絵金祭り&アドベンチャラスな高知山間部の旅(一日目)~杉の大杉から轟の滝にアンパンマンミュージアム・龍河洞まで。高知中央部の山間には珠玉の観光スポットがあまた存在。高知県の自慢は足摺と室戸だけと思ったら、大きな間違いです~
2017/07/14 - 2017/07/15
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たびたびさん
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高知の旅はしばらくないかなあと思っていましたが、どうしてももやもやが晴れない。やっぱり、よさこい祭りや東半分の旅といった旅行記くらいでは高知の魅力をまだまだ発信できていないんですよね~
そこで思い立ったのが、以前から気になっている絵金まつりにひっかけた再度の高知旅。そして、四日間使えば、これもまだ行っていない檮原とかも回れるし、四万十の沈下橋も徹底的に回ってみたい。それなら、高知のもう一つの大きな魅力である山間部の紹介ができるでしょう。
いずれにしても、私にとっては、第二の故郷といってもいいくらいの高知。ここで一区切りつけるつもりで、例によってぎっしり予定を詰め込んでみました。
まず初日のハイライトは、杉の大杉、轟の滝、アンパンマンミュージアム、龍河洞。夜は絵金祭りなので、それまでに回りきる必要がありますが、それぞれ比較的近い場所。一応、土地勘がありますから、時間配分を間違わなければ、なんとか行けるはずです。
今回もちょっぴりの懐かしさと改めての感動の旅。高知の魅力全開の旅の始まりです。
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今回は、まるまる四日間の旅。前日のJAL最終便で東京から高知に入ります。
晩飯は酔鯨亭。はりまや橋からはすぐなので、観光客が多そうなイメージでしたが、地元のお客さんでも賑わっていました。 -
酒を飲んでいる人ばかりでしたが、私は酒を飲まずに、カツオのたたき定食で晩飯。たっぷりの野菜と生ニンニクで鰹の臭みを消すという地元ならではの豪快なたたき。鰹は変に上品ではなくて、こんな風にワイルドに臭いのあるのもうまいと思います。
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翌朝です。
プウセは、はりまや橋と高知駅の中間。高知橋近くのパン屋さん。 -
朝飯代わりにチョコ味のクロワッサンをいただきましたが、これ最高にうまいです。サクサクのクロワッサンに深い香りのチョコが絶妙に組み合わさって、このエレガントな仕上がりにはまさに脱帽です。高知のパン屋さんは「かいち」も「ウィリーウィンキー」もあるし、なかなかレベルが高いです。
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ここからはレンタカーの旅になります。ここから北へ。
美空ひばりゆかりの大杉を訪ねるなら、まずはこの道の駅大杉を目指すことになります。 -
駐車場もあまり広くとれない四国山脈の山の中。
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うどんとか軽食を提供する小さな食堂兼地元特産の発酵茶などを置いたお土産物屋さんの建物が建っています。
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これが地元特産の発酵茶。ちなみに、お茶はもともと発酵させていたんですが、日本では緑色を鮮やかに出すためにわざわざ炒って発酵を止めるようになったんです。だから、中国茶も発酵が基本ですよね。
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さて、ここから国道の脇に入った山に向かう枝道の先が美空ひばりゆかりの大杉です。
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その前に。大杉の苑は、杉の大杉のそば。杉の大杉を右手に見ながら、もう少し上った高台です。
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遠い昔に来たことがあるのですが、ここまで来てやっと思い出しました。
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美空ひばりの歌碑があって、曲は「川の流れのように」「龍馬残影」「悲しき口笛」の三曲。公園の正面にそびえる四国山脈を見ながら、今も色あせない美空ひばりの世界に浸れます。
それにしても、美空ひばりは本当にすごい。歌が流れれば、どこでもすぐに美空ひばりワールドですからね。 -
ところで、杉の大杉は、高知では知らない人はいない美空ひばりゆかりの地。
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美空ひばりは、この近くでバス事故に遭い九死に一生を得ます。その時、母親が「この子を日本一の歌手にしますから、命を助けてください」と祈ったんですね。その後は、皆さんもご承知の通りです。
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これが大杉。
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イチオシ
かなり久しぶりに見たのですが、こんなに大きかったかなあと改めて感動。
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樹齢3000年は伊達ではありません。
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根元や幹に枝の先の方まで。
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巨大杉の神々しさがみなぎっていました。すばらしい大木です。
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傍らには神社も建っています。
美空ひばりのお母さんはここで祈ったのかもしれません。 -
いきなりのハイライトでしたが、ここから土佐山田の方に戻ってきて。
ところで、土佐刃物は、日曜市なんかでもよく見かける土佐ではお馴染の商品。ただ、これは土佐山田町が本場だし、近くを通ったので、ついでに協同組合土佐刃物流通センターに寄ってみました。 -
こちらは、地元の業者さんが共同で、約3,000点の刃物を常時展示販売している施設。
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プロのような人も買いに来ているみたいで、その商品の種類の多さにはちょっと圧倒されました。私も庭いじりは好きなので、草刈り用のカマとか拝見して楽しませてもらいました。
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街に戻ってきたので、朝飯は、っと。。
BAKE SHOP ヒジリは、土佐山田町の中心部にある人気のパン屋さん。 -
朝から皆さん皆さんが大量買いですね。
私はチーズのパンを買いましたが、そのボリューム感が半端ないような。お得感があるのも人気の理由なのかもしれません。 -
土佐山田の市街地も少し見てみましょうか。これは香美市立美術館です。
「画の中の小さな旅展」という企画展をやっていて、地元ゆかりの画家が高知の各地を描いた作品を拝見しました。なるほど、なるほど。あそこをこういう具合に描きましたかという感じ。それはそれで楽しめたのですが、一方で、地元のなんでもないような人がけっこうたくさん来て熱心に鑑賞している。土佐山田町の文化意識がけっこう高いことにも驚きました。 -
山田堰公園は、土佐山田市街からすぐの物部川のほとり。
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かつて、野中兼山が造った湾曲斜め堰である山田堰の遺構をとどめる公園です。この堰のお蔭で10万石以上の米収を得たと書かれていました。
河原にはちょっとした石を積んだ痕跡、 -
堤防の傍らには石造りの水路跡などを見ることができます。
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イチオシ
周囲は芝生で美しく整備されていました。
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ここから物部川の上流に向かいます。
高知の清流は四万十川があまりにも有名ですが、地元では仁淀川もこの物部川も同じくらいの評価。そういう意味で、高知は川釣りが好きな人には、まったくたまらない県なんですよね。 -
平山親水公園は、土佐山田町市街から山の方に入っていくのですが、意外にくねくね深い道。こんなところに何があるんだろうかという感じでしたが、途中にため池や
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開けたところには小さなダム湖があって、灌漑用の施設を利用した公園であることが分かりました。
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少し荒れた感じで、地元の人もそんなに利用するようには見えませんでしたが、本来の灌漑の役割は今も果たしているのではないかと思います。
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鏡野公園は、土佐山田市街にもう少し戻ってきたところ。
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高知工科大学のキャンパスの続きにある公園なので、
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遠くに高知工科大学の建物を望み、公園内は芝生と浅い池もあったりととても美しい。
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イチオシ
小さな子供を連れた家族連れが来ていましたが、まさにぴったり。
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ここなら安心して子供を遊ばせることができるでしょう。
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ここから、二つ目のハイライトの轟の滝に向かいます。
その途中の道の駅 美良布です。国道沿いにある施設は駐車場もイマイチ広くないのですが、 -
裏に回るとやなせたかしのアンパンマンミュージアムと敷地がつながっていて、芝生の広い広場。実は、とても悠々とした施設です。
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産直の売り場は
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野菜のほかに
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お弁当なんかも充実しています。
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韮生の里という食堂も併設されていて。チラシ寿司のお弁当を買ってここでいただきました。
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ちなみに、高知のお寿司の酢はゆずが入っているのが定番。それを食べると他の寿しでは物足りなく感じてしまいます。広場を挟んだアンパンマンミュージアムの建物を眺めながら、ゆったりした気分で久しぶりの高知のチラシ寿しを味わいました。
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イチオシ
再び、出発。だんだんと山に入ってくると、Ⅴ字型の谷。いかにも高知の山間といった景色が現れてきました。
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このちょっとした集落は、香北町猪野々です。
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轟の滝の前に、香美市立吉井勇記念館にも寄ってみましょう。
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こんな山の中でも施設はけっこう大きくて。
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吉井勇の生い立ちや歌人としての功績の他、妻と離婚後の傷心の吉井勇を癒した村での暮らしぶりも紹介されていて、等身大の吉井勇を感じることができます。
ただ、少し付け加えるとこの妻というのはあの白蓮の兄、伯爵柳原義光の次女。考えれば、やっぱり、華麗な人間関係というしかないでしょう。 -
これは、吉井勇の住んでいた家。
ところで、吉井勇の祖父、旧薩摩藩士・吉井友実が鹿児島にやってきた龍馬を案内した人物。なんかそんな話も聞いたことがあったような、なかったような。。いずれにしても、明治の元勲の家系であり、高知とはもともと縁のあった人物です。 -
轟の滝はここからさらに山を越えていきます。
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轟の滝は、日本の滝100選にもなっているのですが、その感動はそれ以上かも。以前、一度見ていますが、そのスケールの大きな姿が強烈なインパクトで残っています。
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駐車場から歩いて、まずは展望台へ向かいます。
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ここが滝に向かう入口ですね。
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さて、これが展望台。しかし、前来た時はいきなり滝壺の方に下りて行ったような。こちらはまったく記憶にありませんね。。
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ほほー。周囲を緑で囲まれた岩肌を滔々と流れ下る滝には滝つぼが三つ。これは見事です。記憶ではダイナミックな印象でしたが、これは絵に描いたような整った美しさというべきでしょう。
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イチオシ
そして、全体の姿形だけじゃなくて、
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その青々とした水の色が何と言ってもとてもきれい。三大名瀑であっても、この水の美しさには遠く及びません。
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展望台からしばらく下って、
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滝の下へ出ると、今度は流れ落ちてくる滝を下から眺める。前方に大きな岩があって視界が狭くなるのがちょっと残念ですが、ドドドドド、ドドドドド。この滝の音がすごいんです。細かなしぶきが風に乗って漂ってきて、これこれ。これが私の記憶にある轟の滝でしたあ。
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橋を渡って、対岸へ。
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今度は反対側から
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駐車場に戻ります。
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すると、こちらにも展望所。
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イチオシ
ありゃりゃ。真下が滝壺です。うーん。青い。青すぎる。こんなところに飛び込む人はいないでしょうが、飛び込んだらどうなるんでしょうねえ。それくらい魅力的な滝壺です。
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轟の滝を堪能して。
近くの奥物部湖にも回ってみます。こちらは、永瀬ダムというダムでできた湖。轟の滝から帰る途中に永瀬ダムの標識があって、それを遡るとこのダム湖に至ります。 -
ここは物部川の最上流。ダムの管理人の人がいて、少しお話を聞きました。
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三つ目のハイライトは、さっき通ったアンパンマンミュージアムです。
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漫画家を何人か輩出している高知ですが、その最右翼はやなせたかし。アンパンマンミュージアムは、そのやなせたかしの記念館でもあります。
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しかし、しょせんまんがだし、
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子供向けだろうと
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ちょっと軽く見ていましたが、
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最上階の展示室に展示してある大型作品を見て、そのイメージは一転。
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これは、まるで美術館で名画を見ているような気分。色使いの素晴らしさを改めて感じました。これなら、子供だけではなく、大人も十分楽しめますね。
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気分のいいところで、敷地内も散策。
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イチオシ
アンパンマンのキャラクターたちの像もなかなかよくできていますよ~
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こちらは、詩とメルヘン絵本館。チケットはアンパンマンミュージアムと共通券です。
この日の企画展は、キキララ。優しいパステル調の色彩の柔らかなキャラクターですが、作者も来ていて、サイン会なんかもしていました。展示室は十分に広いので、一回りするだけでもちょっと時間がかかるかも。ほかの作家がわざわざやってくるのは、やなせたかしの人望もあってかなとも思います。
以上で、アンパンマンミュージアムは終了です。 -
最後のハイライトは龍河洞です。この鍾乳洞は日本三大鍾乳洞の1つにも数えられるのですが、全国的にはイマイチ認知度は低いかも。私も高知に住んでいる時に行ってはいますが、正直どうも印象が薄いんですよね。
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でも、少しはそこからいろんな観光地に行って感覚も変わったはず。もう一度、その視点で確認してみたいと思います。
エスカレーターを上って、 -
ここが入口です。
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経路が書いてありますが、これを見てどうなるものでもないような。とにかく順路をまっすぐ進むしかありませんからね。
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さて、ということで今回改めて入ってみると、
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細くて体がつかえそうな場所がいくつもあって、
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また、上がったり下がったり。
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他の鍾乳洞のように
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巨大な空間が広がるという場所は少ないので、
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イチオシ
写真映えはしないのですが、
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イチオシ
この進んでいく時の
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アドベンチャラスな感覚は
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他にはないような気がしました。
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体の大きな人は大変だと思いますが、
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イチオシ
むしろ小さな子供がすいすいと進んでいくのを
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お父さんが窮屈そうに追いかけたり。
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そういえば、私も当時は子供を抱っこしていたような。
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だから子供が気になって鍾乳洞自体をあんまり見ていなかったのかもしれません。
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変なところで若いころの自分を思い出してしまいました。
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これは、特別コースの面々。尋ねると「けっこう奥の方まで行きましたよ~」という返事。そうですか。とても私には無理でしょう。
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さて、これで終了。
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ここからの帰りは下り坂。
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龍河洞博物館は、その坂を下った最後の辺り。
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無料の施設なので、誰でも自由に入れます。展示は太古の昔からの地球の歴史といったものなんですが、こちらとしては龍河洞の興奮がまだ続いているところなので、あんまり頭には入ってこない。ないよりはましでしょうが、ちょっと微妙な位置付けの施設かなとも思います。
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その先が龍河洞珍鳥センター。
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高知には天然記念物の尾長鳥がいて、これを見せるのが目的なんでしょうが、他にもいろんな珍しい鶏を集めていて、けっこうすごい。鶏がイマイチ好きでない人も多いかもしれませんが、これだけの種類を集めた意気込みは生半可ではなかったような気がします。
以上で、予定の場所はすべて回れました。そして、これからが今回の旅の目玉、絵金祭り。晩飯も食べないといけないし、急いでそちらに向かいましょう。高知の旅は超欲張りですから、いつも時間に余裕はありません。
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