2015/10/31 - 2015/11/08
20位(同エリア384件中)
クリスさん
2015年の秋、アブルッツォ州を中心にレンタカーで周遊した。
グラン・サッソ・エ・モンティ・デッラ・ラガ国立公園(Parco Nazionale del Gran Sasso e Monti della Laga)は、グラン・サッソを中心としたラッツィオ州とアブルッツォ州にまたがる大きな国立公園である。これまで紹介してきたサント・ステーファノ・ディ・セッサーニオやカラーショ、カステル・デル・モンテもその域内となる。
今回ご紹介するカンポ・インペラトーレ(Campo Imperatore)は、その中心である。
総面積75万平方キロの広大な高原であり、貴重な自然が残され、野生動物や、植物の宝庫となっている。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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カステル・デル・モンテから、急こう配の山道を登ると、いよいよ高原らしい風景が見えてくる。ここから天文台のあるカンポ・インペラトーレの頂上部、海抜2,138mの地点まで、1本の細い道が18km延々と続いている。
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カンポは野原、草原、畑等を意味するイタリア語である。インペラトーレは文字どおり皇帝を表す。「皇帝の野原」という意味である。
この皇帝とは、神聖ローマ帝国皇帝のフェデリコ2世を示している。フェデリコ2世の趣味は鷹狩。鷹狩はイスラム起源であり、ヨーロッパ諸侯の中ではじめて、鷹狩をしたのがこのフェデリコ2世であった。
この広大な草原で鷹狩を楽しむ彼の姿をみて、アブルッツォやプーリアの民は、この地をカンポ・インペラトーレと呼ぶようになったという。 -
10月を過ぎると、気温が低下し、霧や悪天候により視界が望めない事が多くなると聞いていたが、晴天が続き絶好のドライブ日和となった。
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夏の間、この草原には多くの羊が放たれている。9月になると、300km離れたプーリアの大地に大移動を行う様は、トランスマンッツァ(Transumanza)とよばれ、アブルッツォ州の一大風物詩である。
この季節になると、目に出来るのは牛や馬たちとなる。 -
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遠くに人が見える。手にかごを持っているようだが、キノコ狩りをしているようだ。
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雲の間からわずかに望むコルノ・グランデ。
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奥に見えるホテルは、山小屋カンポ・インペラトーレ・ホテル(Rifugio Campo Imperatore Hotel)という。
実は、バドリオ政権により解任、拘束されたムッソリーニの幽閉されたのが、このホテルがである。
1943年9月12日。武装親衛隊がグライダー降下し、ムッソリーニ救出作戦が行われたという歴史的建造物だ。 -
現在も現役で、当時ムッソリーニが幽閉された部屋も残っており宿泊する事も可能なようだ。
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こちらは、ロープウェイの駅舎。
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ロープウェイは、山下の町アッセルジ(Assergi)と連絡されている。
襲撃当時からこのロープウェイは存在していた。町との連絡手段は当時、ここしかないという事がこのホテルが幽閉先として選ばれた理由であった。 -
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こちらは、サント・ステーファノ・ディ・セッサーニオへの戻り道の峠から撮影したコルナ・グランデ。
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