2016/08/06 - 2016/08/10
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855447さん
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☆ジョージア旅行の計画やルート選定などの話をまとめています☆
http://tabikichi.hatenadiary.com/entry/georgia02
コーカサス3国の一つであるジョージアに、主にジョージア正教建築を見に行ってきました。
それと、ジョージアの独自文化、ジョージアンポリフォニー。聴いてみたいとは思いつつも、世界遺産の教会等を見に行くことを優先して、聴くこと自体は計画していませんでした。ですが、今回訪れた教会で幸運にもジョージア聖歌を聴くことができました。
そしてジョージアの世界遺産のもう一つ、キリスト教とは全く関係のない、上スワネティ地方に林立する「復讐の塔」を見に行くことにしました。
一族の誰かが危害を受けたら、その相手に復讐しなければならないという「血の掟」を実行するための、立て籠り、攻撃するための塔だそうです。
この「復讐する」習慣ってキリスト教と相容れないと思うのですが、ここは古代からグルジア正教の国。一方で復讐する民族的習慣と、どう折り合いをつけていたのか、不思議です。
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1日目、ジョージアの首都トビリシを観光します。
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シオニ教会。6世紀につくられ、何度か再建され、今の建物は13世紀につくられたものとのこと。
ドーム部分の背が高い、グルジア正教会建築 by 855447さんシオニ教会 寺院・教会
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内部は最近のものだと思います。子供部屋みたいにカラフル。
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次は近くのアンチスハティ教会の入り口。この教会も6世紀のものとのことですが、ドームがなく、バシリカのみの教会です。古代っぽくて良い。
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レンガ造りの古いバシリカです。
内部のフレスコ画は薄く、剥がれた部分もあり、建物自体に装飾はほとんど見られません。
ここで1回目の歌を聴きました。トビリシ最古の6世紀の建築 by 855447さんアンチスハティ教会 寺院・教会
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神父の方が一人、節をつけて長調のフレーズを繰り返していました。
家族らしい信者がその周りに立っています。一人で歌っているだけなので、ポリフォニー(多声)ではないし、これが聖歌なのかどうかも怪しいですが・・。
これまで訪れた外国の教会で、洗礼などの儀式を行っているところに居合わせたことはありますが、このように歌みたいに発声するものは初めて見ました。
日本の読経に音階とリズムが付いたような感じ?
非常に美しく、和声がないためにぎりぎり音楽っぽく聞こえないところが心を打たれます。
5分ほど聞いてましたけど、まだまだ終わらないようなので次に行くことにします。 -
ロープウェイに乗ってナリカラ要塞へ。
街を流れる川沿いに建つメテヒ教会です。クラ川のほとりに立つ目印的な教会 by 855447さんメテヒ教会 寺院・教会
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トビリシは旧市街の中に超現代建築が点在していて、ギャップが面白い街でした。
旧市街にある近代的な建築 by 855447さん平和の橋 建造物
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2日目。トビリシのディドベバスターミナルから、バスでクタイシへ行きました。
クタイシの中心部はヨーロッパ風の街並みです。ジョージア国内各都市へのマルシュルートカ乗り場 by 855447さんディドベ バスステーション バス系
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タクシーでクタイシ近辺の3つの教会を観光しました。
まず、世界遺産のゲラティ修道院です。外側は修復中でした。屋根瓦が緑の玉虫色 by 855447さんゲラティ修道院 寺院・教会
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内部は隙間なくびっしりと描かれたフレスコ画がすばらしいです。
保存状態も良く、色も鮮やかです。 -
余白が見当たりません。
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次に訪れたのはモツァメタ修道院です。
車で入れる場所から修道院まで、結構歩きます。
湿気のある暑さで、たぶん35度くらい。常に水分を取っていないと体力が奪われる感じでした。山と川の絶景ポイントに建つ修道院 by 855447さんモツァメタ教会 寺院・教会
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ここでは、3組の結婚式が行われていたので、中の様子は結婚式の合間にちらっと覗いただけでした。
式は同時に行われているのではなくて、入れ替え制です。一組のカップルが式を挙げている間は、他のカップルはその親戚や友人などと一緒に、入り口近辺で終わるのを待っているんです。暑いのに・・・ -
クタイシ最後は、こちらも世界遺産のバグラティ大聖堂です。
だいぶ近代的に修復されています。この修復後の姿は、もともとの大聖堂とはかなり異なるようで、そのためにユネスコで世界遺産登録抹消の議論も行われたみたいです。
とりあえず今はまだ世界遺産とのこと。近代的に再築されています by 855447さんバグラティ大聖堂 寺院・教会
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ここで2回目の歌を聴きました。今回はポリフォニーです。
信者らしい女性たちの合唱で、途中で神父との掛け合いが混ざったりしていました。
聞き取れただけで、最低でも3声に分かれています。たまに4声になっているかも。曲調も単純ではなく、頻繁に転調をしていて、技術的にも難しそうです。
が、女性たちはなんてことない顔で歌っているのです。楽譜なんて誰も見てません。もちろん伴奏の楽器なんかもありません。 -
ジョージアンポリフォニーは無形文化遺産として登録されています。起源はずっと古く、西ヨーロッパの文化と触れることなく、独自に高度で複雑な和声が発展したそうです。
今回偶然に教会で聴けたけど、もしかしたら街にはポリフォニーを聴けるレストランとかがあったのかも。
途切れることのない力強い声と複雑な展開が面白く、心地良くてずっと聴いていたかったのですが、タクシーを待たせているので、引きあげます。 -
3日目、クタイシのバスターミナルから復讐の塔で有名な上スワネティ地方の街、メスティア行きのバスに乗ります。
マクドナルド裏手のバスステーション by 855447さんクタイシ バスステーション バス系
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メスティアはすごい山の中にります。バス、というかワゴン車も結構なスピードで山道を登っていきましたが、6時間くらいかかりました。
途中の休憩エリアで見えた湖です。 -
メスティア到着です。大きい道沿いに観光案内所やレストランが並んで、田舎の観光地という感じでした。
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これが噂の復讐の塔。そこまで高くないけれど、一家に一塔ですかね、崩れたものも含めてそこら中に立っています。
今ではさすがに復讐のために使われてはいないようです。
キリスト教の布教時代にこういう習慣を知った教会関係者はどう思ったんでしょう。復讐って始めると切りがないように思うんですけど、どこで終わらせるのか、ルールがあったのか、なども気になります。 -
この復讐の塔のひとつ、中を登れるようになっていました。
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内部は4階層くらいになっていて、急傾斜のはしごがかけてありました。
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最上階の窓。ここから外の様子を監視したり、銃を向けたりしたのかもしれません。
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屋根の上にも登れました。メスティアの街と山と、復讐の塔。
メスティアはトレッキングでも有名で、トレッキング装備の欧米人らしい観光客を多数見かけました。 -
反対側も山です。
正直、塔の高さがそこまで高くないからか、期待していたほど迫力のある景色ではなかったです。それでも山を背景に、同じような塔がにょきにょきと街中に溶け込んでいる風景は変わっています。
ここよりもっと奥に、山に囲まれたウシュグリという村もあるのですが、とりあえず復讐の塔は見れたし、登れたので、上スワネティ地方はこれで良いことにします。 -
4日目。クタイシに戻ります。
このバスで5~6時間。帰りは下り坂になるからか、来た時より早く着きました。
しかし、山の中のメスティアの夜で冷えたのか、完全に風邪をひき、クタイシについてからは熱と吐き気に苦しみながらずっとホテルで寝ることになりました。
ウシュグリに行く判断をしなくてよかったです。 -
5日目、クタイシからトビリシへ。
体調が悪かったので、チェックアウトぎりぎりまで寝て、お昼発のバスでトビリシへ向かいました。
3時間ほどで着く予定・・・が、給油できなかったことが原因で、トビリシに着いたのは5時くらいでした。
供給が不安定なのか何なのか、道路沿いのガソリンスタンドに何軒も寄るも、悉く、今オイルないよ、というように断られていました。
(というか出発する前にクタイシで給油しておいてほしかった・・・)
運転手がスタンドや街の人に聞いて、少し離れた給油所に行ってみると、これがまた大行列。
写真はその田舎の給油所です。ここの行列で1時間くらい待たされました。 -
5時間かけて到着したトビリシでの夕食。レストランなどに出かける元気がなかったので、その辺の商店で買ったものです。
すぐ冷蔵庫にしまったので見えませんが、ソーセージなども大きい塊から切り分けてもらいました。ヨーグルトなんかはかなり美味しかったです。
ところで、名前は忘れましたが、ジョージアには著名人や過去の王族などが愛飲したという、栄養満点の有名な天然炭酸水があります。これ、硬水が苦手な人にはかなりまずいです。
ミネラル分が濃すぎて、ぬるっとした触感で・・・エビアンやコントレックスの数倍美味しくないと感じました。
写真にあるように、ペットボトルが薄い水色になっているものは、ふつうに飲める大丈夫な水です。 -
6日目、最終日はトビリシ近郊のムツヘタの世界遺産の教会を見に行きます。バス停を降りると、こんな風に開けています。
トビリシ近郊の落ち着いた町 by 855447さんムツヘタの文化財群 史跡・遺跡
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まず、サムタヴロ教会です。
裏手の壁面に彫られた縦のスリットは、アルメニアの教会建築でも見ました。ムツヘタ行きのバスを降りてすぐ by 855447さんサムタヴロ教会 修道院 寺院・教会
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教会の屋根の上にはミニチュア教会らしきものが乗っていました。
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フレスコ画も薄くですが、残っています。キリスト教を国教化した当時の王と王妃のお墓もありました。
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次はあの山の上に見えるジュヴァリ聖堂に行きます。ここがジョージアで一番神聖な教会なんだそうです。
その辺にたくさん止まっているタクシーで行きます。ドーム天井が平べったい、珍しい様式 by 855447さんジュヴァリ聖堂 寺院・教会
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近くで見た様子です。
これまでのジョージア正教の建物は、どれもドームの天井が三角形にとんがっているのに、これは平たいです。
また、周りには崩れた石垣などがあって、これも古い時代のもののようでした。 -
入り口の彫刻が独特です。
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内部のドーム下中央に、十字架が立っていました。
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眺めも良いです。
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最後はスヴェティツホヴェリ大聖堂です。建物は11世紀のもの、城壁は17世紀のものだそうです。
ムツヘタの最大級の聖堂 by 855447さんスヴェティ ツホヴェリ大聖堂 寺院・教会
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長らくジョージア正教の総主教座が置かれていたようで、内部は広いです。入って一番最初に、巨大なキリストのフレスコ画が目に飛び込んできました。
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イコノスタシスのアーチ部分の形が独特です。
この教会がこの旅行で最後の教会になるので、あわよくばもう一度ポリフォニーかミサを聴けないかと思ってましたが、残念ながらここでは観光客相手のガイドがうろうろしているだけで、歌は聴けませんでした。 -
イコノスタシスの手前まで行って見上げたキリスト。写真ではわかりにくいですが、キリストが覆いかぶさって、まさに頭上で座しているように見えます。
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外壁にもジョージアらしい彫刻がたくさんありました。これはブドウの彫刻です。
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これもたぶん、上の部分はブドウの葉のモチーフだと思います。
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教会を出るとお土産屋の並ぶ楽しい感じの通りがありました。
カフェやジューススタンドも出ていて、涼んでいる観光客で賑わっています。 -
ジョージア旅行、これで終了。
今回一番面白かったのは、やっぱり偶然聴くことができたジョージア聖歌です。
ほんの少しでしたが、すごく印象に残りました。いつかまた生で聴いてみたいです。
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