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日本の滝百選を完全制覇するためにはいわゆる難関滝を攻略しなければなりません。その中でも最難関との誉れ高い双門の滝は2009年に攻略しました。そして最難関滝のひとつとされているのが、富山県の黒部渓谷、新潟県の清津峡とともに日本三大渓谷のひとつである三重県の大杉谷にある七ツ釜滝です。登山口から約7?、宮川の渓谷の断崖に設けられたトレイルは、危険な個所が何箇所もあり、毎年のように滑落死亡事故が発生しており、所要時間も4〜5時間かかるとされています。<br /><br />2004年(平成16年)9月29日、鹿児島県に上陸した台風21号は日本列島に豪雨をもたらし、大杉谷は斜面の大規模な崩落、吊橋の流失など壊滅的な被害を受けました。七ツ釜滝へのルートは、大杉谷の登山口である宮川第3発電所と大台ケ原を結ぶ登山道のみで、台風の被害により長い間七ツ釜滝の姿を見ることはできませんでしたが、2012年4月28日、全登山道のうち宮川第3発電所から七ツ釜滝までの約7?が部分開通し、ようやく七ツ釜滝を見ることができるようになりました。<br /><br />登山道開通後1年、ようやく七ツ釜滝を攻略するチャンスが訪れました。まずは七ツ釜滝への道中の途中にある千尋滝とニコニコ滝です。<br /><br />千尋滝滝見難易度:5、二本滝滝見難易度:6、ニコニコ滝滝見難易度:6<br />参考 滝見難易度0:道路から見える、1:片道徒歩5分以内、2:片道徒歩15分以内、3:片道徒歩30分以内、4:片道徒歩1時間以内、5:片道徒歩2時間以内、6:片道徒歩2時間以上もしくは2時間以内でも特別な装備が必要な場合など。私の旅行記ではほとんど出現することはないと思われる。<br />注意 滝見難易度はあくまで私の主観によるものであり、また季節や天候により難易度が上がる場合もあります。私の旅行記を参考にされて、「違うかったやんけ」とおっしゃられても責任は負えませんのでご了承ください。また、難易度が高い場合はできる限り単独行は避けるようお願いします。

滝メグラーが行く159 秘境・大杉谷を歩く(1) 千尋滝とニコニコ滝

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2013/05/25 - 2013/05/25

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GOTOCHAN

GOTOCHANさん

日本の滝百選を完全制覇するためにはいわゆる難関滝を攻略しなければなりません。その中でも最難関との誉れ高い双門の滝は2009年に攻略しました。そして最難関滝のひとつとされているのが、富山県の黒部渓谷、新潟県の清津峡とともに日本三大渓谷のひとつである三重県の大杉谷にある七ツ釜滝です。登山口から約7?、宮川の渓谷の断崖に設けられたトレイルは、危険な個所が何箇所もあり、毎年のように滑落死亡事故が発生しており、所要時間も4〜5時間かかるとされています。

2004年(平成16年)9月29日、鹿児島県に上陸した台風21号は日本列島に豪雨をもたらし、大杉谷は斜面の大規模な崩落、吊橋の流失など壊滅的な被害を受けました。七ツ釜滝へのルートは、大杉谷の登山口である宮川第3発電所と大台ケ原を結ぶ登山道のみで、台風の被害により長い間七ツ釜滝の姿を見ることはできませんでしたが、2012年4月28日、全登山道のうち宮川第3発電所から七ツ釜滝までの約7?が部分開通し、ようやく七ツ釜滝を見ることができるようになりました。

登山道開通後1年、ようやく七ツ釜滝を攻略するチャンスが訪れました。まずは七ツ釜滝への道中の途中にある千尋滝とニコニコ滝です。

千尋滝滝見難易度:5、二本滝滝見難易度:6、ニコニコ滝滝見難易度:6
参考 滝見難易度0:道路から見える、1:片道徒歩5分以内、2:片道徒歩15分以内、3:片道徒歩30分以内、4:片道徒歩1時間以内、5:片道徒歩2時間以内、6:片道徒歩2時間以上もしくは2時間以内でも特別な装備が必要な場合など。私の旅行記ではほとんど出現することはないと思われる。
注意 滝見難易度はあくまで私の主観によるものであり、また季節や天候により難易度が上がる場合もあります。私の旅行記を参考にされて、「違うかったやんけ」とおっしゃられても責任は負えませんのでご了承ください。また、難易度が高い場合はできる限り単独行は避けるようお願いします。

旅行の満足度
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 大杉谷の宮川第3発電所登山口付近には駐車場がありますが、今回は山小屋泊のため、車上荒らしにあう可能性があるということで、奥伊勢フォレストピアから大杉渓谷登山バスに乗車しました。登山バスの始発は道の駅奥伊勢おおだいですが、下山後温泉に入るため、フォレストピアから乗車することにしました。

    大杉谷の宮川第3発電所登山口付近には駐車場がありますが、今回は山小屋泊のため、車上荒らしにあう可能性があるということで、奥伊勢フォレストピアから大杉渓谷登山バスに乗車しました。登山バスの始発は道の駅奥伊勢おおだいですが、下山後温泉に入るため、フォレストピアから乗車することにしました。

  • 登山バスはマイクロバスでした。1時間15分で登山口に到着。翌日下山後はこのバスの折り返しで戻ります。

    登山バスはマイクロバスでした。1時間15分で登山口に到着。翌日下山後はこのバスの折り返しで戻ります。

  • 登山バスの下車場所から500mほどで登山口です。今夜宿泊する桃の木小屋まで6.2?、標準タイム4時間半、桃の木小屋から七ツ釜滝までは約700mです。登山口から七ツ釜滝までは往復約14?(登山バス下車場所から約15?)なので、日帰りも可能かと思いましたが、単独行でもあり、かなりハードなコースとの噂もあるので、安全を期して山小屋1泊としたのです。いずれにしても片道4〜5時間、双門の滝と双璧の難関滝であることには想像に難くありません。

    登山バスの下車場所から500mほどで登山口です。今夜宿泊する桃の木小屋まで6.2?、標準タイム4時間半、桃の木小屋から七ツ釜滝までは約700mです。登山口から七ツ釜滝までは往復約14?(登山バス下車場所から約15?)なので、日帰りも可能かと思いましたが、単独行でもあり、かなりハードなコースとの噂もあるので、安全を期して山小屋1泊としたのです。いずれにしても片道4〜5時間、双門の滝と双璧の難関滝であることには想像に難くありません。

  • 登山口から歩くことわずか1分でいきなりこのような場所に出ました。岩をくりぬいて登山道にしたような感じで、左側は断崖。道幅は1mほどあり、鎖も取り付けてあるので、慎重に進めば問題はありませんが、油断をするとあの世行きです。この岩場は大日?(ぐら)と呼ばれています。

    登山口から歩くことわずか1分でいきなりこのような場所に出ました。岩をくりぬいて登山道にしたような感じで、左側は断崖。道幅は1mほどあり、鎖も取り付けてあるので、慎重に進めば問題はありませんが、油断をするとあの世行きです。この岩場は大日?(ぐら)と呼ばれています。

  • 下を見ると、不思議な緑色をした流れとなっています。

    下を見ると、不思議な緑色をした流れとなっています。

  • 能谷吊橋を渡る。このあといくつもの吊橋を渡ることになります。

    能谷吊橋を渡る。このあといくつもの吊橋を渡ることになります。

  • 吊橋を渡ると能谷川原です。スタート地点(登山バス下車場所)から約1.4?、30分弱でした。写真中央の断崖が大日?で、岩をくりぬいた登山道を歩いた場所です。

    吊橋を渡ると能谷川原です。スタート地点(登山バス下車場所)から約1.4?、30分弱でした。写真中央の断崖が大日?で、岩をくりぬいた登山道を歩いた場所です。

  • 登山口と七ツ釜滝の標高差はわずか240mほどですが、道中はアップダウンが激しく、かなりの急登や激下りがあります。そのような登山道には必ず鎖かロープが設置されており、非常によく整備された登山道です。

    登山口と七ツ釜滝の標高差はわずか240mほどですが、道中はアップダウンが激しく、かなりの急登や激下りがあります。そのような登山道には必ず鎖かロープが設置されており、非常によく整備された登山道です。

  • 日浦杉吊橋を渡ります。

    日浦杉吊橋を渡ります。

  • 日浦杉吊橋上から見る大杉谷。

    日浦杉吊橋上から見る大杉谷。

  • 水越谷出合で千尋滝まで320mの標識がありました。水越谷出合から5分ほど歩いたところで対岸に滝が見えました。千尋滝の下の部分でしょうか。

    水越谷出合で千尋滝まで320mの標識がありました。水越谷出合から5分ほど歩いたところで対岸に滝が見えました。千尋滝の下の部分でしょうか。

  • その少し先で見上げると巨大な滝が目に入りました。まるで天から落ちているようです。落差は150mとも180mとも言われています。

    その少し先で見上げると巨大な滝が目に入りました。まるで天から落ちているようです。落差は150mとも180mとも言われています。

  • さらに少し歩いたところに東屋があり、千尋滝の展望所となっています。登山口から3.5?、1時間20分ほどで到着しました。ここまでは緊張を強いられる箇所もありましたが、大きなアップダウンもなく比較的楽な行程でした。

    イチオシ

    さらに少し歩いたところに東屋があり、千尋滝の展望所となっています。登山口から3.5?、1時間20分ほどで到着しました。ここまでは緊張を強いられる箇所もありましたが、大きなアップダウンもなく比較的楽な行程でした。

  • 千尋滝を過ぎると鎖場がいくつか現れるようになりました。

    千尋滝を過ぎると鎖場がいくつか現れるようになりました。

  • いくつかの鎖場をクリアし、川原に出ました。正面にニコニコ滝が見えています。大きな岩で埋め尽くされた川原は、2004年の台風21号による大水害の被害の大きさを示すもので、大自然のパワーを感じさせる光景です。

    いくつかの鎖場をクリアし、川原に出ました。正面にニコニコ滝が見えています。大きな岩で埋め尽くされた川原は、2004年の台風21号による大水害の被害の大きさを示すもので、大自然のパワーを感じさせる光景です。

  • 川原を歩くこと約5分でシシ渕です。この部分だけ宮川本流の川幅が狭くなっています。このシシ渕までは2010年10月に開通しました。

    川原を歩くこと約5分でシシ渕です。この部分だけ宮川本流の川幅が狭くなっています。このシシ渕までは2010年10月に開通しました。

  • 翌日、下山時に撮影したシシ渕とニコニコ滝です。登山時は少し風があったためシシ渕の水面がやや波立っていましたが、下山時はほとんど無風でシシ渕の水面は鏡面のようで、ニコニコ滝の姿が映り込んでいました。シシ渕の名の由来は、右の岩の形が獅子の顔のように見えるところからきているのでしょうか?

    イチオシ

    翌日、下山時に撮影したシシ渕とニコニコ滝です。登山時は少し風があったためシシ渕の水面がやや波立っていましたが、下山時はほとんど無風でシシ渕の水面は鏡面のようで、ニコニコ滝の姿が映り込んでいました。シシ渕の名の由来は、右の岩の形が獅子の顔のように見えるところからきているのでしょうか?

  • シシ渕から再び登山道に入りました。少し登ったところに二本滝があります。ほとんどお湿り程度ですが、水量の多いときは見事な滝に変身するのでそうです。二本滝は登山道のすぐ脇に落ちているため、水量の多いときは通過するのに難儀しそうですが。なお、この写真は下山時に撮影したものです。

    シシ渕から再び登山道に入りました。少し登ったところに二本滝があります。ほとんどお湿り程度ですが、水量の多いときは見事な滝に変身するのでそうです。二本滝は登山道のすぐ脇に落ちているため、水量の多いときは通過するのに難儀しそうですが。なお、この写真は下山時に撮影したものです。

  • このような険しい場所もありました。

    このような険しい場所もありました。

  • 登山道から真下にシシ渕が見える場所がありました。なお、この写真も下山時に撮影したのもです。

    登山道から真下にシシ渕が見える場所がありました。なお、この写真も下山時に撮影したのもです。

  • ニコニコ滝の正面に出ました。2段になって落ちている滝であることがわかります。落差は100mです。

    イチオシ

    ニコニコ滝の正面に出ました。2段になって落ちている滝であることがわかります。落差は100mです。

  • ニコニコ滝の上段部分。

    ニコニコ滝の上段部分。

  • 滝壺はないようです。

    滝壺はないようです。

  • 東屋があります。ニコニコ滝の展望所です。

    東屋があります。ニコニコ滝の展望所です。

  • 東屋からのニコニコ滝。ところでこのニコニコ滝ですが、シシ渕から見ると宮川本流に懸かる滝のように見えますが、実は支流の加茂助谷に懸かる滝です。<br /><br />さて、七ツ釜滝へラストスパートです。

    東屋からのニコニコ滝。ところでこのニコニコ滝ですが、シシ渕から見ると宮川本流に懸かる滝のように見えますが、実は支流の加茂助谷に懸かる滝です。

    さて、七ツ釜滝へラストスパートです。

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