2017/05/19 - 2017/05/21
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watersportscancunさん
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うーーん、ちょっと頭が重いぞ。。。ウコンをバックに入れるのを忘れていたので、何もなしで飲むと、歳のせいかお酒が翌日まで残ります。ま、テキーラ飲んでいない分助かったという所なんですが。
で、店長メリダでは必ず朝、街を走ります。別に習慣というわけではないのですが、この町の朝は本当に気持ちが良いんです。特に、二日酔いでふらつく頭をリフレッシュするには朝のジョギングがとても気持ちが良い。二日酔いで走るのは良くないというのは十分承知していますが、走らずにはいられない(笑)
8kmを走って家に戻って、そのままプールに飛び込んでから、準備。店長は、基本的には朝食は食べない人なので、サプリメントを飲んで、買い付けに出発!!
岡が一緒に来たいというので、連れて行きます。
このメリダの街は人口が100万人。北のエリアと中心部、そして、南のエリアに大まかに分かれているのですが、北が新興の開発エリアで、南が昔ながらの旧市街という感じ。そんな南のメルカドはいついっても、人であふれてごった返す、、、活気と活力にあふれた場所。
店長、どっちかというと、こういう下町の雰囲気が好きなので、いつも元気をもらうのですが、今回はちょっと残念な事がありました。
勢い勇んで、いつもの卸の店に顔を出したのですが、店長吉田が親父と呼んで親しくしていた爺さんが店じまいをしてしまったという事で。。。今年の1月に閉店してしまっていたのです。もう結構な歳だったので、隠居したんだと言われて納得したものの。。。何とも寂しい気持ちになってしまいました。
店長が、初めて買付にやってきた13年前。。。店長の値切りがあまりに厳しいので怒ってしまい、、、お前にはもう絶対うってやらねーと。。。こっちも商売やってんだ。。。しかも、良いのだけ寄って持っていく奴にそんな金額で売れるか!と啖呵を切られて意気投合(笑)
まー、品物を選ぶのはいつも変わらなかったのですが、産地で買い付けるよりもリーズナブルな価格で下してくれる優しい爺さんでした。また、一つの時代が終わってしまいました。。。
ただでさえ、生産量が減っているパナマ帽。。。大事な仕入れルートの一つで、しかも、一番いいものをたくさん仕入れてくれていたお店がなくなって、今回は果たしてどれだけ仕入れられるのか心配になってもう一つの店に。。。
幸いやってはいたけれど、そこの親父であるラファエルも、気にはしてなかったけれど、今回マジマジと見てみれば結構な歳になっていた。。。人は年を取るものだし、自分も他人ごとではないのだけれど、とにかく、やれることを出来ることを一生懸命続けて行かないとと気合を入れた店長吉田なのでした。
さて、今回も、厳選して頑張って仕入れて来ましたけれど、結局グレード2が24本。そして、なんと、グレード3はゼロ!!
何軒か回ったのですが、どこにもグレード3がなくなっていました。作る人がいないんだよと。。。
今回の出張中に、弊社にある最後の在庫のグレード3が売れてしまったという報告があり、少しでもと思っていたのですが、まさかゼロとは。。。唖然としました。
それで、わかっちゃいるけど、何かいいやつはないのかと。。。食い下がってみたところが、これは安くはないけれど、、、もし欲しいなら売っても良いと出した来たのは、なんと、もう店長最近は見ることが全くなくなったグレード4!!!
このクラスになると、完成品は1000ドルを軽く超えてくる芸術品。。。こんなの未だに作る人が残っているのかよ。。。と聞けば、だから、在庫だと言っているだろう。。。との答え。
最近じゃグレード3も作れる職人がいないのに、その上のグレード4なんて無理な話。。。
ちなみに、パナマ帽のグレードは、どういう設定になっているかというと、グレード1がベースとなるトキヤ草(パナマ草)で編んだもの。グレード2は、このグレード1のトキヤ草を半分に割って編み上げたもの。
このグレード2の草を更に半分に割ったもの(つまり、グレード1を4分割したもの)で編んだものがグレード3。
このグレード3を更に半分にして編んだものがグレード4です。。。つまり、グレード1を8分割している糸で編んでいるのです。。。グレード1のベース草でも十分に細いんです(^^;; それを8分割というのは、見た人にしかそのすごさが分からないくらい凄い世界です。。
当然、編み上げる技術だけでなく、完成までに8倍の時間もかかる上、単価が高すぎるために、基本的には販売用に作るというより、職人が仕事の合間に自らの技術をより高いものへと磨くために制作しているというのか本当のところなので、市場に出るという事がまずないのです。。。
そんなグレード4の帽体を出しても良いというのです。。。
これはもうとりあえず、商売抜きだと出された二本は言い値で買い取らせてもらいました。こういう工芸品は、残していかないといけないんだよなと。。。我々、旅行会社の使命をまた強く感じた瞬間でもありました。
そんなパナマ帽の仕入れでは、店長の真剣な検品のまなざしに、連れてきた岡が話しかけられないほどの緊迫したムードを感じ取ったみたいです。
お客様にいいものを届けたいという気持ちは、生半可な気持ちではいけない。真剣勝負で、妥協はしない。すべて手作りのパナマ帽は、やはり、作り手による出来の差が大きい。だからこそ、しっかりと作りを確かめて仕入れないといけないのです。。
こういう真剣な仕入れをするから、売り手も買い手である店長に対して敬意を抱いてくれるのです。
ただ適当に買うだけのお客さんではない、絆がそこに生まれるからこそ、ケンゴに売るものだからといいものを頑張って仕入れてくれる。そういういい関係をこれからも続けていきたいし、岡にも学んでもらいたいなーと思ったわけです。
というわけで、今回のパナマ帽の仕入れは全部で24本。ただ、グレード4という奇跡に近い芸術品が2本入りました。また、是非この素晴らしいパナマ帽を皆さまに手に取ってご覧いただきたいなと思いますので、楽しみに待っていてください。
さて、店長この仕入れでエネルギーを使い果たしてしまったのですが、宿に戻れば、今度は家族サービスが待っています。。。
メリダの街から北に30分のメキシコ湾に面した港町に、プログレッソという地元向けのビーチがあり、店長、そこに昔から贔屓にしているPESCADO(魚料理)の店があるので、そこで一杯飲もうと気合を入れて出かけました。
精神的にも疲れていた店長ですが、プログレッソに近づいてくるとどんどん元気になってきた。考えたら、このシーフードの店に出かけるのは、2年ぶり?!なのです。。。なんか、そう考えたらわくわくして来てしまった(笑)
この店、TORO(闘牛)という名前なのですが、シーフードの店なんです(笑)思いっきり、看板には牛の絵が描かれているのに、メニューにはシーフード以外ありません(苦笑)
このメキシコ的なセンスもいいのですが、とにかく、鮮度が良い魚が入っているので、メキシコでは、PESCADO FRITOというのですが、魚の丸揚げが実に美味しいのです。しかも、安い!!
メキシコ湾では、BOQUINETEという鯛科の魚が有名なんですが、これが美味い。
ここと同じくらい美味い店は、弊社でピンクレイクのツアーでご案内している地元食堂くらいなんですが、やはり揚げる際の油の温度や上げる時間、揚げ方というのは大事で、大きな鍋で暑く熱した油を丁寧に魚にかけながら揚げていく、これが実に手間がかかり、手間がかかっていればいるほど、おいしく揚がるのがPESCADO FRITOなので、多くのお店はここまで手間をかけない分、大して旨くもないという事になっているのです。
とにかく、メリダに来たら、30分かけて車をプログレッソまで走らせてTOROでペスカドフリトを食べる。時間があれば、絶対やりたいおすすめコースです。
それにしても、相変わらずここのボキネテは美味かった。
そうして、子供の為にビーチクラブへと移動します。プログレッソの街は、もともと地元向けのローカルな場所なので、あまり高級で雰囲気の良いお店はなかったのですが、しばらく来ないうちに、結構おしゃれなお店が増えていました。。。
お店にプールがあるというビーチクラブに試しに入ってみたのですが、これがまた雰囲気もよくて、子供もプールで遊びまくって喜んでくれました。こういうお店がこんな田舎の港町にも出来るようになって来たのかと感慨深くなるとともに、、、しかし、こんなお店が出来るまでに、いったい何年かかったんだっけ?!と考えると、ゆっくりと開発が進んでいる感は否めませんでした。
でも、このゆっくり時間が進むというこのペースが、店長吉田のような歳ではちょうどよいのかなーと、PAROMA(テキーラとグレープフルーツジュースのカクテル)を口に運びながら、テキーラに酔いが回ってくるにつれて、だんだんどうでも良くなってくるのを感じて、、、今を一生懸命楽しんでいる子供たちのはしゃぐプールに飛び込んで一緒になって大騒ぎをした店長吉田なのでした。
さて、本日は、まだこれでは終わりません。。。
二日目の後半戦につづきます。。。(笑)
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ローカルな街の市場は、それこそ、何でも売っている庶民の台所。。。
金物屋もあれば、八百屋も入っているし、タコス屋もあります(笑)
週末は特に多いけれど、平日でも同じくらい人であふれています。 -
街角で季節のフルーツを販売していたり。。。
日本だと高級な「アップルマンゴー」もカゴで売っています(^^)
一カゴ50ペソ(300円)です。
右下にちらっと見えてるのが、ワヤというフルーツ。今の時期に出回る木の実なのですが、甘酸っぱくてたまりません。 -
こういう手作りの子供のおもちゃも売っています。まー、作りはちとあれですが(^^;;
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店長の検品風景。。。至って真面目です(笑)
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店長の検品風景。。。かなり真剣です。。。(笑)
ちなみに、ここのお店に沢山の帽子の写真が写っていると思いますが、パナマ帽は一つもありません。
基本的にはパナマ帽は店先には今はほとんどおいていないのです。。。庶民が買うには高すぎるのが一つの理由で、ここに写っているのはほとんどただの紙パナマやトキヤ草以外の固い草を使った麦わら帽子ばかりです。
なので、たためません。 -
右の親父がラファエル。
もうかれこれ13年の付き合いですが、老けて来ました。。。
店長人の事は言えませんけど。。。(苦笑) -
仕事の後は、家族サービスにてビーチタウン「PROGRESO」へ。
メリダから車で30分ほどの場所にあります。
その中でも、店長が贔屓にしているシーフード屋、魚料理しかないのに、お店の名前は「TORO」(闘牛)です(笑)
このお店は店長20年前くらいに初めて来て以来のファンです(^^)
PESCADO FRITOが美味いです。大人気のお店なので満席に15:00前後はなりますが、ほとんどのお客さんがPESCADO FRITOを注文します。 -
今回はガーリックソースかけさせてしまったので、ちと、見栄えがよくありません。。。ごめんなさい
でも、これが美味しいんです。身を取って、トルティーヤに乗せ、ライム絞って、ピンク色の玉ねぎの酢漬けを添えてほおばります。
メキシカンビールと絶妙にマッチします!! -
で、その後のビーチクラブ。ここは、なかなか雰囲気も良く、真ん中にプールがあって、暑くなれば、そのまま飛び込めるので環境は最高です。
その先には海が待っています(^^) -
なかなかの雰囲気です。。。女性が絵になります(^^)
ちなみに、これは岡の奥さんです。元、弊社のガイドです(笑) -
シートもボックスがあって個室っぽくなっているので、くつろげます。
そして、何といっても、値段が安い。。。これがやはり田舎のビーチの良さですね。 -
我が家のワンコもご満悦です(笑)
よだれで汚くなっていますが、一応、シーズーです(苦笑)
名前を「カロ」と言います。娘の親友の名前です。。。友達の名前を犬につけるという感覚がちと驚きでしたが、雌犬です(^^;; -
NACHOS CON POLLO (鳥のナチョス)
ボリューム満点でした。。。 -
プログレッソのマレコン通り(海岸通りのことです)
ちょっと鄙びた海の街という趣です。
メキシコ湾なので、波は穏やかですが、カリブ海のような美しい青さはありません。
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