母と同行二人‥平成二十八年度.四国遍路の旅・その四.弘法大師の足跡を辿って八十八ヶ所‥ついに結願！

2016/05/18 - 2016/05/18

第33部-162冊目　4/5

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。

毎年恒例‥「母と同行二人‥四国遍路旅」の季節がやって参りました。
今回は、阿波の国(徳島県)の残り6ヶ寺と、讃岐の国(香川県)26ヶ寺を打って、めでたく結願となり、三年に渡った四国遍路は幕を閉じます。
寺の写真ばかりの拙い旅行記ですが、ご覧頂けたら幸いです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
旅行期日‥2015年5月15日(日)～18日(水) 3泊4日

5月18日(水) 第4日目:晴れ
あじ温泉庵治観光ホテル.8:40発
　↓ 7.5km　0:15
85.八栗寺.8:55?10:10
　↓ 16km　0:20
86.志度寺.10:30?11:10
　↓ 9km 0:20
87.長尾寺.11:35?12:05
　↓16km 0:25
88.大窪寺.12:30 ?13:50
　↓
その5へ

走行距離‥48.5km

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
八栗ケーブル‥1860円
長尾寺おはぎ‥180円
八十八庵‥1700円

エリア 香川

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

5:10
おはようございます。
瀬戸内海の朝がやって来ました。

今日もいい天気に恵まれそうです。

四国最北の温泉‥
｢あじ温泉.庵治観光ホテル海のやどり｣に泊まっています。

あじ温泉 庵治観光ホテル 海のやどり 宿・ホテル

6:00
建物前のテラスに出てみました。

瀬戸内海の眺めが抜群です。
正面左の島は‥

兜島。
なんと、森繁久弥さんの島だそうです。

ちょっとフェリーウォッチングを楽しみましょう。

国際フェリー(高松-小豆島池田)の第1こくさい丸(696t)が航行しています。
白い船体にレインボーが描かれ、船尾にはパンダちゃんがいます。

遠くに見えて来たのは‥

韓国.釜山と大阪を19時間で結ぶパンスターフェリー。
元｢さんふらわぁくろしお｣として東京-南紀勝浦-高知航路で活躍していた船体は、「パンスタードリーム」(国際トン数21535t)として日韓国際航路に就航しています。

機会があったら、あれで韓国に行ってみたいですね。

あっ！あれは‥

風が恋を運ぶ♪
海を遠く渡り～♪
二人を結ぶジャンボフェリー♪

ジャンボフェリー(高松-小豆島-神戸)のこんぴら２(3639t)です。
あの洗脳されそうなテーマソング♪が頭をよぎります。

小豆島ジャンボフェリー 乗り物

さいなら～。

二ヶ所の大浴場は、夕と朝で男女入れ替えになります。
こちらの方が広いですね。

朝風呂に入って‥

7:30
朝食です。

烏賊ソーメン
高野豆腐の煮物
香川産醤油豆
煎り小魚

鯖塩焼き蓮根添え
昆布佃煮
香物二種

湯豆腐

パカッ！
釜の中は炊きたて御飯です。

味付け海苔
生タマゴ
味噌汁

いよいよ今日は結願です。
しっかり食べておきましょう。

食事をしながら瀬戸内海を眺めていると‥

高松と小豆島を結ぶ国際フェリー。
第32こくさい丸(697t)‥こちらにはキリンさんが乗っていますよ。

遠くには四国フェリーグループの第2しょうどしま丸(994t)が見えます。
高松と小豆島(土庄)を1時間で結んでいます。

瀬戸内海はフェリー銀座でしたね。
今度は何に乗ろうかなぁ。

8:35
チェックアウトします。

館内に貼られていた香川県の観光ポスターです。
小西真奈美さんはそんなに変わらないけど、ユースケサンタマリアさんは若いですね。
懐かしい1枚です。

8:57
八栗ケーブルです。
昭和39年12月に開業しました。
85番札所.八栗寺のある山上駅まで高低差167mを4分で登ります。

では、乗りましょう。

八栗ケーブル‥往復930円。

八栗ケーブル 乗り物

ケーブルカーは傾斜があるので、前後でマスクが違います。
昭和39年から52年間活躍している車両です。
同年開業した東海道新幹線0系をモデルにした流線型のケーブルカーです。
時代を感じますね。

9:00
出発進行！
ガッタンゴットン。
平均勾配14度(最大17度)を時速12キロで登ります。

ガッタンゴットン。
中間地点で2号車とすれ違います。

ケーブルカー八栗山上駅から八栗寺の境内を抜けてあるのは‥

お迎え大師です。
蓮の花をイメージした八角形の展望台に弘法大師が鎮座しています。
優しいお顔をしていますね。

合掌‥。

展望台からの眺めです。
正面には84番札所.屋島寺が見えます。
登って下って再び登り返す‥
歩き遍路の場合は大変ですね。

そして、高松市内も一望です。
夜景が綺麗そうですね。

正面の山は五剣山です。
かつては五つの峰がありましたが、江戸時代の宝永4年(1707年)の大地震により、東の峰が中腹から崩壊し、今の姿になったと言われています。

それでは85番札所.八栗寺に向かいましょう。
門前町は寂れちゃっていますね。

85番札所.八栗寺.9:05-9:45
1189年前の天長6年(827年)に弘法大師が創建しました。
霊峰五剣山にあり、そこで弘法大師は山の鎮護に剣を埋め堂塔を築いたと言われています。

八栗寺 寺・神社・教会

八栗寺.本堂です。

今日も無事故でありますように‥
合掌、礼拝。
摩訶般若波羅密多心経～

八栗寺.大師堂です。

今日も無事故である事を祈願して‥
合掌、礼拝。
摩訶般若波羅密多心経～

9:46
八栗山上駅に戻りました。
ケーブルカーは15分毎に運行されています。
ちょうど9:45発が行ったばかりです。

中でお茶の接待を受けました。
お茶を頂きながら次の便を待ちましょう。

ガッタンゴットン。
10:00発のケーブルカーで下山します。

10:05
下山しました。
駐車場に雰囲気のある大衆食堂が‥
気になりますが、時間がないのでスルーします。

86番札所.志度寺.10:30-11:10
推古天皇の御代、観音菩薩の化身といわれる仏師が漂流してきた霊木で本尊を刻み堂宇を創建。
天武天皇の御代藤原不比等が建立.修造しました。

志度寺 寺・神社・教会

志度寺.本堂です。

会社をリストラされませんように‥
合掌、礼拝。
摩訶般若波羅密多心経～

志度寺.大師堂です。

会社をクビにならない事を祈願して‥
合掌、礼拝。
摩訶般若波羅密多心経～

87番札所.長尾寺 11:35-12:05
1277年前の天平11年(739年)当地来錫した行基菩薩は、霊夢を感じ楊柳で本尊を刻み安置。
弘法大師巡錫の砌、供養塔を建立し、護摩秘法を祈念しました。

長尾寺 寺・神社・教会

長尾寺.本堂です。

末永く旅ができますように‥
合掌、礼拝。
摩訶般若波羅密多心経～

長尾寺.大師堂です。

末永く旅ができる事を祈願して‥
合掌、礼拝。
摩訶般若波羅密多心経～

長尾寺のパワースポット‥樹齢800年の大楠です。

長尾寺には2年前の日本縦断旅で、超プチお遍路をした時にお参りしました。
いよいよ、残り1ヶ寺で結願！
なんだかほっとしますね。

納経所にある、おやすみ処 静 で、ちょっとお茶していきましょう。

長尾寺名物‥甘納豆入おはぎです。
春と秋の土日祭日限定販売だそうです。

今日は土曜日‥
御朱印を頂いていたら、ちょうどできたてが出て来ました。
これはラッキーです。
お接待のコーヒーと頂きます。

甘納豆入おはぎ‥90円
コーヒー‥お接待無料

12:30
ついに着きました。
四国霊場結願所の大窪寺です。

色々ありましたが、ここが最後の札所です。
それでは入りましょう。

88番札所.大窪寺 12:30-13:50
元正天皇の頃、行基菩薩が創建。
唐より帰朝した弘法大師が岩穴で求聞持の秘法を修め、本尊を刻み錫杖を納めて八十八ヶ所霊場の結願寺としました。
ここで金剛杖を奉納し、「同行二人」の旅は幕を閉じます。

大窪寺 寺・神社・教会

弘法大師様‥
色々とありがとうございました。

合掌‥
礼！。

大窪寺.大師堂です。

先に大師堂からお参りしましょう。
感謝の気持ちをこめて‥
合掌、礼拝。
摩訶般若波羅密多心経～

ヒロシマに落とされた原爆の火です。

福岡県星野村の山本さんが叔父の形見として郷里に持ち帰り、大切に灯され続けています。
核兵器廃絶の願いをこめ、ここに保存し永く人々の心に呼びかけます。

黙祷‥

大窪寺.本堂です。

無事に結願できる事に感謝して‥
合掌、礼拝。
摩訶般若波羅密多心経～

無事にお勤めを終えました。
納経所で御朱印を頂きましょう。

御朱印と結願証です。
母‥無事に〔祝〕結願を達成しました。

で、もって私はと言いますと‥
実は、2番～17番の15ヶ寺を巡っていないんです。
従って私は結願ではありませんが、母のサポート役としての使命を無事に果たしたのでこれでヨシとしましょう。
又、機会があったら残った札所を巡りたいと思います。

結願証は別途2000円で発給していただけます。
ちなみに、御朱印は300円×88ヶ寺で26400円でした。

御朱印‥300円
結願証‥2000円

お役目を終えた金剛杖。
希望される方は奉納することができます。

本当にありがとうございました。

山門で深々と頭を下げるお遍路さん(母)。
父と巡り始め、その後、私の過酷な行程によくついて来てくれました。
結願を父も草場の影で喜んでいることでしょう。

涙が出てきそうです。

こちらが昔からある、大窪寺の山門です。

門前にある「八十八庵」です。
こちらの主人は､健康家族にんにく卵黄のテレビコマーシャルに出演された事があるんです。
ここで昼食にしましょう。

八十八庵 グルメ・レストラン

おでん‥
こちらのおでんは黒いスープなんですね。
1本120円です。

八十八庵の名物料理‥打ち込みうどんです。

手打ちうどんに、大根.にんじん.里芋.ごぼう.豚肉.ネギが入り、味噌仕立てのボリュームある一品。
札所を巡り終え、疲れた体に栄養をつけてくれます。
これは二人前なんですが、すごい量ですね。

打ち込みうどん‥1人前.850円

遍路は結願しましたが、旅はまだまだ続きます。

つづく。

この旅行記へのコメント （4）

• BTSさん 2016/06/07 08:25:57

  （祝）結願

  
  オーヤシクタンさまへ
  
  おはようございます。
  
  亡くなられたお父様の代わりにオーヤシクタンさんがお母さまとお遍路を
  続けられ「結願」というゴールを迎えられて小生も嬉しく思いました。
  お母さまの後ろ姿には胸が熱くなりました。
  
  オーヤシクタンさん本人は結願まで15ケ寺あるんですね〜
  いつもの旅スタイルでお遍路をすることでしょう。
  楽しみにしております。
  
  長い間お疲れさまでした〜そして結願おめでとうございます。
  
  BTS

  オーヤシクタンさん からの返信 2016/06/08 09:44:49

  RE: （祝）結願

  BTS様、おはようございます。
  オーヤシクタンでこざいます。
  
  ありがとうございます。
  亡き父の後を継いで、一昨年から母と四国遍路を巡りました。
  一昨年は、父が他界し母が私に「四国遍路に行きたい」と私に言って来たので、四十九日が終わってからの四国遍路となりました。
  私も母も悲しみに暮れる中での遍路となり、白装束に身を纏っているお遍路さんを見ると「父がまだどこかにいるのでは‥」と言う気持ちになったものです。
  私共とは逆に、奥様を亡くされて歩き遍路をされている方との出会いもあり、お互いに共感した事もありました。
  車とは言え、八十八ヶ所の札所を巡る事は正直大変でしたが、なんとか母を結願に導く事ができ本当に良かったと思っています。
  
  コメントを頂きありがとうございました。
  今後共、宜しくお願い申しあげます。
  
  オーヤシクタン。
  

• とのっちさん 2016/06/06 21:55:58

  結願おめでとうございます。

  オーヤシクタンさま
  
  こんばんは。
  
  信仰深いお母さまが、亡くなられたお父さまを偲びながら山門に頭を下げられる写真、感動的なラストでした。結願の意味の大きさが伝わってきます。
  
  私もジャンボフェリーの歌が頭の中で流れ始めました。同時に、２０年ほど前に仏壇の前で祖母が唱えていた般若心経のメロディーも何となく思い出しました（祖母はまだ元気にしていますので感傷的にはなりませんが…）。ジャンボフェリーの方は何故かどっかから落としてきたデータが私のＰＣの中にあります（笑）。般若心経のデータはさすがにありません。乗船開始後風呂場に直行し、雑魚寝で３時間半一本勝負、この曲でたたき起こされる…フェリーは鉄道にはない「風呂」「横になる」を補ってくれる最高の乗り物です。瀬戸内海の温暖な朝日を浴びながら進むフェリーは、ド素人ながら魅力的に感じます。長旅に出たい！
  
  八栗ケーブルはノーマークでした！あんな味のある顔の車両が走っていたとは！四国の宿題ができました。
  
  関東に帰るまでが旅行ですよね。次の旅行記も期待しています。
  
  とのっち

  オーヤシクタンさん からの返信 2016/06/08 09:59:18

  ジャンボフェリー真理教。

  とのっち様、おはようございます。
  オーヤシクタンでございます。
  
  母を無事に結願に導きました。
  きつい旅でしたが、本当に良かったと思っております。
  
  さて、ジャンボフェリーのテーマソング‥
  とのっち様も洗脳されてしまいましたか。
  深夜便に乗ると、寝静まりかえった船室に大音響で突然あのテーマソングが鳴り響き、下船したからもしばらくの間は曲が頭の中をよぎり、違いなく洗脳され、ジャンボフェリー真理教間違いなしです。
  瀬戸内海はフェリー天国。
  宿のテラスから眺めていて飽きる事がありませんでした。
  
  八栗ケーブルの車両‥
  東海道新幹線と同年の開業時から活躍しているのですから、あれはかなり貴重な存在です。
  
  後は東京に帰るだけなのですが、一軒寄る所があります。
  いよいよ遍路旅は最終章になります。
  
  コメントを頂きましてありがとうございました。
  今後も宜しくお願い申しあげます。
  
  オーヤシクタン。