アメリカ・ニューイングランドの旅（第7編：Amtrakでプロビデンスを訪ねて）

2014/10/13 - 2014/10/13

アメリカ・ニューイングランド6州の紅葉をめぐる旅です。第7編はボストンからニューヨーク（実際はすぐ隣のニューアーク）へ移動する途中のプロビデンスの訪問とAmtrakの乗車記録です。ロードアイランド州の州都であるプロビデンスにはカレッジヒルと呼ばれる一帯があり，ブラウン大学と瀟洒な高級住宅地が広がっています。そこを3時間程度ですが訪ねました。

各編の構成は
　　第1編：ボストン地下鉄（MBTA）でめぐる大学の秋
　　第2編：ボストン市街とフェンウェイパーク
　　第3編：ボストン美術館を訪ねて
　　第4編：バーモント州への紅葉ドライブ
　　第5編：野球殿堂博物館とウッドストック跡地を訪ねて
　　第6編：コンコード（MA）への紅葉ドライブ
　　第7編：Amtrakでプロビデンスを訪ねて
となります。

続くニューヨークやフィラデルフィアをめぐる「アメリカ・東海岸の旅」を姉妹編として用意しています。
　　http://4travel.jp/travelogue/10946610　　（PC）
　　http://i.4travel.jp/travelogue/show/10946610　　（スマホ）

エリア プロビデンス(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

何回もボストン南駅を通ったが地上階はこれが初めて，ここからAmtrakに乗車する

Amtrakのチケット売場

日本国内でネットから購入したこのMulti-City Tripなるものを見せて，今度乗車する列車のチケットの交付を受けようと思って窓口に行ったら，「それが乗車チケットですよ」といわれた
今度のアメリカ東海岸旅行で4回の列車に乗るが，自宅でプリントアウトしたこの1枚ですべて済むとのこと，便利なんだぁと感心することしきり

駅のコンコースにはいろんな売店がある

野菜不足を補うのだとかで，わざわざ駅ビル内のスーパーCVSで買ってきた

朝陽に映えるボストン南駅の正面からの外観

駅前のAtlantic Aveの眺め

ボストン南駅の正面屋上に白頭鷲の威容

駅周辺はダウンタウンの一角，ボストン茶会事件博物館（Boston Tea Party Ships & Museum）にも近い

駅の大型の列車案内
我々が乗る8：15AMのNortheast Regional 171号は6番線だと一番上にようやく掲示された，直前にならないと何番線か表示されない

これがNortheast Regional 171号

Northeast Regional号はAmtrakの東海岸を走る列車
同じ路線を走るアセラ エクスプレス（Acela Express）があるが，たった数分の違いで料金は倍以上に高い

発車後，乗務員が改札（eTicketのQRコードを確認するだけだが）とともに，下車駅らしきものを記した紙片（写真左）を席の上部に貼っていく
どうも行き先（下車する）を示す紙片のようだ（写真を合成しています）

車窓からの眺め

車内の様子

今回の東海岸の旅ではすべてNortheast Regional号を利用する計画だったが，後日，事情があってあのアセラ エクスプレスに乗車する機会を得た
窓が少し大きいぐらいで座席の座り心地も大差ない，ニューヨークまでだと30〜40分早く到着できるが，それで倍半分の値段の違いは無いように思うのだが

約40分の乗車で9：00AMにプロビデンスに到着
アトリウムの天井が特徴的なプロビデンスの駅舎
早速手荷物をAmtrakのBaggage Service（4US$）に預けて手軽になった

ボストン南駅もそうだが，アメリカ東海岸の駅舎はどこも立派な建物だ

駅のすぐ横に立派なロードアイランド州議事堂（Rhode Island State House）が見える

31番目の訪問州となったロードアイランド州，STATE OF RHODE ISLANDの文字が見える（実際の州名は State of Rhode Island and Providence Plantationsと長い）

Providenceという英単語を最初に覚えたのは「（神の）摂理」という意味だった，以来，厳かな意味をもつこの街のことが気になっていた
事実，歴史的には敬虔な信仰をもつ人たちによる完全な信教の自由を保障する地として発展した経緯があるとか

プロビデンスの駅からダウンタウンを臨む
9：00AM前後だったからか，人の動きも少なくあまり賑やかさは感じられない，この州は全米最小の面積で滋賀県くらいの広さしかない

落ち着いた街並みはカレッジヒル（College Hill）へとつづく

カレッジヒルの一帯に入ったようだ

ニューイングランドらしい住宅が続く

これは住宅ではないが，やはり歴史を感じる教会の建物

カレッジヒルの秋模様（その1）

カレッジヒルの秋模様（その2）

カレッジヒルの秋模様（その3）

個人の邸宅というか豪邸
カレッジヒルの秋模様（その4）

小高くなっているカレッジヒルから先のロードアイランド州議事堂が見える

ブラウン大学（Brown University）のエリアに入ったようだ

ブラウン大学はアイビーリーグ（ア メリカ北東部の名門私立大学8校からなる）のひとつで，ここプロビデンスに本部がある

ブラウン大学の構内

ブラウン大学はNHKニュースキャスターの国谷裕子さんや俳優の平岳大さん（実際は応用数学部卒なのだとか）の母校でもある

掲げてある旗の250+は今年が250周年に当たるのを意味している
創立はアメリカで11番目の1764年と古い

Rockefeller Libraryとある大きな図書館

ブラウン大学の点描（4枚連結）

大学構内で見かけたリス，心なしか思慮深そうに見える

Providence Superior Court（高等裁判所？）の建物

カレッジヒルからダウウタウン側に降りてきた

（ボストンのFeedom Trailに倣ってか）プロビデンスにもIndependence Trailがあって緑色のラインとなって引かれている（2枚連結）

Burnside Parkとあったが，ダウンタウン周辺は少し沈滞したような空気を感じた

プロビデンスの駅に戻って手荷物をBaggage Serviceから引き取った
この後，列車案内の4行目にある11：56AM発Northeast Regional173号に乗る予定だ

ニューヨークは3時過ぎに到着し，30分近い停車のあと最終下車のニューアークには4時前に到着する予定だ
乗車時間は4時間足らず，飽きない丁度よい時間だ

まもなくニューヘイブン（New Haven）に

コネチカット州のニューヘイブンに到着した
ここには同じくアイビーリーグのイェール大学（Yale University）がある

車窓から自然豊かな眺め

海岸線をも通る

列車の中にFree WiFiがあって，パソコンの電源はもちろんネットも十分楽しめる

Stamford，列車は順調に進む

New Rochelleを経てニューヨークが近づいてきた

ニューヨークの街が見えてきた

マンハッタンの高層ビル群が見えてきた

まもなくニューヨーク・ペン駅（Pennsylvania Station）だ，ここから地下トンネルとなってイースト川を渡る

ニューヨーク・ペン駅に到着（2枚連結）

ニュージャージー州（New Jersey）のニューアーク駅（正確にはここもPennsylvania Stationと紛らわしい）に定刻に到着

ニュージャージー州は以前に訪問したこと があるので今回は訪問州にカウントされない

予想していたよりも大きく広い駅舎だ

ニューアークとニューヨークとは約20分弱で往来できる，しかもAmtrak，NJTransit，PATH等の交通機関が利用できる

ニューアークから宿泊ホテルまで徒歩で十分程度

ホテル選びは少し考えた
ニューアークはニューヨーク中心部まで20分程度で行くことができ，交通機関もたくさんある
最大のメリットはニューヨーク中心部と比較して半分以下の料金（同じ設備や条件）で宿泊できることだ
夜間の治安問題は気になったが，結果的には10：00PMを過ぎこの道を通っても特段の問題はなかった

ビルに日本企業の名前も見える

宿泊ホテルのRobert Treat Hotel Best Wester Plusに着いた

路を挟んでNJPAC（New Jersey Performing Arts Center）といった音楽芸術関係の大きなホールがある

NJPACの公園通りには様々なアーティストの銘盤がペーブメントに刻んである，先ごろ亡くなったホイットニーヒューストン（Whitney Houston）のものも見つけた

明日からのニューヨーク観光，天気は良い方向に行くようだ