2017/06/28 - 2017/06/28
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itaruさん
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隠岐の島から松江で1泊。さて最終日はどうしましょう。出雲大社や松江城は以前訪ねたことがあるので今回はパス。やっぱり世界遺産の石見銀山かな。レンタカーという手もあるけど、スマホで調べてみると思いのほか鉄道とバスも本数があるみたい。ってことで、JRと石見交通のバスで向かいましょう
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス JALグループ JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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8時30分過ぎ、石畳の京店通りを歩きながら松江駅へ向かいます。明治7年創業の國暉酒造はいい感じを醸し出しています
京店通り 名所・史跡
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松江大橋からの眺める大橋川。先に見えるのは宍道湖大橋
大橋川 自然・景勝地
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15分ほどで松江駅に到着です
松江市バス(路線バス) 乗り物
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9時2分発のアクアライナーで大田市に向かいます。1140円
松江駅 駅
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大田市駅まで71分。そこから10時22分発のバスで33分(750円)、世界遺産センターに到着です。ここでは銀山の歴史や世界史的な意義などを説明しています。大田市駅でバスの案内をしてくれたおばさんによると、時間があるなら先に世界遺産センターを訪問してくれとのこと。ちなみにWAONカード所持者には割引ありです
石見銀山世界遺産センター 美術館・博物館
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さて観光案内所などがある石見銀山公園の方へ戻ろうかな、と思っていたら遺産センターの裏に展望台があるらしい。展望台からは大森の集落を見下ろすことができるらしい。距離もそれほどないようなので、歩いていきますか
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10分ほどで展望台に到着。向かいの山には銀山防衛のために築城された山吹城跡が
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こちらは三瓶山が見えるはずが、天候は今一つ
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で、肝心の大森集落ですが……。木々が成長しすぎて視界が……
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無茶して手すりの上に乗ってもこれが限界……
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地図をよく見ると、展望台から裏道を通って石見銀山公園に抜けられるみたい
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山間の道をのんびり歩きつつ
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他に歩く人はなし。天気もいいし、のどかだなあ
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20分ほど歩いて石見銀山公園から続く遊歩道に合流。では、石見銀山のメーンともいえる龍源寺間歩を目指しましょう
石見銀山公園 公園・植物園
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かつて銀で賑わった集落だけあって、寺や神社も数多かった。遊歩道沿いにもいくつかの寺や寺跡が。これは妙心寺
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右側には杉林を眺めながら遊歩道を進む
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左側には竹林も
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などと景色を楽しむうちに大久保長安の墓がみえてくる。石見守として石見銀山の開発を任された大久保長安。死後に不正蓄財を疑われ、息子たちが全員処刑されたという数奇な生涯を送った人物。世界遺産に登録された銀山を見て何を思うのでしょうか
大久保石見守墓 名所・史跡
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遊歩道を歩いている途中でも「マムシ注意」の看板は見てたんです。でも、まさか目の前をクネクネと動く細長い奴に出会うとは思いもしなくて。びっくり
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遊歩道からちょっと横道に外れたところにあるのがし清水谷精錬所跡
清水谷製錬所跡 名所・史跡
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江戸時代には莫大な産出量を誇っていた石見銀山の銀も次第にその生産能力は落ちて行きます。江戸時代末期にはほそほぞと採掘を続けているような状況。明治19年(1886年)に大阪の藤田組が近代的な精錬所を建設。再開発を目指したものの、鉱石の品質が予想より悪く採算が合わず10年後には操業中止となりました
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閉鎖後100年は経過していることもあり、何かの古代遺跡のような朽ちた感じが漂う
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代官所直営の間歩(坑道)の中でも特に重要な五カ山(ごかざん)の一つ、新切間歩
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こちらは福神山間歩。石見銀山には600もの間歩があるという
福神山間歩 自然・景勝地
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福神山間歩を過ぎると龍源寺間歩まであと少し。レンタルサイクルで来た人たちもこのあたりで自転車を降りて徒歩で進まなければいけません
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寄り道しつつ、遊歩道に入ってから50分ほどで龍源寺間歩に到着です。料金は410円
石見銀山 名所・史跡
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坑道の隣にある小さな穴も間歩なのかな
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間歩からはヒンヤリ冷たい風が吹いてくる。半袖では少し寒いくらい
龍源寺間歩 名所・史跡
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龍源寺間歩は長さ600メートル、大久保間歩(870メートル)に次ぐ大坑道で昭和18年(1943年)まで稼働してきた
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基本的に昔の坑道をそのまま残している龍源寺間歩
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正直、昔の作業風景を再現しているといったものがないので想像力を膨らませないと単調なトンネルが続いているだけって、思ってしまうかも
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途中には岩石の隙間に固まっている鉱物の層を掘り進んだひおい抗や
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排水のために垂直に掘られた竪抗なども
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157メートル地点、ここから先は幅が狭くなるので見学はここまで
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観光用に作られた新坑道で出口に向かいます
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龍源寺間歩出口から200メートルほどのところにある佐毘売山神社。精錬の神「金山彦命」を祀る神社で16世紀中ごろ創建された精錬の守り神。地元では「山神さん」と呼ばれ、親しまれているとのこと
佐毘売山神社 寺・神社・教会
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さて戻りは遊歩道ではなく、車道(といってもほとんど車の通りはありませんが)をぷらり歩きます。豊栄神社はかつて毛利元就の木造をご神体として祀っていた長安寺という曹洞宗のお寺。関ヶ原で西軍が負けるまで、石見は毛利の所領。その石見を守る山吹城内に安置されていた木造が寺の創建とともに移されたんだとか
豊栄神社 寺・神社・教会
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当時の武家屋敷の面影を伝える渡辺家。銀山の役人が住んでいた。今は和食の店
渡辺家 名所・史跡
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渡辺家を過ぎたところで銀山公園の方に曲がり、世界遺産にも登録された羅漢寺へ。料金は500円、ちょうど本堂内では秘仏の大元帥明王他が限定公開されていました(もちろん撮影禁止ですが)。ちなみに境内の弁財天池でお金を洗うと金運がアップするとか
羅漢寺 寺・神社・教会
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五百羅漢で有名な羅漢寺。石窟は本堂と道を隔てた反対側。石窟の前には銀山川の支流が流れ、見事な3つの石のそり橋がかかっている
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五百羅漢は左右の石窟に250体ずつ。こちらも撮影禁止。写真は石窟の間に釈迦三尊
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石窟の隣には国指定文化財の大宝篋印塔。五百羅漢建立に協力した田安中納言宗武(徳川吉宗の次男)の菩提を供養するために建立したもの
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もう午後2時半、お腹がすいたのでお昼をいただきます。名物の割子そばを五段で
御前そば グルメ・レストラン
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景観を守るため自動販売機にもこんな工夫が
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平日の石見銀山街道は、あまり賑やかではありません。地元の人のほかは数組のグループがガイドとともに歩いているくらい
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なので山間の銀山で賑わった街の面影を残す街並みをゆっくり楽しめます
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ちょうと今年は石見銀山が世界遺産に登録されて10年目。ということで、特集を組むためか時事通信社の支局員の人が観光客を相手に取材してました。が、平日ではあまり人がいなくて、十分な話を聞けないんじゃない
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代官所の地役人の住居、旧河島家。地役人は土着で代々銀山附き役人を勤めた武士のこと。大田市指定文化財。このあと訪れる熊谷家住宅との共通入場券550円(河島家のみだと200円)。切米三十俵三人扶持の役人の住まいを今に伝えます
代官所地役人旧河島家 名所・史跡
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この庭は1990年から2年かけて復元したもの
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大森集落の町並みは旧河島家を過ぎたあたりを境に武家・町家ゾーンから代官所ゾーンに変わります
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大森集落の町並みを眺めるのに最適なのが小高い丘の上にある観世音寺
観世音寺 寺・神社・教会
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赤い石州瓦の町並みを一望
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重要伝統的建造物群保存地区に選定されている街並みを独り占めって感じ
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銀山で栄えた商家の熊谷家住宅。先ほど購入した共通券で入場します(熊谷家住宅だけだと500円)。ここでは係りの人が簡単な説明をしてくれます
重要文化財熊谷家住宅 名所・史跡
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熊谷家は家業である鉱山業や酒造業のほか、代官所に納める年貢銀を秤量・検査する掛屋や代官所の御用達などを務め、当主は代々町年寄についた有力な尚家の一つ。敷地面積は1500平方メートルととても広く、全盛時には相当な富を得ていたのだろうということが想像できる。で、ここは最も重要な応接空間「奥の間」
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大名家の役人の接待や町年寄の寄合など公的な場として使われた
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だいぶ時間がおしてきた。大森代官所跡の石見銀山資料館はざっと見てバス停へ
石見銀山資料館 美術館・博物館
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と、ここでうっかりミスが判明。16時10分のバスで戻ろうと思っていたのだけれど、このバスは太田市行きではなく、数少ない仁万行き。しかも、スマホで検索した情報では3分後にもバスがあることになっていたのだけれど、バス停の時刻表を見るとそのバスがない。大田市行きは3分後ではなく、8分前に出発している。よくよくスマホの情報を見てみると、2年前の時刻表。あちゃあ、資料館をゆっくり見ておけばよかった。仕方ないので大森バス停近くの城上神社へ
城上神社 寺・神社・教会
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この神社の天井には龍が描かれている。この龍の絵、日光の東照宮の「鳴き龍」と同じように手をたたくと反響音が響き渡る。まあ、ここは立って柏手を打つのではなく、龍の絵の真下で座ってたたくのがいいらしいのだけれど
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予定より遅い16時53分のバスで大田市駅へ。バスの乗客は1人だけ。すると「どこから来たの」などとバスの運転手さんが話しかけてくる。しかも、途中でほかの乗客が乗ってくるまでは、話好きなタクシーの運転手さんみたいに多弁なので少しばかり驚いたりして。地元で生まれ育った運転手さんにしてみると、銀山が世界遺産となったことで、観光客が飛躍的に多くなったのは驚きらしい。「ツアーバスが大挙してやってくるなんて思いもしなかった」って。ただ、運転手さんによると、分かりやすい世界さんではないので、よく分からずがっかりしてしまう観光客の人も少なくないとか。だから、観光客の反応が気になるのかな。まあ世界遺産センターができて、銀山の概略をつかみやすくなり、理解は進んでいるようだけど。なんて話している間に大田市駅に到着。特急で出雲市に向かいます
大田市駅 駅
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当初の予定通りなら、普通電車でいけたんだけどなあ、と思いつつ出雲市までは運賃580円に自由席特急券750円の計1330円。出雲市駅から空港までは720円
出雲市駅 駅
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ちょっとお腹が減ったのでノドグロの干物と生ビールで一息です
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見学デッキでこれから乗る19時15分発のJAL286便を眺め1枚。さて東京に戻ります
出雲空港(出雲縁結び空港) 空港
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