猫バスならぬ、「幸福の招き猫電車」に乗って世田谷線の旅

2017/10/09 - 2017/10/09

かつては玉川線、現在は東急世田谷線。
三軒茶屋―下高井戸間を結ぶ路線ですが、
招き猫発祥の地と言われている豪徳寺とのコラボで「幸福の招き猫電車」の運行が始まりました。

機会があれば一度ゆっくり乗ってみたかった世田谷線、良い機会なので出かけてみました。

エリア 三軒茶屋・駒沢(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄 徒歩

旅のスタートは三軒茶屋

始発駅ってなんか好きなんですよねえ。

京都の北野白梅町駅みたいな駅です。
江ノ電の藤沢駅にもちょっと雰囲気が似ていますね。

東急世田谷線 乗り物

今回の旅のお供は世田谷線散策きっぷ

世田谷線が当日に限り乗り降り自由で330円。

世田谷線は運賃は全区間均一制で150円なのでとってもお得。

おっ！

なんか来た。
あれが噂の「幸福の招き猫電車」！

終点の下高井戸駅。

下高井戸駅 駅

しばし駅前散策

ふるーい商店街が駅前に。
年季はいってるなあ。

渋い商店街の渋い魚屋さん。

最近こういう店見かけなくなりましたねえ。

もう、営業はされていないんだろうけれど、渋いお米屋さんを発見。

もしかして、と思って目を凝らしてみあたらありましたよ、

プラッシー！

そうそう、プラッシーって武田の製品だったんだ。
どんな味だっけ？思い出せない。

もうすこし、散策したいところですが、世田谷線全駅制覇が目的なのであまり時間は取れません。

狙ったわけではないのですが、ちょうど停まっていた猫電車に乗り込んで来た道を戻ります。

猫電車だから特別混んでいるというわけではなさそうです。

まあ、沿線に住んでいる人にすれば生活電車ですからねえ。

つり革も手抜きなし。

こちらは赤耳のつり革

床には足あとが・・・

大きさからすると足あとの先に居るのは虎ですね、きっと。

最初の駅松原で下車
なんか、ほのぼぼしますねえ。

でもいいのか？こんな場所に布団を干して。

まず向かったのが菅原神社

原道真公を祀っています。

次は山下へ。

招き猫発祥の地と言われる向かうは豪徳寺。
豪徳寺へは宮の坂駅が近いのですが、商店街が面白そうだったので通りぬけていくことに。

初めて見ました、焼きいも専門店。

さて一駅歩いて豪徳寺。
狛犬と招き猫はうまくやっているんだろうか、なんてバカなことを考えながら中へ。

豪徳寺は招き猫発祥の地としても知られていますが、彦根藩主井伊家墓所でもあります。

善性寺 寺・神社・教会

鷹狩の帰りに通りかかった彦根藩主井伊直孝に対して寺の飼い猫が手招きをしたとかしなかったとかいう話が残されています。

さすが井伊家。
この広さったら。

三重の塔

何か視線を感じて目を凝らしてみると、なんとここにも招き猫が。

寺社の塔に猫が彫られているのなんて初めて見ました。

招猫殿

へーっここでは、招き猫を奉納するんだ！

猫が縁でつながった井伊家と貧乏寺。

井伊家の菩提寺となって豪徳寺と改めたそうな。

まさに寺に福を招いた猫ですねえ。

あやかりたいものです。

しかし、凄い数。

こちらの招き猫はすべて右手を挙げていますね。

右手＝金運
左手＝千客万来

Ｖ字猫

次に向かったのは駅の反対側に喘卯世田谷八幡宮。
源義家が、宮の坂の地で豪雨に遭い、天候回復を待つため滞在した、という話が残されています。

世田谷八幡宮 寺・神社・教会

彦根藩主井伊直孝は猫に招かれて、豪徳寺に休み雨を避け、
源義家はすぐ横の世田谷八幡宮で滞在。
良く雨の降る場所なんでしょうか。

ここで奉納される相撲は江戸郊外三大相撲と呼ばれたそうな。

七五三ですかね。

社殿

宮の坂駅前になぜか江ノ電。

これは元玉川線の車両で、一度江ノ電として活躍し、使われなくなった後ここに戻されたそうです。

不思議な関係があるんですねえ。

しかし、ローカル感満載ですねえ。

宮の坂駅 駅

草刈りしなくて大丈夫？

次は上町で降りてみました。

烏山緑道を横切って世田谷城址跡へ

烏山川緑道 公園・植物園

あら、地図を見ると先ほどの豪徳寺のすぐ隣ですね。歩けばよかった。

世田谷城址公園 (世田谷城跡) 名所・史跡

1590年の小田原征伐」後、廃城になったそうです。

現在は公園になっています。

世田谷城址公園 (世田谷城跡) 名所・史跡

人がどんどん吸い込まれていくドアが気になり近寄るとベーカリー。

入ってみます。

天然酵母パンの店 サンセリテ 北の小麦 上町店 グルメ・レストラン

出来立てのカレーパンとこれまた焼きたての塩パンを購入。

世田谷代官屋敷にも寄って行きましょう。

結構お金がかかったパンフレットを頂きましたが入場料無料。

世田谷代官屋敷 名所・史跡

奥には区立郷土資料館。

世田谷区立郷土資料館 美術館・博物館

人が並んでいたのでなんか気になり豆大福をGET

ニコニコ家 グルメ・レストラン

通りの向こうに目をやると、あちらも何やら行列が。

肉まん屋さんでした。お土産に購入。
台湾の門外不出の店で唯一修業を許された店だとか。

鹿港 グルメ・レストラン

背中のリュックにはこの肉まんと先ほどの北の小麦で買った揚げたてのカレーパンと焼きたての塩パン。
誘惑に負けて近くの公園でランチタイムにしました。

うん、世田谷は美味しい！

世田谷駅はスキップして書院神社前駅へ

松陰神社前駅 駅

街案内も猫！

ちょっと気になる食堂発見。
ここも猫！

ぶりといわしの刺身かぁ。

魅力的なメニューだけれど、先ほど食べたばかりだし自粛。

次回はここで昼ビールだな。

松陰と言えば萩ですがなぜここに松陰神社があるかというと、この辺りにあった毛利別邸に改葬されたからだそうです。
神社自体は明治に建てられた比較的新しいもののようです。

松陰神社 寺・神社・教会

山口県出身者に聞くと存在自体が知られていませんでした。

世田谷と松陰は普通つながらないですよねえ。

若林駅はスキップして西太子堂へ。

おりしも秋祭り

主役は子供。

太子堂八幡神社 寺・神社・教会

担ぎ手の登場を待つみこし

本社

神楽殿

目黒不動尊を抜けて三軒茶屋へ戻ります。

世田谷線の旅、思いがけず収獲満載の良い旅でした。

猫にもいっぱい会えたし。
とはいえ、そういえば本物の猫は一匹も見なかったですねえ。
招き猫に遠慮しているのかな。

世田谷線のショートトリップ。
良い一日でした。

ところで、左手を挙げている猫が二か所ありましたが気が付かれました？