奥能登国際芸術祭に行ってきました①大谷１～６・若山３４～３６

2017/09/08 - 2017/09/08

奥能登国際芸術祭に行ってきました☆

参加アーティスト：39組
会期2017年9月3日(日)～10月22日(日)

金沢から「のと里山海道」で珠洲市まで約２時間。
珠洲市は内浦と外浦、海と山の幸に恵まれた地。
今の時期の能登は秋祭りシーズン。
祭りと言えば「ヨバレ」と言われる親戚や知人、友人を料理でおもてなしする風習があります。
会期中は、ヨバレ料理を供するお店もあるようです。
今回は日帰りのため、利用しませんでしたが。

エリア 珠洲(石川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

白尾ICからのと里山海道に乗ると、うーみー(*'▽')
しばらく青い海を眺めながらドライブです。

のと里山海道 名所・史跡

道の駅も併設されている「のと里山空港」
意外と立派な建物やわ。

のと里山空港 空港

ちょうど離発着の時間ではなかったのと平日ゆえか、
道の駅を兼ねた施設内もガラーンとしています。
チェックインカウンター横の売店は、こじんまりとしていながらも
能登土産に最適な粒ぞろいのラインナップでした。

道の駅 のと里山空港 道の駅

空港内にキリコが展示されていました。
そうそう、季節は能登の秋祭りシーズンです。
遠方から能登出身者が、祭りを楽しみに帰省する時期。

のと里山空港 空港

奥能登国際芸術祭のパスポートと公式ガイドを買いに来たんです☆
公式ガイドは金沢市内でも入手できそうですが、のと里山空港に寄ってみたかったので…

道の駅 のと里山空港 道の駅

まずは大谷・若山方面の作品を鑑賞することに。
途中、風光明媚な海岸線に癒されますた(*''ω''*)

窓岩 自然・景勝地

しおカフェでノンアルカクテル里海を頂きます。＠４３２円（税込み）
珠洲にもオサレなカフェできてんねぇ(*'▽')
写真だけ見たら、やんばるって言っても分からないかも（笑）

ふむふむ。予約制ですが、こんな周遊バスで回るのもあるみたい。
今回見たいものだけ見よう！と思ってきたのですが、パスポート買い求めたし
このプランを真似てコンプリートしようか…と、急遽計画変更。
奥能登国際芸術祭は広範囲で展示されていて、２泊３日くらいでコンプリートできるようですが…
今回は金沢から３～４回通うことにしました。

ちょうど大谷地区は、祭礼の時期だったようです。
集落内徐行の案内もありました。

ちいさなお店の向こうは海☆
私が住んでいた小さな町もこんなロケーションだったなぁ、と懐かしくなったり。

＃34アートキャラバンKAMIKURO（中瀬康志）
廃校となった旧上黒丸小中学校。
梯子がよしかかっているのは、人と人が支え合っている姿を表現しているそう。
好きなはぎれを好きな場所に結ぶようお勧めされました。
んじゃ、遠慮なく！誰も結んでいない梯子を探してみましたが、なし。
えぇ～？嘘やろ？

体育館の中には着物がたくさん干されていました。
なんだろう？
北前船の交易で色んな文化が交わっていたことを表現しとるんかしら？

中庭らしきところには、＃３４月を映す花舞台（中瀬康志）
周囲には壺が配置されていて、水を湛えていますが昨日の大雨のせいなのか？

校舎の傍らに無人販売も。

＃35海のこと山のこと（佐竹大介）
すすきの中の道を進むと、ドームが出現。
足元は見ての通りでして、スニーカーで訪れて正解でした。
こんなところを歩くのは、どれだけぶりなんやろ？
青森の奥入瀬渓流以来かな…
スタンプは見つけることができず( ；´Д｀)
コンプリート目指しているので、リベンジしなくては！

＃３６上黒丸　北山　鯨組（坂巻正美）
休耕田を石川県の形に水を張り、中央にはボラ待ちやぐら、海と山の恵みを交換する、とか言ってたかな。
山の中に大漁旗があり、インパクト大でした。

廃校になった旧北山分校。
薄いガラスの波うちぐあいとか、萌える。
築１００年の小学校に通っていたので懐かしすぎます(*''ω''*)

＃３６上黒丸　北山　鯨組（坂巻正美）
米俵と蜜蠟は山の幸を、伝馬船とクジラの頭蓋骨は海の幸を表しているそう。

若山から大谷方面に戻る途中で休憩。
こんな大きな釜で塩を作っててんねぇ。
夏は暑そう！

道の駅 すず塩田村 美術館・博物館

車侵入防止の石が魚。これ、好き！かわいい～( *´艸｀)

旧清水保育所。
冬は凍結で苦労しそうな、急な坂を上ります。
車一台がやっと通れるような狭い道なので、
スタッフの方が無線で連絡、誘導してくれました。

幼稚園だったので、水道もこんな低いのよね。
私の幼稚園時代を思い出そうにも、はるか昔のこと過ぎて（笑）

＃１時を運ぶ船（塩田千春）
揚げ浜式製塩法のエピソードをもとに作成されたインスタレーション。
実際に使用されていた砂取船に砂を積み、赤い糸を編み込み幼児の頃の記憶もつむぐ。
この作品が見たかったので、大谷に車を走らせたのもあります。
スタッフの方が「暗いと尚更作品が映えてきれいやよー」と仰い、
優しい奥能登言葉に癒されました(*'ω'*)

昔、実家でも、このヒーターを使っていました！懐かしい。
浪の花が舞うような冷たい北風吹く外浦の冬、
暖かな室内で、子供たちが元気に遊んでいた頃を想像してしまいます。

更に車を走らせて、指定の駐車場に停めると塩田の前でした。

田んぼの向こうには、穏やかな海が広がります。
珠洲のお米は、田んぼに少し塩が入るので美味しい、と誰かが言ってたなー。
次回来たら、収穫後でまた違った風景なのでしょう。

＃２サザエハウス（村尾かずこ）
珠洲ではサザエ漁が盛んで、お祝いやおもてなしでサザエを供することから、
サザエびっしりのお家を。

ここのスタッフのとうと＆かあかは、地元の方らしいんですが
「今日から来られとるんですか？ほやほや、そこにスタンプ押すがやぞ」
と、とうと＆かあかのやり取りが、微笑ましいんです。
めっちゃ素敵な笑顔に癒されました。

内部も入ることができます。
サザエだもん、中はらせん状。
あれ？窓がある。

サザエから見た海、なんてロマンチックじゃありませんか。

＃３神話の続き（深澤孝文）
能登には寄神を祀った神社や祭礼があります。
漂着したゴミを漂白し再生した作品。

鳥居の側からみた海。
外浦なのに岩礁内なので、意外と静かな海面。

近づいてみると、見覚えのあるゴミの数々…
漂白されている分、生活感が薄まりますね。
そう言えば、積雪の白い朝の眩しさもキレイだったな、と唐突に思い出したり。

鳥居から振り返ると、ご神体が。

＃３７珠洲海道五十三次（アレクサンドル・コンスタンチーノフ）
実際に使われている北鉄バス停を、アルミパイプでラッピング。
ちょうど、北鉄バスとすれ違いましたがガラガラ。
能登は車がないと移動が不便なのですが、学生や車のない高齢者の唯一の足でもありました。

バス停の中には、さりげなく植物があしらわれていました。

木ノ浦ヴィレッジそばまで車で１０分程度。
キレイなコテージだし、泊まってみたいな( *´艸｀)
周りに何にもないので、離島のような降ってきそうな星空だろうな。

木ノ浦岬 自然・景勝地

Cave　Cafe、TVで見たことあるけど絶景よね。
ここでお茶したかった～！
珠洲市民いはく「二三味もいいけど、ここも穴場でお勧め」とのこと。
１７時過ぎに来ちゃったので、クローズでしたorz

さいはてにて、という映画のセットで使われた小屋が茶室として使われています。
すぐ傍のオブジェ、一つ一つが可愛らしいのです。

特に気に入ったのは、これ☆

＃４海上のさいはて茶屋（GYOKO YOSHIDA＋KINOURA　MEETING)
…大きな声では言えませんが、私この映画見ていないんです…<(_ _)>

海を借景にした茶室、かぁ。
デジャヴ…
これは百名伽藍の屋上貸切風呂、方丈庵を思い出させます。
ただただ絶景。

会期中の週末は、海を借景にイベントが行われるようです。

ちいさな浜に下りる小道、すぐ傍には海。

ただの雑草だけど、なんか懐かしい。
今の場所には、こんな雑草もなくて。

＃船首方位と航路（アローラ＆カルサディージャ）
風や重力で不安定にやじろべいのように動く作品。
作品の向こうには奇石越しに珠洲の海と空が広がり、
北前船が行き交っていた頃を想像させます。

更に車で１０分、徒歩７分程度でシャク崎に。
雨の次の日だったので、足元悪い…
スニーカーで来てよかった。

しかし、こんな景色を見られるので、来てよかった…
明日は筋肉痛かな…( ；´Д｀)

＃６陸に上がる（鴻池朋子）
大きな角と人間の足の作品、なぜにこんな５０ｍもの断崖絶壁に？
人間の作る物資の破壊的なエネルギーを考える、とガイドに記されていますが…

＃６陸に上がる（鴻池朋子）
断崖絶壁と対にある海岸の作品。
ふと珊瑚の白化を思い出す私は、相当なオキナワ病なのでしょう（笑）
ちょっと、私には難しすぎるアートでしたが、童心に帰って
自然豊かな遊歩道を通ったり、奥能登の自然は素敵だなと気づかせてくれました。

さて、時刻は17：30
明日は仕事だし、ぼちぼち帰ろう。
厳しい北風・塩害から家屋を守るための真垣の美しいこと。

ちょうど日没間際でした。

グリーンフラッシュが期待できるかしら？
千枚田に立ち寄りましたが、残念なことに見られませんでした。
次回に期待しましょうか。

この旅行記へのコメント （2）

• norichさん 2017/09/16 05:38:17

  能登だ〜

  Fumikaさん、おはようございます。
  ちょこっとご無沙汰してました。
  お元気そうですね（笑）？
  
  奥能登国際芸術祭が開催されているんですね。
  
  数年前に行った「のと里山空港」が写っていたり、なんだか懐かしい気持ちになりました。
  
  現代アートが良くわからない私ですが、移動しながら作品を見てまわるのも楽しそうですね。
  
  「さいはてにて」の原作をそういえば能登に行く前に読んだな〜。
  
  日帰り芸術祭、第２弾を楽しみにしています。
  
  そうそう、キーツマンゴーが数日前に宮古島から届いたのですが、いつもと違って小ぶり。
  しかも追熟がされた状態での食べ頃が６キロ届いて。
  追熟のタイミングをはかりながら、食べようとたくさん頼んだのですが、今慌てて食べてます。
  やっぱりキーツは濃厚で美味しいです。
  
  Fumikaさんはそろそろ沖縄かな？
  
  私も沖縄が恋しいです。。。
  
  norich
  

  Fumikaさん からの返信 2017/09/16 20:54:21

  ご無沙汰してます。

  norichさん、旅行記に投票＆コメントありがとうございます！
  こちらこそ、業務上の絡みでご無沙汰していまして…<(_ _)>
  
  数年前に行かれた、のと空港とか懐かしいと言って貰えて
  私も嬉しいです。
  アートはよくわかんないのですが、懐かしい場所や
  現地の風光明媚な景色を楽しみながらの移動は、楽しめました。
  あと１回珠洲に行く予定です(*'ω'*)
  また旅行記をご覧下さったら嬉しいです♡
  
  そうそう、キーツマンゴー堪能中ですか。
  いいなぁ、羨ましいー！
  でも６ｋｇ全部は、ちょっと困りますね。
  私も来週中に宮古へ行く予定ですが、台風の絡みで農作物は影響受けているし
  海遊びも…滞在中は、どうなることやら？
  キーツマンゴーないかなー(>_<)
  
  fumika拝