スペイン西部・春の旅（１）

2015/03/30 - 2015/03/30

3月末〜4月初め、久しぶりにスペイン西部を旅しました。

初日のお目当ては、エストレマドゥーラ地方のモンフラグエ。
ドニャーナに次ぐ自然の宝庫と言われている国立公園です。


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お天気良好で、気分良く出発！
高速Ａ−５をひたすら走り、ナバルモラル・デ・ラ・マタにてバル休憩。
空いていた小腹も一応満足したところで、さぁ、モンフラグエへ。

エリア スペイン

• 旅行の満足度: 4.0

30分余りで公園内に入り、さらに5分ほどでティエタル川沿いに出ました。

ここポルティージャ・デル・ティエタル展望台は、野鳥の観察スポット。
観察小屋にはスペイン人だけではなく、外国からの野鳥愛好家たちも双眼鏡や一眼レフを手に鳥たちを追っていました。

どれ、私たちも・・・

モンフラグエ国立公園 国立公園

じきに、ハゲタカ発見。

モンフラグエ国立公園 国立公園

あちらには、ナベコウ。

モンフラグエ国立公園 国立公園

川中の岩付近では、川鵜が餌獲りに精を出していました。

モンフラグエ国立公園 国立公園

鳥だけでなく、ここでは川沿いの岩に褶曲部分がはっきりと見て取れます。

モンフラグエ国立公園自体が褶曲でできた地層だとも言われ、地質学に興味がある人も多く訪れるとのこと。

モンフラグエ国立公園 国立公園

車に戻り先に進みます。

5km程先の駐車スペースがあったので車を停め、その少し手前にあった石の階段を上ってみると、ダムが見えました。
トレホンダムです。タホ川の水をせき止めています。
ほんの少し離れた所にはティエタル川のダムもあり、その橋を渡り対岸へ。

川を渡って少し上った所にあるタハディージャ展望台にはテーブルが点在しており、ここでお弁当を食べました。しっかり腹ごしらえして午後の部開始。

モンフラグエ国立公園 国立公園

まずは、道路脇の岩の褶曲を間近に見ることが出来るスポット。見事に折り畳まれています！

モンフラグエ国立公園 国立公園

お次は、15分程走った所にあるサルト・デル・ヒターノ展望台。

逃走中のジプシーの盗賊が逃げ場を失い、こちら側の岩からあちら側の岩（ファルコン岩）へ飛び越えたという伝説が、この展望台の名前の由来。

モンフラグエ国立公園 国立公園

盗賊を追っていたグアルディア・シビル（治安警察）の姿をした岩。
言われてみれば、確かにトリコルニオ（伝統的な制帽）を被ってる！

モンフラグエ国立公園 国立公園

この辺りではイヌワシやボネリークマタカ が見られるとのことで、しばらくの間目を凝らして探してみましたが・・・残念！見つけられずに終わりました。

気を取り直してモンフラグエ城跡へ。

階段の上に見える塔は、15世紀の5角柱。
これと、隣にある12世紀築の丸い塔のみが城跡として残っています。

階段の途中にあるモンフラグエの聖母像。

塔の上からの景色。

一方にはデエサが広がり・・・

他方にはタホ川、そして潅木地や地中海性森林が見えます。

城跡脇にあるモンフラグエ聖母教会。
13世紀にサンティアゴ騎士団によって建造された教会跡に新しく建てられたもの。

来た道を引き返し、行きには通り越したビジャレアル・デ・サン・カルロスへ。カルロス3世の時代に、防衛のためのベースの一つとして作られた村です。
「チョソ」と呼ばれる昔ながらの円形の建物は、内部が改築され宿泊することも可能とか。

ここからスタートするトレッキングルートを辿り、絶景スポットの一つであるヒミオ山へ！と張り切る私。一方、同伴者たちはすっかりお疲れモードで、仕方なく中間地点辺りで引き返すことに。

その途中で見つけたスター・オブ・ベツレヘム。
スペインでは、レーチェ・デ・ガジーナ（雌鳥のミルク）などとも呼ばれています。

これにてモンフラグエ散策は終了。

車で45分北上し、サラマンカ県との県境近くの街エルバスで明日の朝食用の食糧調達した後にユダヤ人街を散策。
15世紀末に迫害に遭うまでは、スペインの中でも重要なユダヤ人居住区の一つだったとか。

この辺りの土地独特の木骨レンガ造の家。
お向かいのバルコニーには、六芒星のモチーフ入りの柵が見られます。

こちらの家は、壁一面が白く塗った瓦。

歴史を感じる噴水。

その他、スペインで一番細いとされている通り（幅50ｃｍ）や、「ユダヤ教徒とキリスト教徒親睦の道」という名の通りがあったり、なかなかおもしろい地区でした。

バル休憩をして、後は予約してある宿へ行くのみです。
サラマンカ県に入ってすぐ、ぺニャ・カバジェーラ村にあるアパートメントに、20分ほどで到着。

古い家の内部を全て改築してあり、綺麗でなかなか機能的。

キッチン用具も全て揃っていましたが何も作る気がせず、夕食は、村はずれにある「チリンギート・ラ・カジェハ」で済ませることに。

昼に野菜を摂らなかったこともあり、オーナー所有の農園で採れたトマトのサラダ（ボイルしたウズラ肉入り）が特に美味しかった！

Apartamentos Rurales Sierra de Béjar ホテル

ほっこりした感じの寝室で、翌日に備え早めに就寝し一日を終えました。

Apartamentos Rurales Sierra de Béjar ホテル