2015/06/13 - 2015/06/13
6位(同エリア12件中)
さらりんさん
『サグラダ・ファミリアを見に行こう』、ということでスペイン旅行が決まりました。
年齢とともに移動がおっくうになってきたので、滞在する都市はバルセロナ(6泊)とマドリード(5泊)の2都市のみです。テーマは私たち夫婦にとっての定番の「美術館・博物館・図書館」とご当地コンサートホールでのオーケストラ鑑賞です。
バルセロナではミロ、ピカソの絵画、ガウディ、モデルニスモ建築を心ゆくまで堪能しました。フィゲラスへ日帰り小旅行をして、ダリ美術館を訪問、帰りに、中世のたたずまいが残るジローナに立ち寄りました。また、バルセロナのラウディトリ音楽ホールでモスクワフィルハーモニー管弦楽団のコンサート、カタルーニャ音楽堂でフラメンコを楽しむことができました。
バルセロナからAVE(高速長距離列車)でマドリードへ移動。
マドリードではプラド美術館、ソフィア王妃芸術センター、ティッセン・ボルネミッサ美術館などで名画三昧。さらにトレドへ日帰り小旅行、エル・エスコリアルとアルカラ・デ・エナーレスへはそれぞれ半日の小旅行をしました。図書館めぐりについては、エル・エスコリアル修道院の図書館、マドリードの国立図書館を訪ねることができました。また、国立音楽堂でスペイン国立管弦楽団のコンサートを鑑賞しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
きょうはとても忙しいスケジュールです。
当初はマドリード市内で王宮見学から始まり、王立サンフェルナンドアカデミー、国立図書館、考古学博物館、夜は音楽堂でコンサート、という予定でした。
ところが、プラン練り上げの最終段階で、旅行の最後の日の予定がどうしてもうまくいかず、行き詰まってしまいました。
そこで、4トラの先輩方のお知恵を拝借しようと思い、「教えて!トラベラー」に投稿してみました。
「帰国日は月曜日。便の出発は15:45です。午前中を有意義に過ごすにはどのような方法があるでしょうか」という内容です。
いろいろなアドバイスをいただきました。本当にありがたかったです。その結果、私たちが導き出した結論はこうです。
『アルカラ・デ・エナーレスに行ってみては?』そうそう、アルカラには行ってみたい、という願望はあったのですが、うまく時間をひねり出すことができずにいました。
たまたま「テレビでスペイン語」を見ていたら、アルカラのことをやっていました。世界初の学園都市、世界初の多言語対訳聖書、ということに何だか惹かれるものを感じたのです。
そして、MELFLORESさんの旅行記で、「世界遺産アルカラ・デ・エナーレスでアーモンド菓子を買う」を読んだら、これはもう絶対に行かなくては、と思ったのでした。
しかし、最終日に遠出をするのにはためらいがあります。
では、最終日ではない日に行く方法は、本当にないのか???
『月曜日にオープンしているプラド美術館に行くのはどうか?』そうそう、私も、月曜日にオープンしている美術館、博物館を調べてはいたのです。この回答者の方もおっしゃっていましたが、マドリードで一番の目玉を最終日に残しておくのは・・・
ということで、その時点で出来上がっていた予定表をじっと見つめて、旅行10日目の午前に予定していた王宮見学を最終日の午前に移動し(王宮は月曜も見学可能)、そこにアルカラ・デ・エナーレス行きをはめこんだのでした。
こうして無事に、アルカラ・デ・エナーレス行きが実現しました。 -
テレビでやっていた多言語対訳聖書。
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アトーチャ駅の窓口で切符を購入。往復で6.8ユーロ。
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念のため、時刻表を写しておきました。
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セルカニアス線3番ホームから10分おきくらいに電車が出ています。
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9:15発の電車がきました。
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この電車はアルカラ・デ・エナーレス行きなので安心です。
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30分ほどでアルカラ・デ・エナーレスに到着。
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午後の予定もびっしりあるので、タクシーで聖ディエゴ・クララ修道院へ。
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着きました。
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聖ディエゴ像。
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入口。
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これがアーモンド菓子を買うための回転台付き小窓です。
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アップで。
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小窓の左にブザー。
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上には見本ケース。
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ます、1個買ってみよう、ということになりました。
MILFRORESさんの旅行記に書いてある段取りをメモしてあるので、その通りにしました。
1. ブザーを押す。
2. ブエノスディアスとあいさつをする。
3. 注文する。
問題は注文の仕方です。「○ユーロのものを○個」とスペイン語で言えればいいのですが、数字は1〜20まで覚えた私ですが、あいにく小数点の言い方がわかりません。
そこで、メモ用紙に「1.5 × 1」と書いたものを置きました。
4. すると、商品が出てきたので、
5. お金を払う、という流れでした。
ハラハラ、ドキドキしましたが、無事に買うことができました。 -
お行儀が悪いですが、そぐに外に出て食べてみました。
なんておいしいんでしょう!
カリッとしていて、甘さもちょうどいいです。
気に入った私たちは、おみやげにもっとたくさん買うことにしました。 -
今度はメモ用紙に、メッセージも書いてみようと思い、iPadで「おいしい」という意味のスペイン語単語を調べました。「delicioso」という単語が見つかりました。
(下記のスペイン語はいい加減ですので、マネしないでください。)
Soy de Japon. (日本から来ました)
¡ Mucho delisioso! (とてもおいしいです)
1.5 × 10 -
すると、回転台の向こうで、シスターがとてもきれいな声で、
「あら、まあ、日本から来たんですって。」(想像です)
と、笑いながら品物を用意している様子がうかがえました。 -
無事に品物が出てきました。
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私は品物と領収書を受け取り、
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代金を置いて、無事に買い物は終了しました。
とても楽しい思い出ができました。 -
シスネロス枢機卿。
アルカラ・デ・エナーレスに世界初の学園都市を創設した人です。アルカラ大学と歴史地区が世界遺産となっています。 -
アルカラ大学サン・イルフォンソ学院。
見学ガイドツアーに参加してみることにしてみました。
中の売店で、申し込みました。 -
広場の横にあるこの観光案内所で市内地図をもらいました。
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土曜日は、最初の見学ツアーが11:00に始まるということです。
ツアー開始まで、少しブラブラ歩いてみることにしました。 -
世界遺産の町だけあって、
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町並みに、
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歴史を感じます。
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あ、コウノトリの巣!
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初めて見ました。
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セルバンテスの生家。
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生家が博物館となっていますが、今回は時間がないので、外側だけの見学です。
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ドン・キホーテとサンチョ・パンサ。
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ふたりはどんな会話をしているのでしょう。
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公園がありました。
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セルバンテスの像。
下の台座には、 -
ドン・キホーテの話の、
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いろいろなシーンが
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描かれていました。
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人気がありますね。
家族でわいわい写真をとっていました。
スペイン語を話す人達はとてもにぎやか、という印象を受けました。 -
広場にあったオブジェ。
羽ペンとは、さすが学園都市です。 -
ツアー開始の時間になったので、集合場所に行きました。
ツアーガイドはマルタさんというかわいい女の子です。
ツアー客は私たち夫婦と大学教授らしい年配の女性の3人だけでした。
私たちはスペイン語はわからないので、英語で説明をしてもらうことになりました。
「英語は得意ではないのですよ」と、謙遜していました。
(私たちはもっと得意じゃないんだってば。) -
ということで、ツアーが始まりました。
(英語の聞き取り間違いがあるかもしれないので、ご了承ください。)
ファサードの説明。 -
ルネサンス様式の傑作だそうです。
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そのアップ。
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一つ目の中庭の井戸。
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アルカラ大学は一度はマドリードに移転しましたが、再びアルカラの町に大学が作られたそうです。
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このレリーフの人がそうかはわかりませんが、イグナチオ・ロヨラがこの大学で学んだのだそうです。
(イグナチオ・ロヨラ、歴史の教科書でイエズス会の創始者の一人として出てきました。) -
卒業するのが大変だそうです。
普段は外出禁止の学生寮ですが、無事に卒業できた人は喜々として町へ繰り出すけれど、卒業できなかった人はションボリと寮へもどるのだとか。 -
礎石かな。
-
由緒ある講堂です。
セルバンテスの命日にこの講堂でセルバンテス文学賞授賞式が行われるそうです。
入口に書いてあるこれらの名前は受賞者なのでしょうか。
中は撮影禁止でした。
講堂内はそんなに広くはないのですが、格調高そうな絨毯が敷かれ、天井の細工も見事でした。
この講堂で論文の口頭試問が行われ、時には3日間にも及ぶことがあるんだとか。何て大変! 合格者は一割だとか。口頭試問を受ける人の隣りには指導教官がついていたそうです。 -
別の中庭。
多言語対訳聖書の話をしてくれました。
シスネロス枢機卿が中心となり、聖書をラテン語、ヘブライ語、ギリシャ語に翻訳したものを600冊印刷したそうです。それが運搬中に船が沈んだかなにかで、今は3冊しか残っていないのだとか。
その3冊はこの大学と、アルカラ・デ・エナーレス駅の近くのどこかと、マドリードの国立図書館にある、ということでした。 -
アルカラの町のジオラマ。
大学が世界遺産になっているのは世界で5カ国のみ。
そのうち、ヨーロッパではスペイン(アルカラ・デ・エナーレスとサラマンカ)とポルトガル(コインブラ大学)のみ。
他にはベネズエラ・カラカスの大学、メキシコ大学、アメリカのヴァージニア大学だそうです。
ここで見学ガイドツアーは終了です。 -
トイレのマーク。
女性用がベラスケスの絵「ラス・メニーナス」の王女マルゲリータでした。かわいいです。 -
タクシーでアルカラ・デ・エナーレス駅に戻りました
駅の脇にあった彫刻。
12:02の電車でマドリードへ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- MILFLORESさん 2015/08/11 01:12:34
- Delicioso!
- さらりんさん
アーモンド菓子の買い方旅行記、お役に立てて何よりです。
2度目のお買い物のメッセージ、シスターさぞ喜んだことと察します。
DELICIOSO!! 本当にあそこのがスペイン中で一番美味しいと思います。
アルカラは歴史ある、とても趣のある街です。
詰め込みスケジュールの中でも、立ち寄られたのは大正解ですよ!
大学ツアーも、あれじゃないと素晴らしい講堂の中が見られないので、良かったです。
スペイン旅行満喫なさったようで、嬉しい限りです。
MILFLORES
- さらりんさん からの返信 2015/08/11 17:44:14
- RE: Delicioso!
- MIRFLORESさん
ご丁寧に書き込みをありがとうございました。
アルカラはほんの数時間の滞在だったにもかかわらず、とても印象に残っています。
テレビとラジオで、にわかスペイン語をたたき込みましたが、ほとんど役に立ちませんでした。でも、唯一、アーモンド菓子のお買い物で、iPadの力を借りて絞り出したスペイン語に、シスターがすてきな反応をしてくれたおかげで、とても楽しい思い出ができました。
「テレビでスペイン語」を見ていたら、またアルカラが出てきたんですよ。セルバンテス広場が映ったり、「ラ・トゥナ」の様子をやっていました。大学の中庭もながめることができて、懐かしかったです。
図書館から、ドン・キホーテを借りてきて読み始めました。
まだまだスペインがマイブームとして続いています。
余韻を楽しむことができるので、旅行は大好きです。
今後ともよろしくお願いいたします。
さらりん
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