ブエルタ観戦を口実にアストゥリアスへ

2016/08/27 - 2016/08/29

ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアと共に、自転車ロード競技の三大ツールの一つであるブエルタ・ア・エスパーニャ。

オビエドのナランコ山をゴールとするステージ観戦を口実に、大好きなアストゥリアスへ小旅行してきました。

エリア スペイン

• 旅行の満足度: 4.0

バスでマドリードからヒホンへ。そして、FEVEでカンダス・アペアデーロ駅に着きました。
駅からカンダス村の海岸までは、坂道を下って10分足らず。

村の小さな港。
昔は漁業や缶詰製造が主な産業でしたが、今では避暑と観光の村となっています。

その脇で、バイクのイベントが行われていました。
そのためもあってか、近くのホテルは満室。

そこで、村の教会近くのアパートメントに泊ることに。
小さいながらも機能的で清潔です。

夜は「ジャガール・デ・ポラ」という、前から一度行ってみたいと思っていたレストランへ。が、料理、サービスともに今ひとつでガッカリしました。

Alojamientos Maramar ホテル

2日目はまず、カンダスから2.5kmほどの距離にある「クリスタル海岸」へお散歩。

この海岸には様々なビンの破片が潮の流れの具合で多く流れ着き、それが日に当たるとクリスタルのようにキラキラと・・・ということでこの名前が付いたわけですが、キラキラなどしていない！太陽が出ていないから輝かないのではなく、硝子の破片自体ない！

がっかりしての帰り道、近くで野良仕事していた村人に聞いてみたら、数年前までは確かにキラキラで見にくる人が多かったそう。でも、硝子を持ち去っていく人が後を絶たず、結局、何の変哲もない海岸になってしまったとのこと。やれやれ。

奥にはルアンコという村が見えます。
ここにある海洋博物館は小さいながら充実した展示内容だったのを思い出します。

アパートメントに戻り早めに昼食をとった後、バスでオビエドへ。そして目指すは、ブエルタの本日のゴール地・ナランコ山。

ナランコ山は、オビエドの中心部から上っていける里山で、世界遺産のサンタ・マリア・デル・ナランコ教会(写真）とサン・ミゲル・デ・リージョ教会があります。
（周辺の他の4つのモニュメントと共に「オビエドとアストゥリアス王国の建築物群」として登録されています。）

サンタ マリア デル ナランコ教会 寺院・教会

ツールやジロ同様に、ブエルタも一種の祭りのようなもの。自分の町を通る時には老若男女、別にロードレースファンでなくても応援に繰り出します。

私達は、まだ隙間があったこのヘアピンカーブに陣取ることに。奥に見える建物がサン・ミゲル・デ・リージョ教会です。

大きな大会に付き物のキャラバン隊。様々な宣伝カーが選手たちの到着前に走り抜けていきます。
これは、自転車関連グッズのイタリアのショップの車。

そうこうしているうちに観衆のテンションがどんどん上がっていき、場所取りをめぐっての口論もしばしば。

サン ミゲル デ リーリョ教会 寺院・教会

先頭を走る2人がやってきました！
見事この日のステージ優勝を飾ったデ・ラ・クルスと、2位に終わったデヴェナインス。

先頭の2人を追うトーマス・デ・ゲン。結局ステージ8位に終わりました。

3分半ほど遅れ、主要な選手たちがいる集団が来ました。
引っ張るのは、モービースターチームのロハス。2016年のスペイン選手権優勝者です。

チームのアシスト達の後ろを走るバルベルデ。キンタナと並ぶモービースターのエースです。

大集団の中ごろを走るコンタドール。
数日前の落車の際に負った傷が気になります。

スペアバイクを積んだランプレ・メリダのサポートカー。
このチームには、沖縄出身の新城選手がいます。（2017年にバーレーン・メリダへ移籍）

各チームのサポートカーの他に、ニュートラルカーも何台か走ります。
ツールでは黄色いマヴィックカーですが、ブエルタでは爽やかなブルーのシマノカー。

こちらは、スペアホイールのみを積んだニュートラルバイク。

ドクターカー。
走行中の選手に並走しながら簡単な処置をすることもあります。

山のステージでは、ゴールしたレーサー達がチームのバスを停めてある場所まで自転車で降りてくることがあり、この日もそのパターン。

お気に入りの選手たちが降りてこないか振り向きながら、そして眼下のオビエドの街を眺めながらセントロへ戻りました。

バスターミナルに程近い「ロス・４・ガトス」でバル休憩。ピンチョスは美味しかったものの、空いていたにもかかわらず店員の対応が驚くほどスローでした。

翌日はヒホンへ。前日までとは打って変わって良い天気の下、サン・ロレンソ海岸や街中をぶらぶら。
地元の友人と、「ラ・コスタ」という大衆レストランでランチをした後、バスでマドリードに戻り旅を終えました。

さて、来年はどこで観戦しようか？