2015/12/12 - 2015/12/12
6位(同エリア6件中)
Naoki_Oさん
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3機のスペースシャトルを見るツアーの2日目。ワシントンD.C.のスミソニアン博物館本館に続いて、40kmほど離れたバージニア州シャンティリー、というかワシントン・ダレス国際空港横にある、スミソニアン国立航空宇宙博物館別館こと、スティーヴン・F・ウドヴァーヘイジーセンターに行きます。その後フロリダに移動するので、見学に使える時間は5時間。2003年に完成したここは、超音速旅客機コンコルドや広島に原爆を落としたB-29エノラ・ゲイが展示されていることで知られ、そして今回の旅の目的たるスペースシャトル「ディスカバリー」が置かれています。また、最近、大日本帝国の試作戦闘機、震電も展示エリアに出されたという情報もあり、前日にも増して忙しい一日になりそうです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 航空会社
- ユナイテッド航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- JTB
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ホテルの朝食です。何しろウドヴァーヘイジーセンターは、旅客機サイズの飛行機をいくつも展示できるだけの広さがあるのです。そこに展示された飛行機の間を歩き回ることになるでしょう。十分なエネルギーを蓄えておく必要があるでしょう。
コンフォート スイーツ ドゥレス エアポート シャンティリー ホテル
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ウドヴァーヘイジーセンターのエントランス。本館と比べるとおとなしい感じですが、通路のずっと奥に、安置されたご神体のようなスペースシャトル「ディスカバリー」の姿が見えるところが、なかなか憎い演出です。
スティーブン F ウドバー ハジー センター 博物館・美術館・ギャラリー
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ウドヴァーヘイジーセンターは複数の建物から構成されており、それぞれに人名が付いています。ここはジェームズ・S・マクダネル スペースハンガー。さしずめ、「ディスカバリー」のための神殿という趣です。
スティーブン F ウドバー ハジー センター 博物館・美術館・ギャラリー
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ずいぶん大きなハンググライダーですね。じゃなくて、これが、今日のハンググライダーに連なるロガロ翼の始祖です。パラグライダーがなかった時代、降りる場所が風まかせな円形パラシュートでは、何にぶつかるかわからない陸上には危なくて降下できず、海に降りるしかありませんでした。そこで、ガス圧で膨らませる翼を持っていけば良いのではないか、と言うアイデアを試してみたのが、このジェミニカプセルとパラフォイルです。本来の用途には採用されませんでしたが、単純な構造からスカイスポーツで用いられるようになりました。
スティーブン F ウドバー ハジー センター 博物館・美術館・ギャラリー
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スペースシャトル・オービター「ディスカバリー」です。全長38m、全幅24m、質量73t。神殿のあるじに相応しい風格です。こんにち、この道は行き止まりだったとわかっていますが、巨大なサターンV型が打ち上げロケットの究極形だった時代には、人を乗せて、宇宙と地上の間を何度も往復できる「宇宙船」こそが理想の姿だと、誰もが思っていたのです。
スティーブン F ウドバー ハジー センター 博物館・美術館・ギャラリー
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「ディスカバリー」は現存する3機の中で、唯一、着陸脚を下げて宇宙から帰還した姿で展示されているスペースシャトル・オービターです。首脚庫の中は一見入り組んでいるようですが、構造としてはごく単純で、扉も脚の出し入れに連動して開閉するだけの仕組みです。
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こちらは「ディスカバリー」の船体下面。打ち上げ時に外部燃料タンクと接続するための燃料供給口やハードポイントを覆う扉が開かれています。
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船首RCS(リアクション・コントロール・システム)の噴射口。ガンダムで言うところの「バーニア」ノズルですね。何しろ重く大きな船体ですので、バーニア(微調整)と言っても、すごい大きさです。そして、このタイルがですね、和装のおじさんになって、「いい味出してますねぇ」とか言いたくなる焼け具合です。
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船首RCSのすぐ下の耐熱タイル。ほんのちょっとした凹凸から衝撃波が出るのでしょうか。高温になった気流に沿って、筋が入っているのが見えます。
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「ディスカバリー」の主脚です。構造は、単にまっすぐ前から下りてくるだけのシンプルなものです。扉も1枚だけで、脚下げに連動して開くようになっています。興味深いのは脚柱の上部が左右に分かれてY字型になっていることです。スペースシャトル・オービターは着陸のやり直しができないことが理由でしょうか、一発勝負で左右方向に大きな力を受けても耐えることを考えているように思います。
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「ディスカバリー」の後部、操縦翼面の付け根の部分です。焼けて白くなったタイルが風雨に耐えて年経た瓦のようで、ここだけ見ると、宇宙船、あるいは航空機の一部にはとても見えません。
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船首上面です。白い部分はいわゆる「タイル」ではなく、「ブランケット」と呼ばれるもので覆われているのですが、実際目の粗い布のように見えます。その大きさを考えれば「目が粗い」どころのレベルではないのですが。
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ボーディングハッチ。汚れやすい、いや、汚れを落としにくい素材だからでしょうが、このくたびれ具合がなんとも言えません。
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OMS(オービタル・マニューバリング・システム/軌道制御システム)のポッド前面。(私の記憶によれば)部分的に黒いタイルが貼ってあるのは、一番最初のコロンビアの打ち上げの時は全部白かったのですが、帰還し、ここのタイルに損傷が見つかったので、以後、そこだけ耐熱性の高い黒いの使われるようになったのですね。
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「ディスカバリー」の胴体後端の、T-0ローンチアンビリカルパネル。打ち上げの瞬間(Tマイナスゼロ)まで、船体と地上施設を結ぶアンビリカルが接続されている場所です。ここから液体燃料や電力、信号などがやりとりされます。中央の銀色のリングが、外部燃料タンクと繋がるパイプで、こちらは右舷ですから液体酸素が通ります、反対側の左舷にも同様のパネルがあって、そちらは液体水素です。
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船尾のRCS。ここの出っ張りの、上、下、後ろにもこんなノズルが並んでます。奥の大小2種類のノズル、大きい方がメインエンジンですが、外部燃料タンクを切り離してしまうともう使えません。小さい方がOMSで、燃料タンクを捨てた後の軌道変更はこちらで行います。
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船尾のボディフラップ。ここだけ見ると、まるで建築物のようです。
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マーキュリーカプセルを模した電話ボックス。ケネディ宇宙センターのビジターセンターに置かれていたものだそうです。
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スペースハンガーの隣のマリー・ベーカー・エンゲン レストレーションハンガーに来ました。ここは「修復格納庫」の名の通り、修復作業中の機体が置かれていて、それらをガラス窓越しに見下ろすことができます。この機体はマーチンB-26B マローダー「フラック・ベイト」。ナチスドイツに対する爆撃に207回出撃して生還した曰く付きの機体です。昼間の爆撃は大変危険な任務で、それを200回以上成し遂げたこと、そしてそれがもたらした被害を思うと、鬼気迫るものを感じます。
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博物館のウェブサイトで検索するに、これは、おそらくジェミニIV号のカプセルでしょう。本館に展示してあったものを修復格納庫に持ち込んでいるようです。アポロまでは、融けることで熱を奪う断熱材を使っていたので、帰還したカプセルの底面はこのように焼けています。放射状に流れる線の中心が、カプセルの中心と少しずれていることに注目。進行方向に対して、ちょっと傾いた姿勢を取るように設計されているのです。
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ナチスドイツは終戦間際に色々変な形の飛行機を試作していますが、これなど代表格ですね。ホルテンHo 229 V3。ブーメランのような主翼に2基のジェットエンジンを抱えただけで、胴体も尾翼もない、全翼機と呼ばれる形式です。木材を積層して作った外板がかなり傷んでいて、元の姿を取り戻すまでには、まだまだ先が長そうです。
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この修復格納庫に、ずいぶん前からシコルスキーの飛行艇JRS-1と並んで大日本帝国海軍の試作ジェット攻撃機、橘花が置かれているのは知っていましたが、妙な白い三角のヤツは見覚えがあるようなないような。元の画像を拡大してみると、名前を記したパネルが写っていました。これは、これまたナチスドイツのデルタ翼実験機、リピッシュDM-1。上から見た形だけでなく、横から見ても三角形という変な形の飛行機です。
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レストレーションハンガーを離れて、空中回廊でウドヴァーヘイジーセンターの本体部分、ボーイング アビエーションハンガーに踏み込むと、下に見えるのがこれ、ナチスドイツの夜間戦闘機、ハインケル He-219 ウーフー。まだバラバラですが修復はかなり進んでいて、ちゃんと飛行機の形に戻るのも近そうですが、ドイツ戦闘機らしい前面に円形ラジエターを構えた倒立V12エンジンを愛でられるのは、今のうちかもしれません。
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さらにボーイング アビエーションハンガー内に進んで右を見ると、こう。色とりどりの民間機が乱舞する夢の中の一瞬を切り取って凍りつかせたような、まさしく夢のような光景です。
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反対側はいささか色彩に欠ける、軍用機が居並ぶ空間です。ひときわ巨大な姿を見せているのが、ボーイングB-29「エノラ・ゲイ」。広島に原爆を落とした、まさにその機体がここにあります。
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「エノラ・ゲイ」のコクピット付近です。私が知る限り、人類史上最も多くの人を殺した機体です。でも、200回も命のやり取りをしてきたB-26「フラック・ベイト」のような恐ろしさは感じません。こうして間近で見ると、ただただ巨大で、そして美しい飛行機です。
スティーブン F ウドバー ハジー センター 博物館・美術館・ギャラリー
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この小さな飛行機は、複葉機クラスのエアレーサーです。アメリカのリノで行われるエアレースには、レシプロエンジンでプロペラを回して飛ぶならどんな機体でも構わない無制限クラスを頂点に、大小様々なクラスがあります。その一つ、アクロバット機などを持ち込んで行われていた複葉機クラスに専用設計の機体で殴り込んだのが、この「ソーサリス」です。典型的な複葉機と全く異なる異形のレーサーです。
スティーブン F ウドバー ハジー センター 博物館・美術館・ギャラリー
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アメリカのわかりづらい機械の例。エレベーターの呼び出しボタンです。炎のサインは上に「火事の時にはエレベーターは使えません」と記してある通りの注意書きなのですが、殆どの日本人の目には、下にある丸いボタンは火災の時に押すものに見えるでしょう。
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さあ、震電ですよ、震電。敗戦後、米軍が入手して調査していたはずですが、解体して保管されていたのでしょうか、塗装は色褪せていますし、主翼もエンジンも、まだ修復格納庫のどこかにあるのか、前半分だけのちょっとかわいそうな姿ですが。でも震電を特徴付ける先尾翼はちゃんと機体の脇に置かれています。
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震電の先尾翼です。せり出し式の隙間フラップのその先に昇降舵が付くという独特の構造をしています。先尾翼形式の飛行機の場合、先尾翼も揚力を分担していますので、低速で飛行したいときに主翼だけフラップで揚力を確保して済ませることができません。とはいえ先尾翼にはすでに昇降舵が付いていて、フラップをつける場所がありません。それが多くの先尾翼機の着陸を難しくする原因なのですが、こんな方法で昇降舵とフラップ、両方つけてしまった例を、私は他に知りません。
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大日本帝国陸軍の夜間戦闘機「屠龍 丙型」です。上面に突き出しているのが20mm機関砲、機首の穴の中にあるのが37mm機関砲と言う爆撃機を撃ち落とすことに特化した機体です。戦時中の日本というと技術的に立ち遅れていたようなイメージがありますが、剥き出しになった主翼結合部の作りを見ると、どうして現代でも十分通用しそうです。
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震電、屠龍からぐるっと振り返ると、これまたナチスドイツのビックリドッキリメカ、ドルニエ Do 335 プファイルです。エンジンを機体の前と後ろに1基ずつ積んだ戦闘爆撃機で、対岸の日本軍機が子供のように見える巨大さですが、こんにちの基準でもレシプロエンジン機としては驚異的な高速度を誇ります。
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Do 335と翼を並べるのは、世界初のジェット爆撃機、アラド Ar 234ブリッツ。太いタイヤと細いエンジンポッドが時代を感じさせますが、ヘリコプターのように下まで回り込んだ風防は、とても眺めが良さそうです。戦争から切り離して考えれば、これで空を飛ぶのはとても楽しいかもしれません。
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Ar 234の風防の内側、ここだけ見ると、70年も昔の飛行機には見えません。
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Ar 234のジェットエンジンと、左の前面に中華まんをくくりつけたようなものは離陸補助ロケット(RATO)です。中華まんは畳んだパラシュートで、機体が離陸滑走する時にロケットに点火し、離陸後ロケットが燃え尽きたら投下、パラシュートで回収して再利用します。
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見上げると、ホルテン H VI V2(えいちろくぶいに)。アンバランスなまでに細長い後退翼の、全翼グライダーですが、こうしてみると、これはこれで美しく思えてきます。
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黄色いのはノースロップ N-1M「ジープ」。世の中、飛行機の胴体や尾翼が無駄なものに見えてならない人はあちこちにいるもので、これはドイツのホルテンと同じ頃にアメリカで開発された試作機です。これが戦後巨大なXB/YB-35試作爆撃機に発展するわけですが、胴体や尾翼は、それはそれで意味があるからこそ今日もその形式が主流である訳でありまして、B-35は採用には至らず、ノースロップの全翼機は、B-2爆撃機でようやく日の目をみることになります。
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ロッキード SR-71 ブラックバード戦略偵察機。アメリカと同程度の技術力を備えた国に敵対的に侵入し偵察を行う目的で、とにかく高速で飛行することに特化した偵察機です。その暴力的な存在意義を如実に表す巨大なエンジンと刃物のような翼ですが、同時にどことなく水生生物を思わせる艶かしい姿でもあります。
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この辺はベトナム戦争に参加した航空機ですね。これはマクダネル F-4S ファントムII。ファントムIIはアメリカ空軍、海軍、海兵隊に加え、日本の航空自衛隊他多くの国の軍隊でも採用され、資本主義圏で最も成功したジェット戦闘機かもしれません。この機体もMiG-21の撃墜などの戦果をあげています。
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ジェット戦闘機が音の壁を超えるようになると、アメリカ空軍は「センチュリーシリーズ」と呼ばれる一連の戦闘機群を開発しました。その一つがこの、リパブリックF-105D。Fナンバーが付いていますが、どちらかというと対地攻撃が主な用途で、ベトナム戦争中は敵の対空ミサイル発射施設への攻撃任務が有名です。この機体も、いわゆるベトナム迷彩を施されており、いささか重そうな印象を受けます。
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センチュリーシリーズの一番最初のノースアメリカン F-100D。朝鮮戦争で活躍して傑作戦闘機と呼ばれたF-86の子孫で、どことなく鯉の仲間のように膨らんだ胴体に、その面影を残しています。
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ベトナム戦争といえばこれも忘れられません。ベルUH-1H イロコイス。当初の形式名称 HU-1 から、別名「ヒューイ」。人員輸送から対地攻撃にまで活躍し、ビリー・ジョエルの「グッドナイト・サイゴン」冒頭にもこれの羽音が挿入されているように、ある意味ベトナム戦争を象徴すると言っても良いかもしれません。初飛行からほぼ60年経ちますが、当のアメリカ軍をはじめ、日本の自衛隊など各国で未だに現役でその羽音を響かせています。
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紆余曲折の末に日本の自衛隊の次期主力戦闘機としても採用されたF-35、その短距離離陸垂直着陸型のテクニカルデモンストレーターX-35Bです。脇にそのエンジンが置かれていて、リフトファンを備えた特徴的な構造を見ることができます。スミソニアンには、今、現用で飛んでいる機体がほとんどない中で、唯一未来から来たような機体です。
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ボーイング 376-80「ダッシュエイティ」。のちにボーイング初のジェット旅客機707となる、その試作機です。試作機とはいえジェット旅客機のデモ飛行で機体が裏返しになるまでのアクロバット飛行を見せたのは、後にも先にも367-80だけなのですが、その、まさに伝説の機体がこれです。
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そしてコンコルド! アポロが月まで行った60年代末から大阪万博に沸いた70年代初頭、人々はテクノロジーの進歩があらゆることを可能にすると夢見ていました。そのひとつが、誰もが音より早く旅行すること。そしてそれを曲がりなりにも実現したのが、このコンコルドです。残念ながら、現実はロッキードやボーイングにさえ追随することを許さず、コンコルドでさえ試作機含めて20機しか作られませんでした。今では、空を飛ぶところを見ることさえ叶いませんが、こうして翼を休めていても素晴らしく美しい飛行機です。
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空腹に耐えられず燃料補給中。今日はビッグマック。一式税込み8.68ドル。ウドヴァーヘイジーセンターのカフェテリアも、マクドナルド以外の選択肢がありません。窓際の席に座ると、ワシントン・ダレス空港に降りていく飛行機が次々と目の前を通っていくのですが、見とれている時間がありません。どんどん食べないと。
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ほらほら、ちゃんとありますよ、ペニープレスマシンが。
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複葉機が乱舞するアクロバット機区画。その奥にはビジネス機とスポーツ機。下から見上げても、夢のような空間です。
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ソーサリスを近くから。要は単葉機と同じ構造で2枚の主翼を取り付けてあるわけですが、2枚ある分、刃物のように薄い翼です。
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コンコルドのエンジン吸気口。飛行機が大きいのですから大きくて当たり前なのですが、あっけにとられてしまうほどの大きさです。しかも真四角な箱です。超音速機なので吸気口に可変ランプが付いていますが、それもまた、家のドアかと思うほどの大きさです。
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コンコルドの首脚です。こちらが後ろ側で、引き込む時は前方の、今は閉まっている扉が開いてそちらに向かって持ち上げられます。たいていの航空機の脚庫はこのように幾つかに分割した扉を備えていて、脚を下げた状態でも必要最小限しか扉を開けないようになっています。
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ロッキード 1049F スーパーコンステレーション。これはいささか無骨な軍用型ですが、旅客機としても運用されたスーパーコンステレーションは、レシプロエンジンを4機搭載し、この大きさでは他に例を見ない流線型の胴体と3枚の卵型の垂直尾翼を持つ、とても美しい飛行機です。
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おお、何やらヘンテコなヘリコプターが。一番右、ヒラー XHOE-1 ホーネット、回転翼先端のラムジェットで回転翼を駆動するので、複雑なトランスミッションがありません。中央、カマン K-225、ターボシャフトエンジンで飛んだ初めてのヘリコプターですが、回転翼がぶつかりそうでぶつからない交差反転方式を採用しています。カマン社は、今も交差反転方式のヘリコプターを作る唯一のメーカーです。左はヒラー YROE ローターサイクル、とても小さい一人乗りで、操縦桿で回転翼の傾きを直接操作するというシンプルな機体です。
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ベル XV-15。過去半世紀の間、垂直離着陸機について、様々なアイデアが出され、多くの試作機が作られましたが、実用化にこぎつけられたものは殆どありません。このXV-15は、ベル・ボーイングV-22オスプレイと、実用化目前のアグスタウェストランドAW609を生み出した、数少ない成功作と言えるでしょう。
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スティッツSA-2A スカイベビー。1952年に作られた一人乗りのホームビルト機(自作飛行機)です。全幅わずか2.2m、全長3mの、ものすごく小さな飛行機ですが、ちゃんと飛びます。
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ビードBD-5。これも自分で材料を加工して作るホームビルト機で、やはり一人乗りですが、キットの形で5000機分以上販売されました。様々なバリエーションがあり、これはプロペラ推進ですが、ジェットエンジンを搭載した型が007の「オクトパシー」に登場したことでも知られています。
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展望台です。ここからワシントン・ダレス空港を見渡すことができるそうですが、残念ながら行っている時間がありませんでした。滑走路を見える場所に行ったりしたら、1時間くらい平気で眺めてしまいからね。スミソニアン博物館はこれを見納めとして、ワシントン・ダレス空港から、フロリダはオーランド国際空港まで、1250km、約2時間の空の旅です。
スティーブン F ウドバー ハジー センター 博物館・美術館・ギャラリー
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夜10時。フロリダのホテルで夜食です。セキュリティの通過に時間がかかってワシントン・ダレス空港ではサンドイッチひとつにしかありつけず、ホテルに着いた後、最寄りのセブンイレブンでまたサンドイッチを買ってきました。大きさは、コストコのホットドッグくらいと思ってください。つまり結構大きいです。セブンイレブンの店内は、驚くほど日本のセブンイレブンと似ていて、日本の店舗と同じような場所に同じような商品が置かれていますが、もちろんおにぎりはありません。スパゲッティもカップ麺もありません。食事については、なかなかハードな旅です。
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