2015/11/05 - 2015/11/13
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cokemomoさん
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ある時テレビで「ナイルモザイク」と呼ばれるものを見た。
その番組が何をやっていたかもおぼろながら、一瞬映ったモザイクが気になって調べるとローマの東、パレストリーナという町にあるようだ。
見てみたい!どうやって行くんだろう?
何事にも先達がおられるのは本当にありがたい。
検索すると実際に訪れた方の記事が見つかりました。
いざ、おばちゃんも見に行かん!
11月5日(木)羽田空港からミュンヘン経由ローマ着
11月6日(金)ローマ市内
11月7日(土)近郊のパレストリーナへ遠足
11月8日(日)午前ローマ、午後からブリンディシへ移動
11月9日(月)寄り道しながら白い町巡り
11月10日(火)家庭料理実習の日
11月11日(水)昼にローマへ移動、最後の買出しなど
11月12日(木)午後ローマ発
11月13日(金)成田空港着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
まずは地下鉄A線の終点Anagninaにやってきました。
郊外行きのバスターミナルとつながっています。 -
地下鉄の改札?を出て左手にバールや切符売り場があります。
COTRAL社の切符売り場はかなり奥の方にひっそり。
パレストリーナまで片道2.2ユーロ。念のために帰りの分も一緒に購入。
時間と乗り場を係りの人に確認です。 -
パレストリーナに行くバスは8番か9番乗り場のよう。
おばちゃんは朝8:40出発のバスに乗り、それは8番から乗るのでした。
(バスは30分ごとにあるような雰囲気でした)
写真の番号のところにそれぞれ階段があり、地上に上がります。
(結構うらぶれた感じなんだよなぁ) -
なかなか味わいのある場末感が楽しめます。
おばちゃんにとって不安なのはパレストリーナは終点ではないため、降りるバス停がはっきりしないこと。さらに言えば降りた後どう進めばいいかも怪しい。
定時にバス出発。乗り込む際にはもちろんパレストリーナに行きますよねっ!と運転手さんに確認しました。 -
イタリアで、乗り込む際に運転手さんに「〇〇に着いたら教えて」と頼んだのに、「OK!」と言われたのに、忘れられた経験がある人はいないだろうか。
おばちゃんは運転席に至近の席を確保し時刻表で見た通過時間が近づいたら、闇雲に「次はパレストリーナ?」と尋ねる作戦。「まだだ、ちゃんと教えるから任せてよ」的な返事。
運転手さんが忘れないうちに着くといいんだけどなぁ。 -
無事にパレストリーナでバスを降りる。
Pio12世通りとArcioni通りが交差する辺りだった。緩やかな坂道の途中。
降り際に「帰りのバス停はどこ?」と尋ねると少し戻った反対側だと手振りで教えてくれたので、ちょっと安心。
さて・・ここより上にナイルモザイクがあるのは先達の方々の写真を見れば想像がつくので
そのまま坂道を上っていく。 -
程なく分かれ道。標識がある(^^)
フォルトゥーナ神殿の跡のすぐ近くに目指すナイルモザイク(のある考古学博物館)があるのも先達の方々から学んでいたので、Santuario della Fortuna...が示す方向へ。道なりに坂を上っていく。 -
これが先達の教えにあった「太陽の門 Porta del Sole」。
ここをくぐればパレストリーナの中心地区へ。そしてさらにその上に目指すものがある(はず)。 -
この門のところに、町の見どころとコースがわかりやすく示された地図が。
(この後も時々見かけた)
4番が目指す考古学博物館、その下のアイコンがフォルトゥーナ神殿の跡、そして7番のところがこの町のドゥオーモ。
上の門はこの地図の外、左側にありました。 -
進んでいくと道が分かれて、一つは階段、もう一つは右手に平坦な道。
おばちゃんはドゥオーモを見たかったしバールで一休みしたかったので、平坦な道を行く。
考古学博物館や神殿跡だけならこの階段を上っていくと早い。 -
レストランや宿もありました。
帰りにここで食べてみようかな・・・ドアの両外に飾ってあるのはイノシシの生首!(本当は剥製です) -
ドゥオーモ(サンタアガピト聖堂)
空が青い。 -
このドゥオーモ横の広場に立つのは音楽家パレストリーナの像。
本名はジョヴァンニ・ピエルルイージらしいが、この地で生まれたので一般的にはパレストリーナと呼ばれているらしい。ルネサンス後期の音楽家で「教会音楽の父」と言われているらしい。
パレストリーナの生家と博物館もあるらしい。
「らしい」の連発は無理もない、帰国してから音楽を愛している知人に教えてもらったもので・・・この時は何にも知らなかったのだ!
このドゥオーモでオルガン奏者をしていたこともあった「らしい」っすよ。 -
緩やかな坂道と階段が混ざり合った町。
上へ上へ。 -
あらま。
ハインリッヒ&トーマス・マン・・・トーマス・マンといえばドイツの作家。
ちゃんと読んだわけではないが「ヴェニスに死す」を書いた人だよな。
おばちゃんの頭に思い浮かぶのは恐ろしいほどの美少年ビョルン・アンドレセンの顔だったりする。
マン兄弟はこの町を気に入って何度となく滞在したらしい。通りの名前にも残っていた。 -
tempio通りを上ってこの門を抜ければ到着です。
-
門をくぐると、道をはさんで神殿跡と考古学博物館。
でもまずはこの景色。
高台から見下ろす景色が素晴らしい。
お天気が良くて幸せ!! -
この階段を下りて振り返る。
フォルトゥーナ・プリミジェニア神殿の跡です。丘の高低差を利用して作られた階段状のテラスとアーチが美しく迫力がある。
紀元前2世紀頃に建設され、長い時間の中でいつしか地中に埋もれてしまっていたこの神殿は、第二次世界大戦で受けた爆撃で崩れた民家の下から姿を現したのだとか。 -
これが地中に埋もれていたのもすごいが、掘り出したのもすごい。
-
張り出したテラス。
往時はどれほど眩しく輝いていたことか。 -
神殿跡の向かいに考古学博物館。
ここはフォルトゥーナ神殿の頂上に位置していて、バルベリーニ家の宮殿だった。
入館料5ユーロ。
チケット売り場の表示があったところは閉まっていて、直接建物に入ったところで購入。
先達の教えを思うと、季節によっては開いているのかもしれない。 -
ナイルモザイクではないが、これも大きくてきれいな床モザイク。
-
四隅に描かれたこの生き物が気になる。
ドラゴンの起源と言われることもある(諸説あり)ケートゥスかなぁ。
このモチーフは目にする機会が多い。 -
同じ展示室にまた別のケートゥス(推量)が。
この後ローマの国立博物館(マッシモ宮)でもいくつか見かけた。
他にもこの近郊から出土した祭祀用の道具や日用品が多く展示され、展示室によっては古いフレスコ画が残っていて雰囲気があるのだが全部スルー・・・
4階へ急げ! -
ナイルモザイク!
大きい!
大きさがわかるよう見学中のご夫婦の後ろ姿も入れてパチリ。
すぐ近くでご覧になっているようだが、実際は手前にロープが張ってあるので少し離れてみることになる。それでもこの大きさ。
ナイル河の氾濫の様子を表したという説もある。上部が上流のスーダンあたり下の方が地中海で、風景の移り変わりが描かれている。 -
モザイクの一番上では狩りをする人々。
黒い肌に白い服が映え、弓を構える精悍な様子がかっこいい。 -
この生き物は何だ?
絶滅したと言われていた動物や空想の産物とされていた生物が生存していた、なんて考える人もいるそうです。 -
恐竜と人間が同時代に生きている・・
-
目つき凶悪、わに。
-
モザイクの中ほど。
日干しレンガか石と、葦のような植物で作られた家。
牛に水を飲ませる牛飼い?人の肌の色が違ってきてます。 -
モザイクのずっと下のあたり。
なんとも優雅で退廃的で享楽的な宴の席。
ぶどうや蓮の花が印象的だった。本当に小さいテッセラ(モザイクのパーツとなる石)を使っていて感心したり気が遠くなったり。 -
古代ローマの兵士たち。
本当に見飽きることがない。近寄って見て離れて見て、ある部分を写真に撮ればその側の部分も気になってそこもパチリ。
今写真を見返していても、ちっとも飽きない。 -
同じ部屋に展示してあった神殿の模型。
ついさっきおばちゃんはこの中央の階段をどんどん降りたんだと思うと、感慨深い。
斜めに伸びているところの坂道も(草ぼうぼうだけど)歩けた。
坂を下りながら、このまま下の道に出られれば近道でありがたいと思ったが、残念。
柵が張り巡らされており、おばちゃんはすごすごとまた坂道と階段を上って上の道路に出て、来た道を戻っていく羽目に。 -
ショートカットの野望が砕かれ、来た道を戻る。
黄葉の中を歩くのはいい気分だったけれど。 -
階段から広がる景色を眺め、いい町だなとしみじみ思うと、
壁の落書きさえ微笑ましく見えてくる。
おばちゃんは得な性格をしている。 -
帰りのバス停はバールの前にあって便利。ベンチも一つあった。
・・・だがしかし、バスが来ない!!
このバールの入り口左側のガラスに時刻表が貼ってあったが、肝心のバスがこなくては(><)
待ち始めて30分はバスが一台も来なかった。
次の30分はフラスカーティなど行き先が違うバスが2台。
結果1時間20分待つことに。
このバールに二回も入ってしまったじゃないか・・・
こんなことなら猪さらし首の店でちゃんとお昼を食べるんだった。
菓子パンとカプチーノで2ユーロ。
バスを気にしながらソソクサと食べたのだった。反省! -
バス停から見上げたパレストリーナの中心地区。
神殿の遺跡と考古学博物館はもっと右で、この写真には入らなかった。
これも後で知ったのだが、パレストリーナ司教区博物館には「エオロ」というミケランジェロの彫刻やカラヴァッジョの作品と言われる絵画もあったのだ。
もう一度訪れる機会があると嬉しいなぁ。
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この旅行記へのコメント (1)
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- ちゃたろうさん 2021/01/13 23:56:54
- モザイク画は楽しい!
- cokemomoさん
はじめまして。ちゃたろうと申します。よろしくお願いいたします。
cokemomoさんのモザイク画の旅行記を読んでいます。遠い昔に作られたモザイク画は
何故こんなに個性的でセンス良く楽しく魅力的なのだろうと驚きました。今まで見過ごしていたなあと反省です^^;
人物も皆表情があり、動植物も美しく不思議で他のアートとは全く違う魅力があるなあと感動しました。cokemomoさんがモザイク画を追って旅行する理由がわかるような気がしました。モザイク画に付いているcokemomoさんのコメントも最高です^^
素晴らしいモザイク画のある街をたくさん紹介してくださるので楽しく読んで行こう
と思いました。
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