イベリア半島と海峡縦断の旅：スペイン・ポルトガル・ジブラルタル・モロッコ旅行（2014〜2015年末年始：6日目４ セゴビアの夜景）19/29

2014/12/31 - 2014/12/31

年末年始の長期休暇を利用して南欧のスペイン・ポルトガル・ジブラルタルそして海峡を渡り、アフリカ大陸のモロッコに行ってきました。
一見優雅に見えますが、スペインはアンダルシア地方（グラナダ、ジブラルタル、セビリア、コルドバ）とマドリード及びその近郊（マドリード、セゴビア、トレド）を1泊ベースで、そのほかポルトガルは首都リスボンを日帰り、海峡を渡ったモロッコはティトアンとタンジェを日帰りのツアーというタイトな日程で回って来ました。
南国だと思っていたスペインはセゴビアやマドリードなどかなり標高が高く、また海岸沿いのジブラルタルは大風が吹き荒れ、とても寒かったとの印象が残りました。また人々は陽気で明るかったですが、よく言われるいい加減さはなく皆まじめで実直な人が多かった気がします。電車の時間も正確で、いい意味でイメージが違う部分が多く、旅行も快適に楽しく過ごすことができました。

日程は以下の通りです。

1日目　　（12/26）1/29 スペイン到着
2日目 ? （12/27）2/29　リスボンの坂道
2日目 ? （12/27）3/29　ジェロニモスの中庭
2日目 ? （12/27）4/29　新大陸への道標
2日目 ? （12/27）5/29　バイシャの活況
3日目前篇（12/28）6/29　レコンキスタの道
3日目中篇（12/28）7/29　アルハンブラの幻想
3日目後篇（12/28）8/29　グラナダの落日
4日目前篇（12/29）9/29　アンダルシアの荒寥
4日目中篇（12/29）10/29　ザ・ロックと英領ジブラルタル
4日目後篇（12/29）11/29　ジブラルタルの疾風
5日目 ? （12/30）12/29　ジブラルタルの波濤とスペイン領セウタ
5日目 ? （12/30）13/29　ティトアンの迷宮?
5日目 ? （12/30）14/29　ティトアンの迷宮?
5日目 ? （12/30）15/29　タンジェのメディナ
6日目 ? （12/31）16/29　セビリアの芸術
6日目 ? （12/31）17/29　セビリアの澄明
6日目 ? （12/31）18/29　コルドバの花道
6日目 ? （12/31）19/29　セゴビアの夜景
7日目前篇（1/1） 20/29　暁光のアルカサル
7日目中篇（1/1）　21/29　トレドの俯瞰
7日目後篇（1/1）　22/29　白光に浮かぶ王宮
8日目 ? （1/2） 23/29　マドリードの早朝
8日目 ? （1/2） 24/29　スペイン絵画の栄光? ティッセンボルネミッサ
8日目 ? （1/2） 25/29　スペイン絵画の栄光? プラド
8日目 ? （1/2） 26/29　マドリードの午後
9日目前篇（1/3） 27/29　ボンの平穏
9日目中篇（1/3） 28/29　ブリュールの静寂
9日目後篇（1/3） 29/29　大聖堂の氷雨

今回は６日目?（セゴビアの夜景）です。大まかな動きは
PDアトーチャ駅 ⇒ チャマルティン駅 ⇒ セゴビア駅 ⇒ ホテル ⇒ 水道橋 ⇒ アルカサル ⇒ 水道橋 ⇒ ホテル 　　です。

エリア セゴビア(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【イベリア半島と海峡縦断の旅：スペイン・ポルトガル・ジブラルタル・モロッコ旅行（2014～2015年末年始：６日目③ コルドバの花道）18/29から続きです】

ほぼ定刻に列車はマドリード・プエルタデアトーチャ駅に到着しました。
（ｺﾙﾄﾞﾊﾞ16:51 ⇒ 18:32ﾏﾄﾞﾘｰﾄﾞ）

セゴビア行きの特急アバントはここPDアトーチャ駅からでなく、北のターミナルチャマルティン駅から出ることになっています。
という訳でその間を近郊線で移動しなければならないのですが、特急同志の乗継の場合この間は無料で行けます。
ただし自販機でwebチケットをその旨読み取らせ、切符を取得しなければならないのですが、なかなかうまくいかずかなりの時間浪費しました。
（PDｱﾄｰﾁｬ19:02 ⇒ 19:16ﾁｬﾏﾙﾃｨﾝ）

何とか切符を手に入れ、近郊線でチャマルティン駅に移動しました。
セゴビア方面特急アバントの発車まで30分ほど時間があるので、ファーストフードでも買おうかと思っていたところ、それほど多くない駅構内の飲食店はまだ19時だというのに軒並み閉店していて愕然としました。
やはり大晦日ということで早仕舞なのでしょう。これから行くセゴビアはマドリードとは比較にならない小都市で、しかも到着が21時頃となると食料の入手は困難になることが予想されます。
最悪を考慮して自販機で売っていた、いかにも不味そうなサンドイッチをやむなく購入しました。
（ﾏﾄﾞﾘｰﾄﾞ19:47 ⇒ 20:12ｾｺﾞﾋﾞｱ）

特急アバントは定刻に発車し、30分ほどでセゴビア・ギオマール駅に到着しました。
駅を降りると構内でハンバーガー屋が営業中でしたが、市街へのバスの発車時間が迫っているので、後ろ髪を引かれる思いで通過しました。
なお、駅周辺は何もなく真っ暗でした。
（ｷﾞｵﾏｰﾙ駅20:25 ⇒ 20:40水道橋）

ギオマール駅から11番バスで15分、セゴビア旧市街に到着です。
行く手を阻むかの様に水道橋が前方を横断しています。
ライトアップされた水道橋は美しくもあり、闇夜に浮かぶその巨大さは周囲を威圧するような雰囲気がありました。
案の定バス停付近のレストランやファーストフードは壊滅状態だったで、とりあえずホテルにチェックインします。

ここが宿泊した「ホテルアクウエドゥクト」です。
水道橋からほど近いところにあり便利です。

チェックインすると付属のレストランがまだ開いていました。恐らくすでにオーダーストップの状況だったと思われますが、天の助けと頼み込んで注文を受けていただけることになりました。

食べられれば何でもいいので、値段と相談で適当に注文しました。
おいしいかどうかは運次第というところです。
まずはサラダ、これは無難においしかったです。

続いてメインの鶏肉ソテーとポテトです。
平常時では不味くはないですが、美味くもないといったところですが、空腹時だったので御馳走でした。

課題の食事をすることができたので元気が出て来ました。
荷物を部屋に置いて夜景を見に出かけます。

まずはセゴビア旧市街の入口で象徴の水道橋です。近寄ってみるとその巨大さがわかります。
人は通れますが、車はこの下を通ることはできません。ここを潜り「カテドラル」を通り、旧市街の先端「アルカサル」まで往復してみることにしました。
（ﾎﾃﾙ21:34 ⇒21:35水道橋）

道沿いの商店は既に閉店していますが、意外とたくさんの人が歩いています。
途中の看板には日本語表記もありました。親しみが持てます。
（水道橋21:36 ⇒ 21:47ﾏﾖｰﾙ広場）

水道橋から結構急坂を登ります。
途中にあった「サンマルティン教会」です。
人目を惹く建物ですが、ガイド本ではあまり紹介されておらず、詳しいことはわかりません。

坂の頂上に広がる「マヨール広場」です。
電飾が眩しく特設台がありイベントが行われていたようです。今はゴミが散乱し、宴の後といった様子で人影はありません。

広場の一角には「カテドラル」があります。
ライトアップは美しいのですが、どっしりとしていて教会というより要塞のように見えます。

ここからは下りとなり、この脇の道を通って「アルカサル」に向かいます。
（ｶﾃﾄﾞﾗﾙ21:50 ⇒ 21:57ｱﾙｶｻﾙ）

カテドラルから先は人影もいっそうまばらになり寂しいです。
こんな路地のようなところを下っていきます。

ようやく到着しました「アルカサル」です。
なかなかかっこいい建物です。門を潜り前庭に入り近づいてみます。
（ｱﾙｶｻﾙ21:57〜22:02）

近づくと、さらにライトアップがきれいです。
チェスの駒のような形状だと思いました。

高台になっているので見下ろすと「ラベラクルス教会」がぽつねんと見えました。
こちらも淡くライトアップされています。

綺麗だなと写真を撮ったりボーっと見たりしていると二人組の男が近寄って来ました。
すわ強盗かと咄嗟に身構えましたが、公園を閉めるので出ていけとのことで一安心。退出後公園は鍵をかけられていました。
（ｱﾙｶｻﾙ22:02 ⇒ 22:18水道橋）

帰りは行きに通った道をそのまま戻ります。
マヨール広場からは人通りが増え、とりわけ若い男女が多かったです。
ほとんどの店は閉店していますが、開いている店には黒山の人だかりがしています。どうやら年越しパーティーを行っているようです。

ようやっと「水道橋」まで戻って来ました。
さっきは潜っただけだったので、ホテルに戻る前にちょっと水道橋に沿って歩いてみます。
（水道橋22:18〜22:38）

潜ったり触ったりするとより解りますが、こんな巨大なものをローマの時代の人が作ったというのは感嘆のほかありません。

カテドラルやアルカサルもそうですが、ライトアップがうまくて存在感が際立っています。

水道橋をぐるっと回ったので、明日のバス時刻を確かめてホテルに戻ります。
明日はセゴビアを10時に発たねばなりません。

いい眺めです。ひととおり見たのでホテルに戻るとします。
（水道橋22:38 ⇒ 22:41ﾎﾃﾙ）

ホテルに戻って来ました。
今日は１日でセビリア・コルドバ・セゴビアと回る強行軍で、一部メスキータなど見ることができなかった所もありましたが、概ね無事予定をこなすことができました。
年越しもしたいところですが、疲れているので寝るとします。

この旅行記へのコメント （2）

• mistralさん 2015/10/10 15:44:09

  ライトアップされた水道橋。

  とーりさん
  
  サンティアゴ デ コンポステーラの旅行記に
  投票をいただきまして、有難うございました。
  行きたいと思いつつ、なかなか行けない
  セゴビアの旅行記にお邪魔しております。
  ライトアップされた水道橋、きれいですね。
  
  すごいですね。
  モロッコ、ポルトガル、スペイン
  いっきょに回られる！
  mistralはそれぞれ1カ国ずつ回るので
  精一杯でした。
  
  続きをまた拝見します。
  
  mistral
  

  とーりさん からの返信 2015/10/10 22:34:13

  はじめまして、こんばんは。

  mistralさんこんばんは、とーりと申します。
  
  こちらこそ、ご訪問、投票、コメントいただきありがとうございます。
  
  100km以上の巡礼徒歩行すごいですね。私が行ったら途中で挫折してバスに拾われると思います（笑）。
  
  それに天気も良かったようで、旅行記から観光地でないスペインの美しく静かな風景を垣間見ることができました、ありがとうございます。
  
  続き楽しみにしています。
  
  とーり