2016/08/07 - 2016/08/07
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dankeさん
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7月30日 パリ泊
7月31日~8月12日 ボルドー泊 ➡8日目です
8月12日~8月14日 ルルド泊
8月14日~8月16日 ビアリッツ泊
8月16日~8月18日 スペイン、サンセバスチャン泊
8月18日~8月20日 サン ジャン デュ リュズ泊
8月20日~8月21日 シャルルドゴール空港近く泊
待ちに待った三年連続三回目フランス旅行。毎回行くエリアを変えていますが、その度に好きな所が増えていきます。今回は南西部のアキテーヌ地方を中心に、以前スペインで行かなかったサンセバスチャンの街へも脚を伸ばすことにしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
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今日はボルドーの観光案内所(Office de Tourisme)が主催する、ランチもガイドも含まれたワイナリーツアー、Médoc : l'Art du Vin (メドック ワインの芸術)に参加します。事前ネット申し込み、135ユーロ。ガイド兼運転手(英語/仏語かスペイン語)のエアコン付きミニヴァン移動、ワイナリー城入場料、試飲料、グラスワイン二杯含むランチ込み。10:00に観光案内所集合、ミニヴァン(これは最大六人まで)に乗り18:00に観光案内所解散というかなりハードコアなもの。ボルドー観光案内所は充実していて、私が先日お世話になったボランティア街歩きツアーや、自転車ツアー、ワイナリー巡り、サンテミリオン巡り、有名シャトー巡り、近隣のグルメ巡り、数時間、半日、一日まるごとなどなどあります。なんと日本語サイトもあり。https://www.bordeaux-tourism.jp/node_3558
私は日曜日を選んだためどうも参加希望者が少なかったみたいで、私ともう2人(アメリカ人とカザフスタン人)の三人だけ。運転手さんはフランスの方。
さぁ最初はChâteau Agassac という風光明媚、かつレストランが有名なこちらへ。残念ながらまだ開館していないし、今日は外から見るだけ。 -
スーツの方が運転手さん。
アメリカ人の彼とロンドン在住カザフスタンの彼女とは波長がすごくあい、ツアーの後三人でカフェに行きそれぞれの"フランス旅"について語りました(笑)。住む場所もバックグラウンドも全く違うソロトラベラーが初めて出会い、いわば"click"(うまがあう) するというのはとても楽しい。
ボルドー地域はいわずと知れたワインの土地。フランスでダントツ最大のAOCワイン(原産地統制名称ワイン)の生産地、その数アルザスの約10倍、ブルゴーニュの約5倍、ロワールの2倍強。その中でも今日はボルドーから北に位置するメドックのワイナリーをまわります。 -
イチオシ
これがそのお城。1172年設立。わずかボルドー中心地から車で15分強。ここのワインはCru BourgeoisというクラスでCru Classéという最高級のランクより下ということになりますが、それでも素晴らしい赤と料理が有名、らしいです。
私は自分の身丈にあったワインの楽しみ方がしたかったので、五大シャトーと言われるようなシャトー マルゴなどを行くツアーには参加しませんでしたが、勿論そういうのもあります。 -
ボルドー地方のワイン共通作成方が複数ぶどう品種をくみあわせるもの。
ここのお城のぶどうの種類は50% メルロ 、47% カベルネ ソーヴィニヨン、3% カベルネ フラン。 これらの種類をアッサンブラージュという工程で組み合わせてから発酵します。 -
さて次のワイナリーはChâteau Paloumey。ボルドーでシャトーというと、邸宅というよりもワイナリーで生産されるワインの銘柄を指すそうです。
ここもさきほどと同じCru Borgeois級。 -
こちらは数年前売りに出されていたらしい。と言うのもワイン造りはお金と時間と人必要。今の女性城主が買い取り窮地に陥っていたお城を助けたとか。皆さん想像できますように、フランスも世界各地からの安いワインの価格競争にさらされていてなかなか大変です。まぁ農作物全般そうですが、特にフランスにいるのにお隣からのスペインのものが安い時、消費者としてどうですか。
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ワイナリーで働くノルマンディー出身の20代の彼は、ビオ(有機栽培)のワインは育てるのが高いので、部分的にビオだけれど、このワイナリーの大部分が普通の育て方、と話します。
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イチオシ
メルローかな。
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カベルネソーヴィニョンかな。葉っぱで勿論彼は見分けが付きます。
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これ、明瞭ですね。
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今は八月初め、プロダクションの時期では無いし、日曜なので働いている方もいません。こちらのワイナリーでは最低アッセンブラージュした後12ヶ月発酵させるので、たとえば八月に去年の秋にとれたワインはまだ早くて市場には出さないとのこと。あと、フランスはコルクの外側のマークによりワイナリーで作られたか、または違う作り手によりブレンドされたか、などが分かり、勿論価格もそれで左右されます。
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アルコール発酵タンク。
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ワイン樽の作成者の名前(上部)も見えます。
ただ近年ステンレス樽使用者も増えてきているという。。 -
マロラティック発酵。この工程でワインの酸化が減少する、赤ワインには必要不可欠なもの。ボルドーは赤が圧倒的におおく、ロゼはあまり生産されません。
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イチオシ
樽の産地の説明をしてくれています。
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さぁ試飲をしましょう。壮観な眺めですね。
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ワイン試飲の時。まずグラスを揺らしかおりをたのしみ、澱のおちかたで糖度をなんとなく予想したり、そして口に空気とたくさん含みかむようにし、もう一度息を吸い、バケツに吐き出し、余韻を楽しむ。集中すると結構大変な作業ですが、違いがわかってきて嬉しくなります。
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さぁランチです。
Le Pont-Bernetというサーバーもソムリエの宿兼レストランへ。素敵なテラス席。すっかり仲良し三人で食べます。運転手さんは「ごゆっくりー、大体一時半すぎに戻ってきます。」と。 -
素敵な花。
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ランチはツアー代の135ユーロに含まれています。さらにランチにはグラスワイン二杯がついてきます。まずは冷えた白。merci bien!
お話が弾みます。 -
サーモングラブロックス。塩漬けされています。35℃のワイナリー巡りの炎天下にはいい冷菜。。
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レモンをサーモンに絞ります。可愛いな鳥の形の絞り機。
まぁここまでワインワイン話しておいて(ツアーにまで参加して)なんですが、私はお酒を嗜むのは好きです、けれど、弱い。「すみません、水道水を追加で」という私。水と食事をとること必須。 -
「さぁメインがきますよ、これはメドックの赤です。」
ふぇー、美味しいけれど頭がまわっているぞ。でも口の方は絶好調で旅の仲間とお互いロンドン、ニューヨーク、トロントの暮らしをぺちゃくちゃする。面白いのが三人ともボルドーがなんとも旅の居心地がいいとのこと。 -
シンプルなステーキ、エシャロットとポテト。ニューヨーカーの彼はケチャップを少し照れながら頼む。そうするとロンドン暮らしの彼女は「私はもっとジャンキーにマヨとケチャップをまぜるのでマヨもお願いします。」(偏屈?な)私「塩で美味しいじゃん!」
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見事なミディアムレア。
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デザート。アーモンドの甘みが優しい一品。
大変美味しい楽しいランチでした。「あれ、二時近いけれど迎えに来ないじゃん。」
運転手さんは会話が弾んでいる私たちに気をつかっていた模様です。お陰様で最高に酔っている状態で午後のワインツアーに出かけることは避けられました(笑)。 -
さぁ午後の部再開。Château d'Arsacへきました。
Margauxに位置し112ヘクタールを要する巨大城。彫刻の庭としてオリーブ畑やブドウ畑の中に点在する彫刻で有名。
http://www.chateau-arsac.com/en/index.php -
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イチオシ
城主さんは本当に面白く、オリーブ畑も作り、その真ん中にこの彫刻を。。
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ぶどう畑の中にフクロウ☺
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こちらは日本人のSusumu Shingu氏作。
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オリーブの木の横、広大なぶどう畑の前にたっています。
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大きな池もあり、その周りにも色々。。
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ニューヨークの彼は今まで数回フランスでワイナリーに参加したけれど、このワイナリーが一番面白いと言っています。
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城主さんは真剣に芸術と自然がワイン造りに必要だと思っています。
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今日は日曜で、どうも城側が見学者対象に案内はしないらしく、私たちの運転手さんが鍵を持っていて案内してくれました。
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ボルドー地方は、当時のアキテーヌ女公が後のイギリス王となる男性と結婚したことで繁栄しました。ボルドーにとってワインは歴史をひもとく大事な要素です。ボルドーを訪ねる方は是非とも、飲めなくてもワインのことを気にかけていただきたいと思います。
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朝訪ねたシャトーと違い、建物内にも額や写真やオブジェが溢れています。
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彫刻家Susumu Shingu氏。2006 年5月16日にこのお城にて、とあります。
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ワイン樽です。
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さぁ、お城の人にかわって運転手さんがこの建物も開けてくれて、試飲です。ここのワイナリーは全てオリジナルですねぇ。
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色とかおりはワインの大事な要素。試飲比べして作成年を予想したり、好みを語り合う。
運転手さんはかなりシャイだけれど、さすがワインにも詳しいので色々教えてくれました。「ワインの好き嫌いに正解はありません。ワインがそれぞれ違うように好みも人により違います。」自分では意外でしたが、私は深い赤が好みでした。この時からワインを試すのがより楽しくなりました。 -
ここまでこのお城におじゃましておきいうのもなんですが、私が今回の旅で一番だと思ったのが一番右のChâteau Saransot-Dupré 2012 赤です。二本お買い上げ~。深い味、でも苦くなくて絶妙バランスと思いました。
http://www.saransot-dupre.com/?lang=en
ほかの二人はその他の二本をお買い上げ。 -
Château Margaux
さぁchâteau d'Arsacを後にして、メドックのぶどう畑をドライブし(走っても走ってもぶどう畑💓)、最後に外見だけ、このお城を。Château Margaux。多分一番名の知れたワイナリー。運転手さんによると先日1本2百万以上するここの超年代物のワインをアジアの某リッチな方が買ったそう。私はすかさず「えっ、試飲なしで?」運転手さんは笑いながら「その埃がボトルについているビンテージが売りの最後の1本だったんで、そりゃあ試飲はなしですね。そういう人はワインをコレクションとするので、飲まないのではないですか。」 ふぅぅ ~、そっか。
とても有意義なメドック ワインと芸術のツアーは終わり、私たち三人はカフェでまったりして帰路に着きました。
読んで頂きありがとうございました。明日は大西洋沿いのラ ロシェルへ日帰りしてきます。シャトー マルゴー 文化・芸術・歴史
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この旅行記へのコメント (4)
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- duc teruさん 2018/02/14 13:46:35
- 早速のご訪問ご投票ありがとうございました
- お礼に参上しました。ボルドーはいいですね~、見事な写真と温かいコメントで大変参考になりました。
愚老の愚作、お恥ずかしい限りですが、年寄りの空元気と思召して、お付き合いいただければ嬉しいです、これからぼつぼつ上げてまいりますがよろしくお願いいたします。
duc teru
- dankeさん からの返信 2018/02/15 01:09:20
- RE: 早速のご訪問ご投票ありがとうございました
- duc teruさん、
訪問時にいいね、を押したのみで、コメントさしあげずに失礼しました。ご丁寧にメッセージありがとうございます。
duc teruさんの旅行記は以前から拝見しております。特に大好きなのが、ラ シオタ、カシの旅行記で、2015年両親とフランスに行く際の行き先をカシに決めたのも、duc teruさんの素晴らしい旅行記があったためです。
今回は1ヶ月ほどパリのアパートで過ごしてみたい、というなんとも素敵な計画に感嘆の声をあげた次第です。duc teruさんはグルメ、ワイン、を求め欧州を旅なされていますが、私が特に好きな点がその選択肢の広さです。格式高いレストランに行ったり、町のワインイベントに参加されたり、カフェでみちゆく人を考察したり、ギャラリーラファェットの食品館で目移りするものたちを楽しみ、地元の方たちと接しられたり。
私はまだ人生半ばかもしれません。けれども旅をしたいときにできる機会は経済的であれ環境的であれ、おとずれたのなら逃したくありません。また両親とヨーロッパにも行きたい私ですし、一人きままにズンズン歩き回る旅もしたいです。お互い、旅の経験をこうして語り合うのも至福のときですよね。
また伺います。
- duc teruさん からの返信 2018/02/15 18:15:12
- RE: RE: 早速のご訪問ご投票ありがとうございました
- そうですか、カッシ の クロサントマドレーヌ 訪問も御覧頂けましたか、
過分のお言葉を頂いて、光栄です。ロマノにもいかれましたか?
今回も愚老なりに満足な滞在になりました。おいおい挙げてゆきます、お付き合いいただければ嬉しいです。
嬉しいメッセージありがとうございました。
duc teru
> duc teruさん、
>
> 訪問時にいいね、を押したのみで、コメントさしあげずに失礼しました。ご丁寧にメッセージありがとうございます。
>
> duc teruさんの旅行記は以前から拝見しております。特に大好きなのが、ラ シオタ、カシの旅行記で、2015年両親とフランスに行く際の行き先をカシに決めたのも、duc teruさんの素晴らしい旅行記があったためです。
>
> 今回は1ヶ月ほどパリのアパートで過ごしてみたい、というなんとも素敵な計画に感嘆の声をあげた次第です。duc teruさんはグルメ、ワイン、を求め欧州を旅なされていますが、私が特に好きな点がその選択肢の広さです。格式高いレストランに行ったり、町のワインイベントに参加されたり、カフェでみちゆく人を考察したり、ギャラリーラファェットの食品館で目移りするものたちを楽しみ、地元の方たちと接しられたり。
>
> 私はまだ人生半ばかもしれません。けれども旅をしたいときにできる機会は経済的であれ環境的であれ、おとずれたのなら逃したくありません。また両親とヨーロッパにも行きたい私ですし、一人きままにズンズン歩き回る旅もしたいです。お互い、旅の経験をこうして語り合うのも至福のときですよね。
>
> また伺います。
- dankeさん からの返信 2018/02/17 06:29:21
- RE: RE: RE: 早速のご訪問ご投票ありがとうございました
- duc teruさん、
残念ながら旅行記を拝見しておきましたのに、クロサントマドレーヌもロマノも行きませんでした。クロサントマドレーヌは少し私の基準的にはお高いけれど(カシの稀少なワインの中でも一番高級ですものね)、duc teruさんの旅行記で堪能したつもりです。でもあの青い空、青い海、そして両親とサイクリングしてまわったワイン畑やオリーブ畑、地中海クルーズなどは忘れません。
またゆっくり旅行記にお邪魔しますね!
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