中国・江南地方から華中の旅 【PART-1】

2015/08/18 - 2015/08/28

中国鉄道旅行
<PART-1>上海、蘇州、無錫
http://4travel.jp/travelogue/11054364
<PART-2>南京、武漢
http://4travel.jp/travelogue/11064849
<PART-3>南昌、杭州
作成中

エリア 中国

1日目。
茨城空港を利用するため、東京駅八重洲口へ。
現在のところ東京からの唯一の専用ルート。航空券があれば500円で乗れるので、価格的には問題はないが、問題は本数が極めて少ない上に利用客が結構多いことだ。

予約無い人は、脇で並んでねと言われる。座れるかどうかは分からないと、つれないお返事。
列が伸びるにつれ、焦りが募って来る。次の便は2時間後。これを逃すと間に合わない。その場合はJRと路線バスを乗り継いでのハードコースになる。
この日はギリギリ補助席の最前列に乗れた。あと一人多かったら乗れなかっただろう。

茨城空港のエントランスはしょぼい・・・スーパーの入り口のようだ。
しかし、前回利用したとき（２０１０年１０月）に比べると食堂やレストランが充実していて、少しばかり空港らしくなった。
　結論から言えば、茨城空港は自家用車で来れる旅行者以外、あまりメリットのある空港ではない。ただ、今回の春秋航空の上海行きの便は夕方に上海に着く便なので、比較的楽なスケジュールを組む事が可能だった。

浦東空港に到着し、バスで上海駅へ移動。
たぶんこの方法が一番楽で確実。

上海駅 駅

上海駅近くの格安ホテルに滞在。少し歩くがこのデカイ看板で迷わなかった。
かなり場末感のあるエリア内なので、初級者向けではないかも。

上海駅の駅前広場は大賑わいだ。
ちなみに、中国の駅は通り抜けが困難な駅もあるが、ここは地下通路があり、意外と楽だった。

こちらは北口。
なかなか立派な駅舎。
広場はこちら側の方が広く、たくさんの人が集まって思い思いに過ごしている。
語らってる人、スマホに見入ってる人、踊ってる人・・・

翌朝。珍しく上海は快晴。駅舎も一層立派に見える。

駅内の飲食店。
永和大王は何度もお世話になった。味は普通・・・

朝から坦々麺（のようなもの）を頼む。悪くはないが辛い・・・

上海駅から外灘まで歩く途中の、普通の上海ローカルの風景。こういう街並みがいたるところにある。

綺麗に整備された公園もある。トイレを借りたがまあまあキレイ。日本の公園トイレよりはずっとマシ。

人民公園では求婚大会のようなものに出くわした。
傘を寝かせて（なぜ傘？便利だから？）相手の条件や自分の自己紹介を書いた紙を貼る。
　自己紹介を見る限り申し分なさそうな人が多いので、はじめは奇妙に思えたが、なんとなくカラクリが分かって来た。
　少なくとも女性側の求婚に関しては、何が何でも上海戸籍が欲しいというのが動機であること、またおそらく個人でのやり取りでなく業者が絡んでいるということ。
　まあどんな方法であれ、相手が無事に見つかればそれはそれで良いと思った。

ひたすら歩く。だんだん街が近づいてくるのが分かる。

南京北路。だいぶ歩いた。もう少し。

着いた！外灘。600Mを超える「上海中心タワー」も完成しているようだ。
「栓抜き」上海環球中心タワーが小さく見える。
前回の訪問から５年ぶり。その時は「栓抜き」より高い建物が出来ることはイメージ出来なかったが、現実になった。多分まだ一般人は入れない。次は是非見学しよう。

夜になった。とにかく車が多い。

表参道のようなお洒落エリア。
比較的落ち着いている。

夜はホテル近くの新疆料理店で夕食。
炒め物と、羊の串焼き２本と大きな羊肉のパイ、ビールで99元。決して安くはないが（というか日本より高くないか？）、味は確か。どれも羊肉と香辛料をふんだんに使っていて、ピリ辛い。ビールが進む。
肉パイは大きすぎて食べきれず「ダーバオ」（持ち帰り）にして翌朝の朝食に。
店員になぜか「あなたもしかして新疆人？」と聞かれたが、そんなはずないでしょう！？

蘇州へ旅立つ朝は永谷大王からスタート。
豆醤は落ち着くなあ。

切符の購入もスムーズ。行き先を伝え、パスポートを見せるだけ。
スーツケースをしまう場所が分からず、困った。

蘇州駅。伝統的な意匠を取り入れたデザインが秀逸。
正直JR京都駅よりもイケテルと思う。

駅の正面に対峙するように、城門が展開する。素晴らしい配置。これは息を飲んだ。
「やるな〜」と思った。中心も綺麗に揃えているあたり、計画の本気度が伺える。
さすが歴史都市。

駅で昼食。これは黄？鶏（黄??米?）という、いろいろな所で見かける鶏煮込み料理。やはりピリ辛。どうも中国の家庭料理は基本の味付けがピリ辛になっているのではないかと思えてくる。でも食べ応えがあり、満腹の一品。

観光名所が少ない駅の北側も、古くからの運河があり、憩いの場になっている。
ある意味街全体が庭園。ただし水質はすごく良いわけではない。

獅子林の近くには屋台などがたくさん出ている。

この蒸し点心が気に入った。和菓子に近い感覚だが、とても安い。

全種類行きたかったが、とりあえずこの３種で。赤いのは山査子。果物不足気味だったからか、とても香ばしく感じた。

駅から見える有名な塔だが、なぜか入れなかった。補修中だろうか？

世界遺産の獅子林。

太湖石という穴の空いた大石をふんだんに使った庭園は圧巻。ただ日曜日のため人が多く、子供たちが石で造られた迷路をぐるぐる周り、大はしゃぎ・・・風雅な園林も「わんぱく公園」と化していた。

庭園内に茶館があったので、休憩。
菊花茶をいただく。
迷路から中々出られず、かなり疲れていたのでほっとした気分。
ほどほどに風通しも良く、快適な一時を過ごせた。

こんな景色や、

こんな景色が至る所にあるのが蘇州。

小籠包だと思って食べていたのが、

蟹黄湯包というものだった。
美味しかったから、どっちでも良い。

城門は夜美しくライトアップされる。前面の石碑には蘇州の運河が刻まれた地図になっている。電飾がえげつないなーと思わないでもない。

心残りを残しつつも、無錫へGO!

手始めに太湖元頭渚公園に。ここはその入り口。駐車場なども良く整備された様子。
入場料は105元と、目を疑う金額だが、船のチケットも含まれている。実は船の場所が良く分からなかったのと、料金が含まれていること自体良く分かっていなかったので船は乗らなかった。損をしてしまったが、後の祭り。

彼岸花の季節だった。日本と同じだ。

見所はたっぷりあるし、良く整備されている。

この樹はとても印象的だ。太い幹に蔦が巻き付いていて、枝葉がほとんどないのだ。なんという名前だろうか。幻想的。

中国的風景だな・・・

古代の衣装を着けた女性が民族楽器を奏でながら、縁側を廻る。
楽器も演奏も本物だし、三国時代の風情に浸れる。

建物の中では、侍女を侍らせて手持ちのスマホなどで撮影してくれるサービスがある。
衣装なしで10元。皇帝の衣装を使うと30元。京都などで同様のサービスがあると思うが、これはそこそこ良心的なプライスだと思った。
自分は着替えるのが面倒くさく、私服でお願いした。
オススメ！

島の一番高い所まで登る。100mくらいの登山および建物を３層くらい登ると、もう汗ダクダクである。
景色は最高。見通しは良くないものの、無錫の街が一望できる。

那須高原みたいです。

リーユアンという園林に赴く。ちなみにタクシーの運転手さんには「あんな所面白くないよ」と言われる。
実はタクシーに乗ったのはバスに乗る小銭(2RMB)がなかったため。
本当に中国では小銭がないと難儀する。
入場料は船なしで45元。こんなもんですね。

高層ビルが迫っているあたり、浜離宮庭園あたりを連想してしまった。

なかなか良い庭ではある。入場料は船なしで45RMB、船付きで60RMBだったと思う。安くはない。

南禅寺。寺の内部は未見学。派手にライトアップされている。ここから南の方に歩いて行くと、

南長街(清名橋古运河景区)へと続く。古い住区がそのまま活かされ、洒落た飲食店・雑貨店やバーとして使われている。こんな使い方しても良いのかと思うくらいノリノリのライブ・バーなんかもあり、かなりの長さでも歩いていて飽きない。
もちろん、歩行街を外れると手付かずのものもある。

スタバもこんな感じ。

清名橋から見たこの景色は忘れられない！

再見、無錫。
武漢へ行かないといけないが、少し時間が取れそうなので南京へ寄ることに。
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