2015/05/05 - 2015/05/05
20位(同エリア874件中)
nonさん
・ヴァチカン博物館
「イタリア四都市10日間 歴史と芸術を巡る旅」
【日程】2015年5月4日(月)〜2015年5月13日(水)
【滞在都市】ローマ3泊、フィレンツェ2泊、ベネチア2泊、ミラノ1泊
【フライト】<行き>ANA(羽田)〜(パリ)経由 AZ(ローマ)
<帰り>AF(ミラノ・リナーテ)〜(パリ)経由 ANA(羽田)
【移動】ローマ−フィレンツェ(フレッチャ・ロッサ)、フィレンツェ−ベネチア(フレッチャ・アルジェント)、ベネチア−ミラノ(フレッチャ・ビアンカ)
【目的】歴史と芸術を巡る旅
10日間の全日程の旅行記は以下のとおりです。
出発〜ローマ編
http://4travel.jp/travelogue/11011621
ローマ編 1
http://4travel.jp/travelogue/11011946
ローマ編 2
http://4travel.jp/travelogue/11012975
ローマ(ヴァチカン博物館)編 3
http://4travel.jp/travelogue/11014207
ローマ(サン・ピエトロ大聖堂)編 4
http://4travel.jp/travelogue/11014614
ローマ編 5
http://4travel.jp/travelogue/11016390
ローマ編 6
http://4travel.jp/travelogue/11017106
ローマ編(フィレンツェへ移動)7
http://4travel.jp/travelogue/11017850
フィレンツェ編 1
http://4travel.jp/travelogue/11018861
フィレンツェ編 2
http://4travel.jp/travelogue/11019844
フィレンツェ編 3 メディチ家の遺産
http://4travel.jp/travelogue/11021168
フィレンツェ編 4
http://4travel.jp/travelogue/11021900
フィレンツェ編 5 ピッティ宮殿
http://4travel.jp/travelogue/11023785
フィレンツェ編 6 ウフィッツィ美術館
http://4travel.jp/travelogue/11024247
フィレンツェ編 7
http://4travel.jp/travelogue/11026780
フィレンツェ編 8
http://4travel.jp/travelogue/11028763
フィレンツェ編 9
http://4travel.jp/travelogue/11029067
ヴェネチア カナル・グランデ大運河クルーズ
http://4travel.jp/travelogue/11031143
ヴェネチア編 1
http://4travel.jp/travelogue/11034415
ヴェネチア編 2
http://4travel.jp/travelogue/11036573
ヴェネチア編 3
http://4travel.jp/travelogue/11037249
ヴェネチア編 4
http://4travel.jp/travelogue/11038113
ヴェネチア編 5
http://4travel.jp/travelogue/11040942
ヴェネチア編 6
http://4travel.jp/travelogue/11041892
ヴェネチア編 7
http://4travel.jp/travelogue/11044967
ヴェネチア編 8
http://4travel.jp/travelogue/11047496
ヴェネチア編 9
http://4travel.jp/travelogue/11049124
ヴェネチア編 10
http://4travel.jp/travelogue/11052447
ヴェネチア編 11
http://4travel.jp/travelogue/11055629
ミラノ編 1
http://4travel.jp/travelogue/11058381
ミラノ編 2
http://4travel.jp/travelogue/11059985
ミラノ編 3
http://4travel.jp/travelogue/11063284
ミラノ編 4
http://4travel.jp/travelogue/11063906
ミラノ編 5 〜 帰国編&番外編
http://4travel.jp/travelogue/11067684
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13:30。ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂からタクシーに乗り10分少々で到着。
ヴァチカン博物館は、ネットで14:00に事前予約してましたが、少し早かったので正面のお店でジェラートを買うことに。
気温30度を超えていたので生き返るようでした!
暑さで溶けないよう慌てて食べたせいか?写真がありません・・ -
ヴァチカン博物館入口です。
時間帯によっては(特に午前中)一般客の待ち時間が4時間になることもあるようですが、意外にも誰も待っていませんでした。
写真の入場者は団体ツアー客です。丁度ランチを済ませた14時入場の団体ツアーがたくさんあるようで、もし予約を13:30にしていたら、本当にガラガラだったと思います。この30分の差は大きかったです。
予約の10分前でしたが、団体ツアー客の列の横から予約バウチャーを見せてすんなり入場。最初にセキュリティ・チェックを受けます。
大き目のカメラバッグでしたが、預ける必要はありませんでした。 -
印刷したA4のバウチャーのまま改札を通過しようとしたら、写真のチケット売り場で交換してください、と言われました。
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今度は無事、チケットで入場できました。
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予約は基本的に9時から15時まで、30分おきに時間指定ができます。日によってクローズの時間帯があります。
予約は60日前からですが、枠はいっぱいあるので慌てて予約しなくても大丈夫です。60日前の何時頃にカレンダーが更新されるかは気まぐれのようです。(トレニタリアはピッタリ分単位で更新されていきます−詳細は後述)
http://biglietteriamusei.vatican.va/musei/tickets/do?weblang=en&do
「Admission tickets」を選択
16ユーロ/人 予約料 4ユーロ/人
今回は偶然にも誰も並んでおらずその場でチケットが買えたので、二人で予約料8ユーロ、1000円ちょっと損した感じですが、いつ混んでいるか詳細にはわからないので、保険みたいなものです。 -
最初はエスカレーターで登っていきます。
【トイレ情報】
上がる前に一つ下のフロアに荷物預けとトイレがあります。
ここで荷物を預けてしまうと、システィーナ礼拝堂からサン・ピエトロ大聖堂へ通じる通路へ行けなくなり、再度セキュリティ・チェックの長い列に並ぶことになります。 -
ガイドさんが旗を持った各国からの団体ツアー客でいっぱいでした。
今回はシスティーナ礼拝堂からサン・ピエトロ大聖堂へショートカットするため、ここで出口の有名な螺旋階段を撮影するつもりでしたが、出口へ進むともう戻って来られなくなる気配がしたので止めました。 -
最初にピナコテカ(絵画館)へ行きます。ここは、団体ツアーの対象外のようで、ガラガラでした。
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グイド・レーニ作「幸運」
レーニはラファエロの再来とも言われた画家です。
バロック期らしくのびやかな絵柄。キューピッドのいたずらっぽい表情にも注目。
事前にオフィシャルサイトで調べて、観たいものだけに絞りクイックで回ります。
内部は工事中で、展示室や配置が一部変わっていました。 -
カラバッジョ作「キリストの降架」
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ティツィアーノ作「ドージェ、ニッコロ・マルチェッロ」
横顔の肖像画はコインのようで当時の権力者に好まれていたようです。 -
ロレンツォ・ディ・クレディ作「授乳の聖母」
フィレンツェのヴェロッキオ工房でレオナルド・ダ・ヴィンチとも影響を与え合った画家です。
ルネサンス期らしく聖母子がとても人間らしく自然に描かれていますね。
この授乳のモチーフはペストが流行していた時代に、生命や慈愛、救済のシンボルとして好まれたそうです。
その後カトリックの規範が厳しくなりました。 -
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ラファエロの遺作「キリストの変容」
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左右にもラファエロの作品がありました。
「フォリーニョの聖母」 -
ラファエロ作「聖母戴冠」
20歳の頃の作品です。 -
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キリストの変容の対面に大きな最後の晩餐のタペストリーがありました。
ダ・ヴィンチの作品を元にベルギーの工房で織られたもの。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチ作「聖ヒエロニムス」
未完のままです。
この後「奏楽の天使」を探しましたが展示不可でした。 -
ピーニャの中庭。
ブロンズ製の松ぼっくりがあります。その両脇の階段はミケランジェロによる設計。
松ぼっくりは古代ローマ帝国時代の噴水だったようです。左右のクジャクもほぼ同時代のもの(こちらはレプリカ) -
「球体のある球体」
1990年にイタリア人彫刻家アルナルド・ポモドーロによって制作されました。
なんと同じものが日本にもあります。
http://www.hakone-oam.or.jp/permanent/?id=18 -
「球体のある球体」は手で回すことができるので、好きな位置で写真が撮れます。
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広い中庭にすっかり溶け込んでいるようですね。
ここにはベンチやカフェもありました。 -
キアラモンティ美術館。丁度団体ツアー客でラッシュです。
ピウス7世がコレクションした古代彫刻を展示するため、アントニオ・カノーヴァに依頼して1807年に完成したギャラリー。
断片やモチーフを含め1000点がほぼ当時のまま収蔵されています。
皇帝達の胸像もあるのですが近くで見たくても、この状態では流れに任せるしかありません。 -
ピオ・クレメンティーノ美術館に向かいます。
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八角形の中庭
真ん中に噴水と植物がある開放的な空間です。 -
クレメンス14世とピオ6世が創設したギリシャ、ローマ時代の傑作を飾る美術館。
こちらは「アルノの神」
至る所に存在感のある彫刻が配置されていました。 -
そして「ラオコーン」
ちょうど裏で修復?清掃?作業中でした。
エスクイリーノの丘で発掘されユリウス2世が買い取りヴァチカンに運ばせたトロイの祭司ラオコーン親子の群像彫刻。
ミケランジェロ達にも多大な影響を与えた傑作中の傑作なので、お手入れはかかせませんね! -
動物の間
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ミューズの間の「ベルヴェデーレのトルソ」
ミケランジェロが絶賛した筋肉美。欠けているからこそ強調されるのでしょう。
また考え込むような姿勢からギリシャの英雄アイアスではないか、という説も・・
古代に思いを馳せ、色々な想像をかきたてるのも人々を魅了する要因かもしれません。 -
天井画
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円形の間
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中央には一枚岩の斑岩でできた巨大な水盤があります。
ネロ帝の宮殿ドムス・アウレアから出土し18世紀末にこちらに移されました。 -
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ブロンズの「ヘラクレス」
ポンペイウス劇場付近から発見された紀元2世紀末の作品。 -
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ギリシア十字の間(床にはローマ近郊の遺跡で発見された3世紀のモザイク)を通って・・
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この先の階段を2階へ上がり、燭台のギャラリーへと進みます。
古代の立派な燭台がずらりと並んでいるはず、なのですが・・
修復前後?のようで全て白いカバーで覆われていました。 -
こちらはタペストリーのギャラリー。
クレメンス7世時代にラファエロの弟子たちの下絵をもとにベルギーで織られたものです。主題は「キリストの生涯」 -
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まるで絵画のような精巧な仕上がり!
離れて見ても近くで見ても素晴らしい出来栄えです。 -
1531〜1538年の間はシスティーナ礼拝堂の壁面に飾られていたそうです。
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このように壮大なタペストリーは相当の時間とお金がかかり、財力や権力のアピールにもなったようです。
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地図のギャラリーに入りました。
奥行120mの廊下の壁面にイタリア各地(1580〜83年頃)の地図が並びます。
地理学者イニャーツィオ・ダンテの下絵をもとにしたフレスコ画で、当時の各都市の様子が描かれています。 -
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天井も見逃せません。
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ショップがありますね。
こんな本物の芸術に囲まれた空間でお買い物したいな、と思いますが荷物が増えるので我慢です。 -
この後ラファエッロの間に向かっていきますが、なんと団体ツアーの人達はここをスルーし、システィーナ礼拝堂へ向かいます。突然ガラガラになります。
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無原罪のマリアの部屋
聖母の受胎は原罪の穢れなしになされた、というカトリックの教義をテーマに19世紀に描かれたフレスコ画です・・ -
天井の様子
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ベルヴェデーレの中庭
4室あるラファエロの間へは、この中庭を見ながら細い通路を進んで行きます。
こちらは現在駐車場のようですが、かつてユリウス2世が居住していた頃は古代彫刻のコレクションが飾られていました。 -
コンスタンティヌスの間の天井画
ラファエロの死後、一番弟子ジュリオ・ロマーノを中心とした弟子たちによって完成された部屋。 -
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「ミルヴィオ橋の戦い」
この戦いでの勝利が十字架の加護によるものとされ、コンスタンティヌ帝によりキリスト教が公認されました。 -
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ヘリオドロスの間の天井画
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そして署名の間。「アテネの学堂」
1508年、ユリウス2世に依頼されたラファエロが最初に手掛けた部屋です。 -
当時25歳だった若きラファエロは、ウルビーノからローマに出て工房を構えたばかりでしたが、同郷のブラマンテの推薦によってユリウス2世に抜擢されました。
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ラファエロ自身がいました。
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中心の女性は当時ラファエロの恋人だったフォルナリーナではないかと言われています。
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ラファエロの描く女性は可愛らしく、日本の漫画(劇画、アニメ)に登場する女性の顔と似ていると感じます。
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聖体論争
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右端にダンテが見えます。
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天井画
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中心にいる天使たちも生き生きしています。
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こちらに描かれている法王はユリウス2世がモデルです。
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火災の間の「ボルゴの火災」
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オスティアの戦い
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カール大帝の戴冠式
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【トイレ情報】
火災の間の隣にあります。無料、便座あり。
この後行くカフェの近くにもあり、そちらの方が空いていました。 -
システィーナ礼拝堂へ行く前にボルジアの居室に立ち寄ります。
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ボルジア家出身の法王アレクサンドル6世がピントリッキオに依頼した部屋。
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この女性は法王の娘ルクレチアではないかと言われています。
父や兄の勧める野心的な政略結婚に何度も振り回されましたが素直に従っていたそうです。
オリジナルでは、ルクレチアの帽子に宝石が埋め込まれていました。 -
「復活」
左下に描かれているのは、アレクサンドル6世と言われています。
右側は息子チェーザレたち兄弟かもしれません。 -
現在は、現代宗教美術コレクションが展示されており訪れる人は少ないのですが歴史好きの方にはお勧めです。
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この後カフェで小休憩。
16:20なので、ここまでで入場から2時間30分です。 -
階下にはテーブルと椅子がありました。
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美味しいカフェで一息ついたら、いよいよシスティーナ礼拝堂へ・・!
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天井画も見逃せません。段々期待が高まってきました!
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(注)写真はWikipediaより
システィーナ礼拝堂に入ると、怖そうな男性職員たちが観光客を誘導していました。こちら、あちらへ進みなさいみたいに。私たちは、すぐに両端にある長椅子を確保し座りました。
入って来た側の壁を振り返ると、写真のミケランジェロ作「最後の審判」がドーンとあります!
20分ほど椅子に座り、ゆっくりと鑑賞しました。立っていると、職員から移動せよとすぐに促されます。
観光客が入れ替わる度に、職員から「シーっ!」静粛にと注意されます。「シーっ!」というのはどうやら世界共通の合図のようです。
うっかりカメラや携帯を構える者がいようものなら、すぐさまマイクで教育的指導を受けます。 -
(注)写真はWikipediaより
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(注)写真はWikipediaより
天井画もさることながら、側面にもそうそうたる画家たちの傑作が並んでいます。
奥にある金網を抜けて左側が一般出口。大聖堂への近道は、右側です。 -
「アダムの創造」これはお土産で買った1ユーロの栞。
映画「ベン・ハー」の冒頭に出てくるシーンです。 -
よく、システィーナ礼拝堂からサン・ピエトロ大聖堂への近道(セキュリティ・チェックを受けずに抜ける道)は「右側」出口と言われます。
最後の審判を背にして、「右側」のドアが団体ツアー用出口ですが、実は団体ツアーの方がほとんどなので、何も知らなければその流れで「右側」から出てしまうことになります。
図書館に寄ったり、入口に戻って預けた荷物を取り出したり、螺旋階段を見たい人は、最後の審判を背にして「左側」から出なければなりません。 -
16:50 約3時間でヴァチカン博物館見学終了。
「右側」の出口から抜けるとこちらに出てきます。これからクーポラに登ります!
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