも牛でしょうか?・・・なんて感覚でものを言うと非難されそうですね。
pedaru
- youさん からの返信 2018/02/17 22:40:01
- Re: ラリベラ
- pedaruさん
こんばんは。
これらの岩窟教会を、実際に巨大な岩の上から眺め、次に地下レベルに下りてその教会を見上げ、更に内部に入って柱や天井を見上げて見ると、その凄さに圧倒されました。
はじめに、ラリベラ王が建設重機等がない時代に、巨大な岩を削ってその中に、岩窟教会を造ろうと発想したことに驚きます。
コツコツとノミと金槌で岩を削った人達は、多分、周辺部落に住む熱心な信者らが駆り出されたのだろうと・・・youは推測します。
最も、いまどき、アジスアベバで建設中の高層ビルは、ほとんど中国企業が請負っており、中国人の出稼ぎ作業員が造っていましたけど。
you
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