2014/03/22 - 2014/03/22
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papagenaさん
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9時、バーニーのホテルを出発してMさん運転の車でクレイドルマウンテンへ
タスマニアデビルの保護活動をしているデビルス@クレイドルでタスマニアデビルの生態やデビルたちを脅かしている病気についてレクチャーを受けました。
写真はそんな難しい話は人間に任せてのんびりお昼寝をするタスマニアデビルです。
*この旅行記に書いている動植物、クレイドルマウンテンの地質についての話はすべてネイチャーガイドMさんからの受け売りです。
うろ覚えな所をAJPRのブログ、ウイキペディアなどで補足して書きました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
-
クレイドルマウンテンへ行く途中に立ち寄ったロッキーマウンテン展望台からの眺望
手前にボタングラスの原。
奥にクレイドルマウンテンが見えます。 -
ボタングラスの実
とても固いくて、昔の旅人が服のボタンがとれた時に代用したそうです。
写真の腕前が悪くてピントがどうしても合いませんでした。 -
ボタングラスにはタンニンが含まれていて、その根から染み出したタンニンで川の水が紅茶色しています。
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ビジターセンター
ここでクレイドルマウンテン国立公園に入る為の手続きをします。
が、今回の旅行は何もかもガイドさんにお任せだったので、私たちは何をどんな風にしたかも知りません^^; -
昼食
メルボルンで食べたのと同じ、ラム入りベジラップをオーブンで加熱してもらいました。
皮がパリっと中身はジューシーで、違う料理みたいになってとても美味しかった。 -
妹と娘がタスマニアタイガーのラベルに惹かれて昼食と一緒に買ったビール
ホテルの部屋で飲むつもりで持ちだして車に乗ってから、持ち出し禁止である事をMさんから聞きビックリ。
公園にゴミの被害を出さない為だそうです。
公園内でゴミが落ちているのを見る事はありませんでしたが、ホテルにチェックインする前に立ち寄ったギャラリーの入口に収集されたたくさんのゴミが展示されているのを見ました。
管理者の努力に脱帽です。 -
クレイドルマウンテン国立公園(世界遺産)
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ドライブウェーのすぐ横でハリモグラが食事中
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イチオシ
ハリモグラの口はストロー状になっていて、開けたり閉じたりできません。
ストローのような口で土をつついてアリをおびき出し、出て来た蟻を長い舌でくっつけて食べます。 -
歩道の脇に咲くマウンテンロケット
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マウンテンロケット
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そばで食事中のワラビー
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食っちゃ寝ののんびり生活に見える
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グスタフ・ウェインドルファーのワルドハイム(森の家)
クレイドルマウンテンを愛し公園にする事を提唱し、夫妻でこの家を建てその拠点とした -
「生きている化石」パンダニに囲まれて夫妻の石碑が建っています。
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石碑とワルドハイムの奥に拡がる森の中を半時間ほど散策しました
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一歩踏み入れると別世界
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ユーカリの林
ユウカリがあるのはまだ若い森。
このユウカリが朽ち果てるとレインフォレストとよばれる太古の森になる。
私たちが歩いた森はユウカリの森とレインフォレストに移行しつつある森が混在していました。 -
苔むした老木
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色々な種類の苔がはえていました
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苔は宿り木のように木に寄生して木から栄養をもらって生きているのではありません。
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着生植物といって、木にくっついてはいるものの、栄養は自分で作って自立して生きています。
下宿人みたいなもん? -
ピンクマウンテンベリー
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パンダニとウォンバット
30分ほどの森の散策を終えて出てくると餌を探してノソノソ歩くウォンバットに遭遇しました。 -
イチオシ
ウォンバットを追跡
カメラを構えて追っかけ回す人間たちを完全無視。
マイペースを守って歩いていく途中、急に立ち止まって短い前足でお腹をカキカキ -
ウォンバット君のなんだか艶かしい?お尻
ウォンバット君は餌を求めて小川の土手へと下りていきました。
これ以上ついていっちゃダメ!とMさんに嗜められ追跡は断念。 -
ウォンバットの糞
ウォンバットのお尻には固いので、糞はへしゃげたサイコロのような形をしています。
ハイキング中も、このウンチがケルンのように積み上っているのをよく見かけました。
かれらはそうやって縄張りを主張しているそうです。 -
イチオシ
デビルス@クレイドル (TASMANIA DEVIL SANCTUARY)
タスマニアデビルは縄張りを持たない動物なので病気が拡がるのが速いそうです。 -
タスマニアデビルのオジー君
抱っこしている女性飼育員がスッゴイ美人だった。 -
イチオシ
オジー君の一匹で食事タイム
競争相手がいないせいか、とてもお行儀よく餌を前足でもって「フンフン」と美味しそうな声を出しながらゆっくり味わって食べていました。 -
食事の後はお行儀よく口の周りを洗います。
タスマニアデビルの寿命は野生では5年。
オジー君はなんと7才です。
もしかしたらオジー君はタスマニアデビルの進化の旗手役を担っているのかも
長生きするんだよ。
この施設ではタスマニアデビルの保護研究の為の寄付を募っていて、寄付金箱が設置されていました。
小額ながらオジー君の長寿を祈って入れました。
ネットでも寄付が出来ます。 -
イチオシ
ウォンバットの子どもたちも食事
何度見ても可愛い! -
Spotted Tail Quoll
もいる -
ロニークリークのウォンバット観察
ホテルのチェックインを済ませ荷物を部屋に置いて、野生のウォンバットを探しにいきました。
丘の麓に沿ってボードウォークが作られています。 -
丘の斜面に、草に隠れて大小のたくさんの横穴が開いていました。
それがウォンバットの巣の出入り口でした -
巣穴のある丘の反対側にボタングラスの原が拡がっていて、ウォンバットがあちこちに出て来て一心不乱に草を食べていました。
ウォンバットに見とれていてボードから落ちてしまいました。
地面はクッションみたいにフワッとしていて柔らかかった。
地下には珪岩というとても固い岩石の層があり、その上に薄い泥炭(ピート)層があるそうです。
珪岩はとても固くて根を深く張れないので大きな木が生えず、ボタングラスの草原が拡がっています。
泥炭は水を多く含むみ、そこに生えているボタングラスはさぞ瑞々しい事でしょう。 -
クレイドルマウンテン・シャトー
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ベッドルーム
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裏庭に面したバルコニー
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バルコニーからの眺め
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ジャグジー付き
当初はジャグジーなしの部屋に入る計画だったのを、手配をお願いした旅行会社がグレードアップしてくれました。
とっても快適で良い部屋でした。 -
ホテルのレストランで夕食
夕食後、ナイト・アニマル・ウォッチング。
ホテルの建物から少し離れると満天の星空。
南十字星、カノープス、逆さまになったオリオンを見て、「大マゼラン雲、小マゼラン雲はもう少し暗い所に行けば見えるので後にしましょう。」とMさん。
Mさんは暗がりに潜むパディメロン、ワラビー、ウォンバット、樹上のポッサムを次々見つけながら案内してくれました。
大学院でコウモリの研究をしていたMさん。
「今、聞こえたチッチというのがコウモリの声です』とコウモリについても話してくれました。
見る事は出来なくても動物が自分の近くにいると感じられるのってめっちゃワクワクするね。
しばらく歩いて目を木々の向こうに移すと、目線の高さの木々の間から星が輝いていました。
「さあ、開けた場所に出て大、小マゼラン雲を見るんだ!」と思ったら、みるみる霧が出てきて、あっという間に星が雲に覆われてしまいました。
残念!
マゼラン雲は次また見においでということか -
写真中央より少し下にパディメロン
一時間ほどの散策を終え、部屋に戻ってバルコニーに出てみると2匹のパディメロンがぴょん。
バルコニーの下に飛んで来てジッと立っているではありませんか。
Mさんが「観光客で餌を与える人がいて問題になっている」と言っていたのを思い出しました。
勿論、餌付けは禁止。
「ゴメンネ。私は何も持ってないのよ」
しばらくしたら自分でえさを探し始めました。
いつまでも見ていたいけど、明日はハイキング。
ベッドに入ってパディメロンの夢を見ました。
http://4travel.jp/travelogue/10887481につづく
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この旅行記へのコメント (2)
-
- すちぽんさん 2014/05/16 10:33:00
- 面白かった〜!
- 毎度のことながら、海外の事例を見ると自然に対する徹底した姿勢に関心するなぁ。
ビール瓶の持ち出しを禁じているのは良いなぁ。
だって普段釣りをしていると嫌になるほどペットボトルとコンビニ袋を見かけるもんねぇ。
拾っては持ち帰るのけど、全部はやっぱり無理だもんねぇ。
日本は先進工業国の中でも国土に対する森林面積がトップランクであるにも関わらず、いわゆる森林レンジャー(自然保護官)の数が比較にならないほど少ないんだよね。1万ha、つまり100?×100?に対して1人だって。しかも国立公園に限った数字なんだもん。何ができるんだろうって思っちゃう。
森を豊かにすることは、川を豊かにして、海を豊かにすることにつながるのにねぇ…。
というわけで、非常に示唆に富んだ旅行記でした。
堪能しました。
- papagenaさん からの返信 2014/05/16 21:27:04
- RE: 面白かった〜!
- ありがとうございます。
ガイドさんが妹がビールを持っているのをみて「よく持ち出せましたねぇ」と驚いていました。
それほど厳しく取り締まっているんですね?
もちろん、しっかりすべて持って帰ってきましたので、許してもらえるかな?です。
ガイドさんは動物学を勉強された方で動物についてはもちろんタスマニアの植物や地質にも精通されていて、お話が面白くて本当に楽しかったのに、たくさん忘れてしまっていて伝えられないのが残念でなりません。
これもガイドさんから聞いた話ですが、タスマニアは失業率が世界トップクラスに高いそうです。
そんな事が手伝ってか、日本人ということで辛い目に遭う事もあるそうです。
自然保護に力を入れるという事は人間の職が限定されるという事なのかもしれません。
木を好きなだけ切って利用し、自分たちに利用価値のある木をどんどん植えていけば、地元に職が増えるし人間はお金持ちになるけど、その道をあえて選ばずにいるという事が、いかにも私の住んでいる国と違う所だと思いました。
自分がそういう事からの恩恵を受けて来た事を思えば、何か言う資格なんかないと思いますが、これからいろいろな出来事を見ていく時にちがう目で見られるかな?と感じています。
クレイドルマウンテンで私たちが原始の姿を残す森や生き物について知り学ぶ事が出来るのは、やっぱり原始の森に手を入れて公園にしたからですよね?
そこの所の自然と人間の生活のせめぎ合いなんかも感じました。(うまく言えないけど、公園に整備した事で野生生物は計り知れないダメージを受けただろうなぁ)
オーストラリアの人たちはそんな答えが出ない悩みと闘って来たんでしょうね?
次はアフリカでチーターと遊ぼうなんて冗談で言っていましたが、次もタスマニアの自然の中に戻りたいと思うこの頃です。
今度はクレイドルマウンテンに2泊したいなぁ
すちぽんさんも行きませんか?
まだこれからクレイドルマウンテンの植物についても書きますので、見て下さいね。
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