″夢”を“形”に。創設者の想いが生きる、ラピュタのようなパロネラパーク

2016/10/29 - 2016/10/30

オーストラリアのケアンズから約100㎞南下したところにある
パロネラパーク。

1930年代に、スペインからの開拓移民だったホゼ・パロネラ氏が私財を投じて作り上げた
正真正銘の手作りによるテーマパーク。

その夢を追い求めたドリーマーの感動ストーリーと廃墟の風格がラピュタに似ているとして
特に日本人には人気急上昇中です。

▼詳細はこちらも併せてご覧ください。
http://tabinomori.com/travel-blogs/oseania-micronesia/australia/east-australia/

エリア オーストラリア

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ジェットスター航空 カンタス航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

パロネラパークの開設は1930年代。第一次世界大戦の時代。

創設者はスペインからの開拓移民、ホゼ・パロネラ氏。
このパークは、「自分の城を持ちたい！」という少年からの夢を実現するため、苦節6年かけて、このジャングルを開拓し、自らの手で一つ一つ地道に作り上げた努力の結晶です。

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この写真は「The Castle」といわれる大広間、だったところ。

かつてはダンスパーティーや結婚式、映画上映会などが華やかな催しがなされていたところですが見る影もなく。

何度もサイクロンなどの自然災害に見舞われて、ほぼ完全に破壊されてしまっています。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

映写室があった2階。

なんとなく、不謹慎かもしれないですが、
第一印象は、広島の原爆ドームに雰囲気が似ていると思いました。

比較するもんではないですが、
こちらもかつて壊滅的なダメージを受けた後だからでしょうか。
この寂れた、朽ち果てた感が、なんとなく…

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

願掛けの泉。
これも、ホゼ氏の手作り。

背面からコインを投げ入れてうまく入ったら、願いが叶うそうです。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

パロネラパークの目玉、ミーナ滝。

水量が豊富で轟く爆音が大迫力です。

この水量を生かして、ホゼ氏は当時としては画期的な水力発電を自分の手で作り上げました。

修理の末、今でも現役で活躍中なんですよ。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

このひっかきキズみたいなあとは、ホゼ氏の指跡。

彼は、「自分の手で城を作る！」という夢を実現するため、
その証を刻むためにあえて指でコンクリを塗り固めたそうです。

底知れないパワーと執念を感じます…

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

ホゼ氏が最初に作った設備の大階段。

上から見ると何気ない細長い石段ですが…

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

下から見上げると、末広がりになっています。

目の錯覚を利用したトリック階段。

末広がりの方がなんとなくゴージャスに見えますよね。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

ミーナ滝をピクニックエリアから眺めます。

かつては遊泳できたそうです。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

しかし、今ではワニが出るとして遊泳禁止となっています。

過去に2度ほど、目撃されているそうです。

さすが、ジャングル…底知れない。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

ピクニックエリアのテーブル。

これらもすべて彼の手作り。

この廃れた感、いい味出してますね。

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カウリアベニュー。

カウリという松の一種の木立です。

これもまた、ホゼ氏がパークのために植え替えた人工的な木立です。

朝陽が差し込む瞬間、いい雰囲気ですね。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

最大にしてパークの代名詞、スペイン風の古城。

彼は、彼の新婚旅行時にいろんなお城を見て回り、自分の脳裏に焼き付けて、
そのイメージだけで作り上げたそうです。

図面や設計図もなし、独学と独力で実現した驚異の努力家です。

このたたずまいがラピュタの世界観に似ていると、
日本人の間で評判になり、現在人気急上昇。

確かに、失われた文明の跡の廃れた感が似ています。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

城の前の庭園。

これもすべて設計図なしの手作りというから感動します。

この噴水もまた、ミーナ滝から水を引いて放水しているそうです。
専門的な知識もない彼がここまで作り上げたのは脱帽です。

しかし、確かに、ラピュタの空中庭園の雰囲気、掴んでますよね。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

城の一階にある置物。
噴水？忘れました。

補強材の数々は痛々しいです。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

城の側面に設置された脱衣所。

有料にして、その料金を運営資金に回していたそうです。

彼はビジネスマンとしても成功しています。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

危険なので登れません。

パロネラパークは、近年、結婚式会場としても使用されているそうです。

そういえば、ウェディングフォト、撮ったりしていましたね。

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この雰囲気、好きですねぇ
ラピュタ好きにはたまりません。

ただし、ジブリは公式に、ここはモデルではないと完全否定しています。
確かに、ラピュタの上映が1986年、このパークの運営が再開されたのが1993年以降、時代がズレています。

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「恋人たちの小道」

とネーミングされると、一人で歩くには非常に気まずい小道。

ここもまた、彼の手作りです。
木も植え替えるという念の入れようです。

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そして「恋人たちのトンネル」

水族館を作る予定だったそうですが、
水漏れなどの影響で断念。

今は、恋人どころかコウモリの愛の巣窟になっています。

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テレサの滝。

高さ数ｍほどの小さな小さな滝ですが、
静かで神秘的なたたずまいです。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

おっと、竹林にワラビーが！

目が合った！

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カメのすみか。

たくさんの亀が、のどかに水面をゆたっています。

よいしょ、と足休めしている亀がかわいい。

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オーストラリア特有の鳥「ヤブツカツクリ(Alectura lathami)」

この毒々しいカラーコーディネートの
ニワトリみたいな鳥は、

人を恐れず、ふてぶてしく人の前を横断します。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

パロネラ夫妻の功績をたたえた記念碑。

この近くにパーク由来のものが納められた博物館があります。
博物館には、彼が採集した珍しい昆虫の標本なども展示されています。

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ミーナ滝の上にかかる吊り橋。

だいぶ揺れるので、なかなかスリリングです。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

吊り橋からの眺め。

パークを一望。

まさに、ジャングルの中の古城。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

これが手作りの水力発電。

これもまた、専門知識のない彼が、独学で学んで、
自分の手で一から作り上げたという…

電気なんて今ほど盛んでない時代。

彼は世が世なら、ハーバードくらい行けるんじゃないかと思う賢さだと思います。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

パロネラパークは、夜のガイドツアーも実施しています。
日本人スタッフによる日本語のガイドツアーも開催されていて、
日本人にはありがたいです。
（特別料金はないです）

丁寧にいろいろ教えてくれますよ。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

このお城の前で光のショーが行われるのですが、
なんとBGMに使われているのがラピュタの「君をのせて」

ラピュタファンとしては感動的です。ウルッときます。

バルスとは言ってはいけません。また崩壊します。

いろいろ試したところ、この曲が一番しっくりくるそうです。

パロネラ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

最後に、
ガイドツアーの終わりにプレミアムなグッズをいただけます。

夢の欠片のおすそわけだそうです。

せっかくの人生、彼にあやかって情熱的に何かに取り組みたいですねぇ。

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最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

▼よろしければこちらも併せてご覧ください（コメント＆写真多）
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