恩納・読谷旅行記(ブログ) 一覧に戻る
沖縄か―――。<br />沖縄にでかけるのはずっと億劫で自らのなかで封印してきている。<br />億劫というには少々語弊が生じるので、正しくは気兼ねしている。後ろめたい、という気持ちで一杯なのだ。<br />私にとって沖縄とは、リゾートでもマリンスポーツでも美ら海でも琉球文化でもない。<br />同じ理由でいまだに長崎と広島にも行ったことがない。<br />行ったことがない、というよりは、行けていない。<br />子どもじみた頑固さだが、ハワイもサイパンも多くの東南アジアの島々も私にとっては同じで、体験したことがないけれども人間の愚かでおぞましく惨たらしい業がなす過去と現在をどう結びつけ、未来とどう折り合いつけてよいのかいまだに私の中で光明を見出せていないからだ。<br />「もっと大人になればいつか」<br />「そして正しく謙虚に静かに向かい合いたい」<br />そう願ってただただ今日まで至っている。<br />きっかけをつくってくれ背中を後押ししてくれたのはサイバージャパンダンサーズのカナとカレンだが、いよいよその地へ赴くとなれば、これまでの身上に心情に信条に真情に反しているわけで、気が重たく、それでも避けては通れない、絶対訪れなければならない地だけへは、何としてでも赴く行程を限られた日数と時間とのせめぎあいのなかで一生懸命考えた。<br />沖縄に行かない、ましてや「沖縄を語らない」主義の自分が言うのもおこがましいが、沖縄本島にはじめて訪れたとして、平和祈念公園に赴くかどうかは別問題としてでも、あの痛ましい戦禍の現実に、思いを馳せる、頭を垂れる、祈る、誓う、そういう心情を行為を行程を、「沖縄の地に」組み入れず、脳細胞に組み入れず、平然と南国観光地リゾート地にしか「その地が見えていない」ひと(余所者)を私は絶対に信用しない。<br />今、あなたは都合の良い理由付けをしようと試みるが、無駄なことだ、やめておきなさい。口先だけなことを百倍の言の葉で適確に言い返してあげよう。<br />さらに付け加えるならば、真逆にさまざまな沖縄の問題を特化して政治的に鋭利になる輩はもっと忌み嫌う。<br />沖縄とは、私にとってそういう場所だ。長崎も広島も同じ理由だ、とはそういうことだ。<br /><br /> <br /> そんな私も沖縄本島に一度だけ出張で赴いたことがある―――。<br />自らの意志ではなく、研修という名の団体慰安温泉旅行のような体裁で、夕方便を待つ松山空港のレストランでじゃこ天なんかをつまみながらはやくも宴会がはじまっている、そんな旅だった。<br />私がもっとも忌み嫌う旅のスタイルだ。<br />団体旅行が大嫌いなのと同じ理由で宴会が大嫌い、ついでに宴会料理も大嫌いで箸を割ったことすらない。<br />1日目夜はワンボックスの貸切タクシー2台に分乗して、那覇市内のホテルで宴会。<br />知人とふたり抜け出してガイドブックで調べた国際通り裏道にある嘉納昌吉が経営するライブバーへ深夜繰り出した。ジャズだか沖縄民謡だか微妙な女性の歌を朧に聴きながら観光価格っぽい高いカクテルをちびちび飲んでいると店長らしき女性がマイクでこう告げる。「今日は日曜日、たまたま嘉納が帰省しておりまして、本人が来店し歌う予定です」1時間ばかり粘り夜もかなり深まった時間帯、暗めの店内がますます暗くなり、いきなりスポットライトが点火し、彼らしき男が沖縄三味線を手に謳いはじめた。<br />2、3曲聴きなれない歌のあと名曲「花」になった。<br />聴いているだけで涙がどんどん溢れてくる、そんな名曲だった(過去形なのは、彼のその後の歩む道や言動は私には遠く理解しがたくカラオケの十八番だったこの名曲も封印した。彼のステージ最後「ハイサイおじさん」が〆のようで、店内はディスコ状態と化し、彼がステージを降りると同時に私たちも店を後にした。<br />店で買い求めたCDはいまどこにあるのかすら忘れてしまった。<br />二日目は恩名へ一路、水族館、万座毛、パイナップル園を観光したあと、ムーンビーチが宿泊先だった。ビーチにも夕方少しだけ戯れた。<br />夜は同じく宴会だが、ホテル内のちょっと洒落たレストランだったので皆おとなしめで、琉球踊りを鑑賞しながら皆眠くなり早々に部屋に引き上げた。<br />三日目はもう帰る日で、恩名村の琉球村、お決まりの首里城に寄って午後の便で松山空港へ。<br />もう20年も前の話だ―――。<br /><br /> <br /> 日航アリビラ・ヨミタンリゾート沖縄を宿泊先に選んだのは、ホテルなんかどこでもよくてオクマやブセナだと那覇からあまりにも時間がかかり過ぎることがあり、じゃあ那覇市内に泊まればという選択肢はそもそもなかった。タクシーで一日2往復しようとも西海岸のきちんとしたリゾートも垣間見てみたかった。<br />思いつきの旅のくせにだんだん欲張りになっていく人間の性だ。<br /> 那覇でのフェスタは終わった。<br />特典夕食付だったので日中何も口にせず、かなり遅めの食事をホテルの1階ブラッスリーでとったが、やんばるフレンチとは名ばかりでほぼ披露宴フレンチの味だった。<br />部屋に戻りようやく一日の禊をすませた気持ちになった。<br />風呂にはいってすぐ床についたが興奮覚めやらず寝付けなかった。<br />テラスにでて、しばらく月を眺めていた。<br />ニライビーチの漣がBGMだ。<br />明日はホテルでゆっくりできるかな。<br />でも、どうせ性分であっちゃー行きこっちゃー行き、下手な写真撮りまくりのフンコロガシに違いない。<br />若かりし頃、モロッコでつけられたあだ名「スカラベちゃん♪」=「フンコロガシ」のまんま私は全然成長していない。<br />明日はテラスでビーチとプールを眺めながら持参したCDを聴きながらノリノリ気分で過ごそう。<br />CDって?もちろん!!サイバージャパンガールズ・チームKの「スーパーガール♪」だ。<br /> 月はかなり高くなりさきほどまでアリビラホテルのセンター棟上だったのが、もうニライビーチを月明かりが照らしていた。<br />ほぼまん丸。<br />どうやら近々満月らしい―――。<br />

ホテル日航アリビラ ヨミタンリゾート沖縄 プレミアオーシャンパティオツイン 宿泊記 アリビラ美術館 沖縄屈指の透明度の天然ビーチ・ニライビーチ

222いいね!

2017/07/08 - 2017/07/11

11位(同エリア2792件中)

2

118

沖縄か―――。
沖縄にでかけるのはずっと億劫で自らのなかで封印してきている。
億劫というには少々語弊が生じるので、正しくは気兼ねしている。後ろめたい、という気持ちで一杯なのだ。
私にとって沖縄とは、リゾートでもマリンスポーツでも美ら海でも琉球文化でもない。
同じ理由でいまだに長崎と広島にも行ったことがない。
行ったことがない、というよりは、行けていない。
子どもじみた頑固さだが、ハワイもサイパンも多くの東南アジアの島々も私にとっては同じで、体験したことがないけれども人間の愚かでおぞましく惨たらしい業がなす過去と現在をどう結びつけ、未来とどう折り合いつけてよいのかいまだに私の中で光明を見出せていないからだ。
「もっと大人になればいつか」
「そして正しく謙虚に静かに向かい合いたい」
そう願ってただただ今日まで至っている。
きっかけをつくってくれ背中を後押ししてくれたのはサイバージャパンダンサーズのカナとカレンだが、いよいよその地へ赴くとなれば、これまでの身上に心情に信条に真情に反しているわけで、気が重たく、それでも避けては通れない、絶対訪れなければならない地だけへは、何としてでも赴く行程を限られた日数と時間とのせめぎあいのなかで一生懸命考えた。
沖縄に行かない、ましてや「沖縄を語らない」主義の自分が言うのもおこがましいが、沖縄本島にはじめて訪れたとして、平和祈念公園に赴くかどうかは別問題としてでも、あの痛ましい戦禍の現実に、思いを馳せる、頭を垂れる、祈る、誓う、そういう心情を行為を行程を、「沖縄の地に」組み入れず、脳細胞に組み入れず、平然と南国観光地リゾート地にしか「その地が見えていない」ひと(余所者)を私は絶対に信用しない。
今、あなたは都合の良い理由付けをしようと試みるが、無駄なことだ、やめておきなさい。口先だけなことを百倍の言の葉で適確に言い返してあげよう。
さらに付け加えるならば、真逆にさまざまな沖縄の問題を特化して政治的に鋭利になる輩はもっと忌み嫌う。
沖縄とは、私にとってそういう場所だ。長崎も広島も同じ理由だ、とはそういうことだ。

 
 そんな私も沖縄本島に一度だけ出張で赴いたことがある―――。
自らの意志ではなく、研修という名の団体慰安温泉旅行のような体裁で、夕方便を待つ松山空港のレストランでじゃこ天なんかをつまみながらはやくも宴会がはじまっている、そんな旅だった。
私がもっとも忌み嫌う旅のスタイルだ。
団体旅行が大嫌いなのと同じ理由で宴会が大嫌い、ついでに宴会料理も大嫌いで箸を割ったことすらない。
1日目夜はワンボックスの貸切タクシー2台に分乗して、那覇市内のホテルで宴会。
知人とふたり抜け出してガイドブックで調べた国際通り裏道にある嘉納昌吉が経営するライブバーへ深夜繰り出した。ジャズだか沖縄民謡だか微妙な女性の歌を朧に聴きながら観光価格っぽい高いカクテルをちびちび飲んでいると店長らしき女性がマイクでこう告げる。「今日は日曜日、たまたま嘉納が帰省しておりまして、本人が来店し歌う予定です」1時間ばかり粘り夜もかなり深まった時間帯、暗めの店内がますます暗くなり、いきなりスポットライトが点火し、彼らしき男が沖縄三味線を手に謳いはじめた。
2、3曲聴きなれない歌のあと名曲「花」になった。
聴いているだけで涙がどんどん溢れてくる、そんな名曲だった(過去形なのは、彼のその後の歩む道や言動は私には遠く理解しがたくカラオケの十八番だったこの名曲も封印した。彼のステージ最後「ハイサイおじさん」が〆のようで、店内はディスコ状態と化し、彼がステージを降りると同時に私たちも店を後にした。
店で買い求めたCDはいまどこにあるのかすら忘れてしまった。
二日目は恩名へ一路、水族館、万座毛、パイナップル園を観光したあと、ムーンビーチが宿泊先だった。ビーチにも夕方少しだけ戯れた。
夜は同じく宴会だが、ホテル内のちょっと洒落たレストランだったので皆おとなしめで、琉球踊りを鑑賞しながら皆眠くなり早々に部屋に引き上げた。
三日目はもう帰る日で、恩名村の琉球村、お決まりの首里城に寄って午後の便で松山空港へ。
もう20年も前の話だ―――。

 
 日航アリビラ・ヨミタンリゾート沖縄を宿泊先に選んだのは、ホテルなんかどこでもよくてオクマやブセナだと那覇からあまりにも時間がかかり過ぎることがあり、じゃあ那覇市内に泊まればという選択肢はそもそもなかった。タクシーで一日2往復しようとも西海岸のきちんとしたリゾートも垣間見てみたかった。
思いつきの旅のくせにだんだん欲張りになっていく人間の性だ。
 那覇でのフェスタは終わった。
特典夕食付だったので日中何も口にせず、かなり遅めの食事をホテルの1階ブラッスリーでとったが、やんばるフレンチとは名ばかりでほぼ披露宴フレンチの味だった。
部屋に戻りようやく一日の禊をすませた気持ちになった。
風呂にはいってすぐ床についたが興奮覚めやらず寝付けなかった。
テラスにでて、しばらく月を眺めていた。
ニライビーチの漣がBGMだ。
明日はホテルでゆっくりできるかな。
でも、どうせ性分であっちゃー行きこっちゃー行き、下手な写真撮りまくりのフンコロガシに違いない。
若かりし頃、モロッコでつけられたあだ名「スカラベちゃん♪」=「フンコロガシ」のまんま私は全然成長していない。
明日はテラスでビーチとプールを眺めながら持参したCDを聴きながらノリノリ気分で過ごそう。
CDって?もちろん!!サイバージャパンガールズ・チームKの「スーパーガール♪」だ。
 月はかなり高くなりさきほどまでアリビラホテルのセンター棟上だったのが、もうニライビーチを月明かりが照らしていた。
ほぼまん丸。
どうやら近々満月らしい―――。

この旅行記のタグ

222いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (2)

開く

閉じる

  • マッコリさん 2019/10/05 12:20:38
    又々222ゾロ目ゲット!
    まるくんさんこんにちわ!
    ラグビーアイルランドに歴史的勝利!
    おめでとうございます!
    そんな試合を間近でみれるなんてまるくんさんは今非常に『持っている!』と思います。むしろまるくんさんが持っていったのかもです!
    そんなまるくんさんのパワーで私も運気をあげたい!
    ロト6買おうかな、、、。
    沖縄海きれいですねー(^o^)
    ホテルも!
    お邪魔しました!(^o^)

    まるくん

    まるくんさん からの返信 2019/10/05 21:30:17
    RE: 又々222ゾロ目ゲット!


    狙ってましたね(ニパ♪

まるくんさんのトラベラーページ

まるくんさんの関連旅行記

まるくんさんの旅行記一覧

マイルに交換できるフォートラベルポイントがたまります。
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

恩納・読谷の人気ホテルランキング

PAGE TOP

ピックアップ特集